sa守
618 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 12:57:13 ID:kd0XYEhU0
sage
619 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 12:15:59 ID:87ZCaXxe0
age
620 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 10:07:46 ID:WDf9O1HT0
age
621 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 10:05:53 ID:ngDHwqkg0
hage
622 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 19:14:49 ID:e0pJhJ0G0
sage
623 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 10:56:42 ID:mvL4qJwq0
hage
624 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 18:51:44 ID:dVAplC870
sage
625 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 16:48:49 ID:B5cw2dpB0
hage
626 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 19:24:57 ID:a+12Ac1D0
(*´д`*)ハァハァ
627 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 17:11:09 ID:gto2158j0
sage
628 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 15:02:07 ID:gMwCJCfp0
(*´д`*)ハァハァ
何で保守してるんだ?
保守してるんじゃなく只のage荒らしです。
落ちるにまかせたかったんだけど、現状だと板の迷惑になるので
近いうちに何か投下して512k超えさせて落とそうかと思います。
631 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 22:28:45 ID:LEGYsTT00
(*´д`*)ハァハァ
632 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 22:16:20 ID:DY2t6ss00
(*´д`*)ハァハァ
633 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 11:11:00 ID:JR5juCPH0
(*´д`*)ハァハァ
634 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 10:20:56 ID:GOkxmfUR0
(*´д`*)ハァハァ
635 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 17:20:19 ID:FtRJkwYS0
(*´д`*)ハァハァ
637 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 17:54:52 ID:JAagCCRY0
(*´д`*)ハァハァ
638 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 12:50:56 ID:69jJp+440
636>いい加減にしろ!
639 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 21:06:46 ID:MtfCFcTC0
(*´д`*)ハァハァ
640 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 05:44:15 ID:yPqG4B1BO
新作よろ
641 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 23:48:33 ID:oF/+xo8D0
(*´д`*)ハァハァ
642 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:32:21 ID:xBeJGW1F0
(*´д`*)ハァハァ
643 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 04:25:06 ID:oKd3I72N0
足フェチ文をMicrosoft Office Wordで編集して、言葉やセリフを自分好み
に変えたり、例えばヒロインの名前を変えるとかしたり、不要箇所を切り
取ったりして自分好みにまとめてコイテる。更に素足女の画像を張り付けた
ら萌え萌えは倍に加速する。
当然個人のみで楽しんでいる!
644 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 21:30:10 ID:8gMJqT4l0
(*´д`*)ハァハァ
645 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 23:30:11 ID:KAqWhWz50
(*´д`*)ハァハァ
646 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 17:38:31 ID:c3CUYe040
(*´д`*)ハァハァ
647 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 21:32:11 ID:TJqI8Nqm0
(*´д`*)ハァハァ
648 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 17:15:55 ID:R0bnnDpi0
(*´д`*)ハァハァ
649 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 23:06:40 ID:jOPct1rz0
(*´д`*)ハァハァ
七月下旬の某日。
高校に入って初めての終業式を終えた鈴成優貴は一人自宅への道を歩いていた。
寂れた住宅地の路面はぎらつく陽光に照らされ、
熱せられたアスファルトから立ち上る熱気が少女の華奢な身体にまとわりつく。
老朽化した家屋群に沿うように掘られている側溝からは湿り気を帯びた異臭が漂い、
その澱んだ空気と混じりあうように幾匹もの薮蚊が飛び交っている。
わずかに日焼けした色白の肌を目掛けて飛来してくる複数の薮蚊を払いのけながら
小さな路地を曲がると、左手に古めかしい木造のアパートが建っていた。
あきらかに今の時代にそぐわない、周囲の古びた建造物と見比べても
更にみすぼらしいそのアパートの一室が彼女の住居なのである。
(帰っても一人ぼっちなんだよね・・・寂しいな・・・)
早くに父親を亡くした優貴は、物心がついた頃からずっと母と2人きりで暮らしている。
しかし母子家庭である上に、他界した父親が遺した多額の借金を抱えていて
経済的なゆとりには乏しいため、唯一の家族である母親も仕事の都合で家を空けることが多い。
そのため優貴は幼い頃から一人で時を過ごすことが多かったのだが、やはり幾つになってもその寂しさは消えない。
小さなため息をつきながら道に面した部屋のドアの鍵を開けたとき、
優貴はドアポストに一枚のチラシが挟み込まれていることに気がついた。
(ん、何だろ・・・?)
