【悪女】大奥奥女中・姫・奥方・腰元【時代劇】

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1オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ
大奥奥女中・姫・奥方・腰元ふぇち
悪役貴婦人で萌えるひと
萌える場面を語り合おう
2名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 19:15:42 ID:J80JOXatO
2げっと
3名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 19:22:42 ID:6JUAUO+j0
4オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/13(木) 21:45:24 ID:6JUAUO+j0
<その壱>
人気のない寺院の境内、人払いをした一室に香煙が妖しく仄かに立ち込めている。
静寂の中、衣擦れの音も艶かしく、大奥御年寄尾上と、少し遅れて中臈の綾瀬が回廊を進む。
その周りには焚き染めた香の香りと僅かに麝香の入り混じった気が漂っている。

尾上は、淡い青紫色のサヤ柄無地の絹の着物に、高貴な者だけが身に付けることを許される
金糸銀糸の縫取りも見事な内掛けを纏う。
純白の裾を翻し、摺足で白足袋を交互に前に送る度に、絹や金糸銀糸が煌きを見せる。
御髪は濡れるように瑞々しく黒く、大きな丸髷に結い、麗佳な髪飾りは光を放っている。
膨よかな頬と大きく開いた襟足は眩しい位白く、襟元から胸元へかけての豊満な輪郭は、
召し物の下に程好く太り肉の肢体を秘め、成熟した女を容易に想像させる。

一方、綾瀬は光沢のある淡い萌黄色で同じくサヤ柄無地の絹の着物に金糸銀糸の内掛けを身に纏う。
そのいでたちは身分をわきまえ、尾上に一歩譲るも、いずれ劣らぬ豪奢さを誇る。
尾上よりやや小柄だが、まるで写しの様な相似振りであり、艶かしさでも引けを取らない。
尾上、綾瀬二人が居並ぶ、その瀟洒な佇まいは大奥広しと雖も右に出るもののない程である。

すっと障子が開き、そこから足袋が畳の上に滑り込んだ。中には錦の羽織袴を身に付けた
体格の良い高貴な身分の侍が座している。待ち人の到着に顔を向け、おもむろに口を開く。
「尾上様、綾瀬様、ようお越し下さいました。相変わらず御二人ともお美しい。」
「オホッホッホッ、まぁ、真鍋殿。そなたこそ、相変わらずお口のお上手な。
お待たせしましたのぉ。本日は綾瀬も連れて参りました。」

飛ぶ鳥を落とす勢いの若年寄真鍋伊織である。
政敵も多く、隙あらば寝首をかかんとする者は数限りない。
しかし、若手幕閣でありながら将軍の絶大な信頼を得、財力にも物を言わせ、
政敵を寄せ付けない勢力を誇る。
その切れ者ぶりだけでなく、精悍さと美男ぶりで大奥での評判も高い。
5オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/14(金) 00:56:24 ID:Odh3MPso0
<その弐>
裾を取り回し、顔を上げ、真鍋と相対する形で着座する尾上。
伏目がちに少し下がって着座する綾瀬。

「此度はめでたい限りじゃ。大奥でも真鍋殿の次期老中内定のお噂でもち切りじゃ。のう、綾瀬。」
「はい。真鍋殿が権勢を欲しい侭にされる様が目に浮かびまする。そして浦尾様亡き後、
尾上様の大奥総取締り役ご就任は火を見るより明らか。オッホッホッホッホッ。」
「ホッホッホッ、そうなった暁には、綾瀬を大奥御年寄へ推挙致しましょうぞ。」
「尾上様、有難き幸せに御座りまする。」
「それもこれも全ては尾上様のお力添えの賜物。」

老中阿部丹波守が先月に急逝した。
将軍の信望の厚さとその財力を活かして、次期老中職に真鍋が推挙されたのである。

しかしこれは尾上らの謀略だった。
阿部は大奥総取締り御年寄浦尾と通じていた。
それを逆手に取り、尾上は綾瀬を使って阿部に微量の毒薬を盛り続け、
心の臓を衰弱させることに成功していた。
一方で浦尾にはご禁制の媚薬を提供した。

阿部が急逝した夜も、媚薬を用いて浦尾との情交中に発作を起こしたのであった。
「浦尾殿、この媚薬は恐ろしいほどの効き目がござりますな。」
「あっあっ、阿部殿、も少しゆるりとしてたもれ。あっあっ、それより先はなりませぬぅ。」
「うっ!、うぅーーーぅ。」
「あっあっ、 やめてはなりませぬぅ。。。(ややあって)はっ!どうなされた、阿部殿? 阿部殿!?」
6オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/14(金) 01:01:52 ID:Odh3MPso0
<その参>
「浦尾様、どうなされました?」
「綾瀬か?」
「はい、浦尾様。どうなされましたか。」
「は、入れ。」

障子が開き、綾瀬と紫の矢絣を身に纏った腰元が部屋ににじり入った。
腰元は綾瀬の部屋子の楓である。

「如何なされました?」
「あ、阿部殿が、阿部殿が。。」うろたえる浦尾。
「こ、これは何たること。」

「兎も角も、明日早々に若年寄真鍋殿にご相談致しまする。」
「明日? 浦尾様には明日があるとお思いか?」
「?? 何を申す? 綾瀬??」
「浦尾様は阿部様との不祥事を恥じて、今夜ご自害なされた。」

と言い終わらぬうちに、楓が浦尾の懐剣を奪い取り、浦尾を背後から羽交い絞めにした。
「何をするのじゃ!」
楓が背後から懐剣で浦尾の胸を一突きにし、浦尾の両手ににその懐剣を握らせた。
浦尾は、ゆっくりと前のめりに倒れこんだ。
「あ、あやせ。。。」
こうして綾瀬とくの一楓を使って、浦尾を葬り去り、尾上は大奥総取締り役を確実なものにした。

大奥の実権を握った奥女中が、大奥・将軍家出入り御用商人に利権を与えるのと引換えに、多額の賄賂を要求し、幕閣は権力を手に入れるために賄賂を求めて大奥の権力者と結び付く。
ご多聞に漏れず、尾上と真鍋の間にもこの関係が出来上がっていた。
加えて尾上はその美貌ゆえ、将軍の覚えもめでたく、幕政においても陰の影響力を持ち、幕閣諸侯とて仇や疎かに出来ぬ存在であった。
真鍋は尾上を通じて提供された多額の賄賂と幕政への影響力を使って老中にまで登り詰めようとしている。
大奥は利権と富、権勢と愛欲が絡み合う、正に魑魅魍魎跋扈するところである。
7オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/14(金) 01:05:48 ID:Odh3MPso0
<その四>
「こちらに杯が御座りますゆえ、まずは前祝いと致しませぬか。」
「真鍋殿もお気がお早いかたよのぉ。オーホッホッホッ。」
「さあ、お注ぎいたしましょう。」
尾上ににじり寄り、杯を手渡して酒を注ぐ真鍋。微かな麝香の香りが真鍋の鼻を擽る。

満面の笑みをたたえ、真鍋が酒を注ぐ様を眺める尾上。
小振りで上品な鼻にやや肉厚で真紅の小さな唇、怜悧でいて魅惑を秘めた瞳、
形良く長く引かれた眉、うっすらと紅を差した膨よかな頬、気品ある顔立ちである。
尾上は色白の首筋にほんのり紅を浮かべて杯を干した。

続いて、真鍋は綾瀬にも杯を促した。
綾瀬も尾上と負けず劣らずの美貌の持ち主である。目鼻立ちや口元は尾上と同様に上品で美しい。
瞳がやや潤んで、こぼれんばかりの様が尾上と比べて少し頼りなげで可愛げな顔立ちに見える。
綾瀬の方が若い分、美しさでは優っているかも知れない。

「綾瀬、真鍋殿にお酌を。」
尾上が綾瀬に酌を促がす。
尾上には、元来の美しさに権力と年輪に裏打ちされた気品と色香が加わっている。
盛りを少し過ぎたとはいえ、豊満さを加えた尾上の色香はまだまだ男を惑わせて余りある。
女人から引く手数多の真鍋と雖も例外ではない。
8オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/14(金) 01:10:01 ID:Odh3MPso0
<その五>
尾上は立ち上がって歩を進めた。
真鍋の背後に膝を付き、杯を干した真鍋の肩越しに寄り添い耳元に顔を寄せ、吐息を吹き掛けながら、そっと耳を噛んだ。
思わず真鍋が杯を落とした。

尾上は肩越しに背中から真鍋を抱き締め、
「近頃こちらの方は、とんとご無沙汰ではござりませぬか?ホッホッホッ」
とため息まじりに真鍋の耳元で囁いた。
尾上は、微かな衣擦れの音を残して、真鍋の胸元から懐へとゆっくりと手を這わせていった。

綾瀬はこの突然の出来事に一瞬目を取られ、あっと声を漏らしそうになったが、動揺を取り繕うように、すぐに目を逸らして後ずさった。
手にした急須を倒さずに盆の上に置くのが精一杯であった。

尾上は構わず真鍋をまさぐり続ける。
「尾上殿の方こそ、最近は若い役者に御執心とか。」
「耳が痛いことよのぉ。。それとて元はと言えば真鍋殿が教えた味では御座いませぬか。」
尾上は更に真鍋の耳元から首筋へと唇を這わせていく。
真鍋も誘惑に抗わず、愛撫を受け入れる。
二人は耳元で囁きを交わしながら、久々の逢瀬に互いを確かめ合う。
9名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 05:05:56 ID:9BI66wdo0
>>8 オーホッホッホッ そなたも悪よのぉさん
スレ立てごくろうさまです。
同じ趣味の方の情報がとれるので毎日が楽しみになりそうです。
その5、その七・・ずーと期待しています。
写真の貼り付けもドンドン!
わたすも参加させて頂きます。
ちょっと古いですが琴姫七変化なんかもエエですよ・・。
こんど写真はりつけます。
10名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 23:00:07 ID:dgTGwZs90
>>9 さん。 朝早いっすね。
松山容子さん(ボンカレー)ですね。
最近の時代劇にはない何とも言えない時代劇らしい雰囲気があります。
またどしどし貼って下さい。
11名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 23:16:12 ID:5GUzhEqe0
>>10さんへ
皆さんの書き込みがないかと早く起きたんすよ。
ビデオから画像を作ってまだまだ貼り付けるので
皆はんもご自慢のドキドキ画像よろすく。
>>8さんへ
大奥の小説楽しみに拝見してます。
ずーっと続けてくださいまし。
打ち掛けの裾引きが頭に浮かびます。ゴクン。
着付けの詳細な描写にドキドキ。
>>仕事人の画像を貼り付けて頂いた方
ドキドキ画像さらにさらによろすく。
12オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/15(土) 00:01:11 ID:dgTGwZs90
<その六>
真鍋は尾上の方に向き直り尾上に目配せをし、肩を抱くようにして今度は自分が尾上の後ろに回る。
先ほど尾上がしたように、真鍋も尾上の耳元から首筋へと接吻し唇を這わせた。
肩越しに尾上の豊満な胸を被う襟元へ手を忍ばせた。
そして、襟元を少し緩め白い胸元を露わにした。
「しかしこの白い肌、役者狂いさせておくには、ちと妬け申す。」
「まぁお上手を。ホホホ。それはさて置き、今日は綾瀬を連れて参ったゆえ、可愛がって下され。」
「今宵は例の媚薬をお香に含めて居りますれば、さらに興も乗りましょうぞ。」
「わくわくするのぉ。ほんに悪いお方じゃ、真鍋殿というお方は。。ホホホ」

真鍋は胸元に差し込んだ手を更に奥へと潜り込ませ、尾上を可愛がった。
この手慰みに、真鍋の膝の上で尾上の光沢のある青紫色の着物が波打った。
衣擦れの音と共に尾上は肢体をくねらせ、悩ましげな吐息を発し、袖口から白い腕を見せながら
真鍋の頬や耳に白魚の様な指を絡める。
僅かに肌蹴た真っ白な裾から柔らかな脹脛が覗き、真っ白な羽二重の足袋が官能に身をよじる。
13名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 04:13:08 ID:3sbo0Gux0
>>12
綾瀬は・・。
尾上と綾瀬の関係も気になりますね。
続き期待。
14オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/16(日) 00:22:44 ID:ezPUOWNo0
<その七>
綾瀬は目の前に繰り広げられる光景に思わず目を伏せた。
綾瀬は男を知らないのである。のみならず、尾上とは大奥の中で互いを慰め合う仲であり、女の悦びはすべて尾上から教えられたのであった。
「尾上様が、、、」綾瀬は嫉妬と興奮で全身が火照り、頬が紅潮してゆくのが分った。
伏目で座しながらも、動悸を止める事が出来ない。
堪らず僅かに目を上げて尾上を見た。

すると目尻を紅潮させた尾上と目があった。
何と尾上は目で綾瀬を誘ってきた。
思わず目を逸らす綾瀬。心臓が破裂しそうだ。自分の体の芯が熱く濡れて来るのを感じた。
なんて淫らな!綾瀬は自分を否定した。
しかし、我慢ならず再び尾上を見ると、悦楽の中から自分を誘う目配せを送ってきた。
のみならず、事もあろうに上ずった声で尾上は綾瀬を呼んだ。
「綾瀬。近こう寄れ。今宵そなたを連れて参ったのはこのためじゃ。ぁぁ、」
綾瀬は心の中の箍が外れる如く尾上達に武者振り付いた!
「尾上様!」
15名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:21:43 ID:tVh6fkv30
>>14
いい流れですね。
この逢瀬を監視していた腰元扮するくのいち楓が
尾上を裏切り、結果、尾上と綾瀬が女同志の行為後、
戻った大奥内の駕籠部屋にて二人で楓をいたぶりいたぶり、
黒鞘の懐剣にて惨殺。(きれいな紫の着付けが返り血に染まり・・)
どうでしょうか。
「その八」の参考にしてください
期待しています。ドキドキ。
16名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 20:24:24 ID:tVh6fkv30
>>14
いたぶりの描写が細かくなってるといいな。
>>14さん
喉をえぐってのとどめ刺しがいいですね。
わたすと同じ趣味の方がいることが嬉しい。
その八のできあがり楽しみにしています。

17オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/16(日) 23:46:56 ID:ezPUOWNo0
<その八>
最初は尾上から愛撫を受けた。耳から首筋、そして胸元へと。
そのうちに真鍋も綾瀬に手を滑り込ませて来た。初めて受ける男からの愛撫。
無骨で大きな手に揉みしだかれる。
綾瀬はその美しい横顔を紅く染め、恍惚の表情を浮かべながら、なすがままに肢体を委ねる。
媚薬の紫煙のなか、尾上と綾瀬が美しくも妖しく燃えている。。。。

権謀術数を巡らせ、天上の栄華を独り占めにしようとする尾上達は、
今、色欲に満ち満ちた悦楽の境地に浸っていた。


しかし、寺院の内外に敷かれた万全の警護の網を掻い潜って、送り込まれた刺客が。。
浦尾・阿部一派を陥れた尾上・真鍋たちだったが、その権力抗争に乗じて漁夫の利を得るべく、
何と大奥御年寄吉野と若年寄内藤主税が刺客を放っていたのだった。
18名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 01:23:36 ID:R0YPPUkJ0
>>17
尾上と綾瀬が美しくも妖しく燃えている。。。。
どの様に燃えているの?

刺客とは・・? 
期待しています。

19名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 21:53:15 ID:R0YPPUkJ0
>>17
当スレの基本である「悪女」とは誰だろう
どんでん返しの連続だとおもしろい
刺客は当然、女性 楓? それとも!
楽しみな「その九」
毎日、小説カキコありがとうございます
ワタスは毎日楽しんでいます
この先、どうなるんだろう
ぜひ、みんなのリクエストをイメージしてください
20オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/17(月) 23:53:04 ID:ShXFT4cT0
<その九>
そうとは知らず、官能の世界をむさぼる美しき女たち。
「綾瀬、真鍋殿の上へ。」
「何と仰せられました?」
「よいから、乗ってみりゃれ。」
「綾瀬は恥ずかしゅう御座います。。」
「ホホホホ、可愛いのう。。よいよい、ささ、乗ってみりゃれ。」
尾上に促がされ、綾瀬は羞恥に頬を赤らめながらも、もぞもぞと萌黄色の裾を少しつまんで、真っ白な脹脛と足袋を露わにし、
「真鍋殿、失礼をば。」
と真鍋に跨る。
綾瀬の柔らかな太腿と尻が真鍋の腰に吸い付くように密着した。

程なく真鍋が綾瀬の中に入ってきた。
「ぁぅっ、ぅっ、」綾瀬は思わず声を漏らした。
尾上との張り型での擬似性交には馴れていたものの、それとは違う熱いものが入ってくるのを感じた。
無意識に腰を上下させる。体を貫かれる様な快感に襲われ、思わず唇が緩む。

そうするうちに着物の胸元を肌蹴られ、真っ白な肩と胸を露わにされる。
尾上の白魚のような指と真鍋の骨太な手が、それぞれ左右の乳房を揉みしだく。
目を閉じ、されるがままに身を委ねる綾瀬。
21名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 00:34:39 ID:QBRnGDea0
ついに・・
22名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 00:44:47 ID:QBRnGDea0
次の展開を早く〜知りたい。
すぐに、その十を・・
刺客もお忘れなく
23名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 19:51:41 ID:QBRnGDea0
>>20
何故、そんなに妖しく優雅にそしてリアルで細かい描写が
できるのですか?
もうはまりました。
今後の展開についてリクエストできますか?
それともある程度ストーリーは出来上がっているのですか?
どちらにしても長く続けて欲しいですね。
期待しています。
24名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 23:22:03 ID:LxDqVBjm0
>>18 >>19 >>20-23
ご期待、うれしく思います。こちらも書き込み甲斐があります。
リクエスト頂いたら、それに沿えるよう頑張ってみます。
ただ、構成力の至らなさで、ご期待に沿えないことがあるかも知れませんが、悪しからず。。
では、その十を・・・
25名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 23:23:25 ID:LxDqVBjm0
<その十>
尾上の裾から忍び込んだ真鍋の指先が尾上の花弁を可愛がると、尾上は熟れた吐息を漏らし、
悦楽の表情で肢体を波打たせ、腰をくねらせる。
その度に艶やかな絹のお召しがきらめき、純白の足袋が毛氈の上を這う。
尾上の蜜壷には熱いものが溢れ出さんばかりである。

尾上は尾上で、瞳を閉じたまま、豊満な白い胸で圧倒するように真鍋の顔面を愛撫する。
青紫の絹地がはち切れんばかりの尻を突き出し、真鍋を嘗め尽くすように体を這わせる。
その動きに合せて、金刺繍の施された文庫の帯がきらめく様に光を放つ。

綾瀬は、ゆっくりと回転するように上へ下へと動く。
真っ白な首筋、胸や肩もゆったりとさまよう様に揺れ動く。
その度に蝋燭の火に照らし出されて、綾瀬の前髪の金の髪飾りが小刻みにキラキラと揺れる。
目を閉じたまま、口元には薄っすらと愉悦の表情を浮かべ、指先は尾上の背中をまさぐる。

媚薬の紫煙の中、官能的な麝香の香り、艶かしい衣擦れの音と時折漏れる喘ぎ声、互いに確かめ合う声。
この世のものとも思われぬ、一種狂気の光景である。
この妖し過ぎる空間の中で、目を閉じてすべての感覚を研ぎ澄まし、余すところなく悦びを嘗め
尽くそうとする美しき獣たちの宴はいつ果てるともなく続く。。。。。。
26名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 00:18:28 ID:mjgHlslj0
す・すばらしいー。
どうなる次は・・。
その11をは、はやく〜。
まだ起きてます。よろしく〜。
27名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 01:51:18 ID:gLEbAjDh0
祭りの画像を検索してたら奥方や腰元の行列が見つかったよ。
ttp://www.sakura-web.gr.jp/jidaimatsuriinfo.html
28名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 07:23:45 ID:mjgHlslj0
>>25
<15-16>のりクエストもよろすく
毎日が楽すみずら
大変でしょうがもう少し文章が長いといいなー
妖しくどろどろ、残酷な描写もお願いすますだ
29名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 19:51:52 ID:TD3S9OFA0
30オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/19(水) 23:19:01 ID:AR1A7EuF0
<その十壱>
悦楽の境地にある美しき獣たちを、暗闇の中から見つめる視線があった。
矢絣の着物を纏った腰元が襖の僅かな隙間から様子を伺っている。


楓である。

くの一として育てられた女であるが、尾上の身辺を警護するようになり、忍びの姿ではなく、常に腰元の出で立ちで過ごしている。出で立ちや身の周りが変われば、心も変わる。

日頃より尾上や綾瀬の艶やかな姿を目の当たりにし、楓は知らず知らずのうちに、女である自分に目覚め始めていたのだった。
可憐な綾瀬と気品に満ちた尾上。夜毎、隣室で控えながら、美貌の二人が繰り広げる甘露の戯れを漏れ聞き、楓は自分の中の女をくすぐられてきた。

今も警護のために尾上たちの様子を伺っているが、特に今宵は殿方も合いまみえての秘め事とあって、これまでにない爛熟の戯れである。楓も思わず、襖の向こうに繰り広げられる
情事に思わず引き込まれそうになる。
31名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 01:46:06 ID:zFn2RKea0
>>30
次の展開がリクエスト通りですね!
ついに楓の出番。
今後どの様になっていくか期待しています。
その十弐以降に目がはなせません。
妖しくドロドロに。また美しく残酷に・・。
着物の細かな描写も楽しみにしています。
ドキドキ・・。
32オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/21(金) 00:54:08 ID:mnTHAiji0
<その十弐>
楓は官能の世界に思わず固唾を飲んだ。その時ハッと我に返り、引き込まれそうになる自分に驚愕するのであった。
楓の微妙な隙に付け込む様に背後に迫る不審な気配を感じ、音も立てずに気配のする方へと歩み寄る。
音を殺して障子を開け、回廊へ出てみる。
要所要所に配備した楓配下のくの一が見当たらない。

咄嗟に懐剣を抜いて構え、辺りに睨みを利かしながら、裾を引き、摺り足で回廊を進む。
暗闇の中に怪しげな気配はない。
回廊の曲がり角で先を見やった楓は、思わずハッとなった。
配下のくの一たちが毒を仕込んだ吹き矢を受けて倒れている。
楓は足下に倒れているくの一の一人に近付き、周囲を警戒しつつ、かがみ込んだ。

くの一に視線を移そうとしたその時、死んでいた筈のくの一が、楓の眉間に針を突き立てた!!
「ツプッ!!」
その瞬間、カッと目を見開き、眉を吊り上げて、顔を痙攣させる楓。声も出ない。
刺客がくの一に成りすまし、死んだ振りをしていたのだった。

刺客は針を抜き取ると、楓は息絶えて、ゆっくりと崩れ落ちる。
刺客は、その体を受け止め、音をさせぬ様に横たえさせる。
美しくも妖しい女たちの宴も、ついに悲惨な終焉を迎えるときがやってきた。
33名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 02:09:44 ID:im3j0E1h0
>>32
刺客は楓では無かったのですね。
悲惨な終焉の場面には期待したいのですが
小説が終わってしまうのでしょうか?
今後、大奥でのドロドロ場面も見たいです。
毎晩、おつかれさまです。
せひ、よろしくお願い致します。
34オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/22(土) 00:27:48 ID:a/lNLUKk0
<その十参>
天井裏に潜入した刺客が、妖しい宴が行なわれている部屋の天板を音もなく一枚ずらすと、そこには官能の世界に身を任せる尾上達がいた。

仰向けになった真鍋に覆い被さるようにして、真鍋を自分の胸に埋め、両膝をつき尻を突き出す格好でうつ伏せになり、成すがままに愛撫を受ける尾上。
真鍋を跨ぐようにぺたりと座り込み、目を閉じたまま天を仰ぎ、大きくはだけた襟元からは白く仄めく肩から胸をさらけ出し、真鍋の腰の動きに身を任す綾瀬。
その唇は力なく微かに開かれ、瞼はぴくぴくと痙攣し、反った胸の上の真っ白な乳房が波打つ。
目を閉じて触覚を研ぎ澄まそうとしているかのようだ。

刺客は瞬きひとつせずこの光景を見据え、ゴクリと息を飲み込んだ。
そして巻いた三弦の弦を口端にくわえ、おもむろに無防備な綾瀬の首筋目掛けて投げた!
「うっ!」
綾瀬の首に弦が巻きついた。首が絞まる。反射的にカッと目を見開き天を仰ぐ綾瀬。
それまで美しい顔に浮かんでいた恍惚の表情が一瞬にして硬直した。

「ぁぁ、ぁ、ぁ、ぅぅ、、」
小振りな唇が少し開き喘ぎ声が漏れる。誰もその喘ぎ声の変化に気付かない。
綾瀬は意識が朦朧として何が起こったのか分らないまま、弦を締め上げられる。
大きく開いた手のひらが宙を泳ぐ。
上半身がゆっくりと起き上がり、白い足袋に包まれた足先が硬直してゆく。

上半身が伸び切ったところで事切れ、力なく首を垂れる綾瀬。
ピン!刺客は弦を弾いて首から解いた。
ゆっくりと力なく綾瀬は尾上の上に折り重なるように、うつ伏せに倒れていった。
35名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 01:44:37 ID:MaZQUG500
>>34
三弦とは、必殺すごと人ですね。
さらにドロドロのストーリー期待しています。
大奥へ戻ってからの展開も考えてください。
漁夫の利の吉野一派の妖しい動き・・。
邪魔者は殺る。
36名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 16:28:30 ID:A3eMoKjc0
金糸打ち掛け裾引きの絹ずれ音。
「その十四」楽しみにしています。
尾上と吉野の確執。
陰惨な闘い。
この先何人の犠牲者がでるのであろう・・。
37オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/23(日) 16:52:53 ID:XyBFefpA0
<その十四>
「綾瀬?どうしたのじゃ?もうお休みかえ?」
事態に気付かぬ尾上。
尾上が目を細めながら自らの体を起こし綾瀬を抱き起こそうとすると、綾瀬が力なくもたれ掛かった。
「あ、綾瀬!?綾瀬!?どうしたのじゃ!綾瀬!ひえぇぇーーー」
「どうなされた、尾上殿!? こ、これは!?」

これまでの恍惚に冷や水を浴びせ掛けられた尾上は、亡き殻となった綾瀬を投げ出し、
慌てふためき、横座りのまま乱れた裾や肌蹴た胸元を合わせ直し着衣を整えた。
真鍋はばっと飛び起き刀を取ると、廊下へ出て警護のものを呼ぼうと障子に手を掛けた。

そのときだ。
「(ズブリ!)うぐっ、ぐわっ、、」
鈍い音と共に障子越しに真鍋の腹に短刀が突き立てられた。
「おのれーー、うぐぅ−−−、ぅ、ぅ、ぅ、ぁ、ぁぁ」
長い断末魔を残し、障子紙を破って桟を掴みながら、ゆっくりと崩れ落ちる真鍋。

「真鍋殿!?真鍋殿!? きゃあぁぁーーーーー!!誰かぁーー、誰か居らぬか!!」
警護の者たちは既に全滅させられており、寺院の中は静まり返っている。
尾上の絹を裂くような叫び声は空しく境内にただ響き渡るのみであった。
38名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 18:08:40 ID:A3eMoKjc0
>>37 「オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ」さんへ  
珍しく日中の書き込みでしたね。
姿の見えぬ刺客との闘い。
尾上には何とか大奥まで生き延びて欲しい。
そして、綾瀬や楓の恨みを自分の手で・・。
吉野とその取り巻きの息の根を。
打ち掛けや立回りなどゾクゾク描写でお願いします。
妖しく期待しています。
39オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/24(月) 00:18:45 ID:SxPGfhoy0
<その十五>
尾上は恐怖の余り腰が抜けてしまって立てない。
「楓!!楓は居らぬのか?!」
何の返事もない。
息も荒く、その美しい顔を恐怖に引きつらせ、尻餅をついたまま青紫の長い裾を引きずりながら、後ずさりする。
慌てふためいて前に送り出した白羽二重の足袋が空回りして白い裾を翻し、衣擦れの音と尾上の息遣いだけが空しく残る。
早くこの場を逃げ出そうとその豊満な肢体を激しくくねらせるが、先ほど慌てて繕った胸元が緩み、鬢から垂れた遅れ髪が白い頬を空しく撫でるだけである。

襖の縁につかまるようにして、やっとの思いで立ち上がり、よろよろと回廊へ出る。
「あっ!」
尾上は何かにつまづき、その上に抱きつく様に倒れ込んだ。
そこには、腰元の姿をした楓が目を見開いたまま額から血を流し、横たわっていた。
「きゃぁぁあああーーーー!!」

恐怖に気も狂わんばかりの尾上。よろめきながらも何とか立ち上がり、絹の煌きの裾引きも心許なく、よたよたと白い足袋を前へと運んだ。
ともすれば、はだけそうになる胸元をかき合わせて逃げ惑う尾上。
「はぁはぁはぁ、、」
ふと回廊の先に目をやると、回廊の突き当たりの手すりの向こうに刺客と思しき黒い影が!?
「ひえぇぇーーーー!!たっ、助けてたもれっーーーー!!」
40名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 01:52:26 ID:+PgkeI/O0
>>39
恐怖におののく尾上がよくわかります
これからのストーリが楽しみです
さあ、これから吉野一派との壮絶な闘いが
始まるのでしょか 
本当はこのあたりで終わるはずだったのか
しれませんが、もう暫くよろしくお願いします
連日連夜お疲れ様です
次回作は歌舞伎の先代萩や鏡山などを題材に
新作を期待しています
41オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/25(火) 02:15:21 ID:6K/B3/nw0
<その十六>
尾上が恐怖に硬直した次の瞬間、刺客の腕がしなう。
そこから目にも止まらぬ速さでシュルシュルと竿が延び、尾上の眉間に突き刺さる!!
「(プツッ!)あっ、あうっ!」
丸々とした瞳が飛び出さんばかりにカッと見開いた目。唇はぽっかりと開かれたまま。
眉間には突き刺さった竿から微かに鮮血が真っ白な鼻梁に沿って滴る。

凍り付いた様に尾上の動きが止まった。
やがて尾上の美しい顔が痙攣に襲われる。
刺客が尾上の眉間に刺さった竿を抜いた!
「(シュパッ!)あぅーー、ぅ、ぅ...」

微かな断末魔と共に事切れ、ゆっくりと膝から崩折れる尾上。
何かを掴もうとしたのか、伸ばした手が宙を泳ぎながら、その豊満な肢体が大きく波打ち、ゆっくりと回廊に横たわってゆく。
暗闇の中、白い頬と少しはだけた胸元が、冷たく硬い木の回廊に仄かに明るくなって照り返している。
その上に尾上は目を見開いたまま、いつまでもその膨よかな美しい肢体を横たえていた。。。
42名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 21:20:25 ID:/3+ZWaac0
>>41
登場人物が全部いなくなった。
終わっちゃうんですか?
吉野一派の天下になるのですか?
大奥での大どんでん返しに期待しています。
尾上、綾瀬がかわいそう。
ぜひ、残った部屋子で仇討ちを期待!
妖しく陰惨に吉野一派を・・。
43オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/25(火) 23:41:08 ID:6K/B3/nw0
<その十六><惨殺編>
身を翻し、刺客から逃げるように回廊を小走りに急ぐ尾上。
シュルシュルと衣擦れの音をさせながら、長い裾を引き摺る。
せわしなく裾を翻して足袋が繰り出され、黒光りのする回廊の上に白く照り返している。
激しく息を乱し、額にうっすらと汗を滲ませる尾上。
後ろを振り返ろうと足を止めた。刺客の姿が見えないことを確認し、息を整える。
「はぁ、はぁ、はぁ」
と、そのとき尾上の足に激痛が走った!
「(ズブッ!)ぎゃあーーー!」
回廊の下から板の隙間を通して、足袋の裏から甲に抜け、槍の切っ先が突き刺さった!
見る見るうちに純白の足袋が真っ赤な鮮血に染まって行く。
槍が引き抜かれると、尾上は痛みの余り、その場にうずくまった。

44オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/25(火) 23:43:27 ID:6K/B3/nw0
<その十六><惨殺編の弐>
回廊の下から槍を持った刺客が現れ、手すりを飛び越え、うずくまる尾上の前に仁王立ちに立ちはだかった。
「ひえっ!」
尾上は、のけぞる様に尻餅をついた。恐怖の余り、瞳が飛び出さんばかりに目はカッと見開かれ、唇はぽっかりと開かれたままである。
裾は大きくはだけ、白い脹脛が露わになったままだが、それを取り繕う余裕もない。
一点の汚れもなく純白だった足袋からしたたる鮮血が痛々しい。
「ゆ、ゆ、ゆるしてたもれ。。そ、そなたの欲しいものは何でも取らせるぞ。。」
口が乾き切って、声がかすれる。
「ゆうてみい。そなたの欲しいものは何じゃ!?」

刺客は言葉を発せず、ゆっくりと尾上を指差した。
「ひえっーーーぇ!」
次の瞬間、刺客は尾上の胸を目掛けて鋭く槍を突き立てた!
「ぎゃっ!!あぁぁぁぁ、、、、、、」
足を投げ出し尻餅をついて座ったままの格好で、槍は太り肉の尾上の胸から背中を貫通し、床に突き刺さった。
上半身をのけぞらせた格好で槍に貫かれたまま、顎を頂点として白い喉元を大きく反らせ、力なく頭を垂れた。程なく息絶える尾上。
口は力なく開かれ、そこから流れ出た鮮血が白い鼻梁を伝い額へと流れる。目も宙を彷徨ったままで、裾は大きくはだけ、両足をはしたなく投げ出したまま。
片方の足袋が痛々しくも血塗られている。
槍が突き抜けた胸と背中からは夥しい量の血が流れ出し、見る見るうちに青紫色の着物は赤黒く色を変えていき、辺りは一面の地の海となった。

気品をたたえた美しさを誇っていた尾上とは全く逆の無残な死に様であった。
45名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 00:12:44 ID:Dt/sR3e40
その十七、十八・・ずっと期待しています。
46オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/26(水) 23:35:19 ID:w4G2J6540
<その十七>
夜更けにもかかわらず、少し人里を離れた閑静な庵の茶室に明かりが灯っていた。
薫り高き香を焚かれた室内、灯明に照らし出され、庵の主と思しき男が客人に茶を振舞っている。
見るからに高貴な身なりの奥女中と武士が座している。
女は、金襴緞子の帯を文庫に結い、桜の花びらをあしらった裾引きの着物を身に纏っている。
微妙な色合いの友禅で描き出された蒔絵柄の桜は美しく高貴な女に相応しい。
一分の乱れもなく結い上げられた御髪に、髪飾りが灯明をキラキラと照り返している。
首筋から襟足に掛けぬける様に白い肌がまぶしい。大奥御年寄吉野である。
男は若年寄内藤主税、近頃隆盛の真鍋としのぎを削る幕閣の一人である。

茶室の外に人の気配が。
「首尾は?」
「仰せの通り、抜かりなく。」
「でかしたぞ。」
「はっ!」
次の瞬間、忍びは暗闇に消えていった。

「内藤殿、お聞きの通りで御座いまする。まずはめでたい事よのぅ。。」
「吉野様、これで我々の思うがままに。。」
「吉野様、内藤様、誠におめでとう御座います。」
「渡海屋。これからはそなたも何憚る事無く、大奥の御用を一手に引き受けられようぞ。ホホホホホ。」
「吉野様、何卒宜しくお願い致します。さて、この後は積もるお話も御座いましょう。ごゆるりとお過ごし下さいませ。邪魔者は退散させて頂きます。」
茶器を仕舞い、茶室を去る渡海屋源兵衛。
47名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 01:56:17 ID:tWgiVaHF0
>>46
出た〜! 吉野ちゃん。
そなたも悪よのー・・。
このあとの展開に期待。
終わりかと思ってました。有難うございます。
毎日の楽しみが続きかたじけない。
先ずは二人でしっぽりと。
物語は大奥の中に引き継がれるのでしょか?
妖しくドロドロに・・。
48オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/27(木) 23:24:25 ID:kUWtr2gf0
<その十八>
吉野は内藤に手を取られ、肩に寄り掛かる様に寄り添いながら、茶室から回廊で繋がる母屋へと向かう。
吉野の桜の裾模様が月夜に照らし出され、しゃなりしゃなりと引き摺られる。
二人は母屋に設えられた寝所に入った。

吉野は内藤の前に跪き、蜀江の錦で織られた袴の紐を解き、袴の着替えを手伝う。
袴を取り去った内藤の腰に吉野が縋り付く。
目を閉じ、いとおしそうに、着物越しに内藤の逸物に頬擦りする吉野。

「われらが天下じゃ。。」
「吉野様。」

延べられた蒲団の上に座り込み、互いの手を取り、見詰め合う二人。
政敵を葬り、充足と安堵に満たされた吉野の顔は、心なしかみずみずしさを増している。
吉野は、全てに満たされてゆく自分を感じていた。
心だけでなく、女体の芯までも、いつに無く燃えているのが分かる。。
微かな吐息と衣擦れの音。寄り添う二人の影。

吉野は内藤の肩に頬を摺り寄せ、遠い目をして灯りを見やる。
その肩をそっと抱き寄せる内藤。
潤んだ瞳で視線を絡ませ、熱い吐息で内藤を促す吉野。

懐剣が優しく抜き取られ、帯締めが解かれる。
ゆっくりと文庫の結び目を緩め、帯を解いてゆく内藤。
取り去った帯は、輝きを放ちながら、柔らかに畳の上に投げ出された。
下帯も解き放ち、袷を大きく開け、眩しいくらいに白い乳房を顕わにする。

まるで桜の花びらの模様をあしらった孔雀の羽根の様に裾を広げ、天を仰ぎ、愛撫に身を委ねる吉野。
今にも、とろけてしまうのではないかと思われる程である。
程なく灯明が吹き消された。
権勢を我が物にした二人の秘め事は、いつ果てるとも無く夜は更けてゆく。
49名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 01:56:00 ID:ngDOQ+w40
>>48
いつも楽しみにしています。
高貴で美しい悪女が、色と欲に浸る姿、敢え無く果てる姿、ゾクゾクします。


ところで皆さん、女性登場人物の中で誰が一番お気に入りですか?
私は、、、やっぱり尾上様かな。
(これって、ありがち?)
50名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 05:04:34 ID:AR0ki+r50
>>49
同好の方、現る!
「オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ」さんに感謝しましょう。
わたしはうぶな綾瀬が好みです。
でも、これから最後を迎える?吉野の姿に萌えるかも。
>>48
毎晩ありがとうございます。
楽しみにしていますので、これからもよろしくお願いします。
ありがちなストーリですが妖しくきれいな描写にまいってます。
いよいよ大奥を舞台にした展開でしょうか?それとも・・
女と女の醜く陰惨で妖しい姿の闘いに期待!


