コング松本のアルゼンチンバックブリーカーに捕らえられたキューティー浅尾は、今コ
ングとは違う敵と懸命に戦っていた。女としての自分との戦いである。
コングに肩に担ぎ上げられた時、激しい苦痛に襲われる事を覚悟した。ところが、襲っ
てきたのは妖しい快感であった。コングにおのれの秘部をまさぐられ、感じてしまったの
である。
(い、いやっ! ど、どうして感じてしまうの!?)
体中が火照りだす感覚を止めることができない。憎むべき敵にいいように弄ばれながら
感じさせられてしまう自分を責めた。
(ああっ、声が、いやらしい声が出ちゃう……)
感じている何よりの証拠である喘ぎ声が出そうになるのを、口を押さえて懸命にこらえ
ていた。今や敵に回ったとはいえ、つい先ほどまでの崇拝者たちの前に、恥部をまさぐら
れて喘ぐ姿を晒すことなど絶対に許されない。だが、
「アッ、アアンッ!」
とうとう、コングの巧妙な指戯に屈服させられてしまった。色っぽいエロティックな喘ぎ声
を上げてしまったのだ。
(だ、だめよ! 感じたりしてはだめっ!)
頭では抗おうとするのだが、肉体の方は正直であった。一旦声が出てしまうと、堤防が
洪水で決壊したかのように喘ぎ続けるのだった。
「アッ、アッ、アアアッ!」
まるで本当に犯されているかのように喘ぎ続ける妖精のセクシーな声に場内のスケベ
な男どもは総勃ちになっていた。
「すげえっ、感じてやがる」
「キューティーをイカせるんだ!」
ハァハァという荒い息があちこちで聞かれていた。男性客たちは、まるで自分がコング
と一緒になって、美女キューティー浅尾を犯しているかのような感覚に陥っていた。自分
たちの手でキューティーのようなお高くとまった高嶺の花を、ヒィヒィヨガらせ屈服させる、
という快感に酔いしれていた。
「何よ! いやらしい!」
「リングで喘ぎ声出すなんて最低!」
「きっと、もともと淫乱なんだわ」
キューティーの元ファンだった少女たちは、リングで繰り広げられる凌辱ゲームから目
をそむけ、中には席を立つ者もいたが、キューティーに対しては根拠のない非難が浴び
せられるのであった。
(ああ……悔しい……)
この孤立無援の雰囲気は、キューティー自身にヒシヒシとのしかかっていた。まるで、
場内の人間すべてから輪姦されてしまうような錯覚すら覚える。淫靡な快感の大波に襲
われながらも、無念の思いが浮かんでいた。
そして、コングは次の手を繰り出した
「フフ、えらく感度がいいじゃないかキューティー。男も知らんくせに淫乱め!」
堕ちた妖精を更に辱める言葉責めだった。
「アッ、ン、か、関係ないでしょ! ンッ、アンッ!」
喘ぎながらも浅尾は反論したが、それは事実なのだった。女子プロレス界には、伝統
的に伝わる三禁の掟、といわれるものがある。一流になりたければ、酒、タバコ、男は遠
ざけろ、という教えである。特に若いときに男を知ってしまうと、股を開く動きなどを敬遠
してしまい女子プロレスラーにとっては命取りになりかねないのだ。
もっとも最近では、事実上有名無実化している、とも言われていたが、昔かたぎの女子
レスラーであるキューティー浅尾は、これまでかたくなに掟を遵守し、処女を守ってきたの
だった。もっとも、激しい戦いの中で既に証である膜は破れてはいたが。
その男を知らないはずの処女アイドルが、指責めだけでこれだけ激しい反応を見せるこ
とを皮肉ってコングはキューティーを責め立てるのだった。
「そんなら、遠慮はいらんな」
とコングは、もう一段指責めをグレードアップさせた。
「イヤアアッ! アンッ! アアンッ!」
妖精の喘ぎ声が一段と大きくなった。コングはキューティーのビキニパンツに指を突っ
込んで、直接局部に触れたのだった。
「グフフ、もうグチョグチョじゃん、すげえ濡れてるぜ、このスケベ女が!」
アソコに指を突っ込んでくちゃくちゃさせながら、コングは、巧みな言葉責めでキュー
ティーを更に貶めた。淫乱、スケベと決めつけられたアイドルは、弱々しく、
「うそよ、濡らしてなんかいないわ……」
と反論しようとしたが、既に彼女の蜜壺の中は愛液であふれているのは、まぎれもない
事実であった。自分でもわかってはいたが、絶対に認めることはできない。
「ほう、濡れてるのを認めんのか?」
と、またも残忍なアイデアを思いついたコング松本は、指の動きを一旦止めてキューテ
ィーをワナに誘った。
「認めないわよ!」
と浅尾はまんまと応じてしまった。
「フフ、ならばいい。お前のパンツを液でグチョグチョに濡らしてやれば、客にもお前が
濡れているのがわかるというもんだ」
妖精の穿いているビキニパンツを、愛液をあふれさせて濡らし、彼女のアソコが濡れて
いることを観客に知らしめて辱めようという悪魔的アイデアである。
「い、いやっ! やめてっ!」
さすがのキューティーも、この処刑宣告には激しく動揺し、慌てふためいた。だが、も
う遅い。コングの指の動きが再び始まった。男根のように太いにもかかわらず、非常に繊
細な動きの人差し指が的確に浅尾のクリトリスに直接刺激を与える。
「ン、ン、ンンッ、アアンッ!」
再び、キューティー浅尾は慎みも忘れ、はしたなく喘ぎ出した。大量のジュースが彼女
の秘壺からあふれ出すのを止める事はできない。ピンクのビキニパンツの股間部分が、ま
るでお漏らしでもしたかのように濡れていった。