ドアノブから手を離してチラシを広げると、「アルバイト募集」という大きな文字が目に入り、その下に詳細や連絡先が書かれていた。
(えーと、『新製品のモニターをして下さる方を募集。
当社の新製品を一定期間試着の上、いくつかのテストを受けて頂きます。
誰にでもできる簡単なお仕事です。
◇期間:3泊4日(日取りは応相談)食事つき。
◇報酬:10万円 応募は下記の連絡先まで。(有)文月研究所』
か・・・。って・・・え!?じゅうまんえん!?)
優貴は目を見開き、思わず手にしていた学生鞄を落としてしまった。
暮らしが貧しいとはいえさすがに日々の食事に事欠くほどではないが、
それでも10万円という金額は彼女の目を見張らせるに十分な額である。
実際彼女の日常生活に於いて衣類などに回せる費用は乏しく、
例えば優貴が今履いている合成皮革のローファーは小学校の卒業式の時に買ってもらったものだし、
体育の授業で履いているスニーカーも同じく小学校の時から使っているものだ。
当然サイズもかなり窮屈になっており、毎回履く際にはかなりの苦労を強いられる。
それに空気の入る余裕がないために足はいつも酷く蒸れ、そのせいで足の匂いもかなり強烈なものとなっていた。
中学時代のクラスメイト達は優貴の家庭環境を知っていたため、
そして優貴の大人しく控えめな性格を心得ていたため、
彼女の足が匂うことを知っても気付かぬ振りをしてくれていた。
だが、高校に入ってすぐに行われた身体測定で新しいクラスメイトからそれを指摘された時には、
改めて足の匂いを自覚させられて顔から火が出そうな思いを味わう羽目になった。
幸いその後、優貴の家庭環境を知った級友達は中学時代の同級生達と同じように気を遣ってくれ、
足の匂いについては何も言わなくなった。
それでも優貴にしてみればそういった周囲の気遣いに甘えきるわけにもいかず、
育の時間にローファーからスニーカーに履きかえるときには匂いが漏れないよう細心の注意を払い、
脱いだ靴は素早くビニール袋に収納するなどの涙ぐましい努力を日々重ねている。
優貴の通う高校は上履きが無く、教室にも土足で上がるため
下足室で履きかえる必要が無いことは不幸中の幸いだが、
年頃の少女としては足の匂いは相当なコンプレックスになっているのだ。
それでも彼女の性格上、貧しい暮らしの中でも笑顔を絶やさず常に優貴のことを第一に
考えてくれている母に対して、自分から新しい靴をねだることもできない。
心根の優しい優貴は、むしろ金銭的な余裕があれば母に少しでも仕事を減らして
身体を休めてほしいと思っている程なのである。
(10万円もあれば・・・きっと家計の足しになるよね・・・)
常識的に考えれば3泊4日で10万円などというのは到底まっとうな内容の仕事であるとは思えないし、
むしろ怪しいものを感じて当然である。
しかし純真な優貴は基本的に他人を疑うことを知らず、更にはその報酬の金額に心を奪われてしまっていたため、
即座にそのアルバイトをしようと決意した。
急いでチラシの連絡先に電話をかけようと、慌ててドアを開けて家に入る。
もどかしげに窮屈な靴を脱ぎ、湿った汗の足跡を床に残しながら小走りに電話機に向かう。
優貴は受話器を取ると、正座して呼吸を整えた。
形の良いヒップラインの下に敷かれている白い靴下の足裏は足の形に茶色く汚れ、
生地が薄くなった部分や足先に空いた小さな穴からは桃色に染まった肌が恥ずかしそうに顔をのぞかせている。
(「日取りは応相談って書いてあるから・・・お母さんが家に居ない期間がいいよね。
内緒にしておいて「はい、これ」ってお金渡してビックリさせちゃおう・・・)
ひとえに娘に負担をかけまいという心情から、母は優貴がアルバイトをすることには余り気が進まない表情を見せていた。
だがその母も優貴の「社会勉強も必要」という言葉に折れ、
「まずは学校に慣れること。1学期はとにかく学校に専念して、夏休み以降なら・・・」
という約束をしてくれている。
おそらく母に内緒でも叱られることはないはずだ。
優貴は受話器を耳に当てると、チラシに記された電話番号を慎重に押す。