51名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 13:22:17 ID:JkMefCvW0
高校生のころ見た影の軍団で腰元を装って大奥に入ったくの一が、同じく腰元の格好
をした敵のくの一数人に懐剣で滅多斬りにされる場面に興奮。
時代劇で斬られる音やのけぞりや悲鳴などのリアクションが性的に気持ちよさそうに思える俺は変?
52名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 14:08:07 ID:JkMefCvW0
53名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 21:24:37 ID:AR0ki+r50
>>51さんへ
大奥画像は下のURLにたくさんありますよ。
ttp://gray.gazo-ch.net/orz/read.php/thread/11/714270/
ご感想のカキコお願いします。
皆さんもこれはと思う画像ありましたら貼り付けてください。
その1/その2もリンクされています。
わたすも大奥関連の画像、小説など何でも好きです。
今晩も「その十九」に期待しませう。
さて、どんなストリーを考えられているか楽しみにしましょう。
ワタスは大奥の中でのドロドロ展開を期待しています。
いろいろカキコしてください。情報などあればお願いします。
54オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/29(土) 00:46:51 ID:g+g4BCju0
<その十九>
江戸城は朝から混乱していた。
大奥では、御年寄尾上が急病のため、床に伏しているとの情報が流れた。
早速、吉野は部屋子を連れて尾上の部屋に様子伺いに出向いた。

「尾上殿は如何なされた?」
「吉野様、ご足労頂き、恐縮にごさりまするが、尾上様容態思わしくなく、お目通り叶わぬご様子に御座ります。」
「そうか。それは致し方あるまい。一刻も早いご快癒をお祈り致しまする。」
心の中では「快癒なさることなどあるまいて。」と、ほくそ笑む吉野。

「尾上殿には、くれぐれもよろしくお伝えくだされ。では、参るぞ、千鶴。」
部屋子の千鶴を伴い、金糸に縫い取られた内掛けを大袈裟に翻し、引き下がる吉野。

昼過ぎになって、人気のない二の丸の庭園の木陰にて、吉野は内藤と顔を合わせた。
「吉野様、真鍋殿は急病のため、出仕相成らぬとのこと。ハッハッハッ、猿芝居に御座りますな。」
「ホッホッホッ、尾上殿も容態が思わしくないとのこと。。いつまで取り繕うことが出来るやら。。」
「程なく破綻致しましょう。ところで吉野様、次はいつお逢い頂けますでしょうか?」
「まぁ、お気の早い事よのぉ。一両日中にも尾上と真鍋の化けの皮が剥がれましょう。それまで今暫くの我慢ですぞ。ホッホッホッ。」
「吉野様、今から待ち遠しゅう御座りますなぁ。ハッハッハッ。」
内藤の手が吉野の腰から尻を軽く撫でた。
「まぁ内藤殿、どこに人目があるか分かりませぬのに、何と言うことを。。ホッホッホッ。」
55名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 02:44:35 ID:pQoX5Lzb0
>>54
ついに大奥へ戻ってきましたね
これから吉野の運命やいかに!
あの手この手で魔の手がのびて悪女は滅びるか
それとも・・
その弐十話(ご苦労様です)以降に期待!
56オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/04/30(日) 19:23:17 ID:LGiqIiOn0
<その弐拾>
大奥御年寄にとって、配下の中臈を上様の夜伽に差し出して懐妊させ、御部屋様にさせることが、大奥での権勢を保持するために最も大切なことである。
吉野も浦尾や尾上と先を争うように、配下の中臈を次々と送り込んだ。
それと共に、政敵達の配下のお手付き中臈を追い落とすことにも血眼になっていた。

将軍はまだ若く、嫡子が居らず、吉野は浦尾や尾上配下の中臈に先を越されてはなるまいと、躍起になっている。
吉野の配下には、お八重の方というお手付き中臈がおり、既に懐妊している。
浦尾と尾上亡きあと、吉野がなすべきことは、彼女ら配下のお手付き中臈を悉く消し去り、お八重に無事嫡子を産ませ、江戸城の趨勢を我が手中に収め、確固たるものにすることである。

お美和の方は、今は亡き浦尾配下の中臈で、ご懐妊から三月が過ぎ、健やかな若を授かるべく、時折、二の丸庭園を散策していた。
或る晴れた日、いつもの様にお美和の方が、お付の腰元達と散策を楽しむため、縁側で草履に履き替え様と腰をかがめ、草履の上に足を置こうとしたその時、足を滑らせ、三尺下の敷石まで転げ落ちてしまった。

「うっ!! あぁーー、うっーーーーん。」
お美和の方は、激痛の余り、下腹部を押さえ倒れ込んでしまった。
下腹部を染め、見る見るうちに太腿を伝い、白い足袋を赤く染めていく赤黒い血。

「お美和様!!」

千鶴が予め草履の裏に、たっぶりと油を塗り付けていたのだった。
かようにして吉野は、我が身辺を寒からしめる者を次々に排除してゆく。
57名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 20:16:48 ID:iarC9h3h0
>>56 お待ちしてました。
世の中、ゴールデンウイークなので暫くお休みかと思っていましたが
やはり毎晩、読めると嬉しいですね。
いよいよ始まりましたね。大奥内での陰惨な闘いが・・。
吉野一派と旧尾上・旧浦尾配下の中臈・腰元が血を血で
洗う目を覆うような闘いが・・。
悪女はどちらでしょうか?
小説がながくながく続くことを期待しています。


58オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/05/02(火) 00:14:20 ID:y5vojHdz0
<その弐拾壱>
あれから三日経っても、なかなか尾上の死が公にならない事に吉野は焦れていた。

その日の昼下がり、尾上配下の奥女中菊乃が廊下を曲がった際に千鶴とぶつかった。
その拍子に折り悪く、千鶴が手にしていた鏡が落ち、割れてしまった。

吉野が千鶴を使って、難癖を付けるために仕組んだ罠である。
菊乃はお目見え以上の奥女中で、近々夜伽に差し出される予定であった。

菊乃は納戸に呼び出された。
「吉野様、申し訳御座いません。」
華やかな京友禅を身に付けた菊乃は恐れ入り、その額を畳に擦り付けたままである。
吉野は裾を引きながら進み出て、菊乃が付いた三つ指に真っ白な足袋を乗せる。
そして、足袋に皺が寄る程に力一杯爪先に体を預ける。
「あぁ!吉野様」
苦痛に顔を歪める菊乃。

「今日そなたの割った鏡は、わらわが大奥に上がる際に携えてきた一生ものぞっ!」
「申し訳御座いません。お詫びのし様も御座いません。」
「千鶴、菊乃が二度と粗相をせぬ様、分からせい!」

千鶴は菊乃の両手を縛り、吊し上げた。
「お許し下さいませ。お許しをーーー。」
袖が下に降り、手首から肘まで菊乃の真っ白な腕が顕わになる。
59名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 01:03:21 ID:P44io1qr0
>>58
ついに吉野一派の・・。
ドロドロに妖しい描写(着物)をさらに期待。
懐剣を使っていたぶりとは千鶴も悪よのー。
負けるな菊乃!
60オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/05/03(水) 01:54:13 ID:Y5qcCdGo0
<その弐拾弐>
千鶴が菊乃を折檻しようとしたその時、納戸の扉の外で物音がした。
「何事じゃ。」
顔を見合す吉野と千鶴。
千鶴が納戸の扉の所まで様子を見に行った。

そこには、中庭を挟んだその先に亀甲柄の内掛けを身に纏い、廊下を歩く奥女中の後姿が!
尾上が愛用していた内掛けは、金糸銀糸で亀甲文様に菊菱や花菱など荘重な文様をあしらった、一際目を引く物で、千鶴でさえも知っている。

慌てて千鶴が吉野に報告する。
「尾上様が。。」
「お、尾上様!? まさか、そんな筈はあるまい!」
「しかしあの亀甲の内掛けは確かに尾上様のものと思われます。」

菊乃の折檻も放り出し、吉野は納戸を飛び出した。
回廊の角を曲がる後姿が、微かに吉野の目に入った。
あの内掛けは!? 吉野は我が目を疑った。

急いで、奥女中の後を追うが、見失ってしまう。

「亡霊か、祟りか、はたまた。。。」
先ほどの奥女中の行方が気になって仕方がない。
吉野は、千鶴と共に、しゅるしゅると衣擦れの音を立て、納戸や荷物部屋の続く人気のない回廊を探し回る。

尾上の姿が吉野の頭の中を巡り巡る。
亀甲柄の内掛けを翻し、ほくそ笑む尾上の姿が脳裏にこびり付いて離れない。
刺客が仕損じたのか? 

その時、僅かな隙間から灯りが漏れている扉があった。
声を潜めて、その中を覗いてみる吉野たち。
61名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 06:11:30 ID:eBGLynrn0
>>60
その中は・・!
ついに始まったのでしょうか?
旧尾上、旧浦尾配下による大奥での怖い怖い吉野いじめ。
恐怖と妖しさによる悪女の断末魔。
少しだけ見たかった菊乃の折檻。
それを超える今後の展開に期待!
(毎晩楽しみにしています。おつかれさまです。)

62オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/05/03(水) 23:19:18 ID:Y5qcCdGo0
<その弐拾参>
納戸の中には誰も居ない。
扉を開けて、中に入り、誰も居ないことを確認した。

とその時、扉の外にしゅるしゅると衣擦れの音が近付き、声がした。
「吉野殿。」

聞きなれた声に、吉野の瞳と心の臓は飛び出さんばかりになった。
「お、尾上様?」

扉の所に、亀甲柄の内掛けを纏った尾上が顔を見せた。

「アーーッ!!」
吉野は驚きの余り、腰が抜けたように尻餅をついた!! 
その目線の先には尾上のふくよかで美しい、しかし怜悧な微笑みがあった。
更にその脇には綾瀬が控えていた。

「ホッホッホッ、これは吉野殿。まるで幽霊にでも会われた様なお顔で、どうなされました?美しいお顔が台無しですぞ。オッホッホッホッ。」

「お、お、尾上様ーーー。」
気を失いかけ、袖を振り上げて手を額にかざし、よろめく吉野。
「吉野様!」
吉野を支える千鶴。

「どうなされた?吉野殿。」
「い、いえ、少しめまいが。。」
「それはいけませぬな。ホッホッホッホッ。ところで、わらわの処の部屋子のが見当たりませぬが、吉野殿はご存知ありませぬか?」
「いえ、わたくしは。。。」
きまり悪そうに口篭る吉野。
63名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 01:44:04 ID:zJRruYZ70
>>62
意外な展開!
どうなる今後。更なる期待。
64オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/05/04(木) 23:07:45 ID:XcXlYIq/0
<その弐拾四>
そこへ菊乃を助け出した楓が戻ってきた。
「吉野殿、これを見ても、しらを切られるか? いい加減になされいっ!」
苦虫を噛み潰した表情で俯く吉野。
「わらわは、こうやって、そなたが馬脚を現す機会を窺って居ったのじゃ。」

「ええい、かくなる上は手向かい致しますぞっ!!」
吉野が、懐剣の袋の紐を勢い良く解き、懐剣を抜いて、尾上に斬りかかった。
一瞬早く楓が、懐剣を持つ吉野の手を捕まえ、捻り上げた。
「ううっ、おのれ。。。」
腕を押さえられ、顔を歪める吉野。

間髪入れず、千鶴が懐剣で楓に斬りかかる。
楓は、素早く体を交わし、千鶴をやり過ごして、脛を引っ掛けると共に、懐剣を持つ千鶴の手に空手を見舞った。
「あっ!」
千鶴は、懐剣を叩き落とされ、いともた易く前のめりになり、勢い良く畳に倒れ伏した。
楓は、吉野の懐剣を奪い取ると、ねじ伏せるように座らせた。
その時、緋色の裾が乱れ、真白な脹脛と足袋が晒される。

尾上は、千鶴と吉野を見据えながら言った。
「そなた達、分っておろうな。ホホホホ。」
千鶴と吉野は声も出ない。まるで蛇に睨まれた蛙である。
65名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 01:39:01 ID:jqxOeskK0
>>64
何故、尾上は生きていたの?
あの(惨殺)場面からの説明が欲しいですね。
それより、尾上のいたぶり?が始まるのかな・・。
簡単には終わって欲しくない。
小説的にも何話かに分ける位、生爪を剥ぎ取るように。
ドロドロをさらに期待!
66オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/05/06(土) 00:39:53 ID:S1MofYUh0
<その弐拾五>
尾上は膝を屈め、へたり込む吉野に近付き、その顎を指先で持ち上げ、自分の方へ顔を向けさせた。
「吉野、そなた、わらわの顔を見たとき、まるで幽霊を見たかのような顔であったぞ。オホホホホ。」

手に取った竹刀を使って吉野の首筋から顎を持ち上げ、立ち上がるや、裾を翻し、吉野を見下ろすように睨みつける尾上。
きらびやかな内掛けを脱ぎ去り、少し桃色掛かった艶やかな薄紫の小袖姿になった尾上はきりりとまなじりを決し、吉野に立ち向かう。
「この尾上の目は節穴とお思いかっ!!その方がわらわたちを葬り去ろうとしたことは分っておる!! こうしてくれるわ!!」
身八つ口から白い襦袢も顕わになる位、袂を振り翳し、吉野を激しく打ち付ける尾上。
尾上に打ち据えられて、苦しみ悶える吉野。

「少し可愛がってやろうかのぉ。」
尾上が楓に目配せをした。楓が二人を後ろ手に縛り、猿轡を噛ませた。

吉野の襟元から竹刀を差込み、胸元に押し込んでゆく。
竹刀が動くたびに、襟元が緩んで、白い首筋から肩に掛けての肌が顕わになってゆく。

尾上が更に竹刀を胸に強く押し付け弄ぶ。
ヤナ柄の緋色の襟がぐさぐさに緩み、竹刀の動きと共に上下に揺れる。

「うぅ!!うぐんっ!!」
吉野は体をくねらせ首を左右に振り、抵抗するが声にならない。
御髪は乱れ、頬や大きく開いた襟足に後れ毛が垂れる。

千鶴は体を揺するように抵抗するが、いたぶられる吉野を見守ることしか出来ない。

尾上は吉野の着物の上から、股間に竹刀の切先をぐりぐりと押し付ける。
竹刀がめり込む様に、緋色の着物に深く皺が刻み込まれる。

67名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 14:28:54 ID:FjKp1U950
>>66
ついに尾上の仕置きが始まりましたね。
尾上、吉野の着付けの乱れがよく表れていて
場景が目に浮かびます。
でも、尾上、楓がなぜ生き延びたのか知りたいですね。
浦尾はどうしたのでしょうか。やはり絶命したのでしょうか?
更なる恨みの行き交う大奥のドロドロストーリーを期待します。
68オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/05/06(土) 23:17:28 ID:S1MofYUh0
<その弐拾六>
吉野は竹刀の先で裾を捲り上げられ、真っ白な太腿を顕わにされ、尾上から更なる陵辱を受け続ける。
尾上は張り型を手に取り、内腿から徐々に裾合わせの奥に向けて、吉野の白い肌の上を這わせてゆく。

尾上に弄ばれるたびに、額からの後れ毛が掛かる眉がぴくりと反応し、苦痛とも快楽とも付かない表情で顔を歪め、息遣いも荒く猿轡から垂涎する吉野。

「そなた、いつもこうやって自らを慰めて居るのであろう?」
「あぁ、、、うぅ、、」
「どうじゃ? 感じて居るのか。淫らな女じゃ。ホホホホホ。」
張り型を股間に挿入され、恥辱、苦痛、淫楽に吉野の顔はゆがみ、額には汗が滲み、頬には涙が伝う。
真っ白な衿に沿うように、耳たぶから顎、喉元と白い肌を大きく仰け反らせると、髪はほつれ、髪飾りが落ちる。

尾上も自らの高ぶりを抑えることなく、瞬きもせず大きく見開いた瞳で、吉野の淫靡な姿を舐め尽くすように眺める。
普段は優美な笑みを湛えている尾上の瞳が、みるみるうちに濡れて輝き、目尻が赤みを帯びながら吊りあがってくる。
頬もじわりと紅く染まり、小ぶりで肉厚な唇も一層赤く充血している。
69オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/05/06(土) 23:25:59 ID:S1MofYUh0
<その弐拾七>
尾上に挑発されるように、綾瀬の瞳も輝きを増してゆく。
「そなたも可愛がってやるぞ。」
綾瀬も千鶴の胸元に手を差し入れると、衿を引き寄せる様にして胸元を肌蹴け、儚い両肩と形の良い乳房を顕わに晒すと、抜けるように白い肌に張り型を擦り付ける。
千鶴も恥ずかしさと恐怖の余り、瞼を閉じ震えながら涙を流す。

真丸な瞳を更に大きくし、固唾を飲んで、柔らかな乳房が作り出した胸の深い谷間に、無理矢理張り型を差し込み、揉みしだく綾瀬。
千鶴は羞恥に頬を赤らめながらも、硬かった体が少しずつ解きほぐされてゆくように、綾瀬にしなだれ掛かってゆく。

更に、千鶴の裾をかき分けて張り型を入れ、いたぶる綾瀬。
綾瀬が差し込んだ手を動かすと、それを覆った前身ごろにあしらわれた御所車や手鞠の柄が生き物の様に踊る。
「あんっ!あんっ!」

「はぁ、はぁはぁ、これはどうじゃ。」
綾瀬も鼓動が早まり、身体の芯から熱くなってゆくのを感じる。
綾瀬は尾上と違って、眉間に皺を寄せ、瞼を閉じ、手先の感覚に神経を集中するように、激しく手を動かす。
瞼の裏で瞳がぴくぴくと動き、知らず知らずのうちに唇が半開きになる。

吉野と千鶴を辱めることで、尾上と綾瀬はいやが上にも興奮してゆく。
「もう一つ面白い趣向を見せてやろう。 楓、替わるのじゃ。」
楓に後を任せ、綾瀬を促し更に奥にある納戸へ向かう尾上。
70名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 02:26:48 ID:2LgaOLR30
>>68-69
ついに女と女の色欲の世界へ・・
納戸ではどのような展開が!
更に期待!
71オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/05/07(日) 20:32:17 ID:FI7fZSzH0
<その弐拾八>
奥の納戸には、夜も更けてから輿に乗せられ、大奥に連れて来られた者たちがいた。
江戸で壱弐の人気を争う女形役者の雪乃丞と生島である。

輿の蓋が取られ、やっと外の空気を吸う事が出来た雪乃丞と生島。
「やれやれ、息が詰まる想いでしたわ。ホホホホホ。」
「いつもの事ながら、尾上様も酷なことを為さいます。」
雪乃丞と生島は、尾上が贔屓にしている役者で、この様な形で逢瀬を重ねることもしばしばだった。

切れ長の目に真っ直ぐに伸びた鼻筋、艶やかな鬢の後れ毛が世の女たちを虜にする。

「綾瀬、今宵は女形を楽しむが良い。」

吉野たちを甚振った体の火照りをそのままぶつける尾上。
輿から出てきた雪乃丞をいきなり抱き寄せる。
「尾上様、今宵はいつになくお盛んでいらっしゃる。」

綾瀬も堪らず、身を投げ出す様に生島に擦り寄り、抱き寄せられる。

生島は、綾瀬の打ち掛けに包み込まれるように立ったまま、右腕を綾瀬の右腿に絡めて持ち上げる。
綾瀬の長い裾が捲くれ上り、金襴緞子の打ち掛けの陰から、真っ白な膝から脹脛、そして爪先まで張り詰めた様な足袋が顕わになる。

思わず、綾瀬が両手を絡めるように生島の首にすがりつくと、両手から打ち掛けの袖がずり落ち、色白の上腕が覗いた。
左足は足袋の小股に皺を寄せて爪先立ちの状態で抱き寄せられ、上体を反らすように腰を合わせる。

綾瀬は、持ち上げられた太腿の付け根から生島が入って来るのを感じると同時に、首筋に接吻され、反射的に目を閉じて天を仰ぐ。
ゆっくりと味わう様に揺れながら、小ぶりの唇を薄く開いて、愉悦の吐息と共に言葉にならない言葉をを漏らす綾瀬。
72名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 21:33:03 ID:2LgaOLR30
>>71
納戸で繰り広げられる役者とのおおせ。お決まりですね。
以前見た映画の大奥では長持ちに入り込んだ役者が
お方様つきの局二人にお方様の指示で刺し殺されたのを
記憶しています。懐剣で・・。
どのような展開になるか大いに期待。
73オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/05/08(月) 23:47:39 ID:1W6XeJeh0
<その弐拾九>
尾上は執拗に愛撫を重ねながら、雪乃丞の着物を一枚一枚取り去ってゆく。
雪乃丞を仰向けに寝かせ、腰帯を取ると、腰から胸そして首から頬と、胸を合せるように頬ずりしながら、這い上がってゆく尾上。
大きく抜かれた襟足からは眩しい程の色白のうなじが、溢れんばかりにのぞいている。

口づけすると、雪乃丞に目配せをする。
雪乃丞は、自分と胸を合せている尾上の上体を少し起こし、胸元に両手を入れると、胸から肩へ掛けて手のひらを滑らすように衿合せを広げ、白い襟足を一気に肩まで大きく剥く。

薄紫の絹のサヤ柄と純白の襦袢がひだを寄せて、尾上の真っ白な背中、二の腕、胸を大輪の牡丹の花びらの様に包み込む。
雪乃丞に跨って座る様に体を起こした尾上は、その美しい薄紫の裾を、まるで孔雀の羽のよう大きく広げた。

背中からうなじ、そして首筋から頬にかけて、色白で木目細やかな肌はほんのりと紅をさし、上気した様子を伺わせる。
微かに眉を寄せ、長い睫毛を震わせながら薄く開けた瞳は少し赤みを帯びて潤んでいる。
形良く引かれた眉尻に、御髪に差した金のお下げ飾りがきらきらと揺れる。

押し上げるように下から胸を揉みしだく雪乃丞と、瞳を閉じ、微笑を浮かべているのか、微かに唇を開いたまま、ゆっくりと揺れる尾上。

薄紫の孔雀の羽は、大きく、また小さく波打ち、上質の絹地だけが持つ光沢を放つ。
薄紫と純白の大輪の牡丹は、薄紅色に染まる裸体を包み込み、花びらをさざめかせる。

その美しさは、当代随一の女形と評判の雪乃丞と云えども敵わない。
尾上は、雪乃丞も寄せ付けないほど淫らに美しく上り詰めてゆく。

時折漏れる吐息と衣擦れだけを聞きながら快楽に耽る尾上と綾瀬。。。
74名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 03:09:16 ID:Z42n4MI20
>>73
きれいな描写にゾクゾク。
妖しの世界に落ちていく二人、今後どうなる!
愛欲と陰謀渦巻く大奥での展開、更に期待・・。
二人の役者は無事大奥を出られるか!
75名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 19:36:54 ID:Z42n4MI20
今夜は二話分期待してよろしいでしょうか?
お願いします。
76オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/05/13(土) 22:17:45 ID:hAFhkZ6P0
>>74 >>75 さん
ご期待に沿えなくて、御免なさい。
当分の間、週末しか書き込み出来ないと思いますが、悪しからずご了承下さい。
では、続きを書込み致します。
77オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/05/13(土) 22:19:39 ID:hAFhkZ6P0
<その参拾>
充分に女形を堪能した二人はやがて事を終えた。
綾瀬は悦楽の極致を経て、しばし放心状態である。
しかし、尾上は悦楽に流されているだけではなかった。
衣服を整えると、いつもの怜悧な尾上に戻っていた。

「綾瀬もそろそろ身支度を」
綾瀬は、はっと我にかえり、慌てて裾をかき合わせ、襟元を整え始めた。

尾上は楓を呼び寄せ、耳打ちした。
無言のまま頷く楓。
「雪乃丞、生島、長い間ご苦労であったな。ゆっくりと休め。」
身繕いをする雪乃丞と生島に、背を向けたまま、言葉を掛ける尾上。
「有難う御座います、尾上様。」

楓は無表情のまま、雪乃丞たちの方を向いた。
と同時に、目にも留まらぬ速さで楓の袖が二度、宙に舞った。
「うっ!」
「あっ!」
雪乃丞と生島は舞台の上で舞うかの様にくるくると回りながら倒れた。

生島は当身を食らわされ、気絶している。
楓は生島を起こし、壁を背にもたれ掛かる様に座らせた。

一方、目を剥いたままの雪乃丞の額には、ほんの小さな、針で突き刺した様な傷口があった。
楓は跪き、血を拭って傷口を消し去った。
78オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/05/13(土) 22:29:36 ID:hAFhkZ6P0
<その参拾壱>
楓が吉野と千鶴を奥の納戸へ連れて来た。

「この尾上に取って代わろうとは、小生意気な。
 その方らには、ここからあの世に旅立って貰うぞぇ。楓!」
「はっ。」

楓は千鶴の懐剣を抜き取り、手首を縛った縄を解いて、その手に懐剣を無理矢理握らせると共に、後ろから抱き付き、気を失っている生島目掛けて、千鶴共々体を預けた。

「ぎゃっ!」
懐剣が生島の心の臓を貫くと同時に、気を失っていた生島が目を剥き、断末魔を上げる。

夥しい量の返り血が千鶴の矢絣の儚き胸元を汚す。
汗と血にまみれた千鶴の顔面は、みるみる蒼白に変わってゆく。

「千鶴。そなたは忠義の腰元よのぉ。吉野殿を後追いしての自害じゃ。。ホホホホ。」

楓が千鶴を羽交い絞めにし、千鶴が握り締めた懐剣をその胸に突き立てた!!
千鶴は、カッと目を見開いたまま、猿轡を噛み切らんばかりに歯を食いしばり、唸り声を上げた。
事切れて、ゆっくりと首を前に垂れる千鶴。
楓は千鶴の猿轡を解き、生島の上に横たわらせる。
79名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 23:25:07 ID:5fubiHOO0
 木曜日サンテレビで再放送された「必殺仕切人」で、
 高慢なお局と腰元が勇次に仕留められました。
 まず腰元が仕留められ、
 その目開き死体を見たお局も慌てて逃げようとするも
 勇次の投げた三味線の糸が首にからみつき、吊るされる。
 体をバタバタさせうめき声をあげながらもだえ苦しむも、
 最後は断末魔の声をあげ目を剥いて果てました。
 
80名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 04:44:27 ID:STF/miSV0
>>77-78(オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ さんへ)
久々のカキコありがとうございます。
お時間のあるときよろしくお願いします。
つづきを楽しみにしています。
まだまだストーリーが続くことを願ってます。

>>79さんへ
貴重な情報有難うございます。
・タイトルか第何話などは判りますか?

大奥物の画像があります。
訪問してみてください。
ttp://gray.gazo-ch.net/orz/read.php/thread/11/739627/

同じような情報楽しみにしています。
81名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 15:35:51 ID:i84JlhRO0
昔、こんなネタでオナった。
大奥へ侵入した俺は曲者よばわりされて集まってきた数人の腰元に死なない程度に懐剣で滅多斬りされ、
派手な打掛姿の奥方に抱きつかれ、掛下と打掛の裏地と熟女の柔らかい肉体に包まれて興奮してしまう。
俺は抱きつかれた状態のままで奥方に懐剣で心臓を刺されて昇天すると言った内容。
82名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 17:55:47 ID:HOxvPUri0
>>81
この場面もっと詳しく知りたい。
他にはござりませぬか?
83名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 20:11:02 ID:GfH6ekJ/0
 >>80
 第16話「もしも討ち入りに雪が降らなかったら。」だと思います。
 大奥物だと第1話もそうですが。(こちらも女中のやられっぷりは
 よかったですが
 この話はタイトルどおり忠臣蔵のパロディで、お浅という女中?を
 悪役のお局がいじめぬいたあげく死に追いやるという話なんですけど。
 だから、お局も女中も意地悪な性格で、殺られる前も2人で座敷で
 「お役者衆遅いわねえ。」とか言いながら、悪態ついてるし。
 仕留められた時は爽快でした。
84名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 04:26:11 ID:qOpkWgweO
>>77-78の続編が楽しみ〜
85オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/05/20(土) 22:07:48 ID:Ju6eRfdd0
<その参拾弐>
吉野の方に向き直る尾上。次は吉野の番だ。

「吉野、そなたが若年寄内藤殿と示し合わせて、浦尾殿と阿部殿を亡き者にしたことも分かっておる。そなたが内藤殿に宛てた密書も見つかっておる。」

吉野は大きく目を見開き、声にならない声を上げ、激しくわめいた。
楓が吉野の猿轡と縄を外した。
「お、尾上様、私は存じません!! お許しくださいませ!」
「ええぃ、ならぬ!ならぬ! 吉野、そなたはその雪乃丞と密通の上、果てるのじゃ!」

楓に突き飛ばされ、吉野は裾を翻しながら、よろめいて倒れ込んだ。
「こ、これは? きゃぁーーー。」
吉野の倒れ込んだ下には、仰向きに横たわる雪乃丞がいた。

この納戸は駕籠や輿の格納所であり、大小取り取りの女駕籠や輿が天井から吊り下げられている。
吉野の真上には、一際立派な駕籠が吊られている。

楓が、天井に向かって手裏剣を投じると、その駕籠を吊り下げた縄がプツリと切れた。

毛氈の様に着物の裾を広げた吉野の上に駕籠がゆっくりと落ちてゆく。
「ぎゃぁあああああーーー。」
断末魔を残し、吉野は落下する駕籠の下敷きになった。
額、口元、鼻孔から一筋の血が滴る。
畳敷きの床が血に染まっていく。

「ホッホッホッホッ! この尾上に刃向かうとは、十年早いわっ!」
反逆者の最期を見届けたあと、足袋を跳ね上げ、内掛けを大きく翻して踵を返し、綾瀬と楓を従え、納戸を後にする尾上であった。
86オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/05/21(日) 16:21:34 ID:iW1VtpK30
<その参拾参>
真白な絹の寝間着に着せ替え、寝かせられ、尾上の介抱を受ける菊乃。
「菊乃、済まぬ。そなたの痛みは、わらわの痛みじゃ。許してたもれ。」
「何を仰います。油断した菊乃が悪う御座りました。」

菊乃は尾上の寵愛を受ける腰元である。
勿論、綾瀬と同様、尾上の夜のお供もする。
尾上の心積もりでは、近々、上様のお褥を勤めさせる筈であった。
若くて弾けんばかりの美しさと、控えめながら利口そうな目鼻立ちは、尾上、綾瀬に仕える腰元に相応しい。
しかし、吉野の折檻により、今はその美貌も見る影はない。

「今宵はそなたの添い寝をする故、気持ちを強く持って、早く良くなるのじゃぞ。」
「尾上様。。」
「菊乃、この恨みは果たしてやったぞ。」
尾上の手が菊乃の胸元にそっと忍び込む。
「有難う御座りまする。あぁっ。」
「愛いやつじゃ。。。」

翌日、若年寄真鍋伊織が病から復帰し、登城した。

大奥では、納戸の中で吉野と千鶴、そして何と役者の雪乃丞と生島が死骸で発見された。
この四名の者たちが密通淫行の最中に雪乃丞と吉野が事故死し、逃れ得ぬと悟った千鶴が生島を殺したのち、自害を図ったものとして処分された。

また、老中阿部と御年寄浦尾の一件が若年寄内藤と吉野の謀議であることを示す密書と、その証拠の品である毒を含んだ媚薬が、内藤、吉野、それぞれの部屋から見つかった。

内藤は評定所に掛けられ、密書が動かぬ証拠となり、切腹を命ぜられた。

この一連の事件は大奥における前代未聞の不祥事であり、幕閣高官の判断により、大奥内に緘口令が敷かれ、この事件は闇から闇へと葬り去られた。

火遊びとして役者漁りをしていた尾上が、雪乃丞、生島に飽いて来ていた処を、吉野と千鶴を貶めたうえ、葬り去るのに、一石二鳥とばかりに利用したのであった。
全て思い通りに事が運び、これによって、若年寄内藤と御年寄吉野を不祥事に見せ掛け葬り去った尾上は、磐石の態勢を築いてゆく。
87名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 16:31:28 ID:Re9eyZCV0
>>85-86 オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ さんへ
連日のカキコありがとうございます。 すばらしいです。
これで完結でしょうか? もっと続くことを期待していいます。
違う展開のストーリでも構いません妖しの世界へ導いてください。
お願いします。
それから、このような文庫本でお奨めなぞありますでしょうか?
88名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 14:30:16 ID:z6zJZWVzO
(上げときましょう)

話の続きが待ち遠しいーーー。
89オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/05/27(土) 01:04:48 ID:9R+chsWs0
<その参拾四>
それから暫くして、大奥の尾上の部屋。

「楓のおかけで命拾いをしたのぉ、綾瀬。」
「左様で御座ります。尾上様。」
「楓、礼を言うぞ。ホホホホ。」
「恐れ入りまする。」

楓の密偵のお陰で、尾上たちは、吉野一派が不穏な動きをしていることを嗅ぎ取っていた。
このため、あの夜、密会中の寺院の中では、もう一組の怪しい交わりが繰り広げられていた。

吉野が送り込んだ刺客は急ごしらえのため、尾上や真鍋の顔を知らない者たちであった。
そこを衝いた楓が、尾上、綾瀬、真鍋の替え玉を用意し、さも本物の様に警護を付けて、吉野の刺客を欺いたのである。
これによって、図らずも吉野一派の企みを炙り出すことが出来た。

尾上は、薄紫のサヤ柄無地の絹のお召しに小紋の内掛けを纏い、床の間を背にして座し、綾瀬は、淡い黄色のサヤ柄無地の絹のお召しに、これも小紋の内掛けの出で立ちで、尾上のすぐ左隣に角を挟むように着座している。
楓は、濃い紫の矢絣に黒の帯を矢立に結ぶ腰元姿で、少し下がって尾上に正対する形で座を占めている。
尾上と綾瀬は膝をすり寄せ、手を握り合い、微笑を浮かべ、互いに目配せを送りながら、談笑している。

尾上は綾瀬の膝から腰に掛けて手のひらを這わせ、吐息交じりに言う。
「楓はまだ硬いところがあるが、なかなか可愛いのぉ。」
「はい、菊乃とはまた違った魅力があります。」
尾上の手が、綾瀬の裾を割って、股間に忍び込む。

楓は目のやり場に困って、下を向いている。
90名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 18:21:40 ID:CKhIlf2X0
>>89
物語が続いてホッとしています。
これからも妖しく綺麗な流れが続くことを期待しています。
→替え玉とはビックリでした。
91オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/05/28(日) 07:43:24 ID:sFIdA9DR0
<その参拾五>
股間に伸びた尾上の手は、綾瀬の絹の裾の中で生き物の様にうごめく。
「あっ」「うっ」「はうっ」
その度ごとに綾瀬を吐息を発する。
閉じたままのまぶたの下を瞳が動くのが分かる。
正座した足が少しずつ開き、白い足袋が畳をすり始める音がする。
綾瀬も手を伸ばし、尾上の首筋に纏わりつく。
引き寄せられた尾上の真紅の少し肉厚の唇が綾瀬のうなじに接吻する。
「はぁうっ」
思わず息が漏れる綾瀬。

楓は俯きながらも、鼓動が高まるのを感じていた。
「いけない。」
心の中でつぶやく。

楓はくの一として育てられてきた為、多少のことでは度胸が据わっているが、それでも、この様に美しい女達の世界にはときめくものを抑えられなかった。

「私もいつかは、この様に尾上様に抱かれるのだろうか。」
そう思うと、楓の体は熱く火照るのであった。

少しずつ、女同士の愛に慣らされてゆく楓であった。
92名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 19:58:13 ID:dZING1Hz0
http://gray.gazo-ch.net/orz/read.php/thread/11/739627/
のレス番40〜50にウプされた開眼死顔、どなたかソースがあれば喜ばしき限り。
必殺シリーズが多いようですが?

