このキューティーへの羞恥責めは、正面席に座っている観客に向けて行われていたの
だが、彼女の尻が見えない他の観客から、コングに声が飛ぶ。
「コング、こっちだ! こっちにもキューティーのケツを見せてくれ!」
するとコングは、すかさず
「おうよ! 待ってろ、慌てるな!」
すかさず応じた。いつの間にか、悪役のはずのコングと観客の間に奇妙な共闘関係がで
きあがっていた。コングがキューティーを辱め、観客はその様子を愉しむ代わりにコング
に声援を送るという関係だ。
「ほらよ、お待たせ!」
コングは方角を次々に変えていき、浅尾の尻叩きを続けた。その結果すべての男性客が、
アイドルレスラーの生尻鑑賞を堪能した。
――ああ、いやああっ……
その間、キューティー浅尾は美貌を歪めて屈辱に耐えることしかできない。せめてビキ
ニの食い込みを直したかったが、それすら許してもらえないのだ。もはや、反撃する余力
はまったく残っていなかったが、丸坊主だけは嫌という気持ちだけで試合を続けていた。
それを見透かしているチャンピオンは、更にキューティーを残酷にいたぶっていくので
あった。
試合は完全なワンサイドゲームと化したが、ただただプロレス美女キューティー浅尾を
痛めつけ、恥を掻かせる目的のみのために続けられた。
尻晒しの次は、開脚責めの番である。キューティーはコングに股を開かされる技を連発
してかけられた。ビキニパンツを食い込まされて超ハイレグになった彼女は、大股開きを
強いられることで、更なる屈辱を味合わされるのであった。
まずはボストンクラブで、軽く両脚を開かれてしまう。開かれ方は遠慮がちではあった
ものの、生尻とビキニ食い込みの股間が同時に視界に入るアングルはサービス満点で
ある。もちろん、浅尾にとっては背骨を思い切り逆に反らされる苦痛付きの恥辱だった。
お次はシンプルな股裂きだった。キューティーは、左脚をコングの脚で押さえつけられ
両腕で右脚を思い切り引っ張り上げられて、股を引き裂かれた。
「あああっ!!」
と浅尾は股関節を裂かれる痛みに絶叫したが、彼女の股間には男どものスケベな熱い
視線が注がれるのであった。
キューティーの羞恥蟻地獄はまだまだ続く。コングは観客に
「おめえら! カメラの準備いいか!」
と呼びかけた。新たなキューティーへの羞恥責めの予告だった。
「おおっ!」
と男性客からの返事が返ってくる。コングと観客が一体となっての、マットの妖精への
SMまがいの公開リンチが展開された。
(い、いやっ! どうしてこんな辱めを受けるのよ!)
狡猾なワナにはまり、徹底的に痛ぶられるキューティーは、なぜこんな事になってしま
ったのか納得できない。スターの中のスターだった自分が観客からこんなにもイビられる
とは信じられない。そして次なる恥辱の宣告に震え上がった。
「いくぜ!」
チャンピオンが繰り出した次の技は、桜庭流恥ずかし固めだ。女にとって最も恥ずかし
い体位の一つであるまんぐり返しの体位を取らせた上で、両脚を大きく開かせる羞恥技で
ある。
「いやあっ! やめてえっ!」
これまでより一際大きなキューティーの悲鳴の中を、巨体に似合わぬ俊敏な動きでコン
グが絡みついてくる。浅尾の右脚にコングの両脚がまとわりつき、左脚は両腕でからんで
まんぐり返しの体勢で左右の両脚が大きく広げられた。超ハイレグのビキニが食い込んだ
大股開きである。場内からまたもフラッシュが一斉に炊かれた。
(ああ……恥ずかしいっ、でも負けることはできない。耐えるのよ……)
必死に絶え続けるキューティーであった。並みの精神力の女子レスラーなら、とっくに
恥じらいに耐えられずギブアップしているところだ。だがキューティーはなおも試合を捨
てずに懸命に踏ん張っていた。
だがこの浅尾の粘りは、コングにとっては思惑通りなのだった。彼女が粘れば粘るほど
更なる大きな屈辱を与えることができるのだ。
アイドルの大股開きで、男性客をたっぷり楽しませたコングだったが、それでもキュー
ティーがギブアップしないのを見るとあっさり技を解いた。
無論、次の拷問技ですぐ攻め立てる。今度は浅尾の両足首を掴むと、自分の方に引っ
張りこんだ。そして自らの右脚を彼女の股間に押し当てたのである。いわゆる電気アンマ
だった。
「ああっ!!」
またも妖精は悲鳴を上げた。ハイレグパンツが股間に食い込み、マン筋がくっきり浮き出
た美女が、その一番恥ずかしい場所をモロに責められるエロティックな光景は男どもを喜
ばせた。
「1、2、3、4!」
だがこれは反則である。5カウントの内に止めなくてはならない。だが、最後の瞬間、自
分のシューズのつま先が、浅尾の恥部に食い込んだ時、彼女がビクッと反応したのをコ
ング松本は見逃さなかった。
(しめた、この女は感じやすいんだ!)
次なる責めの大きなヒントを得たチャンピオンの目が妖しく光った。そして、繰り出した技
はアルゼンチンバックブリーカーだった。
怪力のコング松本はキューティーの身体を仰向けで自分の肩の上に軽々と担ぎ上げた。
そして、右手で股間を、左手で首を掴んだ、これでキューティーの背中を反り返らせ、締
め上げる体勢である。苦痛に喘ぐ浅尾の悲鳴が響くはずだった。ところが
「あれ、どうしたんだ?」
観客はキョトンとした。何かおかしかった。コングは特に力を加えるでもなく、肩に乗せ
ているだけのようであった。キューティーは、と見ると苦痛は受けていないようだったが、
右手で自分の口を押さえていた。声が出るのを防ごうとしているようだ。
「見ろ、コングの右手だ!」
秘密はキューティーの股間を掴んでいるコングの右手だった。人差し指を巧みに動かし
てマットの妖精の女として一番敏感な場所をまさぐっていたのだ。
「キューティーは喘ぎ声が出ないように、自分の口を押さえてるんだ!」
どよめきが起こり、場内は新たな興奮に包まれた。
「アッ、アアンッ!」
コングの指戯に耐えられなくなったキューティーが、とうとう大きな声で喘いだ。
(い、いやっ! そんなところ触らないで! おかしくなっちゃう!)
キューティーの発した喘ぎ声は、明らかに、今まで拷問技を受けて苦しむ時の悲鳴とは
違っていた。色っぽい、男を蕩けさせる妖艶な音色だ。
「アッ! アアッ!」
コングのまさぐりは続けられ、キューティー浅尾は喘ぎ出した。異様な雰囲気に陥る場
内。観客たちは一つの共通認識に達した。マットのアイドルが、今リングの上でレイプさ
れているのだった。