数回のコールの後、若い男の声で応答があった。
『・・・はい、文月研究所です』
「あ、あの、私アルバイト募集のチラシを見た者なんですが・・・」
『あー、新製品のモニターの件ですね。ご応募ありがとうございます。お名前とお歳、連絡先をお教えいただけますか?』
「は、はい。えっと、名前は鈴成優貴です。連絡先は・・・」
単に緊張によるものか、或いは汗で蒸れて気持ちが悪いのか、
それとも穴が開いた部分の感触が気になるのか、話しながらも優貴の足指はもぞもぞと落ち着き無く蠢いている。
「・・・です。あ、あと年齢は15歳で、高校一年生です」
『はい、承りました。鈴成優貴さん、15歳ですね。足掛け4日の間こちらに留まって頂く事になりますが、日取りのご希望はありますか?』
「あ、はい。できれば明後日から・・・」
優貴の母は今晩一旦帰宅し、明日一日休養して明後日の早朝から又5日ほど家を空ける予定になっていた。
その期間なら母に内密でアルバイトを済ませることが出来る。
『わかりました。では明後日の午前9時頃、駅前に車でお迎えに上がりますね』
「は、はい、宜しくお願いいたします」
『こちらこそ。では失礼します』
優貴は受話器を下ろすと安堵の溜め息をついた。
(よかった・・・ふふ、いきなりお金渡したらお母さんどんな顔するかなぁ・・・)
しばらく母の姿を思い浮かべて顔をほころばせていたが、ふと何かに思い当たったかのように訝しげな表情を作る。
(・・・でもアルバイトって普通面接とかあるんじゃないのかな・・・いいのかな、電話だけで・・・)
初めてのアルバイトということで不安も無いではなかったが、短期間の製品モニターであり、
"誰にでもできる簡単な仕事"であるために面接の必要も無かったのかもしれない。
そう思うことにして、優貴は気持ちを切り替えた。
(さて、今日はお母さんが帰ってくるから出来るだけおいしいもの作らなきゃ)
優貴は立ち上がるとチラシを勉強机の引き出しの奥に隠し、数日振りに母と会える喜びに胸を弾ませながら、
服を着替えて夕食の買い物に出かける支度を始めた。
翌々日、優貴は約束の午前9時より30分ほど早く駅前に到着した。
周囲に特にめぼしい商業施設があるわけでもなく、各駅停車しか停まらないような郊外の駅だけに人影もまばらである。
(ちょっと早かったかな・・・でも遅れるよりいいよね)
そう思いながら快晴の空を見上げた矢先、近づいてくる車のエンジン音と短いクラクションの音が聞こえた。
視線を地上に戻すと、黒いセダンが速度を落としつつ彼女のもとに近づいてきており、
やがて目の前で停まると窓から若い男性が顔を見せた。
「えーと、失礼。鈴成優貴さんですか?」
「そうですけど・・・?」
「やぁ、どうも、先日お電話頂きました文月研究所の者で佐藤と言います。
いやぁ、お待たせしちゃいけないと思って早めに来たんだけど、待たせちゃったかな?」
「い、いえ、私も今来たところですから」
「そう?ならよかった。それじゃちょっと早いけど、現地までご案内しますので乗ってください。あ、帰りもお送りしますのでご心配なく。」
「あ、はい。ありがとうございます」
優貴は内心やや緊張していたのだが、男の気さくな態度と温厚そうな表情を見てすっかり安堵してしまった。
彼女が助手席に乗り込むと車はゆっくりと滑り出し、見慣れた景色が車窓を流れてゆく。
「あの・・・新製品のモニターって書かれてましたけど、具体的にはどのような・・・?」
「そうですねぇ。ウチでは主に衣類などに関する新素材と、それを活用した新しい製品の開発を行ってるんですが、
今回お願いするのはその製品の一つ、新素材を使ったブーツのテストなんですよ」
その言葉を聞き、優貴は一瞬全身を硬直させた。
優貴はチラシに書かれていた試着という語彙の語感から、何らかの服、或いはスカートやズボンなどを想像していた。
報酬を考えればひょっとすると下着の類かもしれないとは考えていたものの、
履物であるという考えは脳裏に浮かばなかったのだ。
「・・・・・・ブーツ、ですか?」
「はは、夏にブーツってのは意外だったかな?