とりわけ42番と44番
http://marron.gazo-ch.net/bbs/11/img/200605/781543.jpg
http://marron.gazo-ch.net/bbs/11/img/200605/781553.jpg
美しい限り。
93オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/06/03(土) 00:45:48 ID:Wojo5dM40
<その参拾六>
全て思い通りに事が運び、政敵吉野を不祥事に見せ掛け消し去った尾上。
吉野によって今の地位に引き上げられた若年寄内藤も切腹させられ、真鍋も老中に昇進し、安泰である。

残すは、上様のご寵愛を受けたお八重の方のみである。
しかし、吉野の企みにより、お胤を流してしまったお八重の方は、精神的にも痛手を負い、その後体調を崩して寝込んでいた。
浦尾の後ろ盾を失い、大奥中の羨望と嫉妬から様々な仕打ちを受けたお八重の方は、疑心暗鬼に陥り、尾上が手を下すまでもなく、心身ともにぼろぼろになり、崩れ去っていった。

お八重の方を寵愛しておられた上様は、お八重が廃人の様になってしまったことを知って、このところ酷く動揺して、塞ぎ込んでしまわれ、政にも関心を持たれず、大奥でのお泊りも途絶えていた。

尾上は、頃合を見計らって、菊乃や綾瀬をお褥に出そうとしていたが、塞ぎ込まれた上様が、その気になるご様子もない。
「上様。今はお心が乱れておられまする。無理にお気を張らず、政は老中の真鍋殿に、奥向きはこの尾上に、お心置きなく、お任せ下さりませ。」

塞ぎ込む若き将軍を慰めるべく寄り添う尾上。
上様は、幼少時より姉の様に慕っていた尾上にだけは心を開かれるのであった。
将軍が動揺している今、幕政も大奥も真鍋と尾上の思いのままである。
94名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 21:23:24 ID:8694kCH9O
続きが待ち遠しい
95オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/06/10(土) 00:55:08 ID:sgDOB94L0
<その参拾七>
このところの尾上は、上様の傍に付きっきりの毎日である。
昼間は、お気を紛らわせるために、お話し相手を勤め、幼い頃の思い出話等に興じる。
夜は、御簾越しにご寝所の次の間に控えて、上様がお休みになるのを見届けている。

或る夜、いつもの様に上様がお休みになったことを見届けた尾上は、うつらうつら居眠りをし始めた。
静まり返った寝所に、突如呻き声が。。
「八重!! お、尾上!!」
はっと我に返った尾上は、慌てて御簾をかき上げて、ご寝所に入り、上様に寄り添い、その手を取る。
「上様、尾上に御座ります。もう大丈夫で御座ります、お心安うなさいませ。」
「お、尾上か? 。。。。 八重とそなたが次々にわしの前から消えて行きおった。。。夢か。。」

「上様。。。」
尾上は両手で上様の手を強く握り締めた。
「尾上。。余はもう駄目じゃ。。。」
「何を仰います!! お気を確かになされませ。」
尾上にすがりつく上様。
尾上の胸元から、えも言われぬ芳しい香りが、上様の鼻をくすぐる。
尾上の帯の中の匂い袋からは、高貴な麝香の香りが漂っている。

幼少の頃から、尾上に姉とも母ともつかぬ淡い慕情を感じていた上様の心に火が付いた。
「尾上。。そなたを所望致す。」
「う、上様。心安うお寄りなされませ。。。」

座ったままの尾上に覆い被さるようにして、尾上を寝所に押し倒す。
ゆっくりと押し倒されながら、上様をしっかりと抱き止める尾上。
「幼い頃から、そなたを姉の様に、また母の様に慕っておった。今宵その思いを遂げさせよ。」
尾上の胸元をはだけ、猛るように、むさぼり付く。
手は、激しく尾上の内腿をまさぐる。
「う、上様。ああっ。。」
若い男の荒々しい愛撫を新鮮に受け止める尾上。
96名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 05:18:15 ID:6yy1uafEO
物語の展開がイイっすね〜。
97名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 18:10:37 ID:P/F/w9BK0
>>95
連載を始めて頂いて早くも二ヶ月が経ちましたね。
これからも期待しています。
ドロドロ妖しく。着物の美しさを文字で表現してください。
98名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 05:53:48 ID:ciz+Ki7nO
上げとこ
99オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/06/18(日) 21:43:53 ID:r4aeCNz20
<その参拾八>
全て尾上の計算通りである。
今宵は匂い袋にこっそりと媚薬を忍ばせていたが、思いの外、効果があったようだ。
上様の無骨な愛撫を受けながら、心の中でほくそ笑む尾上。

「ああっ、上様。。」
少し演技を交えながら、お世辞にも上手いとは言えない若い上様の前戯に感じるふりをする。
上様は、肌蹴た尾上の胸元に顔を押し当てるばかり。。

尾上は上手に腰を動かしながら、豊満な乳房で上様を愛撫し始める。
左の肩を少し後にひねり、亀甲に菊の柄をあしらい金銀の錦に彩られた内掛けを微かな衣擦れの音と共に静かに肩から下ろす。
内掛けの鮮やかな朱の裏地が、そしてその下から眩しい程純白のサヤ柄の小袖の肩が覗く。
同じ様に右の肩からも内掛けを静かに下ろすと、純白の小袖と銀の鈍い光を放つ文庫の帯が顕わになる。
右手で愛撫を続けながら、もう一方の手で自ら帯留めをさりげなく解き、後に手を回して文庫の帯を緩め始める。
まるで舞台の所作の様に美しい振る舞いで帯を解く。
しゅるしゅると帯を緩める衣擦れの音がする。
そんなことはお構いなしに、盛りの付いた雄犬の様に武者振り付いて来る上様。
そんな若い男をいとおしく感じて、思わず柔和な笑みをこぼす尾上。
上様の頭を優しく撫でる。
100名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 19:47:40 ID:W1B382QGO
100
101名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 02:55:59 ID:CXJ1RkoxO
続きのカキコを早く読んでみたい
102オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/06/23(金) 22:44:02 ID:SvUkNgaW0
<その参拾八>
全て尾上の計算通りである。
今宵は匂い袋にこっそりと媚薬を忍ばせていたが、思いの外、効果があったようだ。
上様の無骨な愛撫を受けながら、心の中でほくそ笑む尾上。

「ああっ、上様。。」
少し演技を交えながら、お世辞にも上手いとは言えない若い上様の前戯に感じるふりをする。
上様は、肌蹴た尾上の胸元に顔を押し当てるばかり。。

尾上は上手に腰を動かしながら、豊満な乳房で上様を愛撫し始める。
左の肩を少し後ろにひねり、亀甲に菊の柄をあしらい、金銀の錦に彩られた内掛けを、微かな衣擦れの音と共に静かに肩から下ろす。

内掛けの鮮やかな朱色の裏地が、そしてその下から眩しい位に真っ白なサヤ柄の小袖の肩が覗く。
同じ様に右の肩からも内掛けを静かに下ろすと、純白の小袖と銀の鈍い光を放つ文庫の帯が顕わになる。

右手で愛撫を続けながら、もう一方の手で自ら帯留めをさりげなく解き、後ろに手を回して文庫の帯を緩め始める。
まるで舞台の所作の様に美しい振る舞いで帯を解く。
しゅるしゅると帯を緩める衣擦れの音がする。

そんなことはお構いなしに、盛りの付いた雄犬の様に武者振り付いて来る上様。
そんな若い男をいとおしく感じて、思わず柔和な笑みをこぼす尾上。
上様の頭を優しく撫でる。
103オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/06/24(土) 01:36:57 ID:SXFpziFU0
<その参拾九>
今度は尾上の番だ。

文庫結びを解き終えると、上様に優しく微笑みかけながら、すっと立ち上がる尾上。
結び目を解かれた帯が、はらりと足元へ垂れる。
潤んだ瞳で上様を見つめたまま、足袋のつま先で裾を軽く払い、足元に垂れた帯をよけると、左手で帯を腰から外し、静かに後ろに落とす。

あっけに取られたように見上げる上様の目の前で下帯を解いた尾上は、純白の小袖の前身頃を両手で観音開きにして前を顕わにする。

「うえさま。。。」
ふわりと純白の小袖を膨らませながら膝を屈め、座り込んだままの上様を包み込むように抱き締める。
柔らかな絹の小袖が空気を孕んで二人を包み込む。

これまで夜伽を勤めた女たちは、お八重の方でさえも、まだ青く、尾上の足元にも及ばない。
女を知ってまだ日が浅い上様には、熟れ切った尾上の身体は、まるで別世界ものであった。
絹の肌触りの中、つき立ての餅の様な白く柔らかで暖かい肌が吸い付くように包み込む。

尾上のふくよかな胸が、瑞々しい唇が、しなやかな指先が、柔らかな頬が、潤んだ瞳が、きめの細かい肌が、そして麝香の香りが幾重にも折り重なり、上様を官能の世界にいざない、彷徨わせる。
そそり立つ若さを下腹部に感じながら、尾上はごく自然に上様を自分の中に迎え入れた。

上様に身体を預けるように自らを重ねあわせてゆく。
尾上はゆったりと上下しながら、時に蜜壺に力を入れて絞り込み、時に弛緩する。

「うっ。ううっ。」
そのつど、豊かに蜜を満たした尾上に吸い取られるように、図らずも声を上げる上様。
溶けてしまいそうな錯覚にとらわれる。

「何と言う名器じゃ。。尾上。。。」
「ああっ、上様。。」
上様を抱き締めながら、満面の笑みを浮かべる尾上であった。
104名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 19:32:48 ID:w0x5Fs2D0
>>103
ドロドロ妖しく期待!
105名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 22:29:51 ID:FPrPdhhP0
大奥女相撲に期待
106オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/06/25(日) 23:09:31 ID:Ob9x2M7j0
<その四拾>
上様にとって頭の中を混ぜ返されるような快楽の混濁は、夜が白むまで続いた。

失意の上様をお慰めするべく、お褥を務めた尾上は一夜で若き上様を虜にしてしまった。
それから三日三晩というもの、上様は大奥にお籠りになり、公の場には一切姿をお見せにならない。
寝ても醒めても、上様の頭の中は尾上との事ばかりである。

尾上の支えで上様は元気を取り戻され、数日後には平時の生活に戻られた。
しかし、夜は言うに及ばず、昼間も尾上を心の頼りに過しておられる。

政に関しても、尾上を通して様子を知り、尾上や真鍋の助言を聞いて決定されるという有様で、まるで尾上と真鍋の操り人形のようである。
尾上と真鍋にとっては、まさに願ったり叶ったりであった。

上様のお相手は勿論であったが、時には昼間の僅かな時間を見つけて、人目を遮った茶寮で真鍋との逢瀬も楽しむ尾上。

季節は丁度春、桜も満開の庭園を眺めながらの密会である。
「真鍋殿。待ち兼ねましたぞ。」
「近頃、尾上様に置かれましては、益々お美しくなられ、この真鍋、嫉妬を禁じえませんぞ。」

今日の尾上は、誰もが見惚れるような、いつに無く華やかな出で立ちである。
淡い桜色の地に、所々金色をあしらって肩から胸そして前身頃に掛けて華やかな満開の桜と花びらを散らした友禅で、裾模様には落ち着いた淡い茶や金で描かれた流水柄に花びらを浮かべた裾引きの小袖を身に着けている。

権力者としても女としても満たされて絶頂を極める今の尾上には、年恰好より少し若やいだ色目と柄が映える。
実際、近頃の尾上は上様の若さを吸い取ったかの様に若返って見える。
107オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/06/25(日) 23:37:39 ID:Ob9x2M7j0
<その四拾壱>
「陽の光の中ではまた一際、満開の桜も恥じ入らんばかりの眩い程の美しさに在らせられる。。しかし、恋敵が上様とあっては、為す術が御座りませんのぉ。」
「オホホホホ。相変わらずお口だけはお上手な真鍋殿。」
「いやいや、本当のことを申し上げたまで。」

「上様がわらわを片時も離しては下さらぬ。喜んだものやら、悲しんだものやら。。」
「これこれ、その様なことを仰せられると、ばちが当たりますぞ。ハッハッハッ。」
「上様にも困ったものじゃ。毎夜毎夜せがまれては、流石にわらわも身が持ちませぬ。ホホホホ。」
「では、今日は拙者は遠慮致した方がよろしいかな?」
「うーーん、真鍋殿も意地悪じゃのぉ。。うふふっ。」

御寝所では熟れた女の魅力で上様を引き付け、大奥では絶大なる権力を誇る尾上も、真鍋の前では可愛いい一人の女として、幸せそうな表情で真鍋の肩に腕を廻して背中から抱き締める。

正座していた膝を少し崩し、お尻をずらして横座りする尾上。
敷き詰められた緋毛氈の上に美しく広げられた裾を引くと、裾端から真っ白な足袋のつま先が覗く。
緋色と純白の鮮やかな対比が目に眩しい。

寄り掛かるように真鍋の背中に身体を預け、全身で絹の召し物越しに逞しい男の背中を味わう。
背中に頬ずりしながら、うっとりと夢見るような瞳で遠くを見やる。

「これで天下は私たちの思うままじゃ。。」
「すべては尾上様のお陰。」

尾上は引き寄せられるように真鍋の腕の中に収まる。
いつの間にか静かに障子は閉じられている。
散り初めの淡い桜の花びらがはらはらと舞う春のうららかな陽気の中、二人の夢心地の秘め事が始まる。
108名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 02:01:19 ID:5zODO7fjO
この先の展開が楽しみ
109オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/07/02(日) 00:34:50 ID:GW7YX2HA0
<その四拾弐>
正座した真鍋の膝の上に右の脇をもたせ掛け、真鍋の方を向いて横たわる尾上。
桜の花びらを浮かべた落ち着いた色合いの流水の裾模様が見事に扇の様に広がっている。

そしてそこから、桜の裾模様に彩られ、尾上の熟れた脹脛、太腿、尻、腰が横たわっている。
真鍋はその上に右手を置き、優しく撫でながら、絹の召し物越しにふくよかで柔らかな下肢を味わう。
それにつれて、桜を散らした絹の波がゆっくりとたゆたふ。

悩ましい腰付きの先には、小袖の柄に合わせて金糸銀糸で織り込まれた桜を散らした帯が文庫に結ばれている。
襟足越しに襟元へと真鍋の左手が忍び込み、ゆっくりと尾上の真白なうなじや肩をまさぐっている。

包み込む様に抱きかかえられ、少し赤みを帯びた瞳で真鍋を見つめる尾上。

尾上の上体を少し起こすと、左手で腰を支えながら、襟元から胸元へと右手を忍ばせ、豊かな胸を揉みしだく真鍋。
尾上は左手の手のひらと細い指先で、真鍋の頬や首筋、胸元そして腰を柔らかく撫でる。

瞼を閉じ、また薄目を開け、唇を薄く開いて吐息を漏らし、真鍋の愛撫に応える尾上。
深くゆっくりとした息遣いと共に、前髪の飾りが揺れ、きらきらと光を放つ。

尾上が頬を寄せる胸元からは、麝香に混じって微かに真鍋の香りがする。
御寝所では上様を誘導する尾上も、この時ばかりは真鍋のなすがままである。


尾上の頬が少し紅潮してくる。
真鍋の右手が襟の袷から出て、胸から帯へ、そして腰へと、ゆっくりと下りてゆく。
尾上の豊満な腰から下腹部を経て、両腿を覆う前身頃の裏に静かに手を忍ばせてゆく。。
110オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/07/02(日) 20:22:28 ID:phTfOEaV0
<その四拾参>
「あぁんっ」
桜を散らした前身頃に幾重もの絹の波がうねり、堪らず声を発する尾上。
そのうねりをおさえるかのように、思わず左手をその波の上に添える。
裾が緩んで、鮮やかな緋毛氈の上に真っ白な足袋のつま先が顔を覗かせる。

真鍋がたゆたふように大きく深いうねりを起こすと、尾上がぴくっと腿を痙攣させる。
つま先だけを覗かせていた白足袋が親指を擦りながら、するすると裾を這い出して、身をよじる様に丸くなる。

身体の芯から、ほとばしる様に熱いものが満ちてくるのを感じる尾上。
瞼を閉じて官能に浸っていた尾上が、少し恥らいながら潤んだ瞳で真鍋を見る。
「真鍋殿。。」

尾上は愛撫を受けたまま、しなやかな左手で真鍋の袴の腰紐を解き始める。
それに呼応するように、真鍋は、尾上の文庫の帯と髷に細心の注意を払いながら、緋毛氈の上に尾上を一旦横たわらせる。

前袴を腰から外して膝の下に入れると、正座の姿勢から膝を着いたまま腰を浮かせ、腰紐が解かれた袴と裃を左手で、さっと取り払った。
その左手で、横たわらせた尾上の肩を抱いて上体を起こすと、愛撫していた右手でおもむろに尾上の腿を開いて、ひざまずかせた。
真鍋は、ひざまずいた尾上の両膝の間に滑り込むように足から潜り込んで、尾上を迎える準備をする。

この間も右手はずっと尾上を可愛がり続けている。
行き届いた配慮に、昼下がりの逢瀬に付きものの髷や着衣の乱れを気にすることなく、尾上は安心して真鍋に身を委ねている。
鮮やかな緋毛氈の上に孔雀の羽のように広がった裾は、まるで桜の花びらが浮かんだ池に広がる波紋のようにさざめいている。。

真鍋に両手で腰を支えられながら、ゆっくりと腰を下ろし、真鍋を迎え入れる尾上。
「はぅっ」

真鍋の腕に手を携えるようにして、瞳を閉じたまま感性を磨ぎ澄まし、頭の中で快感を探りながら、ゆっくりと腰を上下させる。
整えられた艶やかな御髪も、絢爛な髪飾りも、肩から背中へ掛けての満開の桜も、左右揃った文庫の帯も、そして腰から裾へ掛けて桜の花びらを散らした幾重もの絹の波も、尾上と一緒に上下に揺れる。

茶寮には、絹の着物が擦れる心地よい音と尾上の艶かしい吐息だけが響く。
111名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 09:09:48 ID:LviVxW6C0
ご存知でしたらゴメンなさい・・・

ttp://home.max-a.co.jp/oh-oku/index.htm
ttp://home.max-a.co.jp/oh-oku/wall.htm

皆さんの好きそうなネタでしたので貼らせてもらいますた。
112オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/07/08(土) 01:07:35 ID:6Hw21LZu0
<その四拾四>
真鍋は尾上の腰の辺りに両手を添え、その豊かな尻を撫でる。
あるいは、身八つ口の辺りを両手で支え、豊満な胸を一面に埋め尽くす満開の桜を優しく揉む。

尾上も手のひらや指先で真鍋の首筋や頬を優しくもてあそぶ。
さらに首筋に両腕を絡めて、柔らかで豊かな胸を合わせる。
胸の鼓動で互いの高まりを感じる二人。

尾上が首筋に唇を這わせると、真鍋がぴくりと反応する。
ゆっくりと耳元まで這わせると、吐息を吹きかけ、やさしく耳たぶを噛む尾上。
思わず目を閉じ、息を吸い込む真鍋。
焚き染めた香と麝香の香りが脳を刺激する。

満ちてきた尾上は両手で真鍋の首に掴ったまま、白いうなじを顕わに俯いている。
更に高まりを覚え、ゆっくりと天を仰ぐ。
目を閉じたまま眉間を寄せ、眉をぴくりとさせる。
金の前髪飾りが額の辺りで微かに「ちゃり」と擦れ合う。
白い喉元が覗き、口元が緩む。

「あぁっ」
「あぅっ」
「あんっ」
満ちてくるものを抑え切れず、何度も声が漏れる。

最後は、大きく吐息を吐き出すと、全身の力が抜け、ゆっくりと真鍋の首にすがり付くようにしなだれ掛かる。
真鍋は、押し当てられた豊満で柔らかな胸から、尾上の深い息遣いを感じ、優しく背中を撫でる。
尾上は真鍋の肩の上で小さく頷き、ゆったり深く、いつまでも真鍋を抱きしめていた。。

....遠くで微かに不如帰の鳴き声が聞こえる。
春のうららかな陽気の中、今まさに満開の桜がはらはらと花びら舞わせるように、尾上も満開を迎えたのであった。
113名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 19:43:15 ID:6Hw21LZu0
オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ さん、始めまして。
いつも楽しみにしています。四十話以上も続けて頂いているのに、ROPで済みません。
文章だけで、これだけ堪能させて貰えるとは、目からウロコです。これからも、妖しく美しい世界で遊ばせて下さい。
更なる物語の展開を期待して、陰ながら応援していますので、頑張って下さい。

楽しみにしている人は私だけではないと思います。 ね、皆さん?
114オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/07/09(日) 00:29:14 ID:/cbZAHWY0
<その四拾五>
上様の寵愛を一身に受ける形となった尾上。
すっかり言いなりの上様に対し、尾上は配下の綾瀬や菊乃をお褥に上げることも忘れていなかった。

髷を解き、腰の辺りまで御髪を下ろした綾瀬が純白の羽二重に身を包み、静々と御寝所に参上する。
少し上気した頬が美しい色白の綾瀬の顔にうっすらと紅をさす。
形よく引かれた眉、伏し目がちの瞼と睫毛、すっきりとした鼻梁と小ぶりで柔らかな小鼻、ふくよかな頬に小ぶりで少し肉厚の唇。
素足の綾瀬が歩を進めると、ほの暗く灯った灯明に白羽二重のサヤ柄が煌めくように照り返す。

綾瀬がお褥に上がる時には、尾上が褥の監視役となり、さらに楓が配下のくの一を奥女中として配置し、周囲を固める。
「綾瀬に御座りまする。」

一頻り、綾瀬を愛撫なされる上様。
瞼を閉じ、上様に身を任せる綾瀬。
御簾を隔てて尾上が座していると思うと、恥じらいを禁じえない綾瀬には、硬さやぎこちなさが残る。
尾上の時とは勝手が違い、やや持て余し気味の上様。
その上様の様子を感じ取って、綾瀬はさらにぎこちなくなってしまう。
華やかさと美貌では大奥広しと雖も敵う者はないと思われる綾瀬だが、上様に取っては打てば響く尾上の魅力が勝るのか、上様が尾上をご所望される。

「尾上、そなたがこちらへ参れ。」
「上様、今宵は綾瀬がお勤め致します故、私は。。。」
「参れ。」

ためらいがちに御簾を上げて御寝所ににじり入る尾上。
115名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 15:59:10 ID:LWl0FsUC0
>>113さんへ
わたくすは最初からこの小説に陶酔してまふ。
ちょっと前までは大奥の陰惨な争いにドキドキしてましたが
この頃はちょっといい感じのテーマになっており
さらにドキドキもんです。
でもでも裏切り、陰惨な場面にもドキドキしたい。
>>114さんへ
これからに期待!
116オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/07/09(日) 21:43:22 ID:/cbZAHWY0
<その四拾六>
御寝所に入ると、尾上は、上様ではなく、うな垂れている綾瀬を無言で力一杯抱き締めた。
あっけにとられる上様。
申し訳なさそうな綾瀬に、尾上は抱擁を解き、綾瀬の目を見て、ゆっくりと頷き、再び綾瀬を抱き締めた。
「尾上様。」
綾瀬の頬を涙が零れ落ちる。

綾瀬の涙を拭ってやると、尾上は上様の方に向き直って正座をし、深々と頭を垂れた。
「上様。今宵は綾瀬とこの尾上の両名にて夜伽を勤めさせて頂きまする。」
「そうか。では、そなたと綾瀬でわしを喜ばせてくれ。」

綾瀬は思わず胸が熱くなった。
そして今まで以上に尾上への恋慕の情が募るのを禁じえない自分に気付いていた。

髷を下ろしていない尾上は、頭をやや左に傾げながら右手を後ろに回して、御髪に付けた髪飾りや櫛を一つ一つ取り去ってゆく。
大きく抜いた襟足、傾げたうなじ、袖口から覗く真っ白な手首から肘にかけてが眩しく映り、その仕草の一つ一つが艶かしい。

上様も綾瀬も尾上の仕草にただ見惚れている。
垂涎の眼差しを向けられれば、向けられる程、益々凄艶さを醸し出す尾上は生来の演者と言えるであろう。

「上様。。」

尾上と綾瀬が、その柔らかでふっくらとした体で上様を後から前から右から左から擦り寄る様に愛撫する。
真鍋との情事で培った前戯で上様を絶頂にいざなう二人。

「おぉ、尾上、綾瀬。そなたたちは最高のおなご達じゃ。。」
117名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 04:50:47 ID:2kFFzcIPO
上げ
118名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 12:07:20 ID:ZG5kL4da0
>>116
さすが大奥を掌握する悪女だけのことはある。
自分の下のものには思いやり深い尾上を見直しました。

楽しみにしています。長く続けて下さい。>オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ さん
119オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/07/16(日) 00:20:31 ID:4Z44PWno0
<その四拾七>
尾上、綾瀬、そして菊乃に溺れるように、日々を送る上様。
この数ヶ月のあいだ、彼女ら以外の女たちがお褥に呼ばれることはない。
大奥の女たちの歯軋りが今にも聞こえて来そうである。

しかし、腹の内で幾ら燻ぶっていようと、あからさまに尾上たちに刃向かうものはいなくなった。
浦尾や吉野の死は無言の圧力となり、大奥の女たちに重くのし掛かっていた。

そんな中、女たちの嫉妬がより一層燃え盛るような出来事が持ち上がった。

尾上が懐妊したのである。
上様は殊の外喜ばれた。
「尾上。しっかりと体を休め、丈夫なややを産むのじゃぞ。」
「身に余るお言葉、有難う御座います。是非とも玉の様な男の子を上様に見て頂きとう存じます。」

大奥御年寄のご懐妊は異例のことだが、尾上はお腹様となり、大奥御年寄の役職を一旦離れることとなった。
ここぞとばかりに大奥の主導権を握ろうと色めきたつ御年寄たち。

そうはさせじと、尾上は真鍋を後ろ盾に、異例の若さで綾瀬を御年寄に、菊乃を御中臈に昇進させ、勢力を維持する。
そして楓とその配下の腰元たちが睨みを利かせ、他勢力の不穏な動きをいち早く摘み取ろうとする。

120オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/07/16(日) 20:17:41 ID:4Z44PWno0
<その四拾八>
尾上の休養中、御年寄村岡が大奥総取締の代理を任されていた。
村岡は、愛らしい目鼻立ちで丸顔の美形、男好きのする感じではあるが、やや小柄で、見栄えのする方ではない。
年格好は尾上と同じ位だが、尾上の華やかな美貌と才覚には、かなわなかった。

「近頃、大奥は尾上の思いのままじゃ。好かん。何とか尾上に一泡吹かす事は出来ぬかのぉ、篠ノ井。」
「村岡様、この篠ノ井めに良い考えが御座ります。」
「なんじゃ、申してみい。」

篠ノ井は村岡配下の御中臈である。
こちらは長身で肩から胸に掛けて肉付きよく、見栄えのする体つきで、顔立ちは卵型の美形だが、末上がりな眉と右上がりの口元が少し意地悪そうな感じを与える面立ちである。

「真鍋殿で御座います。尾上様とは何かとお噂が耐えませぬ。ここをつつけば、鼠の一匹も出てまいりましょうぞ。」
「その鼠、うまく行けば、尾上を追放することも出来るやも知れぬ。頼んだぞぇ、篠ノ井。オーッホッホッホッホ。」
121名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 01:41:22 ID:xK1G90G3O
上げ
122名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 18:48:23 ID:gxxc8ilC0
つづき、期待!
123オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/07/22(土) 01:02:39 ID:LJS2+GFC0
<その四拾九>
その日は真鍋が老中の公式行事として、尾上ご懐妊のご機嫌伺いに中奥まで出向く日であった。
篠ノ井は、真鍋と尾上の関係を疑っており、逢瀬の現場を押さえ、良からぬ噂の種を手に入れようと躍起になっていた。

楓を従え、お腹様の姿で中奥に現れた尾上。
懐妊後、少しふくよかさが増したかと思われるが、容色の衰えは感じさせない。

「真鍋殿、これはわざわざお越し下さり、大儀でありましたな。」
「尾上様には、相変わらず、ご機嫌麗しゅう在らせられ、何よりで御座います。」

真鍋を案内して来た女中や楓を交えて、少し話したあと、楓たちを下がらせた。
人払いをしたのち、人気がなくなったのを確認すると、真鍋の膝に寄り掛かり、手を握り締める尾上。
真鍋はそっと尾上の腰に手を置いて、下腹の辺りを優しく撫でる。

「やっと二人きりになれましたな。」
「何と待ち遠しかったことよのぉ。」
「尾上様、お腹の中の大切な将軍家の御胤様は如何で御座りますか。」
「ぅぅん、真鍋殿。何を他人行儀な。」

124オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/07/22(土) 23:14:03 ID:LJS2+GFC0
<その五拾>
真鍋が撫でている手に、自分の手を重ね合わせ、纏わり付くような艶かしい視線で下から真鍋を覗き込む。
「このややはあなたの子でございます。」

(何と!!!)
隣の部屋に潜んで、襖の隙間から息を殺して中の様子を伺っていた篠ノ井は思わず声を上げそうになった!
かっと目を見開き、全神経を尾上と真鍋の様子に集中する。

「上様は男女の営みにお暗いことをよい事に、私がうまく導いて、不毛に終わらせている事はあなたもご存知の筈。」
「私と尾上様の血筋が天下を取るのですな。」
「病弱で才覚に恵まれない上様のお胤では心許ない。あなたの才覚を受け継いだややこそ将軍家血筋に相応しいのです。ホホホホホ。」

(これなら確実に尾上と真鍋を追放することが出来る!!)
篠ノ井は小躍りしそうになる自分を抑えるのに精一杯だ。
(早く村岡様に伝えねば!)
125名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 21:52:17 ID:Dh/M4H8Y0
>>124
これから予想される女同士の陰惨な戦いに期待!
126名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 23:40:37 ID:cra6IQevO
上げとこ
127オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/07/29(土) 02:12:59 ID:KnmcosHS0
<その五拾壱>
篠ノ井が気色ばんだ次の瞬間、背後から目の前に短刀が出てきた。
声を出そうとするが、後ろから口を塞がれ、自由を奪われた。
楓が篠ノ井を取り押さえたのである。
鼻先に刀を突き付けられ、両方の瞳を寄せて目を剥く篠ノ井。

「そこに居るのは誰じゃ。」

すうっと襖が開けられ、目の前に尾上が立ちはだかった。
「篠ノ井、その方か。わらわの懐妊を妬んで良からぬ動きをするものがいるのでは、と睨んでおったが、やはりあぶり出されおったか。ホホホホ。」
笑みを浮かべ、してやったりの尾上。

目を白黒させ、じたばたする篠ノ井。

「うっ!」
楓の当身を受け、敢え無く気絶する。
白いうなじを顕わにして首を垂れると、御髪から櫛が抜け落ち、畳の上にコトリと音を立てた。、

「納戸に閉じ込めておくのじゃ。」
楓に指示を出す尾上。
楓配下の女中たちが両側から脇を抱えるように支え、更に足を抱えて、気絶した篠ノ井を連れてゆく。
皺くちゃになった打掛けが引き摺られるように廊下の向こうに消えていった。

「うまくいきましたな。尾上様。」
「私どもを陥れようとするものは許してはおかぬ。村岡め、思い知らせてやらねばのぉ。」
尾上の顔に思わず笑みが毀れる。
上品で優雅な笑顔とは裏腹に村岡らの処刑に考えを巡らし、目尻を微かに紅潮させる尾上。

「楽しみじゃのぉ。オーホッホッホッホッ。」
白魚のような指先を口元に当て、上体をのけ反らすように、白い喉元を見せて笑う尾上。
128名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 14:05:29 ID:dYFz1CoM0
祭りで日本髪姿の腰元や奥方の画像だよ。
ttp://www.photohighway.co.jp/ImageView0.asp?key=42.676584&un=11788&m=0&type=0&cnt=4813
129名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 02:14:03 ID:3CyO2UGzO
>>128さん
めっちゃ良いですね〜。
130オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/08/05(土) 22:37:59 ID:v6V8pPne0
<その五拾弐>
納戸の中には、後ろ手に縛られて床に座らされている篠ノ井がいた。

尾上が篠ノ井の方を見た。
篠ノ井は「きっ」と噛み付かんばかりに尾上を睨み付けている。
ほつれた前髪が垂れ、目から頬に掛かる。
口は猿轡を噛まされたままである。

「おぉおぉ、怖い顔じゃ。。そのような気丈な顔を出来るのも今だけじゃからのぉ。 じきにその憎しみを取り去ってやるぞ。綾瀬、菊乃、じっくりと可愛がっておやり。」

尾上が綾瀬、菊乃に目配せすると、楓に何か耳打ちして、納戸を後にする尾上。
楓配下の腰元たちは周辺の巡回に付き、他の者を近付かせないようにする。

楓が、天井から吊り下げられた綱をぎりぎりと巻き取る。
この綱は天井の滑車を通って、篠ノ井の胴と後ろ手に縛った手首に結わい付けられており、巻き取ると、弛んでいた綱が徐々にぴんと張り、篠ノ井の腰が浮き始める。

綾瀬たちを睨み付けていた目が、徐々に恐怖に引きつり始める。
やっとの思いでつま先立って凌いでいたが、遂に足が空中に浮く。

恐怖と胴を締め付けられる苦しさから足をばたつかせるが、白い足袋が空色の小袖の裾を激しくかき乱して光沢を放つだけで、虚しく空を切る。
せわしく裾が床を擦る音が聞こえる。

131オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/08/07(月) 00:25:50 ID:81uXcc260
<その五拾参>
今度は、綾瀬と菊乃が、両脇の柱の丁度腰の辺りに付けられた滑車に巻き付けられた縄を引く。
裾の辺りから垂れていた縄が手繰り寄せられ、少しずつ張りを見せ始める。

篠ノ井のばたつかせていた足が急に自由を失う。
驚きの余り目が大きく見開き、そして恥ずかしさに目を閉じ天を仰ぐ篠ノ井。

その綱は両足首に巻き付けられ、腰を捩じらせ、膝を閉じようとして抵抗する篠ノ井をあざ笑うかの様に、淡い空色の小袖の裾が宙に広がってゆく。

綾瀬が、宙に浮いた篠ノ井の腰の辺りを撫でるように、ゆっくりと裾を肌蹴ると、裾が腰に巻きついて、まるで緞帳の様に床に垂れ下がり、そこから大きく開かれた真白な脚が顕わになる。

篠ノ井は、顔から火が出んばかり恥ずかしさに、瞳を閉じると涙をこぼした。
鬢の後れ毛が掛かる頬を涙と汗が伝い、声にならない嗚咽が漏れる。

綾瀬と菊乃は、嗜虐的なときめきを覚え、目は獲物に釘付けになってゆく。

まずは、真っ白な羽毛を湛えた鳥の羽を使って、篠ノ井の喉元を、首筋を、内腿を、そして脹脛を玩ぶ。
首や腰をくねらせ、抵抗する篠ノ井。

後ろで手を縛られ、突き出すようにした豊かな胸元。
その胸元の着崩れが少しずつ目立ち始め、白絹のサヤ柄襟が広がり白い肌が顕わになってくる。

それを見て、張り型を取り出し、篠ノ井の胸元の谷間にねじ込み、しごくように抜き差しする菊乃。
綾瀬は篠ノ井の蜜壺に張り型を挿入し、ゆっくりと、また忙しく動かす。

金糸で扇と御所車をあしらった綾瀬の打掛けが今にも肩から落ちんばかりに揺れている。
菊乃は、既に打掛けを脱ぎ捨て、赤地に金糸を織込んだ帯に淡い桃色に秋の草と菊の花を描いた友禅の小袖姿で、篠ノ井に取り付く。

篠ノ井が抵抗しながらも、少しずつよがり始める。
豪華な衣装に身を包んだ高貴な女たちが、本能の赴くまま、取り憑かれたように淫らな行為に耽っている。
132オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/08/13(日) 01:58:04 ID:dWXoD7D10
<その五拾四>
綾瀬は目配せをし、腰元に少し綱を緩めさせ、開脚させたままの状態で篠ノ井を床すれすれの所まで降ろした。
腰元に命じて、小さな壺を持って来させると、袖を捲くり、その中の粘着性のある液体を指先にすくった。

蜂蜜である。
細くしなやかな指先で、あからさまにされた篠ノ井の蜜壺に丹念に塗り込んでいく。

篠ノ井は観念したかのように瞼を閉じて、されるがままである。

菊乃は張り型の手を止めると、腰元に耳打ちした。
耳打ちされた腰元は、あるものを両手にすくうように持ってやって来た。

おもむろに、篠ノ井のはち切れそうな胸元に、それを入れた。

「!!」

胸の谷間と袷の胸元の僅かな隙間で、それがぴちぴちと跳ねると、篠ノ井はハッと我に返り、目を白黒させ、身をよじり始めた。
133名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 12:44:35 ID:YVm98BBA0
>>83
 ヨウツベで仕切人16話発見!
134名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 22:08:27 ID:Kq0q9MaJO
続きが楽しみ
135オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/08/20(日) 00:49:36 ID:Es39+p0R0
<その五拾五>
金魚である。
ぬるぬると、ぴちぴちと胸の中で跳ねる。
しかし、自由を奪われ、腰や胸を揺さ振ることしか出来ない篠ノ井。

さらに綾瀬の愛玩犬が連れて来られた。
首に下げた小さな鈴を「ちりん、ちりん」と鳴らしながら、白と黒のぶちのチンが篠ノ井の大きく広げられた股間へと、尻尾を振り振り歩み寄る。

「どうじゃ、かわいいであろう? この子は蜂蜜が大の好物じゃからのぅ。」
「??」

更に黒い瞳が飛び出さんばかりに目を見開く篠ノ井。
チンが、そのざらりとした舌で、蜂蜜を嘗め始めた。
盛んに尻尾を振りながら、嘗めて嘗めて嘗め捲る。

何という陵辱!