いえね、今頃からチェックしとかないと冬場に製品が間に合わないんですよ。
これでも結構スケジュールが押してましてねぇ。
それで急遽泊り込みのモニターさんを募集したわけで、給料に関してもそのあたりの事情があったからなんですよ。
商品のターゲットの都合上若い女性の方でないとダメですし、
あの条件なら早急に御応募頂けるんじゃないかと思いましてね、ははは」
「はぁ・・・」
「おっと、具体的にってことでしたね。まぁ詳しくは着いてからですが、
基本的に履いた際の装着感や内部環境のチェックですかね。
ブーツ内の温度とか湿度とかがメインかな。
色々調整しなきゃいけないかもしれないんで期間に余裕をもたせてるんですよ」
「そうだったんですか・・・」
平静を装おうとしつつ応答しているものの、優貴は男の説明を聞いて激しく後悔した。
まさかブーツの試着などとは夢にも思わず、普段学校に行くような調子でいつものローファーを履いてきてしまっていたのだ。
まだ家を出てさほど時間が経っていないとはいえ、真夏の気候と慣れない環境は彼女の足を汗まみれにするのに十分だった。
窮屈な靴の中でわずかに動かした足指の間には明らかに汗によるものと思われるぬめりが生じており、足裏にもじっとりと蒸れた感触が感じられる。
これでは靴を脱いだ瞬間に酷い匂いが鼻を突くに違いない。
それに靴下も足裏の生地が薄くなって指先に穴が開いているものを履いて来ている。
学校では殆ど靴を脱がない為さして気にせず履いていたのだが、ボロボロの靴下を履いた足を人目に晒すのはあまりにも恥ずかしい。
まして強烈な匂いとのダブルパンチとあっては尚更である。
(どうしよう・・・足が臭いとか足が汚いとか言って怒られるかも・・・そんなの恥ずかしくて耐えられない・・・)
内心の動揺を押し隠そうと黙り込んでしまった優貴に怪訝そうな男の声がかけられる。
「ん、どうかされましたか?気分でも?」
「い、いえ、なんでもないです」
「ちょっと緊張しちゃてるのかな?」
そう言うと、男は信号待ちの間に後部座席に手を伸ばし、置かれていたクーラーボックスから冷えたペットボトルの茶を取り出して優貴に手渡した。
「ほい、これでも飲んでリラックスしてて。難しい仕事じゃないから大丈夫だよ」
「あ、ありがとうございます・・・」
ほほ笑みかける男にぎこちない笑みを返し、優貴はペットボトルを受け取った。
(もうここまで来ちゃったら仕方ないし・・・優しそうな人だからきっと大丈夫だよね・・・)
気を落ち着かせようと心の中で自らに語りかけつつ、ペットボトルを開けて口をつける。
口腔から流れ込んだ爽快な清涼感が胸郭に広がり、車内の蒸し暑さを和らげてくれる。
「ごめんねー、暑いでしょ?クーラー壊れちゃっててねぇ・・・」
「いえ、大丈夫です。お茶どうもありがとうございます」
「どういたしまして。何だったらまだあるから、欲しかったら言ってね」
「ありがとうございます」
優貴は男の気遣いに感謝しつつ、手にしていたペットボトルのお茶を飲み干した。
「おー、いい飲みっぷりだね。もう一本要るかい?」
「あ、大丈夫・・・です・・・・・・あ、あれ・・・・・・?」
俄かに視界が揺れ、同時に強烈な睡魔に襲われる。
(あ、あれ・・・?なんで・・・・・・?)