胸を突き出すように、のけ反りっ放しの篠ノ井。
その胸の中では、絹の袷越しに胸の谷間で金魚が跳ねているのが分かる。

下劣の限りを尽くす甚振りを受け、恥辱、驚愕、憤怒の嵐の中で、身体は不覚にも感じてしまっている篠ノ井。
猿轡で自由を失った口元から涎を垂らし、腰をくねらせて身をよじる。

丸々とした目で嬉々として、その様子を見つめる綾瀬と菊乃。
我慢できずに張り型を使って、自らを慰めている。
136名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 05:00:44 ID:Bedf0kNzO
時代行列を生で見ると萌えるな〜。
137名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 04:10:14 ID:ZwHsIEDSO
上げとこ
138名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 00:35:42 ID:+zD5Qi7zO
再度上げ
139オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/09/08(金) 23:45:59 ID:U/hVFm2N0
<その五拾六>
暫くして、尾上が村岡を自分の部屋に呼び出した。
「尾上殿、何か御用に御座りますか?」
「村岡殿、私に代わっての大奥総取締役、大儀ながら、よくお勤めじゃ。」
「労いのお言葉、有難う御座います。」

「村岡殿。ところで、今日はそなたに見せたいものがあります。」
「?」
「篠ノ井じゃ。」
「篠ノ井が如何致しましたか?」
「私に付いて参られよ。」

尾上に先導され、不安の色を浮かべながら、小柄な村岡が続く。
緋色のサヤ柄の小袖に秋の紅葉の山水を描いた総柄の打掛けという、やや派手ないでたちが小柄な村岡にはよく似合っている。
尾上は、お腹に負担の掛からぬよう、ごく淡い空色の小袖を緩めに締め、白地に淡い紫を流した様な道行を羽織っている。
好対照の二人。

人気のない納屋に連れて来られた村岡。
尾上に促されて中に入ると、気を失った篠ノ井があられもない姿で横たわっている。

「尾上殿、篠ノ井が何をしたと仰られるのじゃ? ただでは済ましませんぞ。」
「わらわの茶器に毒を盛り、将軍様のお胤を亡きものにしようとしたのじゃ。」
「何を証拠に。」
「証拠はこれに。この薬包は篠ノ井が持っておったものじゃ。わらわは兎も角も、将軍様のお胤を亡きものにしようとは万死に値する。」

楓配下の腰元が二人、背後から村岡の肩と腕を押さえ込んだ。
「なにをなさるのじゃ!尾上殿!」
「ホホホ、代わりに、そなたにこの毒見をして頂きますぞ。」
140名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:54:37 ID:QpYz/h6bO
早く話の続きを読みたい
141名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 02:24:40 ID:ze2ZeNRJ0
おらもだ・・。
142オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2006/09/21(木) 02:50:11 ID:gaS6qgSK0
<その五拾七>
腰元たちが力づくで村岡を座らせる。
上体を捻り、足をじたばたとさせてもがくが、裾を掻き乱すだけで逃れることは出来ない。
帯留めの結び留めが外れ、緋色の裾から白い裾よけと膝が覗く。

楓が村岡の鼻をつまんで上を向かせると、白い喉元が顕わになり、自然と口が開く。
そこへ綾瀬が毒見の茶を流し込む。
「うぐっ、うぐっ、うぐっ」
「暫くの辛抱じゃ。すぐ楽になりますぞ。」

「うっ、ううー。」
口の中に込み上げて来た血で、唇を尖らせ、頬を膨らませる村岡。
くりくりした目を白黒させる。

「(ぶはっ!) げっ、ぐえぇーーーー。」
堪え切れず、暴発するように口から血を吐き絶命する。
膝元の乱れた白い裾よけが赤黒く染まる。

腰元たちが手を緩めると、ゆっくりと崩れるように倒れる。
目は白目を剥いて、口は開き舌は飛び出した不様な表情のまま、横たわる村岡。

143オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/09/24(日) 00:00:34 ID:RmkbjPYx0
<その五拾八>
翌日、中臈篠ノ井が大奥の枯れた古井戸の底で、御年寄村岡が二の丸の堀で死体となって発見された。

篠ノ井は、頭から真逆さまに落ちたのであろう、頭部は砕かれて血まみれ、首はへし折れており、裾は白く捲れ返ったまま、両足は天を向いて、はしたなく開かれた状態で井戸の壁にもたれ掛かっていた。
村岡は、服毒の上、水死体となったため、体中がぱんぱんに腫れ上がり、生前の愛くるしい面影は見る影もなく、醜い顔に変わり果てていた。
その死に様は余りに無残なものであった。

この件は不慮の事故として済まされたが、村岡と篠ノ井は尾上たちの逆鱗に触れたため、惨殺されたのではないか、と大奥の女たちの間で憶測が飛び交った。
この出来事は、尾上を出し抜こうとした大奥の不穏な動きに対して冷や水を浴びせたのであった。
最早、尾上たちに刃向かうものはいなくなり、むしろ尾上に取り入ろうとするものたちばかりとなっていった。
144名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 20:02:00 ID:U4O+6AX50
大奥の奥方や腰元たちに短刀で次々に斬りつけられたいなぁ。
145名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 18:15:21 ID:RYovznDx0
>>144さん
どんな場面を思い浮かべたらよいでしょうか
わたすもすきれす

146名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 10:09:28 ID:no+st5TZ0
昨晩放送されてた馬鹿殿様の腰元やその時歴史が動いたの大奥奥方の画像にハァハァ。
147オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/09/30(土) 02:16:12 ID:BQLAJCkV0
<その五拾九>
尾上懐妊後の上様の大奥泊りは綾瀬と菊乃そして楓が勤めることとなった。
特に綾瀬は大奥一とも言われる美貌に自信と艶が加わり、今や女としての魅力を開花させつつある。
元々尾上とは美しさでは甲乙つけ難い姉妹の様であったが、尾上や真鍋に開拓され目覚めた綾瀬は、尾上が夜伽に上がらぬ様になった今、上様の一番のお気に入りである。

通常、夜伽は身を清め、御髪を下ろし、正絹の寝間着に着替えて勤めることになっている。
しかし上様は、尾上との突発的な最初のお褥が、正装した尾上とのものであったため、綾瀬にも正装着衣での夜伽を求めるようになった。

まず最初は御髪を下ろした菊乃や楓が上様の心を和らげ、気持ちが和まれた所で正装した綾瀬が寝所に呼ばれる。
尾上と同じく純白の絹の小袖を身に纏った綾瀬が御簾を上げ静々と御寝所に上がる。

麝香を焚き染めた小袖は、裾を引き摺ると共に、その馨しい気を御寝所に運ぶ。
「綾瀬、余の前で自らその召し物を取れ。」

御寝所に横たわりながら、楓と菊乃に愛撫され目を細めている上様の眼前で、頬を赤らめながら背を向けて立った綾瀬が、恥じらいながら静々と帯を解き始める。
帯締め、帯揚げ、文庫の帯が順々に解かれ、はらりはらりと裾に落ちる。
大きく襟足を抜いて、ゆっくりと真っ白なうなじから背中を顕わにし、上様の目を釘付けにする綾瀬。

上様は思わず、愛撫する女たちを振り払って立ち上がり、綾瀬を背中から抱きすくめた。
後ろから羽交い絞めにするように、綾瀬の襟の袷に手を掛け、一気に胸元を開く上様。
真っ白な胸が曝け出される。
「ああっ、上様。」

灯りを落とした御寝所に横たわり、情事にふける四人。
純白の小袖が、まるで月夜に照らし出される波のように、淡い光を照り返しながら波打ち、綾瀬がしなやかな肢体をくねらせる。

上様は綾瀬に導かれ、絶頂を迎えられる。
「ああっ、尾上!」
綾瀬は恥じらいと共に、ゆっくりと落ちてゆきながらも、上様がその名を呼び違えた尾上に微かな嫉妬を感じ、より一層深い官能の世界に燃えるのであった。
148名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 21:11:22 ID:j2VznC10O
そろそろ上げとこ
149:名無しさん@ピンキー::2006/10/05(木) 21:13:22 ID:OowlBJ240
ふう
150オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2006/10/07(土) 00:08:10 ID:95n2vD3Q0
<その六拾>
上様は幼少の頃より、それほど丈夫ではなかったが、ここへ来て不摂生が祟ったのか、風邪を拗らせ、床に伏されるようになった。

綾瀬は三日にあげず、上様のご快癒を願って、感応寺で祈祷を続けていた。
臨月を迎えていた尾上は参内をご辞退せざるを得なかった。

日照が、一心不乱に祈祷を続ける後ろで、綾瀬も合掌し、快癒を祈る。
目の前には、激しく燃え盛る炎と日照の大きくて逞しい背中が見える。
日照は身の丈六尺は優に在ろうかという大男である。
綾瀬は、その場の雰囲気にあてられたのか、気が遠のいていくのを感じた。

「かーーつっ!!」
雷の様な日照の喝が飛ぶと、綾瀬は気を失った。

暫くして、はっと気が付くと、綾瀬は逞しい男の腕の中にあった。
思わず声を上げようとするが、金縛りにあったように声が出ない。
抵抗しようとしても体の動かない綾瀬を弄ぶようにして、無骨で大きな掌で綾瀬のしなやかな肢体を撫で回す日照。
無論、綾瀬の懐剣は取り去られている。

「綾瀬様、初めてあなた様にお目に掛かった日から、私はその美貌の虜になり、この日を夢想しておりました。」
日照は、その念力で綾瀬を金縛りに陥れたのだった。
151名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 06:15:45 ID:OsC3/yr8O
新展開に期待上げ
152オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2006/10/14(土) 02:03:42 ID:P8ke4pEG0
<その六拾壱>
「あなた様は最早私の思いのままじゃ。」
と言い終わらないうちに、見事に筋肉の隆起した日照の腕が背後から綾瀬の袷を引き裂くように、真っ白な胸を曝け出し、激しく揉みしだく。
背後から両腕で綾瀬の胸を揉みしだきながら、綾瀬を前屈みにさせ、形良く張った尻を突き出させる。

はんなりとした色合いの薄紅色に楓や蔦をあしらった、綾瀬の着物の裾を片手で捲り上げ、つるりとした白桃のような尻を剥き出しにすると、そそり立つ逸物を綾瀬の蜜壺に押し当てる。
「ああっ、日照様! なりませぬ!! わたくしは上様のご寵愛を受けた身。なりませぬ、なりませぬ。ああっ。。」

日照の筋肉で隆起した両腕で華奢な両手首を後ろに突き出す様に掴まれ、顔を前に突き出さされる綾瀬。
曝け出された白い胸が下を向き、解けた帯揚げや帯留めが垂れ下がる。
大きく抜かれた襟足から、うなじを顕わにして首を垂れると、ほつれた髪が頬に掛かる。
上を向いた文庫の帯結びには捲り上げられた小袖の裾と裾よけと共に覆い被せられ、その裾は更に腰から左右に別れ、下に垂れる。

「にっ日照様、、な、なりませぬ。。」

捲り上げられた裾よけからはみ出すように、白足袋だけを付けた真っ白な綾瀬の下半身が延びている。
日照の逞しい下肢に押し上げられ、綾瀬は、白足袋の小股を皺だらけにして、宙に浮かんばかりにつま先立つ。

「な、なりませぬ。。なりませぬ、、ぁぁ」

言葉とは裏腹に無抵抗になってゆく。
顔から火が出るような恥辱の中で、真鍋や上様にはない荒々しさに翻弄される綾瀬。
153名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 04:34:43 ID:4r3Q4RqHO
そろそろ上げるか
154オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2006/10/22(日) 01:23:37 ID:Zevu1v5a0
<その六拾弐>
広々と敷き詰められた純白の絹の寝具の上に、白い足袋以外は身に纏わない全裸の綾瀬がうつ伏せに横たわっている。寝具の周りには、解かれた状態のままの銀糸の帯や薄紅色の小袖が無造作に広げられている。

ふと気が付くと、あられもない姿で横たわっている自分に気が付いた。
本来なら飛び起きて身繕いするところだが、それすらも出来ない位、ずしりと重く全身を貫くような余韻に打ちのめされ、動けない綾瀬がいた。

それに気付いた日照が白絹の長襦袢と薄紅色の小袖を、綾瀬の抜けるように白い肌に掛けてやる。

日照にされたことを思い出すと、頭の芯まで痺れる様な快感と恥じらいが波のように綾瀬に打ち寄せ、頬が火照って、体の奥が熱くなってくるのが分かる。

日照の隆起した筋肉とは対照的に、その顔立ちは精悍さの中にも意外な繊細さが見え隠れし、先ほど綾瀬に向けられた荒々しい野獣の様な姿は、まるで嘘のようだ。
綾瀬が今まで全く知らなかった類の男である。


あれ以来、綾瀬はふと気付くと日照のことを考えていることが多くなった。
あの日も、あの後どうやって身繕いをし、寺を出て大奥に戻ったのか思い出せない。
帰りの駕籠の中でも日照のことを考えていたに違いない。

心にも体にもぽっかりと穴が開いたようで、逞しい肉体でその穴を満たすように塞いで欲しいと考えている自分がいる。
「いけませぬ。」
首を横に振り、頭の中に去来する日照の逞しい姿と淫らな自分を打ち消そうとする。
無理に否定すればするほど、却って強く心に刻み込まれていく矛盾に苦しむ綾瀬であった。
155名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 05:59:10 ID:pla5keA2O
毎週御苦労様でつ。
書き込みを楽しみに拝見させて頂いてまつ。
156名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 07:37:39 ID:dPN8k2Dp0
>>154さんへ
今週のカキコはどうされたのでしょうか?
今後いっそうのドロドロを楽しみにしています。
157オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2006/10/29(日) 20:23:17 ID:MJpz8fPY0
<その六拾参>
猪脅しが石を打つ音が聞こえるだけの静かさのなか、菊乃は正座していた膝を崩し、尻をずらせると、微かな衣擦れの音を残し、紅葉を散らした薄桃色の裾から白い足袋を覗かせながら、ゆっくりと寄り掛かるように横座りする。

「宗庵殿。。」
「菊乃様。。」
「うぅん、菊乃と呼んで下さいましな。」

寄り掛かった男は、この度、御殿医に抜擢された叶宗庵である。
宗庵を上様に引き合わせたのは尾上である。宗庵は、菊乃が大奥に上がる前に恋仲であった男で、一介の町医者であったが、菊乃が宗庵を尾上に引き合わせたことにより、異例の出世を果たした。

体調が優れず、夜の営みもままならなかった上様だったが、宗庵が薬を施すと、見る見るうちに体調を回復され、近頃では夜の営みもお盛んで、めでたく尾上の懐妊へと漕ぎ着けたのである。

華やかな尾上や綾瀬の陰に隠れ、目立たない存在の菊乃だが、相当な美人である。瞳は気品をたたえた中にも、愛らしさを感じさせ、利発そうな顔立ちに、小悪魔の魅力が見え隠れする。尾上や綾瀬に比べると、やや小柄だが、男を虜にする魅力は体じゅうからあふれ出ている。

「宗庵殿。。」
普段は控えめな菊乃も宗庵の前では大胆になる。
正座する宗庵に下から絡み付くように取りすがり、魅惑的に潤んだ瞳で下から見上げるように視線を絡ませてくる。宗庵の胸元に顔をうずめ、秘め事を呟いたり、また、首筋に取りすがり、首筋から頬へとゆっくり唇を這わせる。

宗庵と菊乃が睦み合う部屋には、香炉からの微かな煙と共に馨しい香りが漂っている。
その香りが身体の奥深くに染み渡るように菊乃の官能を揺さ振る。
158名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 18:14:45 ID:xzyStZuy0
安っぽい「オール読み物」レベルの作文の、アホスレのため

−−−−−−−−−− 糸冬  了 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−
159名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 20:06:54 ID:n5HRPL38O
>>158
アンタじゃ、俺達をアッといわせるような時代もののストーリーを
作ってみろや。
160オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2006/11/04(土) 23:03:56 ID:84zgNGEr0
<その六拾四>
一年程前のある日、尾上の申し付けで城下へ使いに出た菊乃は、今日と同じ様に宗庵との逢瀬を楽しんだ。夕刻になって大奥に戻った菊乃。
「尾上様、遅くなりました。」
「ご苦労であったな。菊乃。」
菊乃が部屋に入ると、鼻のいい尾上はピンと来た。

「菊乃。」
「はい?」
「今日は誰と会っておったのじゃ?」
「?。い、いいえ、誰とも。。」
「この尾上の目は誤魔化されませんぞ。」
言い逃れ出来ぬと観念した菊乃は畳に手を付いて謝った。

「申し訳御座いません。尾上様。お察しの通りに御座います。」
「そなたも隅に置けぬな。じゃが、それはよい。」
「?」
耳たぶまで真っ赤にして土下座する菊乃ににじり寄ると、尾上は菊乃の着衣の匂いを嗅いだ。

「媚薬じゃな。しかも相当上質の。。」
「び、媚薬に御座いますか?」
「その者只者ではないな。どういう素性の者じゃ?」
菊乃は正直に宗庵のことを話した。

「その宗庵とやら、一度連れて参れ。よいな。」
果たして、尾上が睨んだ通り、宗庵は媚薬や麻薬に掛けては右に出るもののない第一人者であった。

そこに目を付けた尾上が、上様には薬と偽って媚薬を、それも使い方を誤れば身を滅ぼしかねない危険な媚薬を与え、病弱な上様を夜の営みへと導き、また病気さえもを快癒したかに見せかけるのに成功したのである。

上様を快方に導いた宗庵は、尾上の推挙もあり、異例の大抜擢となった。
しかし、これは尾上のしたたかな策略の始まりでもあった。
161お梶の方:2006/11/06(月) 19:06:17 ID:+gVHajS/0
あああああああああああああああああああああああああああああああ
子が欲しい!!
162名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 10:31:04 ID:qmAqt6BCO
上げとこか
163名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 18:37:39 ID:S+23O9Ur0
再度上げ
早く続きが見てみたい。
164オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2006/11/26(日) 00:19:32 ID:1pwT4Odf0
<その六拾五>
「あ、ああ、宗庵殿。。」
軽く媚薬を含んだ紫煙の中、宗庵の手が菊乃の裾をかき分けて、柔らかくて締りの良い内腿や蜜壺を愛撫する。

「この叶宗庵、一介の町医者からここまで引き上げて頂いたご恩は一生忘れませんぞ。」
「うぅん、他人行儀な。すべては宗庵殿の薬に対する造詣の深さが成せる業。」

宗庵が手にした杯を菊乃の唇にあてがうと、それに手を添えるようにして杯の酒を干す菊乃。

「上様のお身体は薬の力で元気を保っておられるが、それも長くは続きませぬ。菊乃様も、はよう上様のお胤を宿しなされませ。」
「宗庵殿。。。それには貴方様のお胤を頂戴せねば。。」

怜悧な小悪魔がいたずらっぽく微笑む。

「な、何と仰られた!?」
「宗庵殿、何を驚いておられます。私が、こうして宗庵殿と睦み合って懐妊すれば、それは上様のお胤となるのじゃ。。ほっほっほっほっ。。」

「おお、何と。。ほんに恐ろしいお方じゃ、菊乃様というお方は。。はっはっはっは。」
「ほっほっほっほっ。。さぁはようお越しなされませ。」

媚薬の力で大胆になった菊乃は、裾を取り回しながら、敷き詰められた緋毛氈の上に、すっくと立ち上がり、座ったまま自分を見上げる宗庵に微笑みかけた。

呼応するように立ち上がり、胸を合わせるように向き合う宗庵。半尺ほど高い宗庵のうなじに両手を回し、ぶら下がるような格好で手を組む菊乃。薄桃色の袖がずり下がり、真っ白でしなやかな腕が顕わになる。

その愛らしい瞳で宗庵を見つめる菊乃。唇の端がいたずらっぽく、えくぼを作る。
165名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 18:19:47 ID:ktvKoZhU0
>>164さん
久しぶりの書き込みありがとうございます。
続きを楽しみにしてます。
166オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2006/12/11(月) 00:00:17 ID:9qUFqGyM0
<その六拾六>
宗庵は左手で腰を抱き寄せ、右手で裾を掻き分け、菊乃を愛撫する。菊乃は愛撫に身を委ねながらも、宗庵のうなじに回した右手をするりと解き、宗庵の袴の下帯を解き始める。

袴を取り去ると、宗庵は愛撫していた手でおもむろに菊乃の左の膝を抱え挙げた。裾が大きく肌蹴て、色白で形の良い膝から脹脛、そして純白の足袋が姿を現した。腰を抱いた左手を更に強く抱き寄せ、腰を密着させる。

やがて、菊乃の中に宗庵が入ってきた。下から突き上げるような熱い感触に思わず声を上げ、片足で爪先立ち、上体をのけ反らせる菊乃。「ああっ。」

天を仰いだまま、目を閉じて眉を眉間に寄せ、鼻孔を見せ、唇を微かに開き、吐息を漏らす。身体は宗庵のなすがままである。立位を堪能したあとは、一旦体を離し、菊乃を敷き詰められた寝具の上で両手両膝を付かせ、四つん這いにさせる宗庵。

四つん這いで俯いたまま首を垂れる菊乃。宗庵は後ろに回り、おもむろに菊乃の大きく裾を捲り上げ、菊乃の桃のような柔らかい尻を顕わにした。白や薄桃色の絹の大波が菊乃の突き出した尻から腰、そして文庫の帯を飲み込んでゆく。
167名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 18:01:39 ID:EXzID5FK0
>>166
続きが楽しみで興奮してまつ。
168オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2006/12/17(日) 00:46:29 ID:OYTviBvB0
<その六拾七>
四つん這いになった菊乃の腰を両手で押さえつつ、突き出された尻に宗庵が腰をぶつける様にして、菊乃の蜜壺を突き上げる。菊乃もそれに合わせ、腰を動かしている。俯くように首をうな垂れ、また時折、天を仰ぐように額を持ち上げたりしながら、絶頂を味わわんとする菊乃。
目を閉じ眉を眉間に寄せ、唇を微かに開き、鼻孔を見せる様は、快楽に引き摺られた女そのものである。普段の利発で小悪魔的な菊乃の表情からは想像も付かない。

「あぅ、あっ、」

思わず声が漏れる。

暫くの間、ほとばしる様な愛が交わされたのち、菊乃は絶頂を迎えたのか、手で上体を支えるのを止め、布団に頬ずりする様に尻を突き上げたまま、ゆっくりと横たわる。絹の寝具の上に波紋を描きながら、ゆっくりと力なく足袋のつま先がずり落ちる。
背中の辺りに小山のように盛り上がった文庫の帯に、白や薄桃色の絹の裾が幾重にもうねり、雪の様に掛かっている。雪の消える辺りから真っ白な下肢を顕わにし、放心した様に伏せたままの菊乃。
169名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 22:18:17 ID:SDieDdN3O
初カキコ
いつも乙、文才あるね
楽しく読ませてもらった
今後も頑張ってくれ
170名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 20:57:52 ID:aGgZDJmj0
奥女中の画像がありまっせ。
その1からその7まで、なかなかええでっせ。

http://gray.gazo-ch.net/orz/read.php/thread/11/679334/
171名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 21:01:03 ID:aGgZDJmj0
170のその2

URLクリックで突然変な画面が出るがあわてず
スクロールすると
Your Request・・・
クリックしてみてちょ。
172オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2006/12/23(土) 02:50:47 ID:aX/4nnkB0
<その六拾八>
前日に降った雪がうっすらと積もり、純白の雪化粧に包まれる千代田のお城が、ぬける様に青い空に吸い込まれて行きそうな、そんなある晴れた冬の朝、尾上は無事玉の様な男の子を産んだ。
病床の上様は大層喜ばれ、嫡男に「松千代」と名付けられた。

めでたくお部屋様となった尾上は上照院となった。
松千代は乳母に預けられ、上照院の手を離れた。

上照院はお産の疲れを癒すと、早々にお床上げを行い、綾瀬を大奥総取締に付け、隠然たる大御所として大奥に復帰した。綾瀬は異例の若さでの大奥総取締へと大抜擢されたが、上照院が後ろ盾では、誰も綾瀬に手出しは出来ない。

上照院に負けず劣らず、綾瀬と菊乃も益々女として成熟してきており、上様は近頃の綾瀬と菊乃の上照院に匹敵する成熟ぶりを満悦至極の面持ちで眺めて居られた。
173オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2006/12/24(日) 00:35:10 ID:CCtO0ArJ0
<その六拾九>
上照院に負けず劣らず、綾瀬と菊乃も益々女として成熟してきており、上様は近頃の綾瀬と菊乃の上照院に匹敵する成熟ぶりを満悦至極の面持ちで眺めて居られた。

しかし、上様の体調は相変わらず優れず、綾瀬や菊乃がお褥に上がったとしても、実際には、お添寝に留まることが殆どだった。しかし、この事実は大奥の他の年寄や中臈には知らされず、尾上、綾瀬、菊乃たちの間だけの秘密とされた。

尾上を頂点とした激しい大奥の権力争いも趨勢が決した感があり、尾上の懐妊後、上様の夜伽のご指名は綾瀬と菊乃の二人にしかない今、大奥の女たちは定めなき浮き草のような頼りない平和な日々を過ごしていた。
一見平和で争い事のない日々は、女たちが情念を持て余し、ある者は空しき浪費へと、ある者は禁じられた欲望に突き動かされ、やがて大奥の堕落と腐敗を生み出してゆく。
174名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 12:40:02 ID:xPZcLhN8O
年末に乙
来年も頑張れ
175オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2006/12/31(日) 01:40:08 ID:VIS/UrTE0
<その七拾>
近頃、大奥では金魚、猫、文鳥など、愛玩動物を飼うのが流行っていた。中でも競争心旺盛な大奥の女たちは、競って小型の愛玩犬である狆を飼うようになった。

御年寄お葉の方もご他聞に漏れず、狆を溺愛していた。その溺愛振りは大奥の中でも際立っていた。一度に十数匹の狆を飼い、餌は、鯛の尾頭付きに始まり、
鰻の白焼き、鰆の黄金焼き等、お末は勿論のこと、普通の腰元でも滅多に口にすることの出来ないような贅沢な食物を与えていた。

「小太郎や、こちらへおいで。お前の好物の鰻じゃぞ。」
首に青い紐で付けられた鈴を「チリンチリン」と鳴らし、尻尾を振り振り狆がやって来て、美味しそうに鰻を食べる。

全ての狆には一匹ずつ名前が付けられ、それぞれ担当の腰元が身の回りの世話をする。

鰻を食べ終わると、狆は元気良く尻尾を振りながら、ちょこちょこと飛び跳ねて、脇息にもたれ掛かるように座っているお葉の方の膝の上に乗って来た。
「いい子じゃ、いい子じゃ。よしよし。」
金糸で菊の柄を散らした打掛けの袖口から緋色の返しを見せながら、覗く白いふくよかな手で小太郎を撫でる。
176名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 09:52:50 ID:QeJWfcATO
晦日に乙だぜ、よいお年を
177名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 04:31:56 ID:15iw0XfEO
新年初レスに期待上げ
178オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2007/01/06(土) 23:25:38 ID:cOQ0d7xJ0
<その七拾壱>
この様に機嫌のいい時はいいのだが、可愛がろうとしたときに、放し飼いの狆がすぐに見つからねば、見る見るうちにお葉の方は不機嫌になり、担当の腰元が詰られる。元々公家の出であるお葉の方は我儘なお姫様育ちで、駄々をこね始めたら際限がなかった。

「牛若丸、牛若丸はどこじゃ?」
と狆の名前を呼ぶ。
「ただいまお篠が連れて参りますので、暫くお待ちを。」
「うーーん、はよう!はようせいっ!!」
色白でぼっちゃりした頬を赤く染め、小鼻を広げ、手のひらで自らの膝をパンパンと叩き。淡い黄色の小袖の胸元がはち切れそうに肥満した上体を揺すると、豪華な金糸で彩られた内掛けがきらりと光を放つ。

狆を求めて、数人の腰元が大奥内の廊下を駆け回る。
「牛若丸やーい。」
179名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 23:37:45 ID:vKgERwZaO
牛若丸やーい
180名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 11:44:49 ID:a4xBKqlk0
>>179
牛若丸やけど何ね?
181名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 09:32:21 ID:YWhkSwIiO
上げとこ
182オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2007/01/14(日) 20:53:41 ID:Nd5VfV1Y0
<その七拾弐>
小半時も経ったであろうか、漸く牛若丸が見つかり、紫の矢絣に襷掛け姿の腰元のお篠がやってきた。
「お葉の方様、牛若丸に御座います。」
「おうおう牛若丸や、お腹が減ったであろう?こんな阿呆なものにそなたを任せたわしが悪かった。お篠!そなた今日は夕餉はなしじゃ!ふん!お前の顔など見とうもない!」
「はっ、申し訳ありません。」

いつも、この様な有様である。

お葉の方から、犬以下の扱いでこき使われる腰元やお末は、お葉の方に不満を抱いていた。
「お葉の方さまの我儘にも困ったものですわねぇ。」
「あちらの方がご不満なのよ、いやーね。くくっ。」
「食べてらっしゃるか、狆さまのお相手をなさるか、」
「狆にしか相手にして貰えないんでしょ?」
「でもあのお姿じゃぁ、狆にも嫌われるわ。ぷっ!」
「きゃははは。」
183オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2007/01/14(日) 20:58:31 ID:Nd5VfV1Y0
<その七拾参>
お葉の方は、色白で目はくりっとして元々の目鼻立ちは愛らしいものがあるのだが、美食家なせいで肥満しており、はち切れんばかりの胴を締める帯と小袖に丸々とした身体を包み、豪奢な内掛けを纏うと、如何にも嵩高い。
癇癪を起こすと、真っ赤な唇を尖らせ、目尻を桃色に染めて、ぽっちゃりとした頬を大きく膨らませる。その様は、まるでふぐのようで、お世辞にも美しいとは言えなかった。
184名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 22:35:53 ID:VRp3ZKTFO
上げとこ
185名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 12:20:05 ID:YUOkloHaO
再度上げ
186オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2007/01/27(土) 19:35:02 ID:chwRuR8R0
<その七拾四>
狆に入揚げているものがいるかと思えば、禁断の愛欲の虜になっているものもいる。

今宵も女同士の妖しい性の営みが繰り広げられる大奥の一角。
脱ぎ掛けの内掛けを文庫の帯の結び目辺りまでずり落とし、萌黄色の小袖を肩の辺りまで顕わにして抱き合う高貴な身分の奥女中。
真っ白な襟足から肩そして二の腕に掛けての輪郭が熟れた年増女であることを想像させる。

抱き合っている相手は、薄い黄色に色鮮やかな花鳥をあしらった京友禅の小袖を身に着けた女である。

「大崎。。」
「お蝶の方さま。。」

お蝶の方は齢四十半ばで美貌と貫禄を兼ね備えた御台様付きの御年寄である。抜けるように白い肌、鼻梁が高く眼窩の深い目元と長い睫毛、しっかりとした顎と発達した肢体が西洋の美人を思わせる。歳相応のふくよかな肉付きと豊かな頬、豊かな胸がまろやかさを添える。

大崎はお蝶の方の配下の中臈で、こちらは小ぶりで丸顔の和風の顔立ちである。年の頃なら三十過ぎといったところか。小ぶりな鼻に小さな唇、しかしきりっと上がった眉と目元に利発さを感じさせる。

お蝶の方と大崎は、お蝶の方がお褥下がりをしてから十年来の互いに愛し合う間柄であった。

お蝶の方は内掛けや帯を取るのももどかしげに、大崎を抱き寄せ愛撫する。白魚の様な指先で、大崎の裾を一枚一枚かき分けると、真っ白で柔らかそうな大崎の内腿が現われた。指先を潜り込ませて、湿り具合を確かめると、おもむろに張り型を取り出し、大崎の股間に差し入れる。

大崎は目を閉じ、天を仰ぐ。自然と唇が開く。
「ぁぁ。。。。ぅ」

お蝶の方は大崎の表情を見つめたまま、股間に差し入れた手をゆっくり、しかししっかりと前後に動かす。その動きに合わせて、大崎の目元が紅に染まってゆく。

二人の禁断の宴はいつ果てることなく続く。
187名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 05:22:25 ID:h1BruUgj0
きたー!色っぽいなぁ
188名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 00:45:42 ID:yhTzVr+eO
上げときます。
189オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2007/02/04(日) 02:00:04 ID:u2XMSRIl0
<その七拾五>
ある日、部屋に戻ってきたお葉の方は牛若丸を抱くため、立ったままお篠から牛若丸を受け取ろうとした。その時、牛若丸が飛び跳ねて、お葉の方の足元に落ち、跳ね回った。

「牛若丸、おいたをしてはいけませんよ。」
慌てて牛若丸を抱え挙げようと這いつくばったお篠が、お葉の方の裾を回るように牛若丸を追い掛けた。思ったよりもすばしっこい牛若丸を捕まえようと、無理に手を伸ばした次の瞬間、

「きゃっ!」
というお葉の方の声と共に、ドシン!!と、床が抜けるのではないかと思うような大きな振動がして、「キャン」と狆が鳴いた。

お篠の動きに足を取られた格好になったお葉の方が、淡い薄黄色の裾を蹴上げるように白い足袋を投げ出して尻餅をついたのだった。運悪くお葉の方の巨大な尻の下敷きになった狆はひとたまりもなかった。

お葉の方が、慌てふためいて大きな尻をどけると、その下には無残に押しつぶされた牛若丸が横たわっていた。
「牛若丸!!牛若丸ーー!」

「ううーーー、牛若丸。。」
お葉の方の顔が涙と鼻水でぐじゃぐじゃになる。一頻り泣いたあと、ふと我に返り、お篠に怒りをぶつける。
「お篠!そなたよくもわしの大事な牛若丸をこの様な目に。。そなたがわしの足元をうろちょろするからじゃ!」

「申し訳御座いません!お許しを!」
土下座するお篠。
190名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 23:28:30 ID:qwc/CDJnO
果たしてお篠の運命や、以何に?

上げとこ
191名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 23:54:25 ID:XXCDlZdL0
たぶん、お篠さんはお葉さん付きの腰元に羽交い絞めにされお葉さんの
黒鞘の懐剣でぐさっと一突き。これでもかとえぐられ悶絶死。
期待!
192名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 11:06:46 ID:YUjwYuXS0
193名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 23:28:19 ID:iHtJzZviO
>>191
書く前からお前が勝手に展開書いたら書きづらくなるからやめろ
向こうには向こうの構想があるんだから黙って待ってろ
194名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 23:58:17 ID:Iu+SW0kxO
上げとこ
195オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/02/17(土) 00:44:39 ID:M9e96bM/0
<その七拾六>
「ならぬ、ならぬっ!そなたを仕置きしてくれるわ!」

中臈に命じて、お篠を仕置き場に連れてゆく。
後ろ手に縛られ、石畳に座らされるお篠。
自ら竹刀を持ち、はち切れんばかりの肉を揺さ振りながら、打ち付けるお葉の方。
その形相はすさまじく、真っ赤な唇は大きく開かれ、目は飛び出さんばかりである。
「どうじゃ!」「これでもか!」「えいっ!」
一頻り打ち据えると、お篠は気を失い倒れ伏した。

「はぁ、はぁはぁ、、」
お葉の方の額から玉のような汗が流れ、二重にせり出した顎から滴り落ちる。


「そなたにはこれを抱かせてやろうぞ。」
お末に目配せすると、お篠を正座させ、腿の上に幾つも石を抱かせた。

「あうっ!」
一つ石が置かれるたびに苦痛に表情を歪ませるお篠。

胸の高さまで石を積んだとき、詰まれた石がお篠の上半身に向かってガラガラと崩れ落ちた。
「ぎゃーっ!」
お篠は胸を押し潰された。見る見るうちに矢絣の着物が血に染まっていった。冷たい石畳の上にも血糊が広がる。
196オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/02/17(土) 00:47:59 ID:M9e96bM/0
「ああっ!」
この様子を目の当たりにして、お葉の方は一瞬動揺を隠せなかったが、「ふんっ!」と言い放ち、大きく裾を翻して踵を返し、中臈の瀬波と共に去っていった。

後には、お篠の無残な屍骸とすすり泣く数人のお末たちだけが残された。

197名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 17:57:41 ID:2uWApiXy0
ええね。
198名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 23:14:36 ID:JXQs61dsO
尾上は?
199名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 01:35:47 ID:83CrZlQBO
>>198
まぁ慌てなくても何れまた登場することでしょうし。
200名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 15:40:42 ID:6GDwgvCbO
区切りの200
201オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/02/24(土) 01:46:37 ID:doLa+n2b0
<その七拾七>
「のう、大崎。」
「なんで御座りましょう?お蝶の方さま。」
「無垢の女中がよがる姿を見てみたいものよのう。」
双頭の張り型を使って大崎と共に絶頂まで上り詰めたあと、大崎に語り掛けるお蝶の方。

「お蝶の方さまのお望みとあらば、大崎は何でも致しまする。」
「確か最近来た御次の中に、うぶな感じのする美しい娘がおったのう。」
「こずえにござりますか。」
「いちど連れて参れ。」

それから数日後、こずえはお蝶の方の前に呼び出された。

こずえはまだ大奥奉公に上がって間もない御次である。
小ぶりな鼻、少し目尻が下がり気味のくりっとした瞳、肉厚だが赤く小さい唇、きめ細やかで柔らかそうな頬、すっきりとした顎とうなじ、色白で愛くるしい顔立ちの見るからにうぶな女中である。歳の頃なら十八ぐらいであろうか。
若いものらしく、牡丹などの大柄の花をあしらった友禅の小袖を着けている。

御年寄の前とあって緊張している様子のこずえ。

「そう硬くならずともよい。」
「はっ。」

お蝶の方はこずえが座している傍までやってきて、瞬きもせず、しげしげとこずえを眺める。
「まぁ匂うような若さよのぅ。この白い肌、艶やかな髪。惚れ惚れするのぅ。」

202オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/02/24(土) 01:47:31 ID:doLa+n2b0
<その七拾八>
こずえの周りを一回りして元の席に戻り、大崎に目配せする。
こずえの目の前に張り型を置く大崎。

「?」
こずえは最初それが何か分からず、きょとんと眺めていた。

「それを使ってみよ。」
「? 申し訳ありません。存じ上げません。」
「それは男子の一物じゃ。」

こずえは驚きと羞恥の表情を浮かべ、見る見るうちに耳たぶまで真っ赤になった。
互いに顔を見合わせ、ほくそ笑むお蝶の方と大崎。


203名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 12:08:05 ID:DqfLDOX4O
上げときませう。
204名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 02:04:26 ID:X6S91glm0
新しい展開になってきましたな。楽しみにしとります。
205オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2007/03/02(金) 00:27:16 ID:x6qXtCAf0
<その七拾九>

「何をしておる。早う使うてみよ。」
「こればかりは、何卒お許しを。。。」
泣きださんばかりの微かな声をあげた。
「ええい、早うせぬか。大崎、そちが手伝うてやれ。」

大崎は、こずえの手に無理やり張り型を持たせた。
こずえの手は振るえ、あまりの展開の速さに、もはや立つことすらできぬ様子であった。
206オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2007/03/02(金) 20:40:55 ID:x6qXtCAf0
裾をめくりあげる大崎。微かに震えるこずえの白い太腿が見えた。
そして、太腿の間から華麗な桜色の二瓣の花弁が覗いた。

「あっ・・・。」甲高い声をあげる、こずえ。そして、顔は火照り切っている。

「そのように固くなってはならぬ。もうちよっと、気を楽にもちゃれ。よいな、こずえ。」
こずえの紅に染められた唇を見て、ほくそ笑むお蝶の方。

無理矢理、双頭の張り型の一頭を花弁の中に突っ込む、大崎。

「うっ・・」と聞こえるや否や、花弁の口から一滴の血が白い太腿を伝って流れた。

「わらわの部屋を血で汚すとは・・!」
207オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/03/03(土) 01:17:37 ID:aQPQdnFR0
<その七拾九>
「さぁ、わらわが教えてやろう。」
大崎が張り型を手に取って、こずえに握らせる。
下を向いたまま、大きく頭を振るこずえ。

大崎が正座するこずえの裾の上前に手を掛けた。
嫌がるこずえの手を押さえ、強引に裾をめくってゆく。
「お蝶の方さまのご命令じゃ。」
「おやめくださいまし。」
「その手をどけいっ!」
「お許し下さい。」
「ええいっ、どけいと申しておるに。」

薄桃色の襦袢の上前が取り去られ、こずえの真っ白な膝と太腿が顕わになった。更に強く力を入れ、膝を閉じるこずえ。瞳を閉じて必死に羞恥に堪える。
こずえが恥ずかしがれば恥ずかしがるほど、拒めば拒むほど、お蝶の方と大崎の興奮の度合いが増すのであった。

「そう怖がらずともよい。じきにいい気持ちになるぞぇ。」
そう言いながら、お蝶の方は、小さな壺を取り出し、大崎に手渡した。大崎は壺の中の白い軟膏を指先に付け、おもむろにこずえの股間に手を差し込み、蜜壺に塗り込んでやった。

「あっ、あぁ、おやめ下さいまし。」
思わず声を発するこずえ。その顔は火の様に真っ赤である。
急激に全身が火照った様に熱くなって来た。
固く閉じた門が少しずつこじ開けられるように、大崎の執拗な手慰みと媚薬によって、こずえの太腿の締まりは徐々に緩んでいった。ゆっくりと膝が開き、上半身がゆっくりと横に倒れてゆく。
208オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/03/03(土) 01:25:56 ID:aQPQdnFR0
>205, 206 さん
書き込んで頂いていたことを知らず、<その七拾九>でかぶせてしまいました。失礼しました。
209オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2007/03/03(土) 12:31:04 ID:MKKFivqC0
>208さん
本家には適いません。こちらこそ、失礼しました。
<その八拾>の更新楽しみにしています。
210名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 10:58:53 ID:0IVmK1lhO
上げとこ
211オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/03/10(土) 22:11:56 ID:xBSYB40z0
<その八拾>
そこへ、絢爛な内掛けの鮮やかな朱の裏地を翻し、真っ白な裾回しに包まれたお蝶の方の膝がにじり寄ってきた。喜色満面、張り型を手にし、もう一方の手で袖を取り、こずえの表情をじっと見つめる。前屈みになって手にした張り型を差し伸べた。

「うっ」
眉間に微かなしわを寄せるこずえ。
閉じた瞳の睫毛の隙間から微かに白目が覗く。真赤な蕾のような唇が開き、僅かに白い歯がこぼれる。
お蝶の方が手にした張り型が確実にこずえを辱めてゆく。

「どうじゃ?最初は馴染みがなかろうが、徐々に良くなってくるぞぇ。」
朦朧とした意識のなか、こずえは脚を閉じようと力を入れるが、お蝶の方の両膝に深くにじり寄られ、こじ開けられており、それも適わない。こずえの真白な長い下肢が紫の毛氈の上に広げられている。

「若くて、柔らかくて、何という心地よさじゃ。。。」
一方、大崎はこずえのうなじ、襟足から胸元をまさぐる。白く長い指先が生き物のようにこずえの柔らかい肌の上を這い回る。その手はやがて胸元を大きく開き、こずえの真白な乳房を顕わにした。

「きれいな乳をしておる。。」
「あぁ、おやめ下さいまし。」
激しく抵抗するも、媚薬のせいで動きが鈍く、大崎の成すがままである。大崎はその乳房に頬ずりをし、真赤な唇で乳頭に吸い付き、小さな舌先で乳頭を転がす。

「あうっ、あぁ、おやめ下さいまし。」
こずえはまるで二匹の大きな白蛇に巻き付かれ、身動きが取れないまま、生き血をすすられているかのようである。成す術のないこずえの目からは一筋の涙が流れ落ちていた。
212名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 00:19:31 ID:41RjnkArO
上げときましょう。
213オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ :2007/03/17(土) 05:47:38 ID:2KUShVzw0
<その八拾壱>
お篠が死んで半月ほど経ったある日、お葉の方の可愛がっている狆が全て姿を消してしまった。
朝から、お葉の方は騒がしかった。
「小太郎、さくら、千代丸!どの子もおらぬぞぇ!どこへ行ったのじゃ!」
「瀬波!何をしておるのじゃ!早く大奥中を探させよ!」
「はっ、承知致しました。お方様。」

朝から瀬波や腰元たちが探し回ったが、昼過ぎになっても何の手掛かりも得られないままであった。
お葉の方は、色白のぼっちゃりした顔を真っ赤にして、頭から湯気が立ち上らんばかりの激高振りである。
「瀬波!何故見つからぬのじゃ!? ちゃんと探しておるのかっ!」
「それが一向に。」
「ええいっ、この役立たずめがっ! わらわが探しにゆくわっ。」

立ち上がった途端、お葉の方は心の臓を鷲掴みにされた様な痛みを感じて、思わず胸を押さえた。
「うっ!!」
「どうなされました? お葉の方さま。」
「だ、大丈夫じゃ。 参るぞ。」

お葉の方は肥満ゆえ、心の臓に持病を抱えていた。癇癪が過ぎて、軽い発作が出たようだ。
瀬波に支えられながら、部屋を出ようとしたところ、腰元が慌てて報告に来た。
「お方様に申し上げますっ!。小太郎様が見付かりまして御座ります。」

214名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 23:21:04 ID:+Jh1Mqr7O
>>213
毎回書き込みがある旅に次の展開がどうなるのか興奮をかき立てられてます。

ついでに上げとこ。
215名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 01:01:31 ID:A8dXgfyg0
ここのところ、お葉の方とお蝶の方のストーリーが交錯しながら、展開していますね。
次に登場するのは、お葉の方? お蝶の方? それとも、、、尾上様?
楽しみにしています。。
216名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 00:05:13 ID:wN/ipcBuO
上げ
217オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/03/25(日) 23:09:04 ID:DuWbYkEH0
<その八拾弐>
「どこじゃ、案内せい!」
腰元を先頭に、しゅるしゅると裾を引きながら、廊下を急ぐお葉の方と瀬波。

着いたのは、何とお篠が亡くなった仕置き場である。
重い扉を押し開けて中へ入ると、薄暗い石畳の上に濡れた小さなかたまりが置かれている。

お葉の方は、恐る恐る近寄って見る。
狆の頭が首から切り落とされ、血の滴るまま石畳の上に置かれていた。

「あっーー!!」
目は飛び出さんばかりに見開かれ、真っ赤な唇が大きく開かれる。
「きゃあぁぁぁぁーー!!」
次の瞬間、心の臓を突き刺された様な痛みがお葉の方の胸を貫いた。
「うっ!」
お葉の方は激しい胸の痛みに眉間に皺を寄せ、よろめきながら瀬波にもたれ掛かる。

「うーーぅ。」
「お、お葉の方さま、如何なされた? あっあっー。」
瀬波はお葉の方を支えようとするが、その重さに耐え切れず、共倒れになり、お葉の方に浴びせ倒されてしまう。
「うーーぅ。」
「きゃゃぁー。」
お葉の方は激しい心の臓の発作に見舞われ、胸を押さえたまま、瀬波に覆い被さる様に倒れて身動きしない。打掛けが小山の様に盛り上がって横たわっている。
その下敷きになった瀬波は、必死でお葉の方を押しのけようとするが、びくともしない。
お葉の方の大きな胸と腹が瀬波の下腿を押さえ付け、逃れることが出来ない。

「お葉の方さま、お葉の方さま、大丈夫でいらっしゃいますか?。」
「うーーぅ。」
「誰かぁー、誰か居らぬか!? お葉の方さまが! お葉の方さまがー!」

ガタンと音がして、重い扉が閉まった。
218名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 15:31:05 ID:C1iyYGw6O
上げとこ
219オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/03/30(金) 22:45:07 ID:6cWak8ra0
<その八拾参>
扉が閉まり、仕置き場に四つの人影が現れた。

「そなた達、お葉の方さまが倒れられた。早うお助け申せ。」
「…」
返事がない。
「そなた達は何者じゃ?」

着衣から腰元とお末の者たちと分かるのだが、能面を付けて顔を隠している。
「瀬波様。私共はお篠の弔いに参ったので御座ります。」
「な、何を申す!?」
「瀬波様、観念なされませ。」
「何を致すのじゃ!?」

お葉の方に圧し掛かられ身動きの出来ない瀬波の鼻に眠り薬を嗅がせ、気を失わせる。
四人掛りでお葉の方を退かせる。お葉の方は苦しそうに発作に耐えているだけで、自ら動くことが出来ない。
四人の能面女たちは、瀬波とお葉の方を柱に背中をもたれ掛けて座らせ、手を縛って柱に括り付けた。

そして胸元を大きく開けると真っ白な胸を大きく露出する。瀬波は気絶しており、お葉の方は刺す様な心の臓の痛みに意識朦朧としており、声を上げることさえも出来ない。
お葉の方の巨大な真っ白な胸は、重みで垂れ下がり、帯を隠さんばかりに大きくはみ出している。
おもむろに筆を取り、そこに真っ赤な血文字を書き込んでゆく能面女。
「お葉の方。この者、犬を寵愛する余り、お篠を折檻の挙句、死に至らしめた。南無阿弥陀佛。今ここに天罰を下す。」

瀬波の白い胸にも、血文字が書き込まれた。
「瀬波。この者、お葉の方の片棒を担ぎ、お篠を死に至らしめた。南無阿弥陀佛。お葉の方と並び、天罰を下す。」
だらしなく開かれたお葉の方の内腿の付け根には狆の首が置かれ、上品な色使いの淡い薄黄色の小袖の裾と純白の襦袢の上に、どす黒い血を滴らせていた。


翌朝、瀬波とお葉の方はあられもない姿で発見された。お葉の方は虫の息で、心の臓が衰弱から、その後間もなく息を引き取った。瀬波は発狂寸前の状態で介抱されたが、大奥を騒がせた咎で、後日大奥追放となった。
その後、四人の腰元とお末の女達が自ら身を引くように人知れず大奥を去って行ったという。
220名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 22:59:13 ID:vlzZMpk8O
毎週書き込みご苦労様です。次も期待しています。
221名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 03:22:14 ID:d1PwPMJcO
上げとこ
222オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/04/06(金) 23:28:24 ID:p0LtB/d40
<その八拾四>
近頃、御祐筆に美しい娘がご奉公に上がり、大奥内でもちらほらと噂になり始めていた。
名を雪乃という。歳は十七である。大崎も雪乃を見逃すはずがなかった。

「お蝶の方さま。よいお知らせが。。」
「なんじゃ?」
「近頃、御祐筆に美人の誉れ高い女中が奉公に上がった由に御座ります。この大崎、お蝶の方さまのお好みに合った女中と見受けまして御座います。」
「そうか、ホッホッホッ、楽しみじゃのう。」

数日後、雪乃がお蝶の方の部屋に呼び出された。
「雪乃に御座います。」

「そなたが美しいと評判の雪乃か。」
「めっ、めっそうも御座いません。」
雲の上の存在である御年寄から予想外の言葉を掛けられ、頭を上げる事が出来ず、かしこまったままの雪乃。雪月花をあしらった総柄の小紋の背中が震え、畳に付かんばかりに髪飾りがキラキラと揺れる。

「よい、よい、面を上げい。」
遠慮がちに、静々と顔を上げる雪乃。

整った眉、長い睫毛が黒目勝ちの瞳を愛くるしく見せる。色白でふっくらとした頬、筋の通った小ぶりな鼻と赤い唇、すっきりとした顎、白くてつるりとしたうなじから襟足に溢れんばかりの匂うような若さ。お蝶の方も思わず見とれる程であった。

まじまじと見つめられ、思わず顔を赤らめ、目を伏せる雪乃。

「美しい。わらわは美しいおなごが好きじゃ。遠慮せずともよい。のぅ、大崎。」
「雪乃、お蝶の方さまのお言葉じゃ、遠慮するでない。」
223名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 21:24:39 ID:DXYLljAGO
>>オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ氏
毎週書き込み乙です。
書き込みある度に話の展開をあれこれ妄想させられてます。
224オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/04/14(土) 01:40:37 ID:gVVCZ0aO0
<その八拾五>
「雪乃、その美しい顔を見せてくりゃれ。」
「はい。」

「大崎、御酒を持て。」
「承知致しました。」

大崎が酒の用意をしているその間も雪乃の顔を、矯めつ眇めつ見つめるお蝶の方。雪乃はまともに目線を合わせることが出来ず、顔から火が出そうな想いで目を伏せている。

「雪乃、酌をしてくりゃれ。」
「はっ。」

頬を真赤に染め、目を伏せたまま、お蝶の方ににじり寄る雪乃。その仕草が愛らしくて堪らない。両手で急須を持ち、丁寧に御酒を注ぐ。お蝶の方は脇息にもたれ掛かり、右手で杯を受ける。

「あっ!」
お蝶の方の杯から御酒がこぼれた。絢爛な金糸銀糸で縫い取られた内掛けと紗綾柄の淡い黄色の小袖の膝の上に。

225名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 05:31:52 ID:tFFa7lCNO
次の展開に心臓が高鳴ってます。(ちとオーバーか)
226オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/04/22(日) 22:26:53 ID:efCBrv+p0
<その八拾六>
「申し訳御座いません!」
動揺する雪乃。慌てて急須を盆の上に置き、懐紙を取り出し、お蝶の方の膝にこぼれた御酒を拭き始めた。

と、正座した両腿の上に差し出された雪乃の手を掴み、引き寄せるお蝶の方。身を乗り出すようにしていた雪乃はひとたまりもなく、お蝶の方の膝の上に抱かれる格好になった。

「如何なされました!?」
「ういやつよのぉ。」
自分の膝の上に雪乃を泳がせ、右手を雪乃の裾に滑り込ませ、内腿をまさぐる。目は見張ったまま、雪乃の狼狽した表情に釘付けである。

「ああっ、何をなさいます!?」
「わらわはそなたの様に美しいおなごが好きじゃ。」
「お、おやめ下さい!」

一頻りまさぐったあと、今度は雪乃の衿元から胸に手を滑り込ませ、豊満な乳房を揉みしだく。更には大崎がお蝶の方のあとを引き継ぐように雪乃の下腿を慰める。
「あうっ、あぁ、おやめ下さいまし。」

長い睫毛を伏せ、うっすらと眉間にしわを寄せ、真赤な唇を歪めて困惑する雪乃。食い入るような目で雪乃の表情に見入り、益々興奮の度を増すお蝶の方と大崎。雪乃は必死に抵抗を試みるが、
大崎から媚薬を塗り込まれたのか、意識が朦朧とし、頑なに閉ざしていた膝が徐々に緩み始める。
大崎は、まるで宝物を見つけたかのような嬉々とした表情で、裾を一重一重捲りながら、雪乃の真白な下肢を顕わにする。雪乃は睫毛が下瞼に刺さらんばかりに強く目を閉じるが、力が入らず、大崎の為すがままであった。
張り型を取り出す大崎。おもむろにそれを獲物の急所にねじり込む。
「あぁ、お許し下さいまし。。」

天井裏の暗闇から、この光景を見つめる影が。。
227名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 00:30:56 ID:ve1a/bdzO
>>226
天井裏から見つめる影が何なのか、展開にドキドキしてます。
228名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 23:16:10 ID:qXyyKJcuO
上げ
229オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/05/02(水) 21:01:08 ID:hduFPReQ0
<その八拾七>
もう夜も随分更けていた。
不寝番の女中を除いては、皆自分の部屋に下がって休んでいる。
しかし、広大な大奥の一角では、媚薬で前後不覚に陥れた雪乃をもてあそぶ大崎とお蝶の方の禁断の狂宴が密やかに続いていた。

真っ暗な闇の中を、ほんのりとした蝋燭の灯りがゆっくりと狂宴の場に近づいてゆく。
障子越しにぼんやりと灯りが浮かぶ。

お蝶の方たちが居る部屋のそばまで来て、その灯りは止まった。
その様子に気付いたお蝶の方。声を潜めて、大崎に話し掛ける。
「大崎、今頃誰じゃ。」
「私めが見て参りましょう。」

恐る恐る廊下に面した部屋に出る大崎。障子越しに声を掛ける。
「こんな夜分に何者じゃ?」

「綾瀬じゃ。入るぞ。」
「これは失礼致しました、綾瀬様。如何なされました?」
障子が開いた。正座して出迎えた大崎が、きっと綾瀬を見上げて言った。

「暫くお待ち下さりませ。お蝶の方さまは既にお休みで御座います。」
230名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 06:37:41 ID:EKXJYe8fO
上げとこ
231オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/05/13(日) 01:49:24 ID:Hkp/lTH90
<その八拾八>
「問答無用じゃ。」
と目で楓を促す綾瀬。

「無礼であろう!」
大崎が、部屋に入ろうとする楓を推し留めようとした次の瞬間、楓がひらりと舞って、大崎の腕を捻り上げ、喉元に懐剣の切っ先を突きつけた。
「きゃあ!無礼者、何をするのじゃ!」

「黙って奥へ案内せい!」
怯えきった表情の大崎を従え、お蝶の方の寝所に進む綾瀬。大崎の息遣いと畳の上を足袋が擦る音、そして内掛けの衣擦れの音が聞こえる。

「お蝶の方さま、失礼仕ります。」
「無礼であろう!こんな夜分に!」
綾瀬が有無を言わさず襖を開けると、着衣も乱れ、気がふれたかのような面持ちの雪乃と、慌ててその場を繕うお蝶の方が居た。

「お蝶の方さま、これは何たる破廉恥なことか!!」
「おのれー!!」
書棚に置いていた懐剣に手を掛け、綾瀬に切り掛かる。綾瀬は、懐紙をお蝶の方の顔面に投げつけた。お蝶の方が一瞬ひるんだその隙に、楓が大崎とお蝶の方にそれぞれ一撃を食らわせた。

「うっ!」
気絶させられ、蝋燭の灯りの中に髪飾りと絢爛な内掛けの縫い取りがきらきらと残像を残して、敢え無く倒れ付す大崎とお蝶の方。

「あっ!」
楓が雪乃を助けようとしたが、一瞬間に合わず、雪乃は己の受けた恥辱に耐え切れず、舌を噛み切っていた。その可憐な蕾のような唇からは一条の赤い血が無念そうに流れ落ちていた。
232名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 00:52:37 ID:RwUEySmCO
続きが気になる……。
233オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/05/20(日) 01:17:08 ID:C/h24oUs0
<その八拾九>
近頃、大奥では、奉公に上がってまだ間もない御次や御錠口の女中が不慮の事故で亡くなるということが相次いでいた。ここ一年ほどの間に八人の女中が、堀に落ちたり、井戸に落ちたりして死んでいる。つい最近では半月ほど前に、こずえが井戸に落ちて亡くなったばかりである。

いずれも若くて美人と噂の高い女ばかりである。その中の、こずえについては、上照院も目を付けていた程の美人で、ゆくゆくは自分の部屋子として召抱え、お褥に上げようかと考えていたのであった。

上照院はこずえの一件から、一連の事故を知った。楓の報告では、いずれも腑に落ちない死に方をしているという。何かを感じ取った上照院は楓に命じて、大奥内を探らせていたのだった。

上照院は雪乃の美しさの噂も耳にしており、楓配下のくの一に調べさせていた。しかしながら、雪乃の命も救うことは出来なかった。痛恨の極みである。

後日、お蝶の方と大崎は調べの場に引き出された。
「知らぬ!わらわは知らぬ。全て大崎がやったこと。わらわは知らぬ。」
大崎と目も合わせず、そっぽを向くお蝶の方。

「お蝶の方さま、何と仰せられます。大崎は悲しゅう御座ります。私は貴女様の指図に従ったまで。。綾瀬様!私はお蝶の方さまのお申し付けのまま、女どもをお蝶の方さまのところへ連れて参っただけで御座います。。」
目に涙を浮かべ、髪を振り乱して訴える大崎。

「二人とも醜いぞ。お蝶の方、そして大崎。その方ら、今回の雪乃を始めとして、こずえ、お藤、おしまといった不慮の死を遂げた若い女中どもを、自らの欲求のはけ口として弄び、死に追いやった罪は逃れ得ぬ所と観念せよ。」
美しいものをこよなく愛し、自らも優美さにおいて右に出るものがないと言われたお蝶の方らしくない醜い最後であった。

二人が断罪を受け、大奥を追放されたことは言うまでもない。
234名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 00:27:14 ID:owqfdsY2O
この一件については、実のところ氷山の一角に過ぎぬ……




と、考察してみるテスト。
235名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 13:17:58 ID:gUt23dzn0
相変わらず素晴らしい
236名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 02:45:05 ID:PX40ICfaO
上げとこ
237オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/06/03(日) 23:01:40 ID:NbloUfMR0
<その九拾>
西の丸御殿の庭には梅の花が咲き零れ、かぐわしい梅の香りが辺りを満たしていた。
緩やかな起伏の築山に東屋や茶室が配され、色取り取りの錦鯉が泳ぐ池には太鼓橋が掛かっている。
梅や桜を取り囲むように松が生い茂り、西の丸の回遊庭園は人目を忍ぶのに丁度よい。

上質の深緑の小袖に裃を着けた恰幅の良い侍に寄り添うように、見るからに高貴な身分の奥女中が豪奢な内掛けの褄を取り、内掛けの鮮やかな赤の裾廻しと小袖の純白の裾廻しを打ち会わせる様にしゃなりしゃなりと足を運ぶ。
その髪飾りは片はずしに結った艶やかな黒髪に上品に飾り付けられ、早春の陽光を浴びて、煌びやかな光を照り返している。

女はごく淡い黄色の小袖を身に付け、大きく襟足を抜いている。
その襟足からは、ぬけるように白いうなじが遠目にも眩しく見える。
ふくよかな胸を秘めた小袖は春光の中で、まるで純白の紗が掛かったように煌めいている。
頬から首筋、胸元へ掛けての輪郭は成熟し切った女を容易に想像させる。

二人は二言三言言葉を交わしつつ、庭園をそぞろ歩きながら、築山の裏側にある人目に付かない庵へと向かう。
女は草履を踏み石に残して、透けるかと思うような白い脹脛を覗かせながら真っ白な足袋の踵を上げ、縁側に上がる。
二人は障子の向こうへと消えていった。

238名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 12:58:37 ID:EgfjZHyd0
 

            次の瞬間、驚きの光景がっ!!
  


    この番組は ご覧のスポンサーの提供で お送りしています


         お子様の夢と未来と希望を蝕む 2ちゃんねる
239名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 00:58:50 ID:WurYttZeO
上げとこ
240名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 01:05:31 ID:cZsDINjq0
和装花嫁スレにも書いたがこっちにも貼っておこう。
ttp://www.h2.dion.ne.jp/~sjk/
241オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/06/10(日) 23:42:36 ID:I22UBanD0
<その九拾壱>
先に男が床の間を左に見ながら、袴を膝裏に折込むように着座する。
艶めかしい麝香の香りと衣擦れの音を残しながら、鮮やかな裾を取り回し、床の間を背に着座する女。
その優雅な立ち居振る舞いと着こなしに、一分の隙もない。

「お萬の方様におかれましては、益々お美しく在らせられまして、ご尊顔を拝し、恭悦至極に御座りまする。」
御年寄お萬の方は先代将軍の時からの御台様付きの女中である。
その気品と美しさは比類なく、上照院や先に大奥を追放されたお蝶の方でさえも適わない程である。

「酒井殿、今日はどういった御用向きかな?」
西の丸側用人酒井は、奥向きの差配を引き受ける役回りである。役目柄、大奥との繋がりは深い。

「奥向きより、常々ご政道のことを気に掛けて頂いているお萬の方様と見込んでのご相談に御座りまする。」
きりりと引き締まった涼しい眼で、じっとお萬の方の瞳を見つめる。
予想していなかった真っ直ぐな強い視線に、思わず目を逸らすお萬の方。

酒井は大奥の女たちの間でも評判の美男子である。その噂はお萬の方も漏れ聞いていた。
豊潤な色香を漂わせる三十路も半ばの女盛りのお萬の方であっても、精悍で利発な酒井の視線に射竦められたのか、少し落ち着きを失っている。

242名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 22:39:09 ID:+zZ8k+2X0
>>241
お前は次に「上げとこ」と言う
243名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 14:39:21 ID:GrR6AQQpO
『大奥』のDVDを買った人、居ますか?
というか、何時発売なんやろか。
244オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/06/17(日) 02:21:53 ID:5rv8eHKB0
<その九拾弐>
しかし、そんなことはおくびにも出さす、柔和な笑顔で問い返す。
「そなたは今の奥向きをどうお考えじゃ?」
「政との癒着が目に余る様にお見受けいたします。拙者、今のご政道の行く末を憂いており、徳川のご時勢を憂慮される方々のお力をお借りして、建て直しを図りとう存じます。」
「まっこと頼もしい限りじゃのぅ。ほほほほ。」

一度目線を合わせると、その甘美な瞳に引き込まれそうで、少し目線を逸らしながら軽く微笑むお萬。
酒井は、ここぞとばかりに膝をにじり寄せ、お萬の方のすぐ脇に寄り添う。

「付きましては、お萬の方様とこうして手を携え、徳川家をお守り申し上げたく。。」
お萬の顔を下から見上げるように見つめ、膝の上に置かれた手を優しく握り締める酒井。

「あっ、酒井殿、いけませぬ。。」
手を握られただけで、動揺して少女の様に頬を紅く染めるお萬。
二十年余り大奥勤めをしているとは言え、御台様つきの奥女中であるお萬には、勿論異性との経験はない。
ましてや、美男で切れ者と評判の酒井を相手にして、冷静で居られる筈もなかった。

「お萬の方様。」
一心に見つめられたお萬は目のやり場もなく、酒井の眼差しを見た。

「何卒、お力添えを。」
瞬き一つせず、お萬の瞳の奥まで見通すかのような強い視線で、しっかりと手を握り締める酒井。
魅入られた様に、黙って頷くしか出来ないお萬。

気が付くと、お萬は既に抱擁の中に落ちていた。酒井に腕を引き寄せられて正座が崩れ、酒井の膝の上に寄り掛かるように抱き寄せられた。不意を突かれたお萬の裾が乱れ、純白の裾廻しの端から白羽二重の足袋が滑り出た。

「ぁぁ、このような、、、なりませぬ。。」
口では抵抗して見せるものの、それとは裏腹に体は抗うことなく従順に抱擁を受け入れている。そのような自分に羞恥を隠せないお萬。
長い睫毛を伏せて瞳の潤みを隠し、熱く火照って来る体の芯と打ち震える胸の鼓動をやっとの想いで抑えているお萬であった。
245名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 05:36:23 ID:qcoHiBe4O
>>244
>白羽二重の足袋

にそそられた漏れが来ますた
246名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 02:31:55 ID:IYQy3WZrO
上げ
247名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 13:52:08 ID:U5aw+AOZO
オーホッホッホッ そなたも悪よのぉさん

このところ御無沙汰の様ですけど、話の続きを早く聞かせてくださいな。
248オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/07/08(日) 02:10:16 ID:Euge8ZkG0
<その九拾参>
背を伸ばし正座している酒井の傍らに、四季の草花が総柄として織り込まれた打掛けの裾を大きく広げて、体を預けるように男の膝にもたれ掛かるお萬。

酒井はお萬の方の腰に左手を廻し、手触りの良い打掛けの上から、その柔らかな尻を撫でる。
酒井の手がお萬の方に触れる度に、その体が感度よく反応するのがわかる。

お萬の方の真っ白な胸元から喉そして顎へと右手の指をゆっくりと滑らせる。
その指先でお萬の方の顎を持ち上げ、自分の方を向かせる。
金細工の髪飾りがきらきらと光を照り返している。
白粉の匂いと麝香の香りが、酒井の鼻を擽る。

長い睫毛と福々しい下まぶた、そして形よく整った魚尾に縁取られた黒目がちの目元が若やいで見えるお萬の方。

ちらりと目が合ったかと思うと、お萬の方は長い睫毛を震わせながら、瞳を閉じた。
艶のある紅を差した、やや肉厚で小ぶりな唇が微かに震えている。
その上にゆっくりと顔を寄せる酒井。
唇が触れた瞬間、お萬の方の唇が、睫毛が、頬が、指先が、そして全身がぴくりと反応した。

「ぁ。」
声にならない吐息が漏れる。
249名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 09:42:14 ID:MbIk6GD9O
>>248
おぉ、お久しぶりです。
最後の文

>「ぁ。」
>声にならない吐息が漏れる。

に思わずハァハァと興奮してまいました。
250オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/07/15(日) 01:52:58 ID:O+5WUi/j0
<その九拾四>
接吻をしたまま、右手でやさしくお萬の方の懐剣と胸元の懐紙入れを抜き取る酒井。
お萬は、その動きにさえ胸の辺りをぴくりとさせる。
更に酒井はゆっくりと右手で、淡い黄色の小袖の上からお萬の方の豊満な胸を愛撫する。
「ぁぁ、ぅ。」

お萬は瞼を閉じたまま、眉間を寄せ、微かに震えながら眉尻を上げる。目尻が紅潮している。

やがて酒井の無骨な手が、腰から下腹部へ、そして裾をかき分け、両膝の間に忍び込んできた。
「ぅぅ、ぁぅ。」
お萬は、思わず自分の左手をあてがい、酒井の侵入する手に抗おうとする。
純白の裾廻しが、微妙なひだを生じながら乱れる。

お萬とて生身の女である。はしたないと自責の念を抱きながらも、人恋しい夜には自慰に耽ることもあった。その時は、それで満たされていると思っていた。
しかし、実際に男に、それも憎からず思っている男に愛撫されるのは、全く別のものであることをお萬は知った。
251名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 06:14:55 ID:STbNSa5nO
上げときませう。
252名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 21:55:04 ID:xgoRYeKI0
253名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 17:34:17 ID:6OYA4eUT0
勝手に配役作ってみました。

尾上(上照院)和久井映見
綾瀬 菅野美穂
菊乃 白石美帆
楓 綾瀬はるか

浦尾 とよた真帆
お八重の方 田丸麻紀
お美和の方 吹石一恵

吉野 木村多江
千鶴 小池栄子

村岡 東ちづる
篠ノ井   戸田菜穂

お葉の方 ?
瀬波 中山忍
お篠 水川あさみ

お蝶の方 真野あずさ
大崎 酒井美紀
こずえ 井上真央
雪乃 成海璃子

お萬の方 羽田美智子

254名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 23:43:48 ID:MeI1xYKiO
>>253
実際にテレビ放映或いは映画化されればかなり良い作品になることは確実
でしょう。
255253:2007/08/01(水) 19:01:47 ID:fWDL8OW70
>>254
 お褒めの言葉をありがとうございます。何度もスレを読み返して考えたものですので....。
 作者のイメージとは異なるところもあるかもしれませんが、私は着物が似合うかどうかを基準において考えました。
256オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/08/06(月) 00:40:37 ID:B2HZ2OcP0
<その九拾五>
膝から内腿へと柔らかくもっちりとした肌を優しく撫でられ、強張った下腿が少しずつ和らいでくるのが、お萬にも分かる。
一頻り内腿をまさぐられ、既に火照って溢れそうな蜜壷を、酒井の人差し指が優しく混ぜ始めた。

「あぁっ。」
堪え切れずに声が漏れる。
蜜壷からも熱い蜜が一筋、太腿に向かってほとばしるのを感じた。

「あぁ、そこはなりませぬ。。」
接吻から解き放たれた小振りな唇を物憂げに、そして艶かしく開くお萬。微かに開いた瞼から、睫毛越しに薄っすらと白目が覗く。

酒井は右手を淡黄色の小袖の衿に差し入れ、襦袢ごと大きく衿を抜く様に肌蹴け、真っ白なお萬の方の左肩から胸に掛けてを露わにした。

「あぁっ、そこもなりませぬ。。」
今度は自分の右手を酒井の手にあてがい、抗おうとするお萬。
言葉や仕草は拒否していても、体は欲情を甘受している。

片はずしに結った艶々の黒髪の衿足から首筋、肩への滑らかな曲線、更に微妙に傾斜を変えて盛り上がる豊かな乳房。
程よい肉付きと肌の木目細かさは、日頃より入念に手入れされている上質の女のそれである。

「あぁん。」
浅黒い大きな手で、絹もちの様に白くて柔らかい乳房を味わう様に弄ぶ酒井。
見る見るうちに乳首が立ってくる。
白い柔肌が徐々に淡い桃色に染められてゆく。

「ぅぅん。」
目を閉じたまま、唇を半開きにして声にならないよがり声を漏らし、頭を垂れるお萬。
華やかな結髪の後ろ髪を飾る鼈甲の笄や櫛、白い元結が揺れ、鬢付け油の香りが漂う。
大海の中の小船のように、めくるめく欲情の波に身を委ねるばかりお萬であった。
257名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 04:11:26 ID:0GTZd5T1O
>>256のレスを2夜連続でオカズにしてヌイた漏れが通りますよ。
258名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 21:56:02 ID:uh0mRt+/O
上げときませう。
259253:2007/08/19(日) 06:04:35 ID:zmS8Hyp80
>>253
 ?の部分を思いつきましたので、書き込みします。
 
   お葉の方 : 柳原可奈子 (体型はピッタリ)
260オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/08/19(日) 22:06:17 ID:Xxc5RxLB0
<その九拾六>
酒井は自分の膝の上にしな垂れ掛るように凭れているお萬の方の両脇を抱え上げるようにして上体を起こし、差し向かいの態で座らせた。
お萬の方の両肩から降ろす様に優しく打掛けを脱がせる。

絢爛な打掛けを降ろすに従い、肩から袖へ、腰から裾へと、鮮やかな淡黄色に染められたサヤ柄の絹の小袖が姿を現す。
それは肉付きのよい肢体にしっとりと馴染み、まるでたゆたう淡い金箔の様に、熟れたお萬の肢体を包み込んでいた。

袴を取り、胡坐をかいた酒井は、両腕でしっかりとお萬の方の腰を支え、胡坐の上に、胸を合わせるようにして、ゆっくりとお萬の方を座らせる。
純白の裾廻しを翻して裾を割り、お萬の方の真っ白な足を腿まで露わに投げ出させる。
ゆっくりと腰を下ろさせる。

「あぅっ。。」
思わず声が漏れる。熱くとろけているお萬の蜜壷を突き上げるように遠慮なく酒井が入ってくる。
それは熱く太くしなやかで、張型よりも存在感がある。お萬は腰を動かしながら、根元深くまで酒井を迎え入れてゆく。下腿だけなく全身で酒井とひとつになろうとしている。

「うぅ、あぁ。。」
根元までくわえ込むと大きく息を吸い込み、両腕で酒井の首筋に取り縋り、豊満で柔らかな胸を押し付けるように力を込めて抱きしめた。
真っ赤な肉厚の唇の端から美しく整った白い歯を見せ、悦楽の吐息を漏らし、満ち足りた笑みをこぼすお萬。
酒井はお萬の方の帯の辺りを両手で支え、お萬の方をゆっくりと上下に揺さぶる。

「あぁっ。。あんっ。酒井殿。。」
寄せては返す大きな波のうねりのようにお萬の中に楔が打ち込まれ、徐々にその存在感を増してゆく。
もし全てを失ったとしても、この瞬間の悦楽に身を任せたいと願うお萬がいた。。
261名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 01:04:37 ID:aynUDsO00
全てを失ったとしても、そなたと契ってみたいぞ。。。  お萬。。
262名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 08:16:22 ID:lompyfAxO
上げときませう。
263名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 14:08:49 ID:5I/CM+LbO
再度上げ
264オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/09/02(日) 21:38:22 ID:azPhOPAo0
<その九拾七>
あれから半時も経ったであろうか、設えられた純白の絹の寝具の上にうつ伏せになり、大きく襟をはだけ、つきたての餅の様な柔らかで真っ白な肉付きのよい左肩を出して、お萬が横たわっている。
むせ返るような生身の女の柔肌と艶やかで豪奢な結髪と彫金の髪飾りが同居する様は、余りに対照的で違和感を覚える程である。