優貴は必死に意識を保とうと試みたが、ほんの数秒で深い眠りに落ちてしまった。
「おやすみ〜」
男は意識を失った優貴の姿を横目で確認すると満足げな笑みを浮かべて呟いた。
既に彼の顔からは先ほどまでの優しげな表情は消えうせており、その瞳はただ期待と興奮だけに満たされていた・・・。
658 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 14:50:55 ID:xL7NM+fq0
(*´д`*)ハァハァ
「・・・さん、優貴さん、着きましたよ。起きてください」
優貴は軽く肩を揺すられる感覚にゆっくりと目を開けた。
既に車は止まっており、ウィンドウ越しに見える風景は殺風景なコンクリートの壁に変わっている。
「・・・え?あれ・・・?」
「はは、よく寝てましたね。ここが我々の研究所です。気分とか悪くないですか?大丈夫かな?」
「すみません、なんだか急に眠くなっちゃって・・・」
「いえいえ、構いませんよ。それくらいリラックスして頂いてる方がいいですし。
問題なければお部屋までご案内しますので、車から降りていただけますか?」
「あ、はい」
促され、ドアを開けて助手席から降りる。
地面に足がつくと同時に靴の中にグチュリと嫌な感触が生じ、優貴は思わず眉を顰めた。
(どうしよう・・・ものすごく・・・蒸れちゃってるみたい・・・)
寝ている間にかなりの汗をかいてしまっていたようで、靴の中だけでなく服も下着も靴下もじっとりと湿気を含んでいる。
一歩進むごとに足先から伝わる不快感に耐えながら、優貴は男に従い駐車場内のエレベーターに乗った。
「あの、私どれくらい寝ちゃってたんでしょうか?」
「そうですねぇ、今お昼すぎだから・・・4時間くらいですね」
車で4時間も移動したということはかなりの距離になるはずである。
俄かに不安を覚えた優貴は、この研究所がどのあたりに位置するのか
男に問いかけようと口を開きかけたが、丁度その時彼女のお腹から『ぐきゅるる・・・』と可愛いらしい音が鳴った。
「おっと、時間も時間だし、とりあえず食事にしましょうか」
「す、すみません・・・・・・」
赤面する優貴に男は優しげな笑みを向け、エレベーターから降りると事務室のような小部屋へと誘った。
部屋の隅に置かれていたパイプ椅子に優貴を腰掛けさせると、
男は長机をはさんだ向かいに座って手にしていた紙袋からお茶と弁当を取り出す。
男は殺風景な部屋での味気ない食事で申し訳ないとひとしきり詫び、とりとめもない話をしながら昼食を済ませる。
食事を終えてから10分ほどの休憩をとると、優貴は男に従って隣の部屋へと移動した。
そこはいかにも研究室然とした空間で、一見して何に使うのかよくわからないような機器類やコンピューターなどが壁際に並んでいる。
部屋の中央にはマッサージチェアのような、或いは歯科の診療台のような
ゆったりとした肘掛つきの寝台が置かれており、その周囲にもよくわからない機器がいくつか設置されていた。
「じゃ、そこに横になって」
男に軽く背を押され、優貴はおもむろにその寝台に身を横たえた。
「肘掛に手を置いて・・・そうそう。リラックスしてね」
適度な弾力が心地よく、優貴は満足げに軽く目を閉じる。
その瞬間、軽く金属の触れ合うような音が複数同時に響き、両手首と両腿、そして腰の辺りに何かが触れる感触が伝わった。
「・・・・・・へ?」
反射的に目を開けると、身体を固定している数本の頑丈そうなベルトが視界に入る。
動こうとさえしなければ特に窮屈ではなく、姿勢にも無理は無いが、拘束から逃れようと手足に力を込めてもビクともしない。