お萬はまどろみながら、体の芯を貫くような快感の余韻に浸ったままでいる。
じっと伏せているにも関わらず、波紋に浮かぶ笹舟のように揺れている錯覚に囚われる。
脳の奥底で舐めるように喜悦の情事を反芻しながら、ふと我に返ると顔を赤らめる様な秘め事が甦る。

露わにされた左腕から延びた真っ白な腕。手のひらを寝具に押し付けながら、白魚の様な指が絹に幾筋ものひだを刻んで、じわじわと鷲掴みにする。
「酒井殿。。」
思わず発した言葉が我が耳に入り、夢うつつから解き放たれるお萬。

「お気付きなされたか。」
うつ伏せになった背中の方から声がする。

265名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 15:48:31 ID:Pp/8swlHO
上げとこ
266名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 19:24:51 ID:gwjgFZQ90
再度上げ
267オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/09/15(土) 01:39:22 ID:LhDG1CAL0
<その九拾八>
うつ伏せに横たわるお萬の上には、大きな文庫に結ばれた帯が盛り上がっている。
花菱の柄を織り込んだ金襴の帯も情交で少し緩みかけている。
その麓には、光沢のある絹のさざ波に包まれた、見るからに柔らかそうな尻が横たわる。
「あんっ!」
着物の上から尻を撫でられ、体をぴくりと反応させるお萬。

片肌脱いだ大きな左胸を揺るがせながら、横たえた上体を起こし、酒井の方へと上体をひねる。
酒井と目を合わせるも、恥じらいにすぐに目を伏せたまま、絹の寝具からはみ出すように広がった淡黄色の絹の波を引き寄せるように酒井にすがりつく。
しゅるしゅると絹の裾、絹の足袋、絹の寝具が音を立てる。
その光景はまるで白く紗が掛かったように淡く霞んでいる。

座した酒井の脇に頬を寄せてもたれ掛かり、うっとりとした面持ちで甘美な時を過ごすお萬。
酒井の愛撫に身を任せ、お萬が下肢をくねらせるたび、絹の擦れ合う音だけが艶かしく響く。
眩しいほどの白さの絹の足袋が小袖の裾から覗く。
柔らかい寝具の上に一筋の窪みを残しながら、拇指がゆっくりと滑り出て、足袋の小股に深い皺を寄せる。
その動きを見ているだけで、お萬の濡れ具合まで推し量られるようだ。

少し肌寒さの残る、やわらかな春の日差しが、障子越しに部屋を白く染めるなか、お萬はいつまでも甘い恍惚に浸っていた。。

268名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 22:07:24 ID:WpimuZTJO
つまんねーからやめろ
269ROMってる者だが:2007/09/17(月) 01:01:39 ID:tWEHuBHyO
>>268
じゃテメー何か住人をアッと言わせられる程の作品を作ってみろや。
出来なければスレに来るな。
270名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 19:00:53 ID:iKLOhGt70
>>268
はっ?だったら見なければ?
271オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/09/21(金) 23:57:50 ID:/CXT/ADV0
<その九拾九>
大奥のお広敷にある一室では表使の萩野と広敷用人の岩本が御用商人との面談を行なっていた。
表使(おもてづかい)は、年寄の指図をうけて大奥一切の買物を担当し、買物があると広敷用人を通じて御用商人に通知し、必要品を調達する役目を担う。
「松前屋、この秋の奥向きの衣替えでは、そなたにも御用を担って貰いまするぞ。」
「ははっ、これは有難き幸せ。奥向きにご満足頂けます様、出精致しますので、何卒宜しくお願い致します。」
「この度のことは萩野様のお骨折りがあってのことじゃ。ついては分かっておろうな、松前屋」
「はい、ひとえに萩野様、岩本様の格別のお骨折りのお陰と。。この御礼はあちらに用意させて頂いております。」

松前屋が静かに障子を開けると、広敷の庭先には紫紺の敷物で覆われた輿が置かれていた。輿の中には大奥お年寄達への貢物の高級反物と千両箱が収められている。

「松前屋、衣替えの仔細については、後ほど使いを差し向ける故、それに従いなされ。」
「ははっ、それでは私はこれにて失礼させて頂きます。」

いそいそとお広敷を去る松前屋。

272名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 01:19:18 ID:ZmLW3CiFO
久々のレス、待ってました。
いよいよ次で百話目ですな。
273名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 03:41:27 ID:8X6Xw9UH0
>>271
ひとひねりの展開に期待!
274オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/09/24(月) 02:00:46 ID:3OWx0o/x0
<その百>
縁側に立ち、輿を眺め、ほくそ笑む岩本と萩野。
「オホホホッ、これでまた貢物が出来たのぉ、岩本。」
「しかし、これがそのまま我々のものであれば、と。。」
「そなたもまだまだ青いのぉ。そう焦るでない。何事も根回しが大切じゃ。」
「さすがは萩野様。お人が出来ておられますな。」

静かに障子を閉め、岩本に寄り添う萩野。

萩野はやや細面で頬から顎に掛けての輪郭が華奢な小顔の女である。
うなじから肩へかけての儚さが、男心を擽る。
睫毛が長く、やや小振りで円らな瞳に魅力的な影を与えている。
岩本は、野心溢れる逞しい青年である。時に感じさせる幼さが母性を刺激する。

そっと背中に手を回し、極彩色の内掛けを優しく掛け外す岩本。
その下からは、煌びやかに盛り上がった文庫の帯が姿を現す。
艶かしく絹の擦れ合う音を残し、抱き合いながら座り込む荻野と岩本。
萩野の懐剣と懐紙入れを抜き取り、胸元に手を差し入れる。

「そなた、まだ明るいと申すに。。ホホッ。」

優しげな手付きで岩本の腰に差した小刀を抜き取る萩野。
岩本はゆっくりと荻野を押し倒してゆく。
障子越しの柔らかい光にサヤ柄を照り返し、薄紫の小袖の裾が幾多の波をたゆたえながら、さざめく。
目にも眩しい純白の裾回しが広がったかと思うと、萩野の真っ白な足袋が畳の上を滑り出て、右へ左へと彷徨い、白い皺を寄せる、くるぶしから足首、抜けるように白い脹脛、そして影を纏った裾回しの奥へと続くしなやかな下腿。

「ああっ。岩本。。」

ゆっくりと時が流れる昼下がりの秘め事はまだ始まったばかりである。。

275オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/09/24(月) 02:03:06 ID:3OWx0o/x0
相変わらずの拙文にて、お恥ずかしい限りでありますが、皆様のお陰で何とか百回目に漕ぎ着ける事が出来、感謝の意に絶えません。
細々とではありますが、これからも続けて行く所存ですので、差し支えなければ、お付き合いの程よろしくお願い申し上げます。
276名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 21:22:17 ID:9XFLmuIJ0
よっ!オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ様!
続きを楽しみにしてまするぞぇ。
277名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 20:50:26 ID:QZYTMNcf0
>>275
仮に2ちゃんねるが閉鎖されても、ブログ作って続けてください。
278オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/10/01(月) 01:36:13 ID:EOn15YGj0
<その百壱>
「お萬の方様。」
「萩野か。どうであった?」
「はい、首尾は上々、お約束通りに御座ります。」
「ご苦労であった。」

萩野はお萬の部屋子として大奥に上がり、お萬の引き立てにより、表使へと出世していた。

「そなたの働きには、このお萬、感謝しておるぞ。」
「有難きお言葉、身に余りまする。」
「大願成就のためには、まだまだ頑張って貰わねばならぬのぉ。ホホホッ。。」

「お萬の方様、近頃更に美しくなられ、嫉妬を禁じえません。」
「何を。萩野、そなたは岩本とうまくやって居るではないか。」
「まぁ。」
「オーホッホッホッホッ。。」

正座した膝をにじり寄せ、お萬に寄り添う萩野。
その頭をお萬の正座した両腿の上へともたせ掛ける。
萩野の肩に手を置き、ゆっくりと撫でるお萬。

おくてであったお萬が女に目覚めたのは、萩野の手ほどきに負うところがあった。

部屋子は、自らの部屋を持つお年寄と寝食を共にする。
寝所は異なっても、互いの様子はうすうす分かっている。

279名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 00:28:07 ID:c54mfdXiO
>>278
壱百壱話目の書き込みキターーー。

書き込みある毎に興奮をそそられます、漏れは。
280名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 09:57:46 ID:XKDiNwZm0
ユーチューブに暴れん坊将軍での大奥モノがアップされてたよ。
ttp://www.youtube.com/watch?v=e7ZIdo9KzQg
この回はテレビで録画してよくヌイたものだ。
281名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 13:57:08 ID:Bz0Iqwmt0
>>278
大願成就とは?
さらに期待!
282オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/10/05(金) 23:39:07 ID:cJg6deeB0
<その百弐>
ある夜も、お萬は寝付かれなかった。
どうしても、下腿が疼くのである。月に何度かはこんな夜がある。
はしたないとは思いながら、床の間に隠した張り型を取り出し、自らの股間に当てる。
「ぁん。」
声を押し殺していても、思わず声が漏れる。

『あぁ、なんてはしたない。。』
心の中で呟き、自戒の念に駆られるお萬。

部屋を一つ隔てた所で寝ていた萩野は、お萬の方の部屋から何となしに漏れ聞こえる物音を不審に思い、恐る恐る襖へと近付いていった。
耳をそばだてると、微かにお萬の呻き声が聞こえる。

囁く様に小さな声で様子を伺う萩野。
「お萬の方様、如何なされました?」
「はっ!な、何でもない。し、心配致すなっ。」

「あっ!」
283名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 03:01:55 ID:pL5lNTJsO
個人的な考えだけどムフフな展開になる予感……。
284オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/10/15(月) 01:26:28 ID:W/tLxqAf0
<その百参>
図らずも襖の隙間から、お萬のあられもない姿を目にしてしまった萩野。
「申し訳御座いません。お萬の方様。」

萩野に痴態を見られてしまい、羞恥の余り涙を流すお萬。嗚咽を堪えるのが、精一杯である。
見るに見かねた萩野は、失礼を省みず、お萬のもとに駆け寄り、お萬に抱き付いた。
「お萬の方様!」

涙するお萬に取りすがり、とっさにお萬の乳房を愛撫する萩野。
「あぁっ。。」
ゆっくりと愛撫をされるうち、気持ちも落ち着いてきたのか、ぎこちなくも萩野に愛撫を返すお萬。

白絹の寝間着を乱しながら、愛撫が繰り返される。
徐々に気持ちの高まりを感じるお萬と萩野。
萩野は傍らに投げ出された張り型を手にし、お萬の方の股間に押し当てた。
「ぁんッ!」

ゆっくりと、しかし大きく抜き差しする萩野。
「あぁぁ。。ん。」

自慰の時には得られなかった愉悦がお萬を飲み込んでゆきそうになる。
「は、萩野。。」

かくして、お萬は萩野と他言無用の関係で結ばれていったのであった。

285名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 09:43:57 ID:E7K2u5UUO
>>284
なるほど、お萬の方は両刀使いであったのか。
286名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 12:21:21 ID:IRbsnz8r0
あげあげ
287オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/10/21(日) 01:01:08 ID:Rg2vjK5q0
<その百四>
両足を少し開けて布団の上に座っていたお萬も快感に耐え切れず、思わず胸を仰け反らせる。片はずしに結った艶やかな髷が今にも絹の寝具に付きそうになる。
すると袷が大きく肌蹴て、真っ白な大きな乳房が露わになる。乳輪の周りがほんのりと紅色に染まり始めている。綺麗な紅色の乳首が立っている。

「お萬の方さま。。」
お萬の方の妖艶な姿を目の当たりにして、萩野の気持ちも高ぶってゆく。
張り型の抜き差しを右手で続けながら、仰け反ったお萬の方の上に胸を合わせるように覆い被さる。左手でお萬の方の豊満な胸を柔らかく揉みしだく。

「あぁっ。。」
二人の美しい女中が妖艶な愛撫は更に高まりを見せてゆく。
喜悦の極みに達し始めたお萬は、手で支えることをやめ、為すがまま仰向けに背中を床に就け、両腕を伸ばして萩野を強く抱き締める。
指の腹を立てて、萩野の白絹の寝間着の背中に艶やかな長い縦皺を残す。

更に萩野の胸元に手を忍び込ませ、乳房を愛撫する。
「お萬の方さま。。あぁん。。」
萩野も絶頂に達しようとしている。

張り型は更に熱くお萬の蜜壺を喜ばせる。
お萬も指先で萩野の蜜壺を慰めてやる。
「はっ、はぁ、はぁ。。」
萩野の息が荒くなる。
額に薄っすらと汗を浮かべる萩野。
白い元結がひらひらと揺れる。

妖しく艶めかしく美しい女達の宴は、いつ果てるともなく、続いていた。
288名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 23:33:21 ID:Vba8g2jRO
上げとこ
289名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 00:15:49 ID:nWu3Cz8/0
相変わらず、いいねぇ〜、ドキドキ。次回に期待。
290名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 23:10:43 ID:w16hhD8YO
漏れも期待上げ
291オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/10/28(日) 03:48:00 ID:JeV39mfA0
<その百五>
膝の上に置いた男の無骨な手を、しなやかな両手で包むように握り締め、愛しげにさする。男の腰の辺りに豊満な胸を持たせ掛け、白い喉を見せる様に少し甘えた目線で男の顔を見上げる女。
御簾を下ろした部屋には、蝋燭の灯りが燈り、煌びやかな衣裳を照らし出す。
男の横手の薄暗がりには、千両箱が三つ積まれているのが僅かに見える。

「上様は上照院と真鍋の言いなりじゃ。このままでは徳川の世は末じゃ。早う例のことを。。」
「しっ、お萬の方さま。今はまだ、それを口にしてはなりませぬ。」

殆どの御年寄が上照院の権勢になすがままであるのに対し、お萬はまだ諦めていなかった。配下の中臈を如何に上様のお手付きにするかで尾上と大奥の覇権を争ってきたが、今では上様が上照院一派の操り人形に成り下がっていることから、別の手立てを模索していた。

側用人は本来上様の側近で上様の命を老中等の幕閣や大奥に伝える役目であるが、現在は上照院たちの策略により、上様の意向を汲む形で老中真鍋が直接政を動かしている。

野心家の酒井は、そのことを快く思っていなかった。上様が病弱であることなどを理由に、紀州家を推す一派と謀って、上様を隠居させ、次期将軍の擁立を画策し始めていた。

酒井は千両箱の中から取り出した切り餅一つを崩し、黄金色に光る幾枚かの小判を手に取り、笑みを浮かべながら、しばし眺めながら弄ぶ。
そこにうっとりとした視線を投げかけるお萬。長い睫毛に隠されたお萬の円らな瞳が鮮やかな金色を照らし出している。

一頻り、小判の輝きを楽しむと、ゆっくりと視線を移し、互いを見つめあい、相好を崩す二人。
292名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 00:22:31 ID:NUELxBqD0
上げときます。
293オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/11/04(日) 00:08:55 ID:BZaGFVrW0
<その百六>
先代将軍の御台様は天皇家に近しい家柄の公家の出身であった。
御台様付きの中臈は、御台様の傍に居て、話し相手や、歌の相手が出来るものが大奥に奉公に上がることが多かった。その流れをくむお萬も、身分の高い公家の出で、教養も高く、品の良さを感じさせる。
派手さはないが、召し物にしても、装飾品にしても、身の回りのものは全て、見識あるものだけに違いが分かる高級品を身に付けていた。

萩野も同様に公家の娘であった。お萬にとって、自分の部屋子から表使へと出世させた萩野は親子も同然の関係であり、また互いの秘め事も共有する最も信頼できる配下である。
萩野は才覚もあり、差配にも抜かりはなく、大奥の中の受けは非常によかった。

表使は大奥の外交係で、大奥一切の買物を担当するため、役目柄、賄賂の温床となることが多かった。
萩野も例外ではなかった。

最初の頃は、賄賂も御用商人から渡されるのを受け取る程度だったが、御用達を差配するようになってからは、広敷用人ともうまく通じて、御用達の見直しや交代をちらつかせ、御用商人からしっかりと賄賂をせしめていた。
萩野やお萬の方は派手さはないため、派手好みの大奥の中では表に表れないでいるが、萩野やお萬の方の日々の暮らしは潤っていた。特にお萬の方の身に付ける、技巧を凝らした織柄の西陣織の打掛けや、
最上質の繻子や綸子を素材とした手の込んだ染めや絵柄の京友禅や加賀友禅の小袖は、数え切れないほどの数に及び、天竺渡りの馥郁とした香りを持つ麝香、高級品といわれる鶴の脛の骨で作った笄や上品な光を放つ
巧妙な細工の白銀の簪や希少品である白檀や伽羅の簪、象牙や鼈甲の櫛や笄、いずれも、よく見ないと気付かない様な、ごく控えめな螺鈿や蒔絵、彫金や彫刻を施した装飾品に、その潤沢ぶりが隠されていた。
酒井は、お萬の方が身に纏っている内掛けや小袖、それに櫛、簪、笄といった装飾品には、他の大奥の女とは一味違う良質の素材と手の込んだ細工が使われていることに気付いていた。そんなお萬の方であれば、
諸侯を動かす山吹色にも事欠かないと読んだのであった。
294名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 23:19:32 ID:K4aMUHZZO
次話期待上げ
295名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 03:28:23 ID:6ui6DwptO
再度上げ
296オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/11/12(月) 01:39:23 ID:RZh56DKY0
<その百七>
酒井はお萬の方の肩から腰へ手を回し、優しく撫でながら、杯に御酒を注ぎ、それを手に取る。
手にした杯を、お萬の方の口元へと運んでやる。
朱塗りの杯に手を沿え、それを口にするお萬。

今宵のお萬は、正装の無地の小袖とは異なり、紗綾型に菊の織柄をあしらった淡い萌黄色の綸子の小袖を身に纏っている。肩から胸へ、そして袖にかけて金色の粉が風に舞う中、白と紅の梅の花がちらほらと咲いている。
裾模様には、花びらを散らした東雲と初春の朧月を背景に白梅と紅梅の木が描かれ、膝から腰へと枝を延ばし満開の梅を咲かせている。

「で、鷹司家は何と?」
お萬の方の右手が、酒井の胸元に滑り込む。

「ご安心下さりませ。しっかりと押さえております。」
お萬の方の胸元の懐剣をそっと抜き取り、脇に置く酒井。腋の下越しに手を差し入れ、着物の上からお万の方の胸をまさぐる。その上で白梅の花が儚く揺れる。差し入れられた手にお萬の方の白魚のような指がゆっくりと絡む。

「次は御三卿家じゃな?」
「はい、まずは一橋家を押さえに掛かりまする。」
視線を絡ませたまま、お萬の方は上体を起こす。互いが向き合った状態から、今度は酒井がお萬の方の豊満な胸に顔をうずめる。両手で柔らかく肩を抱き寄せるお萬の方。

「そのためには。。」
お萬の方の胸に呟く酒井。

「分かっておる。皆まで申すでない。。あぁっ。」
お萬の内腿に酒井の手が忍び込んでいく。ふっくらとした頬、すっきりとした顎、すらりと延びた喉を見せて、のけ反るお萬。ぽったりとした真赤な唇が力なく微かに開く。綺麗に揃った睫毛の下からうっすらと覗く白目と形の良い鼻孔がお萬の愉悦を表している。

297名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 05:43:02 ID:6edWd/0+O
>>296
話の流れ、いいっすね。
298オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/11/18(日) 03:51:00 ID:gJixUuVt0
<その百八>
「あぁっ。。」
お萬の内腿に忍び込んだ酒井の指が花弁を弄ぶ。その度にお萬の眉頭がぴくりと上がり、薄っすらと眉間に影が出来る。瞳は閉じたまま、睫毛に覆われている。

柔らかなお萬の方の唇に接吻したまま、花弁への愛撫を続ける酒井。お萬は、下腿が和らいでくると共に、揃えていた膝が少しずつずれて開き気味になる。横座りしたお萬の下側になる脚の膝を延ばし、もう一方の腿を腰に引き寄せる様に脚を開くお萬。
それに従い、花びらを散らした扇の様に広げていた裾が、波紋を描きながら少しずつ引き寄せられる。その波紋の下には、足先から脹脛が隠されているのが、その輪郭から見て取れる。
徐々に波紋の下の足が外に向かって動いていく。やがて、その膨らみが扇の弧の端に達し、純白の足袋が滑り出た。

伸びきった足袋のつま先が鮮やかな緋毛氈に横たわる。踝の辺りに出来た幾多の皺やつま先が、灯明の灯りを受けて絹独特の煌きを映している。内腿をまさぐる衣擦れの音と呼応して、つま先をくねらせるお萬。

一連の前戯で気持ちの昂りを覚えてきたお萬は、円らな瞳を開くと、唇を小さく閉じて、おねだりする様な表情をして酒井を見た。やや目尻が紅潮している。股間に差し入れられた酒井の腕に、そっと自分の手のひらを載せ、優しく制した。
299名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 23:20:00 ID:1+KVf6HJO
>>298
毎回楽しみにレスを見てます。
レスを見る度下半身が疼きます。(変かな)
300オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/11/25(日) 01:38:19 ID:/TPXqN5e0
<その百九>
これを合図に酒井は、お萬の方の花弁を可愛がっていた手を止め、指先に付いた蜜汁を懐紙で拭った。お萬の方を携えて宴の席を立つ。お萬は酒井にしな垂れるように寄り掛かり、裾を引きながら隣の間へと歩を進める。
隣の間へ続く襖が少し開いたままになっており、そこから寝所が設えてあるのが見える。

二人は寝所に入り、真っ白な寝具の上に腰を下ろした。酒井に寄り掛かるお萬。お萬の帯留めを解き始める酒井。しゅるしゅると心地よい衣擦れの音を残しながら、文庫の帯を緩める。解かれた銀糸の帯は寝所の脇に放り出される。
手際よく下帯を抜き取ると、衿の袷から両手を差し入れ、胸から肩へ抜くように小紋を脱がせる。夢見心地で目を閉じ、為すがままのお萬。

酒井も錦織の羽織袴を取り去り、襦袢姿になる。

純白の襦袢姿になったお萬は酒井の懐に寄り掛かり、その胸に頬を寄せる。純白の襦袢は、紗綾柄に梅の花をあしらった織柄で、豊満なお萬の肢体を窮屈そうに包む様子は妙に艶かしい。お萬は酒井に抱き寄せられ、胸を合わせた。
「あぁ、、酒井殿。。」
301名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 13:38:36 ID:i+oC/x5xO
>>300
最高。
302名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 08:00:00 ID:/xw5kOJGO
上げときます。
303オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/12/02(日) 23:42:56 ID:ICFYa4DT0
<その百拾>(執筆中)
設えられた絹の寝具の上にうつ伏せになり、お萬の方が横たわっている。
白絹の襦袢の右半分を腰の辺りまで脱がされ、そこからこぼれ出た真っ白な背中、腕、肩、うなじが眩しい。

酒井は、お萬の方の左脚をまたぐ様に両膝をついて座し、お萬の方の右足の膝を折り曲げ、自らの座した右腿の上に置き、お萬の方の足先を懐に抱え込む。
四十八手でいうところの「窓の月」の態である。
お萬の方の息遣いを確かめながら、酒井はゆっくりと腰を前後に動かし、お萬の方を絶頂へと導いてゆく。

お萬の純白の足袋が、少し緩めた酒井の襦袢の襟元に入り込み、艶かしく白絹の足先をくねらせ胸元をまさぐる。
お萬の方の柔らかな足とそれを包む滑らかな絹の足袋の肌触りが、酒井を更に欲情させる。
えも言われぬ快感に仰け反りながら、お萬の方の足袋を愛おしそうに撫で回し、そこからゆっくりと脹脛、膝、太腿、そして尻へと手を這わせ、柔らかな白い肌を入念に慰めてやる。

「あぁっ。」
お萬は左頬を寝具の上に横たえ、声を押し殺すために懐紙を唇にはさんでいるが、その甲斐もない。
「あぁ、ハァハァ、、」

口元が緩み、真っ赤な唇から、はらりと懐紙が落ちる。
「あぁー。。わらわを、この様な色地獄に落としおって。。くぅ。。ハァハァハァ、、気が狂いそう。。ぁぁ、」
長い睫毛で瞳は閉じたまま、背中を反るように顔を起こし、右肩越しに酒井に声を掛ける。

快感の余り、仰け反るように、お萬が更に顔を起こすと、真っ白な喉元から豊満な乳房までが寝具の上で露わになる。
酒井の手が露わになった乳房へと伸び、眩しいほどに白い、その膨らみを揉みほぐし、お萬の方を愛撫する。
お萬は、天を仰いだり、うな垂れたり、盛んに頭を動かしながら喘ぐ。
その度に簪、櫛、笄、形良く結い上げた髪が彷徨い、微かな光を照り返す。

「ハァハァ、上照院の天下のままでは、ハァハァ、済ますまいぞ。。」
「心配為さいますな。。御三卿のみならず、御三家まで押さえに掛かっております。。」
「あぁー、ハァハァ」
「そのためには軍資金が。。」
「ハァハァ、分かっておる。。お萬は、お萬は何でも致しまするゥーッ。。」
304名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 01:41:11 ID:Xrwn6KaOO
うーん、こりゃヌける!
305名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 08:38:24 ID:AwJvbv2HO
上げときませう。
306オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/12/15(土) 22:22:12 ID:RhucjDxW0
<その百拾壱>
お萬の白羽二重の足袋が酒井の襦袢の中で艶かしく動く。親指が酒井の胸から首を這うように上下する。
時に、つま先までぴんと伸ばし、踝に幾重もの皺を寄せたかと思うと、指先から踵までを折り曲げ指の付け根に皺を寄せる。
高級な絹の足袋独特の光沢が、お萬の足の動きを更に艶めかしく見せる。
酒井はその足袋を掴んだり、引き寄せたり、その艶かしい小動物を愛しむ。

一方の左脚は酒井の股間を抜けて絹の寝具の上に投げ出されている。
もっちりとした白い脹脛の先には純白の足袋が横たわる。
上に向いた足袋の裏にいくつかのひだを作って、うごめいている。
絹の擦り合う音が途切れることなく続く。

「ハァハァ、足袋を、、ハァハァ、足袋を、、脱がせて下され。。」

金色のこはぜが一枚、一枚と外されてゆく。
五枚のこはぜが全て外され、こはぜ掛けの部分がはらりと捲くれると、お萬の小さくて柔らかそうな踵がのぞく。
ぴんと立ったつま先の部分を手で掴み、酒井は、おもむろに足袋を脱がせた。
お萬の小振りな形のよい右足が現れた、艶と張りのある小さな指の腹がきれいに並んでいる。
主を失った足袋は艶やかな光沢を残しながら、力なく萎んで、ぱさりと寝具の上に落ちた。
足袋を取り去れたお萬は更に貪欲に、酒井の逞しい胸を素足で感じ取ろうとしていた。
307名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 23:37:41 ID:w+/gbmfKO
2週間ぶりに新しい書き込みキターーー(・∀・)ーーー!!ので上げとこ。
308名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 01:45:09 ID:sDacUSJr0
足袋を脱ぐだけでこんなにエロイなんて
309オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/12/23(日) 00:36:07 ID:YMNG1N6+0
<その百拾参>
一頻り、お萬の方の素足での愛撫を受けた酒井は、その足首を掴むと、素足を自分の胸元から少し離し、繁々と見つめた。
隅々まで手入れの行き届いた上質の女の足である。
つるりとした小さな爪が綺麗に並んでいる。
足先に顔を近付けると、その匂いを嗅ぐ。
仄かに馨しい女の香りがする。
酒井は目を閉じて、鼻腔から一頻り香りを堪能すると、おもむろにお萬の方の小股の部分を舐めた。

「あぁっ・・」
お萬は、舌先での愛撫を足の指に受け、思わず声を漏らす。
酒井は丹念にお萬の方の足の指を一つ一つ愛撫してゆく。
「ぁぁーー、」

素足に受けた快感に、力なく横たわっていたお萬の右手が絹の寝具の上を彷徨い始める。
寝具を抑え付ける様に、白く細い五本の指が滑らかな絹の水面の上に幾筋かのひだを残して、ゆっくりと這ってゆく。
彷徨う指が、寝具の上に落ちていた足袋を捉えた。

お萬は、抜け殻となった白い足袋をしっかりと握り締めながら、酒井の愛撫を噛締め、悦びに打ち震える。
握り締められた足袋からは、幾つもの皺に浮かぶ絹の光沢が揺らめき、金色のこはぜが微かに煌いている。
「ぁぁーー、ハァハァ、、酒井殿、、お萬は、お萬は、、ぁぁぁ」

一層強く絹の足袋を握り締め、悦びをかみ締めるお萬であった。
しかし、その胸の内には、言葉に出来ない一抹の虚しさが漂っていた。
310名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 06:39:12 ID:yrF9EosyO
>>309の最後の一行にある

>一抹の虚しさ

が何か気になる。


ところで、昨日の土曜プレミアム・映画『大奥』を見た人は挙手 ノシ
311名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 16:31:54 ID:LMHTJuIVO
酒井は足フェチだったのか
312オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2007/12/30(日) 01:33:22 ID:o4HKmJJ/0
<その百拾参>
「ハァハァ、憎らしいおひと。。」
「何がでございます?」
「田沼様のお嬢様をお貰いになるのでしょう? くやしい、、ハァハァ、」
「何を仰います。あれば出世の道具に御座います。。この道具は、、この道具は、お萬さま、貴女様のものに御座りますぞ。。」

酒井は少し腰をずらすと、お萬の方の手を取り、自分の股間にあてがい、熱く昂った局部を握らせる。その槍はお萬の濃厚な蜜でしっとりと濡れている。
「ぁぁーー、ハァハァ、、酒井殿、、抜いてはなりませぬ。。ぁぁぁ」

再び腰を入れ、お萬の方と交わり直す酒井。お萬の中に、また熱く昂った酒井が侵入してきた。
仰け反らせた上体から酒井の股間へと伸びていた、お萬の白くしなやかな腕が、白魚の様な五本の指を揺らめかせながら、宙を彷徨う。酒井がゆっくりと腰を動かすたびに、お萬の花弁が摺り合わされ、蜜壷が熱く揺さ振られる。
「あぁーー、そうじゃ、ぁぁ。。」

宙を彷徨っていたお萬の手が、右の乳房を愛撫する酒井の右手の上に重なり、乳房への愛撫を確かに感じようとしている。
片肌脱いだ右腕から肩そして首筋へと白い木目細かい肌が薄っすらと紅色に染まっている。
同じく薄く紅色に染まった白い襟足、そして笄や櫛で飾った黒髪をみせて顔を伏せ、悦楽の声で呻くお萬。前髪に挿した髪飾りがきらきら揺れる。
「あっ、あっ、、ぁぁ。。」

押し寄せる喜悦の波に堪らず、時折、白い喉を見せて顔を上げ、ぽってりした真っ赤な唇から艶やかな囀りを漏らす。その瞳は閉じられたまま、頬から目元にかけても紅潮し、喉の白さを一層際立たせる。

「ハァハァ、、酒井殿、、あぁ、ぁぁーー、お萬は、お萬は、、ハァハァ、、ぁぁ。。」
お萬は気を失いそうになりながら、正に果てしのない色地獄を彷徨っていた。。

313名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 05:26:41 ID:Ow0fb3JoO
書き込みある度に下半身が堪らなくうずうずしてくる……。
314名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 17:09:47 ID:gJ5Mr6uYO
上げ
315オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2008/01/14(月) 23:24:11 ID:xbFtZAmp0
<その百拾四>
「萩野。」
「何で御座いましょう、お萬の方様。」
今日のお萬は、淡いふじ色の小袖に西陣織の金の帯を締めている。扇に鼓や御所車といった古典柄に華文、蝶や四季の草花を鏤めた豪華絢爛の打掛けを纏う。

「またもや、そなたに骨折りをして貰わねばならぬ。」
「此度は如何ほどに致しましょうか?」
「四つじゃ。」
「承知致しました。」
表使いの萩野も心得たものである。

「しかし、お萬の方様。余りお熱を上げられて、身を滅ぼされぬかと、萩野は心配に御座ります。」
「まぁ、萩野。そなたに言われとうないゎ。ホホホホホッ。。」
「ホホホホッ。」

萩野は近頃、少年との情事に手を出すようになっていた。所謂「童貞喰い」である。

参詣と称して、山の端にひっそりと建つ将軍家ゆかりの寺院に赴く。
そこで大奥御用達の松前屋が集めてきた年少の男の中から、品定めをして夜伽をさせるのである。

夕闇が帳を下ろし始める頃、2名の侍女と駕籠だけのお忍びの形で寺に入る萩野。
早々に参詣を済ませ、辺りがすっかり暗闇に包まれるころから、品定めが始まる。
316名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 18:11:11 ID:YUuCpWONO
今年初書き込みktkr
317名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 22:57:32 ID:gWU1y0vF0
ショタ食いキター!
318オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2008/01/20(日) 23:27:29 ID:D6BJgNUf0
<その百拾五>
「ようこそおいで下さいました。」
「お手間お掛けします。」
「ささ、こちらへ。」

今日の萩野の出で立ちは、紗綾の織柄を萌黄色に染めた色無地の小袖に、落着いた色合いの紫の被布を合わせている。
被布の胸の打合わせを留める総は淡い紫色の組紐で編まれており、裾模様には金銀を鏤めた多色の糸で秋の草花があしらわれている。
衿の返しには明るい色目で秋草文様が描かれている。

真っ白な裾よけに八掛も鮮やかに裾を打合せながら、足を内八の字に交差させるように白足袋を送り出し、静々と歩を進める。
薄暗い中、蝋燭の明かりに照らし出された萩野の着物がきらきらと光を放っている。

「萩野様。今宵はこれまでにも増して、選りすぐりのものをご用意しております。」
「楽しみじゃのぉ。」
「それではごゆるりとお楽しみ下さいませ。」

松前屋の案内で、御簾を下ろした上座に着き、脇息に軽くもたれ掛かりながら、連れて来られる少年を御簾越しに見やる萩野。

幾本もの蝋燭の灯りが少年たちを照らし出す。それを暗闇の中から見つめる。
穏やかな微笑みを浮かべながらも、その目はしっかりと獲物を捉える。
値踏みされる少年たちには、御簾の向こう側を窺い知る事は出来ない。
何か言い様のない、恐れ多いものを感じるだけだ。
319名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 01:39:00 ID:iv/Tjh97O
ショタコン(*´Д`)ハァハァ
320名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 20:02:14 ID:xDXqRu1N0
おねショタクルー
321名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 20:07:48 ID:h2uOmHtW0
322名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 04:52:20 ID:jOa7aMj1O
お次が待ち遠しい。
323名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 01:25:02 ID:Z9IPv69EO
上げとこ
324オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2008/02/01(金) 22:59:32 ID:MQi6Qx9X0
<その百拾六>
四人ほど見たところで、萩野の目が止まった。
目元にまだあどけなさを残してはいるが、色白で眉目秀麗、細面の役者を思わせる顔立ちの少年である。
萩野は繁々と見つめたのち、口元に微笑を浮かべながら、松前屋に目配せをした。
松前屋はにんまりと笑いながら、深々と頭を下げた。
「その方、名は何と申す。」
松前屋が問うと、少年の答えが帰ってきた。
「卯之助にございます。」
利発そうな凛とした声の艶に萩野の女芯が疼いた。思わず唾を飲み込む。

奥の間に寝所が設えられている。
御簾が下ろされ、仄かな灯りに照らし出されているため、質素に感じられるが、豪華な寝所であることは御簾越しに窺い知ることができる。
金襴緞子の寝具飾り、朱の紐で縫い取り模様が施された白い紗が裾へ降りるに従い徐々に淡い紫色に染められている几帳、格子の衝立、螺鈿細工で飾られた背の低い衣紋掛け、朱塗りの灯明台や高枕、夜の興を盛り上げる小道具が置かれている。

その寝所の次の間には、萩野に指名された卯之助が、まるで夜伽をする奥女中の様に白絹の寝衣を着せられ、畏まり正座していた。
薄明かりに浮かび上がる、その端正な横顔は匂う様な若さを湛え、女ならば萩野ならずともうっとりさせられてしまう程である。
325名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 14:20:11 ID:MIsK8tr/0
童貞を手取り足取りかハァハァ
326名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 08:09:43 ID:Dedc573h0
最後はやっぱり口封じされちゃうのかな…
327オーホッホッホッそなたも悪よのぉ:2008/02/10(日) 21:49:17 ID:JewJJibHO
<その百拾七>
すっと廊下側の障子が開き、眩しいほど白い裾廻しを閃かせながら、敷居を越えて白足袋が内股で畳の上に差し出された。
障子の陰から、被布姿の萩野が姿を現した。長い睫毛に縁取られた潤んだ瞳と膨よかな頬、肉厚で柔らかな唇に微笑を湛えている。
一歩踏み入れたまま息を飲み、少年の姿に見とれる萩野。

「そなたが卯之助かぇ。」
「はい。」
目を伏せ、静かに頷く卯之助。

「愛いやつよのぉ。オホホホッ。」
目の前の瑞々しい少年を見つめたまま、少し膝を曲げ、擦り寄るようにゆっくりと内股で歩を進める。
まるで愛おしい愛玩犬を見るように、今にも頬がこぼれんばかりの満面の笑みを浮かべる。
近寄りながら、少年の頬に手のひらを差し伸べ、衣擦れの音と共に裾廻しを広げながら、目の前に跪く。