「ちょっ・・・こ、これ何なんですか?外してください!」
優貴はもがきながら救いを求めるように男に視線を向ける。
男の顔からは先ほどまでの人の良さそうな表情は消えており、
かわって獲物を捕らえた猫のような嬉しそうな笑みが浮かんでいた。
「ははは、悪いけど外すわけにはいかないんだよねぇ。こうしとかないとゆっくり楽しめないからね」
「た、楽しむって・・・!?新製品のモニターじゃなかったんですか!?」
「いやぁ、新製品のモニターだよ?」
男はそう言いながら寝台に拘束された優貴の足側にゆっくりと歩み寄る。
「ただ、普通のブーツじゃないんだ。君みたいな若い女の子の足が大好きな人から、
『魅力的な女の子の足を存分に堪能できるようなブーツを作ってほしい』って依頼があってね。
そこで今日から4日間、その試作品であるこいつを君に試着してもらおうってわけ」
その言葉と共に優貴の目の前に差し出されたのは、ゴムのような質感をもつ透明なブーツだった。
靴底も含めて全体が完全に透明で、足首部分につけられている金属製のベルトと
靴の外側に付けられている箱状の機器だけが硬質の光を放っている。
更によく見ればそのベルトにはいくつかのスイッチのような凹凸が、そ
してブーツ自体にも妙な厚みがあるのが見て取れ、どうやら何らかの機械が仕込まれているようである。
「ぞ、存分に堪能って・・・何するんですか・・・?」
「おやおや、そんなに怯える必要は無いよ。何も足を切り刻んだりするわけじゃない。
むしろ君にとっては病み付きになるような感覚かもしれないよ?」
想像もしなかった事態に声を震わせる優貴に向かってほほ笑みかけつつ、男はおもむろに優貴のローファーに手を伸ばした。
「まずはこれを脱がさないとねぇ・・・」
「ヒっ!ま、待って!やめてぇっ!!」
男の動作を目にした瞬間、優貴は意識の隅に追いやられていた自らの足の蒸れの酷さを思い出し、反射的に絶叫した。
だがその拒絶の声も虚しく、両足を締め付けていたローファーはいとも容易く脱がされてしまう。
「・・・くふぅ・・・っ・・・!」
蒸れきった両足が開放された快感に思わず小さな声を漏らし、軽く歯を食いしばる。
足汗に重く濡れそぼった靴下に外気があたり、わずかにひんやりとした爽快感が両足を包み込む。
しかしその開放感に浸ることができたのはまさしくほんの一瞬のことで、直後に男の口から放たれた言葉が鼓膜を叩くと同時に強烈な羞恥が優貴に襲い掛かった。
「うわっ、く、臭いな君の足!!何だこれ!?本当に女の子の足か、これ!?」
男は顔をしかめながら貪るように優貴の靴を嗅ぎ、続いて優貴の足先に顔を近づけて何度も何度も大きく息を吸い込む。
靴の中からは僅かに合成皮革の匂いが混じった強烈な足の匂いが、優貴の足先からはそれを更に濃密にした生温かい激烈な臭気がとめどなく溢れてきている。
もはや匂いというよりも気体化した足汗とでもいうべきかもしれない。
「ひっどい足だな・・・いくら革靴履いてたからって、靴下も履いてるのにこんなに蒸れて臭いなんて・・・これ、足洗ってないの?ひょっとして水虫とか?」
「ち、違いますっ!だ、だって今日暑かったし・・・靴も・・・昔から使ってるやつだし・・・」
「へー、じゃあ昔からこんなに足臭いんだ?」
「そ、それは・・・」
「可愛い顔して、もう何年もず〜っと臭くて蒸れ蒸れの足で過ごしてきてたんだ?」
「・・・うぅ・・・ヒック・・・」
「それに何だい、この靴下?指先に穴は開いてるし、足裏も所々生地が擦り切れそうになって肌が透けてるし。