目を伏せている少年の頬を真正面から両手を添えて、互いの息遣いが分かるほど近くに顔を寄せる。
「そなた、本当に愛いのぁ。。」
目を細める萩野。

間近で顔を見つめたあと、少年の頬から手を離し、おもむろに少年に抱きつく。
襟足から肩そして肘へと、絹の寝衣越しに顔を埋める様に頬ずりして、少年のしなやかな肌触りを味わう。
328オーホッホッホッそなたも悪よのぉ:2008/02/10(日) 21:54:16 ID:JewJJibHO
少年の腕に抱き付く様にして、下から少年の顔を覗き込み、再び微笑む萩野。少年の表情は硬いままである。
「そう硬くならずともよいと申すに。。オホホホッ。。」
329オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2008/02/10(日) 22:06:37 ID:JewJJibHO
どこかの狼藉者が悪事を働きおったため、書き込み禁止(今年に入って2回目)となり、やむなく別手段での対応となりました。今後も書き込み禁止が続くようだと、書き込みが滞るかも知れませんが、悪しからずご了承お願いします。
330名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 22:12:13 ID:jpKB+cle0
いつもGJです
早く解除されると良いね
331名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 00:57:56 ID:vv3oylFtO
>>327-329
毎回乙でございます。
大変でしょうけど拙者からも応援しています。
332名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 08:01:01 ID:R7EHrF1xO
上げときます。
333オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2008/02/17(日) 18:07:15 ID:JFqH4SBp0
<その百拾八>
少年の顔を見つめたまま起き上がり、正対するように座ると少年の手を取り、自分の被布を脱がせるように促す。
少年はそのしなやかな指先で萩野の被布の前合わせを留める淡い紫色の総をゆっくりと解いてゆく。
萩野は少年の手に自分の手を重ね、肌触りを楽しむ。
その間も視線は少年の顔に注がれている。
少年の手で被布の前合わせが、はらりと開かれると、鮮やかな萌黄色の小袖に包まれた萩野の胸が現れた。

少年は被布の肩の内側に手を滑り込ませると、手の甲を使って萩野の右肩から被布を滑り落とした。
にじりながら萩野の後ろに回ると、帯の結び目で膨らんだ被布を優しく脱がせる。
脱がせた被布は、寝具の傍らに風をはらんで、滑らかにふわりと落ちた。

萩野は膝を付いたまま腰を上げ、裾を取り回すと、少年の方を向いた。
懐剣を抜き取り脇に捨てると、少年を抱き寄せた。
「オホホホッ。。」

そのままゆっくりと少年を押し倒すと、少年の胸を肌蹴けて、胸を手でさすったり、頬ずりして、若い肉体を味わう。
少年の手を導いて、自らの胸に入れさせる。
冷たい指が萩野の高鳴る胸に心地よい刺激を与える。
少年の手の甲に自らの手のひらを重ね、小袖の下の乳房を愛撫させる。
「あぁっ。。」
334オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2008/02/23(土) 01:06:15 ID:NL/euHyU0
<その百拾九>
一頻り愛撫をさせ、手の冷たさが薄らいだところで、少年の手を使い、自らの衣紋を大きく抜いて襟を肩まで肌蹴け、白い胸を露わにさせる。
「さあ、わらわを可愛がっておくれ。。」

表情が硬かった少年もその時ばかりは、目の前の眩い光景に視線を引かれていた。
「オホホホッ。。」

その表情を見逃さず、さりげなく右手を少年の股間へとあてがい様子を伺った。
少年の股間が硬くなっている。
「あらっ? いけませんのぉ。。ささ、怖がらずともよい。わらわが可愛がって上げます。。オーホホホホホッ。。」

少年の寝衣の裾をめくり、股間を露わにすると、しなやかな白い親指と人差し指で柔らかい松茸を、やさしく、さする様に可愛がってやる。
少し育って来たところで、少年の股間に顔を埋めるように近付ける。
まるで紅色の軟体動物が獲物を捕らえるかの様に、肉厚で柔らかな唇がしっかりと松茸を銜え、そして包み込む。
瞼を閉じ睫毛を震わせながら、舌先と唇に全神経を集中させる萩野。。

灯明の灯りに照らし出され、神秘的な光を放つ寝所の上で、鼈甲の笄や銀の簪を光に煌かせ、真っ白な肩、うなじ、そして豊満な胸を揺らしながら、少年をむさぼる様子は余りに官能的であった。。

335名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 07:25:22 ID:Jul1bpsGO
昨夜は寝床で>>334の書き込みを見て興奮のあまり逝ってしまいました。
続きを楽しみにしてます。
336名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 19:43:20 ID:kRy0lg+eO
話の続きが楽しみ
337オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2008/03/01(土) 00:37:30 ID:xG9MAIzi0
<その百廿>
瞳を閉じ、脳の奥で快感を嘗め尽くすように、一心に少年を愛撫する萩野。
その耳に、少年をむさぼるのとは異なる衣擦れの音が聞こえた。
「卯之助、何をしておるのじゃ? おいたをしてはなりませぬぞぇ。。」
瞼を閉じたまま、一瞬松茸から唇を外して少年に声を掛けると、再び元の動作に戻り、少年をむさぼり続ける。

しかし、そのとき「かちっ」と微かにではあるが、確かに懐剣を抜く音がした。。

「萩野様、お命頂戴!」

萩野は、少年を銜え込んだまま目を開け、頬を窄ませながら、大きな黒い瞳で上目遣いに少年を見た。
そこには懐剣を萩野の背中に突き立てようと向かってくる卯之助がいた。
銜えていたものを慌てて吐き出し、身を捩って交わそうとする萩野。

萩野の左頬に炎の様に熱い衝撃が走った。
まるで熱い火箸を頬に押し付けられたようだ。
思わず手を頬にあてる。
手のひらに熱い液体が流れるのが分かった。
「きゃぁあああーー。」

萩野の表情が見る見る凍り付く。
両肩や胸元は顕わになったままである。
頬から流れる血が胸元に滴り落ち、無垢な白を赤く汚す。
慌てて手で胸を隠し、引き攣った表情で後ずさる。
萌黄色の裾が乱れ、真っ白な裾廻しが捲くれる。
純白の足袋が滑り出て、脹脛が露わになる。

「誰か、誰か居らぬかぁー。乱心者じゃー!」

338名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 02:06:02 ID:D1jlPoGq0
敵か!ショタは終了なのかな
GJです
339名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 13:20:20 ID:a0z2RfL+0
女とヤってお金が貰える♪
まさに男の夢の仕事!
出張ホストっておいしくない?
ttp://monitorguide.biz/2ch/01_info.html
340オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2008/03/07(金) 23:38:24 ID:KqH/3mOw0
<その百廿壱>
「乱心致したかっ、卯之助!」
「父の敵!覚悟っ!」

萩野の胸を目掛けて、体を投げ出す様に懐剣を突き立てようとする卯之助。
胸を隠していた手で辛うじて払い除ける萩野。

「うっ!!」
肌蹴そうになった萩野の二の腕が懐剣に切り裂かれる。
揉みくちゃになった萌黄色の小袖が裂け、見る見るうちに赤く染まる。
苦痛に顔を歪める萩野。
その面や鬢や襟足に、ほつれ髪が乱れ掛かる。

勢い余った卯之助は萩野の傍らに転げ込む。

その隙に立ち上がる萩野。
肩から胸に掛けて着衣は血塗られ、乱れたままである。
帯止めは、ずり上がり、締め込みが外れて垂れている。
白い喉元と胸が荒く揺れている。

転げたまま向き直り、萩野と対峙する卯之助。
卯之助も息が荒い。
乱れた後れ毛がその頬に掛かる。

「そなた、何者じゃ?」
「萩野様に弄ばれ、非業の死を遂げた富士見屋籐兵衛が一子、卯之助。」

萩野の口は黒い穴の様に開かれ、目は飛び出さんばかりである。
「そなた、富士見屋の!?」
「お覚悟をっ!」
341名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 04:13:10 ID:7npEzzG6O
意外な展開につき上げ
342名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 06:35:48 ID:LFZF0EDj0
萩野っておいくつ?
343名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 04:36:49 ID:0HsHAksX0
懐剣てなん?
344名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 17:03:30 ID:8g9DHJZF0
卯之助クン、死亡フラグ???
345名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 02:27:58 ID:oIcQgm48O
普通に萩野が死にます

今までありがとうございました
346名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 09:53:32 ID:lLka0kW+0
>>345さんへ
普通じゃおもろないね
347名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 01:31:36 ID:Z2xVz+0qO
次を楽しみに待ちましょう。
348オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2008/03/15(土) 01:00:26 ID:chBaCGjn0
<その百廿弐>
二度もしくじった卯之助は、立ち上がり、今度こそ止めを刺さんと萩野に襲い掛かる。
萩野は几帳を掴んで、向かってくる卯之助に倒し掛ける。
まるで網に掛かった獲物の様に、几帳の布に絡め取られ、思いを遂げられない卯之助。

「ひえっ!誰か、誰か助けてたもれっ!」

卯之助がもたつく間に襖を開け、命からがら逃げ出す萩野。
手で胸元をかき合わせながら、廊下を駆ける。
引いた裾が跳ね、白い裾廻しと足袋が漆黒の廊下にひらひらと煌く。
襟足から肩に掛けての白い肌は露わになったままである。

後ろから卯之助が必死の形相で追い掛ける。
着衣が乱れ、大きく白い背中を肌蹴た襟足に卯之助の手が掛かる。
同時に萩野の裾引きを踏み付ける。

「あぁっ!」
捕まえられた勢いで、先ほど切られた肩口のところから、萩野の小袖が引き裂かれる。
萌黄色の小袖が血塗られた真白な襦袢と共に大きく捲れる様に剥ぎ取られた。
胸は押さえているものの、萩野の帯から上は殆ど丸裸だ。

萩野は小袖が引き裂かれた反動で、半回転しながら倒れ込む。
むき出しになった萩野の肩から背中に向けて、卯之助が尚も斬り掛かる。

「ひぇーーっ!!」
卯之助の懐剣が萩野の柔らかで真っ白な背中に鮮烈な赤い一筋を残す。
349名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 07:32:57 ID:g5QmzlW90
止め刺しは「えぐってください」
350名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 18:34:57 ID:f+/EpOyl0
萩野ー!
351名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 02:01:05 ID:iRypQOHtO
次の書き込み期待してまっせ!
352オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2008/03/22(土) 00:00:55 ID:6336T4Kw0
<その百廿参>
しかし、萩野が倒れ込んだことで深い傷を残すに至らない。
背中に傷を受け倒れ伏した萩野の髪から櫛が飛び、「からん、から、からんっ」と乾いた音を廊下に残した。
尻餅をつきながらも、白い裾廻しをじたばたさせ、逃れようとする萩野。
その表情は恐怖に引き攣っている。

「誰か、誰か助けてたもれっーー!!」

とその時、廊下の向こうから数人の寺侍と松前屋が駆け付けた。
「どっ、どうなさいました、萩野様!?」
「乱心者じゃ、はよぅ助けてたもれっ!」
「貴様っ、乱心したかっ!」

「覚悟っ!!」
懐剣を握り締め、尻餅をついた萩野に覆い被さる卯之助。
「ぎゃっ!!」
僅かに残った萌黄色の小袖の切れ端を纏った萩野の左手が、抱きついた卯之助の肩越しに伸び、天を掴むように開かれた。
「ぁ、ぁ、ぁ。。」

覆い被さった卯之助が広げた両足の間から、萩野のしなやかな二本の足が覗いている。
少し立てた膝が力なく下がり、皺くちゃで血に少し汚れた白足袋の踵が滑りながら、廊下の上をゆっくりと足が伸びる。
柔らかそうな白い脹脛が床に横たわる。

「おのれ!狼藉者!」
駆け付けた寺侍たちによって、卯之助は取り押さえられた。

「萩野様!萩野様!しっかりなされませ!」
松前屋が萩野に声を掛ける。
萩野は脇の下に刺し傷を負って、意識が遠のくなか、血だらけで裸同然の上半身に、ぼろ布のように切り裂かれた小袖の残骸を纏い横たわっていた。

353名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 01:39:08 ID:Eb3tjEdI0
卯之助は、萩野を排除しようとしている勢力に利用されたのかな。
354名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 19:37:35 ID:w8q+u7ZB0
質問日時: 2007/4/25 18:32:52
シャイな男の人は元気な女の人が苦手ですか?

回答日時: 2007/4/25 18:37:02
逆に好きだと思います。
自分にないものを持った人には轢かれるものです。
ただ元気すぎると疲れるかも・・・。

回答日時: 2007/4/25 20:20:18
そんなことないと思いますよ!!
逆に好きな人の方が多いと思います。
355名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 11:47:11 ID:YC1JGbwjO
上げときませう。
356オーホッホッホツそなたも悪よのぉ:2008/03/29(土) 01:20:55 ID:fhR6ZPXbO
<その百廿四>
卯之助は、今は身代を滅ぼした、亡き富士見屋の忘れ形見であった。
富士見屋は大奥の呉服や高級装飾品を一手に扱う御用商人であった。
当初は大変羽振りがよく、萩野からの巨額の賂にも応じ、大奥の御用達を得たのであった。
しかし、大奥からの賂の催促は際限なく、僅か数年で商いの稼ぎを食い潰してしまった。

堪らず、富士見屋は萩野の賂の要求を鄭重に辞退したところ、あっさりと大奥御用達の看板を取り上げられてしまったのである。
そればかりか、富士見屋の蔵から幕府ご禁制の抜け荷の品々が見つかり、富士見屋は取り潰しの上、打ち首、獄門、一家は八丈島送りとなった。
それを悲嘆した富士見屋籐兵衛夫婦は首を吊り、残された親類縁者と子供達は八丈島へと送られた。

抜け荷の品は、悪事が露見することを恐れ、富士見屋を完全に取り潰すべく、萩野が広敷用人の岩本と仕組んだ罠であった。

全てを八丈送りにした筈だったが、卯之助一人だけが難を逃れていた。
富士見屋の後釜として、大奥御用達は松前屋に移った。
抜け荷の一件は松前屋もその片棒を担いでいた。
357オーホッホッホツそなたも悪よのぉ:2008/03/29(土) 01:29:31 ID:fhR6ZPXbO
<その百廿四>続き
卯之助は、その素性を隠して松前屋に奉公に入り、萩野や岩本の悪事をその目で確認しながら、復讐の時を待っていた。
萩野の火遊びに付け入る形で、童貞喰いに紛れ込み、復讐を果たそうとしたのであった。

しかし、散々斬りつけたものの、致命傷を与えることが出来ず、萩野は一命を取り留めた。
卯之助は後日打ち首となった。

惜しくも本懐を遂げ損なった卯之助であったが、「千丈の堤も蟻の一穴から」の言葉もそのままに、この出来事は萩野たちに大きな一撃を与えることとなるのであった。
358名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 02:40:02 ID:FPhVhvY2O
誰か萩野のプロフィールをまとめてくりゃれ
359オーホッホッホツそなたも悪よのぉ:2008/04/05(土) 00:31:47 ID:+liV6sjFO
<その百廿五>
萩野に対する卯之助の刃傷沙汰については、いち早く寺社奉行が介入していた。

萩野や松前屋は勿論のこと、駆け付けた寺侍達もこのことを表沙汰にはしたくはなかった。
しかし、事が事だけに、寺社奉行所の取り扱うところとなってしまったのである。

事を知らされたとき、酒井は萩野の身柄を確保し、口封じをする積りであった。
しかし、寺社奉行が介入したため、内密に処理することが出来なくなってしまった。

卯之助を打ち首にする前に、卯之助の素性と事情について、しっかりと詮議が行なわれたに違いない。
卯之助への尋問の中で、萩野だけでなく、広敷用人の岩本も炙り出されて来た。

萩野と岩本は不義密通の罪で身柄を拘束され、寺社奉行直々の詮議を受けていた。

今回の事件を評定所ではなく、寺社奉行所が直々に取り扱うことに関して、幕閣の中でも意見が分かれる所であった。勿論、酒井も激しく異を唱えた。

「堀田殿。事は奥女中の淫行であれば、評定の結果、大奥追放により一件落着では御座らぬのか。」
「城内での刃傷であれば、さもありましょうが、寺社方差配の寺院内で起きた刃傷ゆえ、寺社方が詮議に当たるは当然のこと。」
360オーホッホッホツそなたも悪よのぉ:2008/04/05(土) 00:36:22 ID:+liV6sjFO
続き
「それならば、用人と奥女中の不義密通については、何も寺社奉行所の出る幕ではあるまい。」
「それとて今回の刃傷の結果、明らかになりし事ゆえ、寺社方にて詮議致しまする。」
寺社奉行の堀田備前守は一歩も譲らない。

「勝手に為さるがよい。堀田殿も物好きなお方よのぉ。」
と他の幕閣は受け流す。

酒井は気が気ではなかったが、他の幕閣は所詮、奥女中の不義密通に過ぎないと、それ程気にも留めておらず、堀田の独断専行で進められることとなった。
361名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 21:25:16 ID:XRPkmCK4O
あなたの理想の悪女は?
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1206747713/
362名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 22:12:45 ID:/qdGFSLA0
篤姫を見てて打掛の裾を引きずって歩く場面のシュルシュルって音に興奮。
363名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 02:15:17 ID:Imyb1olU0
男装した時代劇や時代祭りの女性ってヌケるよな。
鎧武者姿の女性に斬られる、鉄砲足軽姿の女性に撃たれるところを創造してヌイた。
364オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/04/12(土) 03:18:30 ID:/sZ+BeX/O
<その百廿六>
この数日、お萬は不安と焦りの中にいた。
萩野の刃傷沙汰があってのち、お萬の方は酒井に事の次第を相談したかったが、酒井は一切逢おうとはしない。
「色々詮索せし者在る故、今暫し息を潜め待つべし」
との隠し文が来ただけである。

お萬は寺社奉行の堀田備前守に会った。
「これはお萬の方様、今日はまた一段とお美しゅう在らせられ、喜ばしい限りに御座います。」
「堀田殿、萩野の容態は如何か?」
「お萬の方様、ご心配はご無用に御座ります。この堀田めが責任を持って介抱致します。」
「萩野はわらわの部屋子であったもの。部屋子と言えば親子も同然。大奥に連れ戻って養生させまする。ご詮議はそれからでも良かろうに。」
「それには及びません。寺社方にお任せを。」

一息置いて、堀田はにやりと微笑み、言った。

「それとも萩野殿に何か喋られては困ることがお在りかな?」
「い、いや、わらわは萩野の身を案じてのことじゃ。邪推召さるるな。」
意味有りげな笑みに、お萬は心の臓が止まるかと思った。

『このままでは、わらわの身も危うい。何とかせねば。。』
『そのためには酒井殿に逢いたい。逢って次の手を考えねば。。』
365オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/04/12(土) 03:22:05 ID:/sZ+BeX/O
不安に駆られるなか、酒井の知恵と慰めが欲しかった。
お萬は悶々とした日々を送るのであった。
366オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/04/12(土) 03:28:11 ID:/sZ+BeX/O
これで3週続けてアク禁。お願いですから、私のささやかな楽しみを邪魔しないで下さいませんか。
367名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 05:39:06 ID:93sd//E2O
上げときます。
368オーホッホッホツそなたも悪よのぉ:2008/04/19(土) 01:45:52 ID:KxUT/5LkO
<その百廿七>
ある昼下がり、お萬の方のもとへ知らせがあった。
「お萬の方様、明日ご詮議のため、評定所へお出まし召されますよう。」
「無礼であろう!わらわの何を詮議致すと申すのじゃ!?」
「上意なれば、きっと申し渡しましたぞ。」
「じょ、上意。。。」

言葉を失うお萬。

お萬はもう居ても立ても居られなかった。
酒井に逢うことしか頭に浮かばなかった。
酒井にこの事態を相談したかった。

西の丸御殿、西の丸庭園、中奥と江戸城中を探し回った。
表使いや御客応答は言うに及ばず、茶坊主にまで、形振り構わず酒井の居場所を知っていそうなものに聞いて回った。
『酒井殿、どうして逢って下さらぬのじゃ。お萬がこれ程、困って居るのに。。』

普段は奥女中が足を踏み入れることの少ない表御殿までも彷徨うお萬。
『酒井殿。酒井殿は何処じゃ。。』

と、畳廊下の向こうから、酒井が角を曲がって来るのが見えた。
『酒井殿!』

お萬は心の中で叫びながら、豪華な亀甲柄の打掛けの裾をはらはらと揺らして引き摺りながら、まるで飼い主に尻尾を振る子犬の様に、真紅と純白の裾廻しを翻し、素
早いすり足で酒井に駆け寄った。
369オーホッホッホツそなたも悪よのぉ:2008/04/19(土) 01:50:09 ID:KxUT/5LkO
これで4週間連続書き込み禁止。何とかして下さいませ。
370名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 23:42:06 ID:EL5Gqbr40
お萬の方の命運やいかに?
#個人的にはお萬の方が好きなので、幸せになって欲しい。
371名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 04:48:10 ID:lJ3HkxJsO
上げときませう。
372オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/04/27(日) 00:51:37 ID:C+xNrsZsO
<その百廿八>
「酒井殿。」
「こ、これはお萬の方様。」
横に居る同僚達を気にしながら、気のない返事をする酒井。

「それでは拙者はこれにて失礼仕る。」
同僚たちは、表御殿への突然のお萬の方の登場に怪訝な表情を浮かべながらも、その場を去る。

「酒井殿、どうして逢っては下さらぬのじゃ。」
「お萬の方様、今は自重なさる様、あれ程申し上げた筈。」
声を潜める酒井。

酒井の裃の袖に手を差し伸べ。お萬はすがり付く様に酒井の顔を見上げる。
「酒井殿。先程下達があり、わらわは明日評定所で詮議に掛けられるのじゃ。。」
「存じております。」

酒井は表情一つ変えず、また、お萬のすがる様な目に視線を向けることもない。

「酒井殿、萩野の失態の為に、わらわは身の破滅じゃ。」
「・・・」
373オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/04/27(日) 00:55:10 ID:C+xNrsZsO
<その百廿八>(続き)
お萬はその両手に更に力を入れて、袖に取り縋り、上目遣いに酒井を見る。

「そなたの言う通りにしたばかりに。。。のぉ酒井殿、何卒上様への取り成しを。」
「・・・」
「お願いじゃ、酒井殿。お願いじゃ。」

酒井の胸にすがる様に、豊満な体をすり寄せるお萬。

「・・・、あの様な破廉恥なことをしでかされては、取り成す術もない。。」

にべもなく、お萬の前を立ち去ろうとする酒井。

「酒井殿。。」
お萬は、背を向けた酒井に手を差し伸べながら声を掛ける。

「御免。」
一瞬立ち止まるが、一言残し、直ぐに踵を返して立ち去る酒井。
取り残されるお萬。
374名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 17:04:31 ID:BFN8zSH1O
Age
375名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 00:41:29 ID:1WlnHaXiO
再度上げ
376名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 00:42:29 ID:1WlnHaXiO
浮上
377名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 13:39:40 ID:O+ifOZzI0
止め
378名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 07:26:56 ID:Khijp0tRO
オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ さん

続きの書き込み、待ってますよ。
379オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/05/16(金) 23:14:03 ID:kO8PX7EBO
<その百廿九>
「わらわをこの様な目に逢わせておきながら、そなたは知らぬ顔を決め込むお積りかっ?」

円らな瞳を三角に吊り上げ、怒りに眉を寄せて、真っ赤な唇をわなわなと震わせるお萬。
頬を紅潮させ、美しい顔立ちが凄烈な表情に変わる。

立ち去る酒井の背中を見つめたまま、思わず右手が懐剣の袋に掛かる。
紫房の紐に指を掛けると、一気に紐を解く。
解ききった紫紐を帯から裾へと長く垂らす。
真白な足袋の上に紫の房が踊る。

黒鞘の懐剣を大きく抜き去ると腰の辺りに両手でしっかりと構える。

真っ白な足袋を素早く送り出し、白い裾廻しと真紅の裾廻しを派手に翻しながら、酒井の背中目掛けて突 き進むお萬。
背後からの殺気を感じて、とっさに身を翻し、お萬の剣をかわす酒井。
380オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/05/16(金) 23:20:10 ID:kO8PX7EBO
〈その百廿九〉つづき

酒井にかわされるも、打掛の裾を大きく翻し、向き直るお萬。
「滅びる時は諸共じゃ!」
言い残すと、再び酒井に刃向かうお萬。

身をかわし、懐剣を握り締めたお萬の腕を掴む酒井。
自由を奪われ、苦し紛れに上体を仰け反らせるお萬。
大きく抜かれたお萬の襟足が白く眩しい。
艶やかな御髪と髪飾りが光を照り返して煌く。
もみ合いになりながら、睨み合う二人。

「乱心致したか、お萬!」
381名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 15:55:22 ID:t83P2zPP0
お萬に加勢する腰元か局はおらんのか?
382名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 00:33:32 ID:LW2Xpgkk0
>>381
お萬の方は、酒井を捜し求めて、一人で表御殿まで出てきてしまったからねぇ。
お供の女中も連れて来なかったし、表御殿では、通りすがりの腰元や局も期待できまい。
何はともあれ、次の展開に期待。
383オーホッホッホツそなたも悪よのぉ:2008/05/23(金) 22:53:02 ID:JKgLTvfdO
<その百参拾>
お萬を突き放す酒井。
帯結びを中に収めて盛り上がった打掛の背を見せ、前のめりになるお萬。
構わず向き直り、酒井に懐剣を繰り出すお萬。
「えいっ!」「えいっ!」
荒い息遣いと、畳の廊下の上に裾を引く衣擦れの音がせわしくも艶かしく響く。
激しい舞のように、上へ下へ、右へ左へとお萬が懐剣を閃かせる度に、金糸銀糸の亀甲柄の打掛が煌き、絹の白足袋が舞い、鮮やかな真紅や純白の裾廻しが派手に翻る。

「おのれ!血迷ったか!」
お萬の激情の舞に身をかわすと同時に、執拗に斬りかかるお萬の顔目掛けて懐紙を投げ付ける。
もろに顔面に懐紙を受け、思わず顔を背けたお萬の懐剣が空を切る。

その隙にお萬の体をかわしながら、その勢いのままお萬を送り出す様にして間合いを取る酒井。
勢い余って前のめり、二歩三歩とたたらを踏むお萬。
お萬の真っ白な裾が乱れ、白い脛を見せながら足袋が大きく踏み出される。
少しよろめきながらも踏み止まり、諦めることなく振返りざまに酒井に刃向かうお萬。
384オーホッホッホツそなたも悪よのぉ:2008/05/31(土) 01:32:08 ID:b9Nwop0UO
<その百参拾壱>
「(ズブッ!)ぎゃっ!」
お萬の振り向きざまに、白刃一閃、酒井の小刀がお萬の右胸を袈裟懸けに切り裂いた。
「うぅっ!」
上品な薄黄色の小袖の襟合せが無残にも切り裂かれ、仰け反ったお萬の白い首筋に鮮血が飛び散る。
「あぁーーっ!!、うぅーっ!。」
お萬の美しい顔立ちが激痛に歪む。
長い裾を纏わり付かせ、よろめきながら、身を翻し逃げ惑うお萬。

身を翻した際に、切り裂かれた小袖と白い襦袢が捲れて垂れ下がり、無残にもざくろの様に割られた豊満な乳房の一部が露わになった。
鮮血が滴り落ち、淡い色の小袖を毒々しく汚す。

「たすけておくれ。誰かたすけておくれ。ハァハァ。。」

着衣も乱れたまま、殿中の廊下を彷徨うように逃げ惑うお萬。
それを追い掛けるように、後ろからお萬に掴み掛かり、更に斬り付ける酒井。

「(ズブッ!)あうっ!あぁー。。」
二太刀目は、お萬の背中を捉えた。
お萬の真っ白で柔らかい襟足に一筋の刀傷が走り、真っ赤な血が流れる。
385名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 19:46:22 ID:kd+VndbNO
>>1さん
話の続きが楽しみです。
書き込み待ってます。
386名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:57:32 ID:XHlHScYd0
スレ違いかも知れんけど、歌舞伎の先代萩「御殿の場」
千松が八汐にやられる場面を>384みたいに書いてくれんかね。
結構イケルかも。
387オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/06/07(土) 00:17:23 ID:wWQQ3iCDO
<その百参拾弐>
よたよたと逃げ惑うお萬。
酒井に掴まれた打掛が、斬り裂かれた襟足から引き裂かれ、片袖だけがお萬の腕に残った。
打掛を半分以上剥ぎ取られ、襟足から背中に掛けて血塗られた薄黄色の小袖と文庫に締めた錦の帯が露わになる。
その小袖も襟足の部分が斬り裂かれ、鮮血にまみれたお萬の豊満な背中が大きく覗いている。
袋縫いの帯留めは解れて垂れ下がり、帯に締め込んだ懐剣袋からは紫の閉じ紐と房がだらりと垂れ下がり、逃げ惑う足元に絡み合う。
引き裂かれた打掛が煌きながら、畳の廊下を引き摺られる。

中奥に向かって逃げるお萬。
「あぁぁ、誰かたすけておくれ。誰かぁ。ハァハァ。。」

事態に気付き始めた女中や茶坊主達が騒ぎ始めた。
「きゃぁー。どうなされました!?」
「お萬の方様がーー。きゃぁー。」

あられもない姿で斬り付けられ、逃げ惑うお萬と、抜き身の小刀を片手にお萬を追い掛ける酒井の様子に、叫び声を挙げ、逃げ惑う女達。
388名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 19:19:36 ID:x0vXpEIo0
女武将の淀殿を必殺っぽく
暗殺する戦記小説とか、
ありそうで無いような。
読んでみたい。
389名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 19:24:19 ID:9sMZH7R50
>>387
文章はきれいだと思うけど少しマンネリ化しとる。
390名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 01:21:23 ID:7chCypNk0
>>389
一段落したら、また話の流れも変わるでしょ。
いくら偉そうなこと言っても、所詮我々は読んでる側に過ぎないから。

>>387
2年余りにわたる大河ものだからねぇ。大変だとは思うけど、頑張って下さいな。

391オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/06/14(土) 01:27:20 ID:6MNJbETxO
<その百参拾参>
「殿中に御座りまする! お気を確かに、刀をお納め下さいませっ!!」
紫の矢絣に黒の帯を矢立に結った腰元が果敢にも、お萬の方と酒井の間に入る。
「ええい! 邪魔立て致すと斬り捨てるぞっ!」
「お気を確かにっ!!」

(ズプッツ!! ズズズーズブッ。)
「うっ!!。」
腰元が両手で酒井を押し留めようとした次の瞬間、酒井の刀が腰元の下腹から背中を突き抜けた。。

切裂かれた胸元を隠すこともなく、息も絶え絶えになりながら、後ろを振り返るお萬。
酒井の刃に貫かれた腰元の様子を目の当りにして、その表情は恐怖に引き攣り、口は大きく開かれ、黒目は飛び出さんばかりである。

(ブシュッ!!)
酒井が、腰元の体から刀を引き抜く。

「うぅーーーぅ。」
白い喉を見せて天を仰ぎ、酒井にすがりつくように、ゆっくりとずり落ちる腰元。
酒井の袴や足袋に鮮血を塗り付けながら足元に纏わり着くように崩れ落ちた腰元を、足蹴にして払い退け、再びお萬に向かう酒井。

「きゃあぁっ! 誰かっ、誰かっ、助けておくれ。」
わなわなと口を震わせ、大きく目を見開いたまま、後ずさるお萬。
392オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/06/14(土) 01:34:44 ID:6MNJbETxO
<その百参拾参>続き
御髪はひどく乱れ、幾筋もの後れ毛がふくよかな頬や首筋に掛かる。

もう一人の腰元が、胸元の懐剣袋の紐を解き小刀を抜いて、酒井に手向かう。
「お静まりなされませぃ! エイッ!」

しかし、酒井に交わされ、懐剣を手にした腕を取られ、締め上げられる腰元。
「うぅっ!」
腰元の腕を締め上げたまま、お萬の方を睨みつける酒井。

(ブッシュッッ!!)
「ウグッ!!」
締め上げた腰元を振り払うと同時に斬り捨て、お萬の方へと突き進もうとする酒井。
「あぁっん、痛い、痛いっ!! あぁっーー!」
一刀の下に腹を切裂かれた腰元は前のめりに倒れ伏し、痛みの余り、血にまみれた裾をバタつかせ、のた打ち回る。

(ズブッ!!)
「ギャーーーーァ!!」
お萬の方を見据えたまま、酒井は、足下でうごめいている腰元に、非情にも最後の一突きでとどめを刺した。

「きゃあぁーーーっ!」
身を翻し、逃げ出すお萬。
393オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/06/22(日) 00:09:14 ID:V8CXKwwLO
<その百参拾四>
逃げ惑う女達をかき分けて、三度(みたび)お萬を捉えた酒井。

大きく裂けた襟足を掴まえ強く引っ張ると、お萬は引き戻されるように、よた付きながら酒井の方に向き直る格好になった。

血まみれになった小袖が肩の辺りまで更に大きく裂け、お萬の豊満な左の肩と胸が剥き出しになった。
お萬の引き攣った顔にほつれ髪が乱れかかる。
恐怖に震えるお萬と酒井の目が合った。

お萬の顔からは先程までの凄烈な怒りの表情は消え、酒井に許しを請うような目をしたかに見えた。
394オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/06/22(日) 00:15:18 ID:V8CXKwwLO
<その百参拾四>続き
次の瞬間、酒井の小刀がお萬の頭上に振り下ろされた。
「(ザクッ!)うぐっ!!」

お萬の美しかった顔は、その面影も遺さない程に無残に割れた。
額から鼻先を通りざくろが割れたような傷に沿って、鮮血がほとばしった。
「ううーーーぅ! あぁーーぁっ!」

搾り出すような声を上げて、天を仰ぐお萬。
首から肩、胸に掛けて、ぼろ布の様になった小袖と襦袢が微かに残るものの、殆ど裸同然である。
左の豊満な乳房は乳頭まで露わになっている。
両腕はだらりと垂れたまま。

断末魔の中で呆然と酒井を見やるお萬。
怨みとも諦めとも取れる視線を投げ掛ける。

腰が宙に舞うように、ゆっくりと一回転しながらくず折れて、仰向けに倒れた。
目を恨めしげに見開いたまま、お萬は息絶えた。
395名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 15:37:39 ID:kiW7mxThO
壮絶で凄惨な最期を遂げたお萬、その後の大奥は?
そして酒井の運命は?
次回の書き込みに乞う御期待!!
396名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 18:22:46 ID:CIGw/+gBO
乞うご期待!って別にお前が書き込むわけじゃないだろw
397名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 01:35:58 ID:pqbrcike0
お萬の方。そなたが生きているうちに、一度お手合わせ願いたかった・・、残念じゃ。。合掌。。
398名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 01:40:29 ID:pqbrcike0
その豊満な肉体と締りのよい膣でわしを喜ばせて欲しかった。 お萬。
399オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/07/05(土) 00:00:45 ID:9fmO4Tz+O
<その百参拾四>
この凄惨な光景には、それまで阿鼻叫喚の様相を呈していた周囲も静まり返り、白刃を抜き駆け付けた警護の侍も声を失い、目を釘付けにするばかりだ。

はっと我に返り、血まみれの小刀を握り締める酒井を取り巻く侍たち。
「さっ、酒井殿、乱心されたか!?」
「乱心者ゆえ、斬り捨てたまで!」
「殿中での刃傷はご法度に御座りますぞっ!」
「神妙に縛に付かれいっ!」
「ええいっ!乱心者を斬り捨てたまでじゃ!」

抵抗する酒井を力ずくで取り押さえようとする侍達。
「邪魔立てするな!斬り捨てるぞ。」
完全に我を失ってしまった酒井は刀を振り回す。

取り囲んだ侍達と斬り合いになる。
何名かが酒井に斬り付けられて、倒れた。
それと引替えに酒井にも一太刀、二太刀と浴びせ掛ける。
太刀を浴びる度に、動きが鈍くなる酒井。
最後は四方から斬り付けられ、血に汚れた足袋で足元もふら付きながら、崩れ落ちる。

何と酒井は仰向けに横たわるお萬の上に覆い被さるように倒れ伏した。
無念を現すかのように、目と口はかっと見開いたまま、血塗られた顔で、お萬の豊満な白い胸に頬を乗せ、息絶えた。
400オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/07/05(土) 00:06:47 ID:9fmO4Tz+O
<その百参拾五>続き
卯之助の一撃の波紋は、想像以上に江戸城を激しく揺さ振った。
これにより、お萬の方が思い描いた将軍交代劇は水泡に帰したのであった。
401名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 04:50:10 ID:IhRZdK8L0
次の悪女はどんなやつかね!
402名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 19:06:13 ID:0QTrz4m70
めでたし、めでたし。
終わりでっか?
403オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/07/17(木) 20:32:30 ID:+CI2/yXy0
終わりです、今までありがとうございました。
404名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 15:37:07 ID:VZxzSu290
えー終わり!?残念だ。二年にも渡り楽しませてくれてありがとう。
405オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/07/20(日) 00:49:29 ID:2fO54f2mO
<その百参拾六>
暗闇の中に仄かに灯りが点り、几帳から下がる平絹の帷や紐が微かに揺れる。
鼎を備えた香炉からは馨しい紫煙が溢れ出て、周囲を満たす。
幽かに揺れる灯りに紫煙と共に映し出される薄絹の帷が妙に艶かしい雰囲気を醸し出している。

「あぁ、ハァハァ、、」
絹が擦れ合う音に交じって、女の官能的な喘ぎが微かに漏れる。
几帳の帷越しに紗が掛かったように、淡く白い人影が揺れる。

女の髪飾りが、水面に照り返す夕陽の様に揺ら揺らと煌く。
「あっ、あっ、あっ。」
男の揺さ振りも高まりを極めていく。
「ぁん、ぁん、ぁん。」
上り詰めてゆく男と女。