何なの、これ?足を臭くするためにずっと履き続けてるとか?」」
「ヒック・・・ち、ちがいます・・・ヒック・・・新しいの買うお金が・・・ヒック・・・」
「じゃあ、擦り切れそうになったボロボロの臭い靴下毎日履いてるんだ?」
「・・・ヒック・・・」
「・・・ハァ、まぁいいや。とにかく最初に感度を調べさせてもらうから」
そう言うと同時に男は片手で優貴の足首を掴み、空いた手の指を優貴の足裏に這わせ始めた。
「ヒッ!?く、くひっ、や、やめてくださいっ!!」
「ほーぅ、中々感度はよさそうだな」
「ヒぁっ!・・・くっ!!・・・ヒっ!!」
男の指はじっとりと湿った靴下の生地を撫でるようにゆっくりと蠢く。
布地に覆われた土踏まず。
最も多く汗を吸い込んでいる足指の付け根。
生地が薄くなって肌が透けて見えている踵や拇趾丘のあたり。
それぞれの位置指が通過するたびに微妙に異なった刺激が神経を駆け巡り、優貴はたまらず断続的に小さな悲鳴を上げ続ける。
「靴下越しでこれか・・・じゃあ脱がすとどうなるかなぁ?」
「ヒっ!や、やめてぇっ!」
男は掴んでいた足首を離して手早く両足の靴下を脱がせる。
しっとりとした肌理の細かい素足は美しく紅潮しており、一見しただけで
長時間にわたって酷く蒸らされていたことがわかるほどだった。
その美しい形状や質感、そしてそれらの視覚的情報からは想像もできないような
強烈な匂いとの落差に激しい興奮を覚えながら、男は両足を揃えて小脇に抱え込み、物凄い勢いで両足をくすぐりはじめた。
「きゃーっっはははは!や、やめぇっひひひひひ!!!あはははははは!!うひひひひ!!!!だ、だめぇっははははははははは!!!!」
「おー、いい笑い声じゃないか。こっちの足はどうかな?」
「いひひひひひひ、ひゃめぇっ!ひゃめてぇへっははははははは!!!!」
「ほらほら、足の指の付け根とか。今度はこっちの土踏まずだ」
「あーっはっはっはっははは!!く、く、くすぐったいひひひひひひひ!!!」
とても5本の指でくすぐっているとは思えないほどの早業で左右の足裏を縦横無尽にくすぐりまくる。
優貴はその蠢く指の動きに同調するように拘束された身を捩り、うちあげられた魚のように華奢な全身を痙攣させて笑い悶えている。
狂ったように足指を暴れさせ、足を左右に振って必死にくすぐりから逃れようと試みる。
しかし男の腕はがっしりと優貴の両足を抱え込んでおり、いかに少女が力を込めても小揺るぎもしない。
ならばせめて足指の付け根だけでもくすぐりから守ろうとでも思ったのか、次に優貴はつま先に力を込め、指を折り曲げて足先を丸めた。
だが男の指が拇指丘近辺を引っかくように巧妙に動き回ると、その壮絶なくすぐったさに耐え切れずすぐに足の指を暴れさせ始めてしまう。
「あはは・・・はははっ・・・!も・・・もうだっ・・・めぇっひひひ・・・し、しんじゃう・・・・・・っははははははは!!」
「ふん、そろそろ限界か」
笑いすぎて呼吸困難を起こしかけ、笑い声が途切れはじめたことに気付いた男はようやく指の動きを止めた。
優貴は汗にぬれた身体をぐったりと横たえながら肩で息をして酸素をむさぼっている。
両足の足裏は蒸れとくすぐり刺激とで綺麗な桜色に染まっており、時折くすぐったさの残滓にふるえるようにピクピクと足指が動いている。
男は暫くうっとりとした目つきでその両足を眺めていたが、やがて傍らに置いていた先ほどのブーツを手に取ると、脱力しきっている優貴の両足に履かせ始めた。
汗まみれの足をおさめた透明ブーツは履かせた瞬間に内側が湯気でくもったが、形の良い足裏が靴底に密着すると同時にその形をべったりと透過させた。
片足ずつしっかりと履かせて足首部分のベルトを施錠し、更にそのベルトを寝台にがっちりと固定してしまう。
優貴が呼吸を整えた頃にはその作業はすっかり終わってしまっており、既に彼女には何一つなす術はなかった。
「い、一体何をするんですか・・・?」
「ん?何もしないさ。感度チェックは終わったし、後はこのブーツを4日間楽しんでもらうだけだよ」
「よ、4日間ずっとですか!?」
「最初からそう言ってただろ?通気性ゼロだから最悪に蒸れると思うけど、まぁちょっとした仕掛けもあるからきっと退屈しないと思うよ。んじゃ、又ねー」
「ちょ、ちょっとまって下さいっ!縛られたままじゃ・・・ま、待ってぇっ!」
男は呼びかけを無視して優貴に背を向けると、さっさと部屋から出て行ってしまった。
そのまま隣室に移ると壁面に目をむけ、設置されたモニターに少女の姿が映し出されていることを確認しつつソファーに腰を下ろす。
3台のモニターはそれぞれ優貴の全身、顔のアップ、両足のアップを捉えている。
拘束から逃れようと身を捩る姿。
足の不快さに眉を顰める秀麗な顔。
蒸れに耐えかねて淫猥に蠢く足指。
それらを眺めながら、男は先ほど優貴から脱がせたばかりの靴下を自らの鼻先へと近づける。
脳髄を揺さぶるような強い匂いと未だ温もりの残る湿り気を帯びた布地の感触、そして所々に空いた小さな穴が男の興奮を高めてゆく。
「さて、4日間もつかな・・・」
男は優貴の靴下と靴を交互に嗅ぎながら、飽きることなくモニターを見つめ続けていた。
部屋に残された優貴は暫くの間身悶えていたが、やがて拘束から逃れることが不可能であると悟って諦めたように身じろぎをやめた。
両足の蒸れは酷く不快だが、男の言う通り4日間だけなら何とか我慢できるだろう。
そう思って諦めのため息を漏らした瞬間、優貴の両足に変化が訪れた。
(な・・・に・・・?熱い・・・?)
最初にその変化が訪れたのは足指だった。
じんじんと熱く痺れるような、むず痒いような不思議な感覚。
その奇妙な感覚は足先から少しずつ広がり、徐々に優貴の両足全てを占拠してゆく。
(なんか・・・変だよ・・・な、何これ・・・!?)
拘束された身を切なげにくねらせて気を紛らわせようと試みるが、両足の感覚は時間とともに幾何級数的に強まってくる。
ブーツの中に仕込まれていた無色透明の薬品が少女の汗と体温に反応して溶解し、その成分が徐々に可憐な素足に作用し始めたのだ。
この薬品は一種の媚薬のようなもので、付着した部位の神経を活性化させて皮膚感度を急激に上昇させ、
更に神経末端を緩慢に刺激しつづけて執拗に掻痒感を与える効果がある。
(か、かゆい・・・ムズムズ・・・するぅっ・・・!)
激痒というほどではないが、いやに精神を苛つかせるいやらしい痒み。
優貴はブーツの中で不自由な足指をくねらせて懸命に痒みから逃れようと試みるが、ねっとりとまとわりつくような感覚はその程度ではどうにもならない。
「ひぅっ!?」
唐突に足指の間に『にゅるり』とした異物感が生じ、優貴は反射的に声を上げた。
むず痒い足指を嘗め回すようにヌルヌルと蠢く物体。
その正体はブーツ内部に仕込まれていた無数の透明触手だった。
ブーツの外側に装着されていた小箱から這い出た触手たちは、とても機械で操作されているとは思えないほど生々しい動きで優貴の足に襲い掛かる。
隙間が狭く柔らかい足指の間に入り込み、土踏まずをつんつんと突付いたかと思うと足裏全体を素早く幾度も往復する。
通常ならば強烈な不快感に感じられたかもしれないが、じんじんと痒みに疼く両足にとっては鮮烈な快感である。