「うぅーーん。。あーーぁぁ。。  ぁん。」
絶頂を迎えた女は、それまで体を支えていた腕を弛緩させ、白く艶やかに輝く絹の寝具に、頬ずりするように、女はゆっくりとうつ伏せに体を横たえた。
その唇は力無く開かれ、恍惚の吐息を漏らす。
白くて肉付きのよい両肩を露わにして、光沢のある純白の襦袢の衿を二の腕の辺りまで抜いて、背中に纏っている。
絹の襦袢には紗綾柄の織柄に桜の花びらが織り込まれており、手の込んだものである。
女の身分の高さを推し量ることが出来る。
406オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/07/20(日) 01:01:56 ID:2fO54f2mO
<その百参拾六>続き
紗綾織柄の白絹の襦袢を身に付けた男も、相当な身分と見受けられる。

女は愉悦の余韻を楽しむように暫く動かない。深い呼吸が、ふくよかな白い背中を静かにゆっくりと波打たせるだけである。

存分に女を堪能させて一仕事終えた男は、女の隣に腹這いになって寝転び、頭の中で情事を反芻するように、ゆっくりと煙管に煙草を詰める。
女の恥らい、媚態、絶頂、歓喜、全ての仕草を脳裏に思い浮かべ、余韻を楽しむ。そして、
灯明から火種を取ると、美味そうに煙草を燻らせる。

ややあって、煙草の香りに気付いた女が、肌蹴た豊満な胸元を繕い始めた。襟元を調えると、
男と同じく腹這いに横たわりながら、男の方を向いた。
407名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 03:46:41 ID:KDtfwLoM0
めでたしめでたし。
終わってしまうのでしょうか?
これからも期待しとるよ。
408名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 20:44:36 ID:/r7kK77Y0
続ききたー!
409名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 04:48:22 ID:TLGQOdAw0
続き期待 age
410オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/08/14(木) 03:43:15 ID:E988ze5QO
<その百参拾七>
「酒井め、乱心しおったか。。ホッホッホッホッ。」
そこには、白魚の様な手を上品に口元に翳し、ふくよかな頬に笑窪を作り、白い喉を見せて笑う上照院の姿があった。
その視線の先には、煙管を口から放し、至福の煙を吐き出す真鍋の顔がある。

「寺社奉行の堀田に少し出世を匂わせましたところ、妙に張り切りおってからに。」
煙管を煙草盆の縁でポンと叩く真鍋。上照院のために、その煙管に新たに煙草を仕込んでやる。
「本来ならお門違いの詮議を進めおりました。そのお陰で酒井とお萬の方は殊更に追い込まれていったので御座いましょう。」

真鍋が吸って火を付けた煙管を口にし、満足げに煙草を燻らせる上照院。
真紅の艶かしい唇が開き、紫煙が流れ出る。
411オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/08/14(木) 03:47:59 ID:E988ze5QO
<その百参拾七>続き
煙管を煙草盆に置くと、何を見るとも無く、視線を遠くにやりながら、口を開く。
「それにしても、お萬も哀れなおなごよのぉ。愛しい男に利用された挙句に斬り捨てられ、見るも無残な姿で果てるとは。。」

「美しいお方でしたのに。。ほんに色と欲の道は怖う御座りますな。」
「真鍋殿、今の言葉、聞き捨てなりませぬな。」
いたずらっぽい目線で真鍋を睨む。

「おっと、これ故、色の道はほんに怖う御座ります。。ハハハハッ。しかし、お萬様は酒井殿一途だったとか。貴女様も見習われては。。」

「真鍋。。そなた、わらわを挑発しておるのか。。」
眉頭を顰めながらも、少し甘えた声で、艶かしく熱い視線を真鍋に絡める。
真鍋もすぐに真顔になり、上照院の顎に指を添え、見詰め合う。
そして徐に唇を重ね、再び真鍋は上照院の上に覆い被さる。
瞳を閉じ、白い喉と豊満な胸を仰け反らせて、仰向けに横たわる上照院。
真鍋の手が衿をかき分けて、胸の中へと滑り込む。

「あぁ、、そなた、またしても。。フフッ。」

真鍋と上照院の情事は、まだ留まるところを知らず、夜は更けていくのみ。。
412オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/08/24(日) 01:14:55 ID:RU+xfDcQO
<その百参拾八>
ある昼下がりの西の丸庭園にて、柔らかな春の日差しの下、野点を楽しむ上照院たち。
鮮やかな緋毛氈を敷き詰め、上照院が茶を立て、真鍋や綾瀬に振舞っている。

白地に金糸銀糸の縫いとりで春の草花が描かれた被布に少し灰色掛った青磁色の小袖を身に付けている。被布の胸元の房は、上半分が白房で、下半分が小袖に合せた青
磁色に染め分けられている。
落着いた色合いの中にも華やかな縫い取りが上照院に似合っている。

緋毛氈の上に青磁色の裾を綺麗に広げて座し、茶釜から柄杓を使って湯を汲み茶碗に注ぐ。
柄杓の扱い、茶せんを持つ手の使い方、身のこなしまで、全てが自然でかつ洗練されている。

真鍋も綾瀬も、上照院の点前に見惚れている。

真鍋は深い茶色と金色の細かな市松模様の羽織と小紋に、七宝の総柄を描いた蜀江錦の袴を身に付けている。
押しも押されもせぬ堂々たる老中ぶりである。

「それにしても、お萬も哀れなおなごよのぉ。愛しい男に利用された挙句に斬り捨てられ、見るも無残な姿で果てるとは。。」

「お美しい方でしたのに。。ほんに色と欲の道は怖う御座ります。ホホホホッ。」
綾瀬が相槌を打つ。
413オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2008/09/01(月) 23:36:54 ID:EUA9k7O20
<その百参拾九>
綾瀬は上照院とは対照的に、花鳥をあしらった紫の被布に萌黄色の小紋と大奥総取締に相応しい重厚ないでたちである。

堪え切れず、くすっと笑う上照院。
「こやつ、真鍋と同じ事を申しおったわ。」

「はっ?」
ぽかんと口を開けた綾瀬。

「ハッハッハッハッ、これはしてやられましたな。綾瀬殿。」
「真鍋殿も同じ事を申されたとな?上照院様もお人が悪い。オホホホホッ。」

「しかし卯之助とやら、よくまぁ打って付けの役回りを演じてくれたものよのぉ。ホッホッホッホッ。」
「酒井が次期将軍擁立に向け、御三卿、御三家に裏工作を図っているとの噂を耳にしましたが、相手が御三卿、御三家だけに慎重に動かざるを得ず、膠着しておりました。」
「酒井は小心者ゆえ、我らに楯突くことなど出来まい。お萬を金蔓として利用しておっただけであろう。お萬が酒井に利用されておったのは分かったのじゃが、酒井をひっくり返すまでもなかろうと。。」
「そこへ卯之助が現れて、此度のこと。。瓢箪から独楽とは将にこのことで御座いますな。上照院様。オーホッホッホッホッ」

楓らが、お萬の方から酒井に貢がれた金の出所を追っていくと、萩野の収賄と童貞漁りが浮び上ってきた。
更に調べを進めるうち、萩野を敵と狙う卯之助の存在があぶり出されてきたのである。
それを利用して仕組んだ罠がまんまと成功し、予想外の上首尾を得たのであった。

「卯之助様々じゃな。オーホッホッホッホッ。」
「楓たちにも足を向けて休む訳には参りませぬ。ホッホッホッホッ。」
上照院たちの笑いは止まらない。
414オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/09/14(日) 01:20:17 ID:VeqyDThzO
<その百四拾>
蝉時雨も少し穏やかに感じられるようになった、ある夏の終わりの昼下がり、人通りも疎らな寺町を歩く武家の内儀とお供の中間の姿があった。

女は年の頃なら三十過ぎの大年増。紺地に秋の花をあしらった地味な柄の小紋を身に付けている。所々小さな紅の花弁が描かれており、それが女に年相応の若やぎを与え
ている。
微かな鬢付け油の香りをさせながら、丸髷の一筋一筋ががしっとりと艶やかに黒光りしている。
熟れた豊満な肉体を隠すかのように、襟から胸元、きつく閉めた帯から裾合せへと一分の隙もない着こなしで、背筋を伸ばし、凛として歩を進める。
415オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/09/14(日) 01:25:18 ID:VeqyDThzO
<その百四拾>続き
女は、さる旗本の妻、榊原志乃。亭主は甲府金番検めで、ふた月ばかり家を空けていた。

志乃は昨夜も淫らな悪夢にうなされていた。
白絹の寝間着姿をはだけながら、見知らぬ男に体を弄ばれる志野。豊満な肢体をくねらせて、抵抗するが、体がいう事を聞かない。
「いや…、や、やめて、ああっ〜!!その方はいったい…な、何者!?あっああ!やめぬか!」
激しく寝具が乱れ、全身に汗がにじむ。

一頻り、身悶えたのち、はっと我に返る。
「はっ、うう…夢の中とはいえ、またしても淫らな…」
「毎夜のように、このような悪夢にうなされるのも、旦那様のせいぞ…」
「己は出先でおなごも買えようが…、待つ身のこの体…おかしくもなろうて…。ああぁ。。」
濡れた女芯に手をやり、自らを慰める。
416名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 10:24:25 ID:Cwx+1elf0
続き期待
417オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/09/29(月) 00:48:24 ID:XKUPPmEDO
<その百四拾壱>
「庄助、急ぎやっ!」
「は、はい。」
汚らわしき記憶を振り払うがごとく、歩を早めた。

『留守を守る筈の若党が…何をやらせても役立たずの半人前のくせに、あちらの方だけは人並みに色気づいてからに…。あのいやらしい目付きときたら…。ふふっ、
ちょっとからかってやろうかえ…。』
庄助に見せ付けるべく、豊満な臀部を強調して歩く。
『そうじゃ、もっと見や。この尻に分け入ってむしゃぶり付きたいという面持ちじゃ…。ふふっ。』

墓参りを済ませ、墓地を後にしようとしたところ、突然道端の草むらから白い蛇が姿を現した。不気味に白い面構えを見せ、先が二つに裂けた長く赤黒い舌をシュル
シュルと出し入れする。
「おっ、奥方様!!」
「しょ、庄助!な、何をしておる!斬捨てい!早よ、斬捨ていっ!」

蛇が庄助に襲い掛かる。思わず尻餅を付く庄助。
「うわぁぁーっ!!」
「ええいっ、何をしておる。刀をよこしやぁっ!!」
418オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/09/29(月) 00:52:40 ID:XKUPPmEDO
<その百四拾壱>続き
すると墓石の陰から、若い女が姿を現した。
「ヒヒヒ…、蛇が見える。蛇の祟りじゃ。」
豪奢な髪飾りや髪型から見て、身分の高い姫君のようだが、髪は後れ毛だらけで乱れ、紅は大きく口が裂けた様にはみ出し、目には深い隈が出来、気の触れたような面
持ちで、死相さえ浮かんでいる。
身なりはと言えば、豪華な花柄の友禅を肩から羽織っているものの、白く大きな胸から下半身まで一糸纏わぬ、あられもない姿である。

「奥方様!」
「捨て置けっ!」

「その方にも、わらわと同じ汚れた蛇の血が流れておるのじゃ! 今夜もその血が女体の中で疼いて疼いて眠れまいぞよ。ヒヒヒヒヒ…・」
蛇の化身とも見紛う若い女は志乃を指差す。

連夜の悪夢を見透かされたようで、わなわなと震えながら羞恥に頬を染める志乃。
「ええいっ、汚らわしい! こうしてくれるわっ!!」

庄助の刀を抜き取った志乃は、女目掛けて斬りかかった。
「(ブサッツ!!)ぎゃっ!!」
女は真っ白な胸元を袈裟懸けに切り裂かれ、鮮血を噴出しながら、倒れ伏す。
志乃の白足袋の甲にも、点々と返り血がつく。
419オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/09/29(月) 00:56:52 ID:XKUPPmEDO
<その百四拾壱>続き
「ヒヒヒ…、祟りはお前の身にも。。。」
不気味な笑みを浮かべながら息絶える。

「ひえーっ!」
庄助が恐怖に声を上げる。
「何をうろたえておるのじゃ、庄助! 急ぎやっ!!人目につくと面倒じゃ、長居は無用!」
半裸の女を残し、二人はそそくさとその場を去った。
420名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 20:33:23 ID:5jvuT7Il0
今度は幽霊バージョンかな?
421名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 23:04:49 ID:FVzdf+7A0
大名行列とか時代行列とかの祭りがある箇所は結構あるらしいが
お姫様や腰元の写真とってニヤニヤしている人っているのかな?
422オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/10/12(日) 01:05:48 ID:nEoFHL/EO
<その百四拾弐>
その夜。
檜の手桶を使い、豊満な溢れんばかりの白い乳房に湯を掛け流し、湯浴みをする志乃。
『何という忌まわしい女めがっ!わらわに淫らな蛇の血が流れておるなどと、無礼なっ!』
昼間の忌まわしい記憶に苛立つ。

『しかし、一体いつになったら、旦那さまは帰られるのかしら。あぁ…。』
無意識のうちに花弁に手をやり、自らを慰める。
『今日は一段と体が火照るのは何故じゃ。。一体どうしたのじゃ。あぁ…。』
一方の手で乳房を揉み、もう一方の手で女陰を弄ぶ。

湯気抜きの格子から熟れた志乃の湯浴み姿を覗き見る目が。
格子の外の微かな息遣いに気付き、我に返る志乃。
『はっ!』
格子を見やるが誰もいない。

『ふふふっ。あやつ。。』

湯から上がり、白絹の襦袢を着けた志乃。湯の火照りを取り、小紋に着替える。白足袋を着け、暗闇の廊下をしずしずと進む。

襖の隙間より灯りの漏れる中間部屋から、荒い息遣いが聞こえて来る。
その隙間から様子を伺うと、志乃の湯浴み姿を思い描き自慰行為に浸る庄助。
『お、大きい。。ふふっ。』
423オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/10/12(日) 01:09:44 ID:nEoFHL/EO
<その百四拾弐>続き
「庄助。」
「お、奥方様っ!。」
「何をしておるのじゃ?」
音もなく襖を開け、志乃が部屋に入ってきた。膝を付き、襖を閉じ、庄助の前に正座する。

慌てふためく庄助の前で、手早く帯を解き、真っ白な襦袢姿になる志乃。
庄助は口をぽかりと開け、目は点になったままである。

「のう庄助。あのような女が死んだとて、町方も下手人の詮索はすまいが…」
絹の擦れ合う艶めかしい音を残しながら、庄助に擦り寄る。

「今日のことは決して他言無用じゃ。よいな。。」
庄助の股間に優しく手をあてがう志乃。
424オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/10/19(日) 01:46:35 ID:zmpaA/oMO
<その百四拾参>
「お、奥方様!いけません!」
「そなたとの秘密を守るためじゃ。よいな。」
わなわなと震える庄助。

「ふふっ、そなた欲しいのであろう?わらわの体が。。」
「毎晩のように、わらわの湯浴みを覗いておったであろう?知らぬと思うてか?オーホッホッホッホッ。」
「お、奥方様。」
「あの蛇女の汚らわしい血で汚されたわらわの体を、そなたの舌で清めてくりゃれ。。」

その白い指先で庄助の頭を抑え、自らの下腹部に導く志乃。
白絹の襦袢のときめく様な肌触りを通して、火照った女の太腿の柔らかさが庄助を狂わせる。
堪え切れず、志乃の股間に顔を埋める庄助。
暫しの間、荒い息遣いと喘ぎ声、そして肉を舐める音しか聞こえない。。

「あぁー、あーぁ。」
庄助の舌先での愛撫に堪らず、両膝の締りが緩み始める。
衣擦れの音を残しながら白い足袋がゆっくりと滑り出す。
絹の襦袢を肌蹴ながら、真白でふっくらとした脹脛そして両腿が次第に脱力するように開かれ、露わになる。

真っ赤な唇を開き、白い喉を見せて、仰け反る志乃。
425オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/10/28(火) 23:57:34 ID:bzZel8680
<その百四拾四>
成熟した女の、むせ返る様な色香が漂っている。

志乃は片手を床の上に付き、倒れんばかりに仰け反った上半身を支える。
もう一方の手は、自らの胸元に忍び込ませ、乳房を弄んでいる。
その手と乳房をふわりと包んだ白絹の襦袢が、蝋燭の灯りを照り返しながら、妖しくうごめく。

興奮が高まり、乳房を弄んでいた手で、胸元をはだける志乃。
白くキメの細かい肌に覆われ、柔らかくもっちりとした乳房が現れる。
お椀を伏せた様な形のよい盛り上がりが、手の指で揉みしだかれ、つきたての餅の様に形を変える。

当時女の陰部が不浄なものとされており、そこを口で吸うなどという行為は一般的ではなかく、余程の好き者か女たらしの遊び人が、女を喜ばせるためにする様なものであった。

庄助は、主人の奥方の言いつけで、恐る恐る、その舌で熱く熟れた女の秘所を舐めてやった。
しかし、そのはしたないという思い故、二人は益々高まりを覚えるのであった。

「あぁ、しょ庄助。。」
「奥方様。」

庄助の舌は長く、器用に動いて、狂おしいほどに、女陰(ほと)を攻める。
志乃の蜜壷は忽ち熱い女蜜で満たされ、その淵からほとばしってゆく。

こうして二人は禁断の秘め事へと身を落としていったのであった。
426名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 14:40:20 ID:zt9GC/b80
今後期待・・。
427オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/11/09(日) 02:14:49 ID:i+1SeRIpO
<その百四拾五>
背後の小山を借景にした武家屋敷の中の立派な庭。
石に囲まれた池には錦鯉や亀がおり、剪定された松や苔生した庭石、灯篭が程よく配置され、人の気配を感じさせない静けさである。

母屋の方から人がやってくる気配がする。
ごく淡い紫の地に秋の草花が描かれた友禅染の小袖を身に付けた志乃と中間の庄助である。

草履を履いた白足袋をせわしげに動かし、豊満な尻を左右に振りながら、歩を進める。
友禅の裾模様を揺らし、白い八掛けと裾廻しをひらひらとはためかせる。

「来や!庄助。心配はいらんぞえ。」
「お待ち下さい。まだ人足が。。」
「案ずるに及ばぬ。人足はもう帰らせた。早う来や。」

「ささ、そこらへ仰向けに寝てたもれ。早うしや。あぁ、待ち切れぬぞぇ。」

平たい岩の上に、庄助が仰向けに身を横たえると、志乃は幾重にも重ねた裾の合わせを手繰り始めた。
広い庭園の木陰とは言え、大胆にも裾を捲くって脹脛を露わにする。
白く柔らかな肌に、木洩れ日がさし掛かり、うぶ毛が光る。

しゃがむように、そのまま腰を屈める。
股を割って、蜜壷を庄助の顔の前に差し出すと、たくし上げた白い裾廻しの陰から桃のような尻が見え隠れする。
428オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/11/09(日) 02:21:35 ID:i+1SeRIpO
<その百四拾五>続き
足袋の裏をぴんと張って踵を立て、その上に尻を乗せる。

「あぁ、庄助、そこじゃ、そこ…。はぁはぁ、いい。。お前の舌は天下一じゃ…。」

あの夜から志乃と庄助は毎夜のように情を交し合う仲となった。
最近では、日の高いうちでも憚らず求めてくる志乃。
まるで盛の付いた雌猫のようである。
429オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/11/16(日) 01:36:22 ID:zPIeFaq3O
<その百四拾六>
そこへ道具を忘れた人足が通り掛った。妖しげな様子に気付き、生垣越しに様子を伺う。
目の前に繰り広げられる武家妻の痴態に、思わず固唾を呑む。
『こりゃ、たまげたぜ。。中間相手によくやってくれるぜ。。』

舌技で高まりを覚え始めた志乃は、着物越しに志乃の胸をまさぐっていた庄助の手を使って、衿を抜かせ、肩の辺りまで素肌を露わにする。
腰を少し浮かせると、庄助にも股間を露わにするように促す。

「あぁ、奥方様、それだけは、それだけは、お許し下さい。。」
「よいのじゃ、月のものがじきに来る故、身籠る心配はないのじゃ。」

再び腰を下ろし、蜜壷に庄助を迎え入れようとするが、うまく行かない。
白昼屋外での情事に萎縮して、庄助の竿には元気がない。

「あぁん、どうしたのじゃ? そなた何故立たぬ。昨夜はあれ程立派であったのに…。何としたのじゃ?わらわに恥をかかせる気かぇ?」

頬を上気させる志乃に益々萎縮する庄助。

「わらわが立たせてやろうぞよ。」
庄助の竿を奮い立たせようと、志乃が体勢を変えた。
430オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/11/16(日) 01:39:57 ID:zPIeFaq3O
<その百四拾六>続き
「はっ!」
それまで志乃に隠れていた生垣の向こうで、人影が動くのが見えた。
「どうしたのじゃ?」
「あれはっ!」
慌てて腰を捻り、今まで尻を向けていた方を振り返る志乃。

「だれじゃ!?」
生垣の辺りは静まり返っている。

「誰も居らぬぞ。庄助、おぬし、たばかったのか?」
「い、いえっ、滅相も御座いません。確かに人が。。」

「もう、よいっ。」
縮み入る庄助に興醒めした志乃は、身繕いをすると、そそくさと立ち去った。
腰から尻、太腿に掛けての豊かな肉付きに着物を巻き付けるように歩く、その後姿は男をそそるに十分な色気を振り撒いている。
431オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/11/29(土) 01:55:17 ID:3I8WTG7FO
<その百四拾七>
志乃が母屋に向かって庭を歩いていると、池の淀みをすくい終え、道具を片付け、帰り支度をしている人足が見えた。

「うへっ、震えが来るほどいい女だったぜ。同じさらうなら、あの澱み切った肉池をさらいてぇもんだ。」
志乃に気付かずに独り言を呟く。

歩みを止め、松の木陰に身を隠す志乃。
羞恥に顔を赤らめながら、人足の様子を伺う。

知性のかけらも感じられない顔つきとは裏腹に、浅黒く焼け、盛り上がった肩、腕、大腿から脹脛が逞しい。体を動かすと、幾筋もの隆起が見え隠れする。

その姿に見入るうち、一度は醒めかけた火照りが再び蘇えってくるのを感じる志乃。

『おのれ、ほざきおったな。その自慢の真鯉を見事泳がせてみや。』
心の中で呟く。

何事も無かったかのように、松の木陰から出て、静かに歩み寄る。
「ご苦労であったのぉ。池はきれいになったか?」
432オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/11/29(土) 01:58:38 ID:3I8WTG7FO
<その百四拾七>(続き)
『ぎくっ!!』
突然、志乃から声を掛けられ、人足はビクリとして振り向いた。
「へ、へいっ。それはもう。。」

人足は志乃の顔を直視することが出来ず、目線を落とすが、そこには肉付きのよい志乃の腰があり、余計にどぎまぎしてしまう。

「わらわの池もさらってきれいにしておくれでないか?」

「えっ!」
思わず、耳を疑う人足。

「そなたの自慢の真鯉を泳がしてみとうは無いか?」
『ゴクリっ』
人足は生唾を飲んだ。
433名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 05:54:39 ID:7bD0oGvV0
もう3週間も書き込みがないぞ。もしかして....。
434オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2008/12/21(日) 02:49:15 ID:k9DSA6y50
<その百四拾八>
「ならば、早う来や。」
目を血走らせながら、志乃のあとに従う。
嘗め回す様な視線で、うなじから尻、腿を見る人足。
背後に絡みつく様な視線を感じ、女芯が疼く。
挑発するため、わざと尻を強調して歩く志乃。

縁側の手水鉢で、人足に手足の汚れを流させる。

自らは縁側に立ち、お預けを食らった犬の様に志乃を見上げる人足の目の前で、おもむろに帯を解き始めた。
金糸銀糸の織り込まれた煌びやかな帯が、衣擦れの音を残して、足元に落ちる。

顎を突き出し、口を開けっ放し、目は釘付けになる人足。

下帯も取り、小袖も取り去り、後ろに脱ぎ捨てる。
上品な淡い紫色の布が、少し風をはらんで、ふわりと縁側に横たわる。

更に襦袢の帯を取り、湯文字を取り去ると、白絹の襦袢の袷を大きく観音開きにする。
そのまま腰を下ろし、横座りする。

男も野良着をかなぐり捨てた。
浅黒い腹筋が縦に割れている。

「さあ。」
志乃が目で促した。
435名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 13:05:08 ID:4nmAJKFV0
腰元の帯、懐剣に興味があります。
436名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 22:04:09 ID:HSiE+c3I0
あげ
437名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 15:45:08 ID:N3rKRjIw0
歌舞伎の腰元、着付けは紺、帯は黒帯の立矢の字、帯には黒鞘の懐剣
裾引きの姿がええね。
438名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 10:11:56 ID:yKi4aSdF0
あげ
439名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 13:22:05 ID:yKi4aSdF0
先代萩の御殿の場をリアルに書いて欲しい。
八汐が千松をグリグリするところを中心に・・。
440オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2009/01/11(日) 03:16:38 ID:9WyvmNEdO
<その百四拾九>
餓えた狼に肉塊を投げ与えるのも同然である。
まさに喉を鳴らしながら、武者振りついた。
浅黒く隆起した腕で、腰で、脚で、白い柔肌に体当たりする。

「あぁっー。」
顔を、白い胸に押し付ける様に埋め、乳首を吸い、ごつごつした手で乳房を揉みくちゃにする。
前戯など全くなく、黒光りしてそそり立つ肉の塊を志乃の柔らかな下腹部に押し当てる。

程なく、男は志乃の中に入ってきた。
余りの逞しさと激しさに気が遠くなりそうである。

「あっ、あっ、あっ、あっ、あ。。。」
喘ぎ声と言うより、突き上げられた勢いで肺から空気が漏れて、音を発しているかのようである。

白い襦袢は両腕に引っ掛かっているものの、志乃の裸体を包むことなく、そのまま床に垂れ下がり、緩やかな襞をつくり、さざめく。
柔らかで豊満な白い乳房は、上に下に、また右へ左へと揺れ動き、留まることを知らない。

振り落とされないように、志乃は男の盛り上がった肩から首筋に腕を回して、男の首の後ろで両手を組んだ。

それでも頭は激しく揺さ振られ、髷は乱れ始める。
大きく揺さ振られた際に、頭が後ろに垂れ、櫛が「カラン」と乾いた音を立てて、縁側に転げ落ちた。
441オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2009/01/11(日) 03:19:48 ID:9WyvmNEdO
<その百四拾九>続き
その反動で、大きく開いた両足は上に跳ね上がった。
キュッとしわを寄せて、絹の白羽二重の足袋のつま先が伸び切る。

無意識のうちに、纏わり付く様に男の腰を挟み込んだ。
挟み込んだ腰の後ろで、両方の足袋を組む様に強く絡め合わせる。
足先に力が入り、絹の光沢を照り返しながら、足袋が皺くちゃになる。

「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、…。」
志乃は脳天が痺れそうになりながら、硬くて無骨な情交に溺れていく。

そこには、ふっくらと柔らかい白と逞しく硬い黒が対照的で、まるで獰猛な野獣に喰いちぎられる白兎の様にも見える二人の男女がいた。
442名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 18:27:01 ID:kjoy+GP+0
もし将軍になれたら、毎日大奥に入り浸って手当たり次第、奥女中を御手付きにして色んなプレイしてみたい。
3P4Pは言うに及ばず、SM,スカトロプレイもして見たいな。
443オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2009/02/02(月) 00:23:28 ID:RDElEA5bO
<その百五拾>
『はっ!』
庄助が声にならない叫びを表情に現す。

使いから帰り、勝手口から納屋の軒先を抜けて中間部屋に向かう途中で、屋敷の縁側に続く庭から物音が聞こえたので、恐る恐る庭の方へ回ってみたのだった。

軒先に隠れるようにして覗き込むと、そこには果たして、浅黒く日焼けした人夫に犯され、白い喉を露わにした志乃がいた。


『お、奥様。。』
『ゴクリっ』
軒先の物陰からじっと見つめる庄助。思わず唾を飲み込む。

揺さ振られる度に黒光りする御髪が緩み、髷が崩れてゆく。
純白の襦袢が皺くちゃになって、白い裸体に纏わり付いている。
その襦袢に包まれ揺れている、ふくよかな白い肌が、夏の終わりにしては少し肌寒い曇天の光によって、陰影なく照らされている。

まるで白蛇のように浅黒い肌に吸い付くように纏わり付く、志乃の太腿と脹脛。
鈍く黒光りする男の上半身の固く盛り上がった肉が隆起と陥没を繰り返す。
それに呼応するように志乃の喘ぎ声が漏れる。

その光景を覗き見しながら、視線を釘付けにされていく庄助。

激しく欲情すると共に、本人も気付かない嫉妬が心の底深く芽生え始めていた。
444名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 03:17:24 ID:RFSzif6Q0
庄助の責めが楽しみっすよ
445名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 18:19:58 ID:ccMnFXsW0
庶民の手の届かぬ高嶺に咲き誇る大輪の名花が、
美と権勢とを極めつつ悪業に耽り、欲望を満たす。
権力者の横暴を阻止できぬ人権なき時代を彩る仇花。
だが表の権力に守られし貴婦人を裏の裁きが待っているとは。

…忍び寄る死の影も知らぬが仏で、
愛欲の焔を体の芯に疼かせし、
天与の美に人為の美も纏えし彼女は、
表情に快楽を滲ませるが…

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm3203250
3:43秒から、断末魔の表情も声音も艶美かと。
時代劇には必殺風に手折られる悪の華が必須。
普段は見られない女優さんの表情、声音、崩折れる姿態、
そして散った後も見せつける貴婦人の最期の艶姿。
446名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 13:45:42 ID:ekIpmsoi0
女性の腹切りサイトのご案内
かなりマニアックだけどええよ
ttp://cbb11020.hp.infoseek.co.jp/
447名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 18:59:17 ID:/Eu5n13U0
>445
必殺シリーズがテレビ朝日で復活しても
貴婦人の悪役は出てこないかもね。
豪華絢爛な「お○○の方」とか、
似合いそうでキツメの女優さんは
色々思い浮かぶが。
448名無しさん@ピンキー:2009/02/18(水) 18:57:27 ID:MXz0faqD0
>>447さん
何ででてこんのやろ
449オーホッホッホツ そなたも悪よのぉ:2009/02/23(月) 01:35:01 ID:DK0ncbF2O
<その百五拾壱>
その夜、志乃は一人で湯浴みをしていた。
肩越しに手桶で湯を浴びると、白い湯気が立ち込め、紗が掛かった中で、白い肌が玉のように輝く。
その後姿の肩から腕、腰に掛けてはほっそりとしているが、括れた腰の下に大きく張った臀部が、また二の腕越しに覗く豊満な乳房が、熟れ切った女を表わしている。

『あやつ、思った以上に活きの良い鯉じゃ。わらわの澱みをさらってみようと言うだけの事はあるわい。はぁっ。』

洗い場にしゃがみ、湯で湿した手拭いを使いながら、白昼の情事を反芻する。
意図せず、瞼を閉じ、脇を締め上腕でふくよかな胸を両側から押し付ける。
知らず知らずのうちに、指先が花弁へと伸びる。
しゃがんだ臀部の先から湯が滴る。

『あぁっ。』
半開きにした紅い唇から、思わず吐息が漏れる。
睫毛の隙間から閉じた瞳の潤みが微かに覗く。

一頻り情事を反芻した志乃は我に返った。
『あやつ、もう少し池にはなっておこうぞ。ふふっ。』

湯上りの火照った体に、晒した白地に淡い藍で夏草と蛍をあしらった浴衣を纏う。
素足のまま部屋に戻り、丸手鏡を置いた鏡台の前に腰を落ち着け、鏡に映しながら櫛を使って御髪を整える。
450:名無しさん@ピンキー:2009/03/01(日) 12:08:59 ID:o0pI4PiL0
大奥の一番下っ端のお末(おはした)の着物ってテレビでは結構綺麗だけど
実際は水仕事がほとんどだったから汚れていたんだろうな。
必殺仕掛人で出てきたお末の着物は適当に汚れたイメージでよかった。
451名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 18:51:33 ID:E0klv6QF0
ttp://www.umakato.jp/archive/ede/03_01.html
>もちろん今の化粧品と同じく化粧水、白粉、口紅などもあり、
 上流階級の女性の間では「爪紅」今でいうマニキュアまであったのだそうです。

時代劇でマニキュアした女性を見た覚えがないけれど、
セレブ女性の演出にはもって来いだね。
時代考証に適ってるのだから、堂々と押し通せる。
てっきりマニキュアが西洋伝来のものと
思い込んでいる人にも新鮮だろう。
貴婦人の美を演出するなら、侍女と差別化すべきだ。
452オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2009/03/08(日) 21:54:28 ID:G4x0rpv40
<その百五拾弐>
白い小指を少し立てて櫛を使う仕草が艶かしい。

髪を整えると障子を開け、縁側に出る。
薄暗くなった庭を照らすように、空には月が出ている。

膝を少し崩して横坐りする。
ゆっくりと団扇を使って、夏の夕暮れの心地よい風を豊満な胸元に送り込み、ひと息つく。

月の光に志乃の手、素足、頬、うなじが仄かに白く照らし出されて、浮かび上がる。
括れた腰と丸みを帯びた臀部の膨らみ。
その後姿の対比が妙に艶かしい。

『どれ真鯉はおとなしくしておるのかのぉ。ふふっ。』
庄助に命じて、庭の奥にある土蔵に人足を閉じ込めさせたのであった。

踏み石に置かれた桐の下駄に素足を通し、縁側から降りる志乃。
薄ら明るく照らされた庭を通り抜け、屋敷の奥にある土蔵へと向かう。

浴衣が、肉付きのよい腰から下肢に食い込むように纏わり付く。
微かに覗く脹脛から素足の踵(きびす)へ続く細い腱と踝(くるぶし)が踊る。
穂を一つ進めるごとに、かかとから土踏まずにかけての足裏が白くひらめく。

南京錠を開錠し、裏白戸と格子に仕切られた網戸を開け、中へ入る。
蝋燭の灯りで照らすと、薄暗い土蔵の片隅に柱に縛り付けられ、猿轡を噛まされた人足が胡坐をかいて座らされていた。

燭台を柱に掛け、見下すような視線で人足の前に立つ志乃。
猿轡を噛みながら、呻く人足。
453名無しさん@ピンキー:2009/03/12(木) 19:27:53 ID:EX6ijEPK0
454名無しさん@ピンキー:2009/03/13(金) 22:10:48 ID:vitkEd6t0
大奥 淫の乱 花びら燃ゆ
http://www.videoboy.tv/product/p100005930.html
続・色暦大奥秘話 淫の舞
http://search.varietyjapan.com/moviedb/cinema_19730.html
455名無しさん@ピンキー:2009/03/25(水) 16:46:06 ID:8XLkdv2a0
つづきは
456名無しさん@ピンキー:2009/03/25(水) 18:13:56 ID:CweSDPAmO
終わりです。
457オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2009/03/28(土) 00:57:43 ID:r0t4lb/z0
<その百五拾参>
「うぐっ、うぐぐぐっ。」
許しを請うような目で志乃を見上げながら、呻き声を上げる。

「どうじゃ?真鯉は元気にして居るか?」
ビクつきながら、首を横に振る人足。

「それはいけませぬな。」
胡坐をかいて、大きく開いた人足の股間に醒めた視線を浴びせる。

片足で立って、右足を前方に上げる。
浴衣の裾が割れ、足の甲から足首そして、つるつるの白い脛、脹脛が覗く。

人足の視線はそれに奪われ、「ゴクリ」と喉を鳴らして息を呑むのが聞こえる。

志乃は構わず、下駄のつま先を人足の股間に押し当てる。
猿股越しに人足の真鯉の感触が伝わる。

足首を基点につま先を上下させ、真鯉をしごき始める。
人足は慄き、顔を背けたが、次第に露わになった志乃の右足に横目を這わせる様になる。

足先の振動で裾が少しずつ肌蹴て、やがて膝から白い柔らかな太腿までが露わになる。
それに連れて、人足の目は釘付けに、そして息も荒く、滝も登らんばかりに真鯉が屹立する。

志乃は目の端に冷たい笑みをたたえて、盛んにしごく。
薄汚れた猿股ははち切れんばかりとなる。
458オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2009/04/10(金) 22:00:32 ID:7feQ8U7/0
<その百五拾四>
人足は息を荒げながら、無精髭の喉仏を見せ、堪らず天を仰ぐ。

「ドクッ。」

志乃の下駄先を押し返すように真鯉が脈打った。
見る見るうちに猿股の色が変わり、粘液がしみ出してくる。

滴り落ちた粘液が、べっとりと志乃の下駄に付いた。

「ホホッ。何と活きのいい真鯉じゃこと。わらわの足元を汚しおったな。」
「そなたの舌でこの汚れを拭いとるのじゃ。」

志乃は一層高く足を上げ、下駄のつま先までを一直線に伸ばして、人足の鼻先に差し出した。

『ヒッ!』
つま先に焦点を合せ、人足は思わず目を寄せる。

眼の前に差し出されたつま先の奥には、ふくよかな脹脛、内腿、その奥に陰に隠れて、茂みも見え隠れする。
思わず目を吸い寄せられる人足。

「何を見ておるっ!無礼者!」
『ヒッ!』

「そのままでは拭えまい。」

志乃は一旦足を下ろし、人足の背後に回り猿轡を外してやる。

「奥方様!わしは奥方様とのことは、誰にも喋らねぇだ! じゃから、ここから出してくだされっ!」
「んん、ならぬ、ならぬ。信用ならぬ。」
「絶対喋らねぇだっ! お願いだ。」
459名無しさん@ピンキー:2009/04/20(月) 12:57:16 ID:T9OsfIEF0
あげあげ
460名無しさん@ピンキー:2009/04/20(月) 17:39:07 ID:irus1/MY0
461名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 12:45:20 ID:ae3tJF+G0
画像掲示板 皆さんで貼り付けませう

ttp://www.gazo-ch.net/orz/read.php/thread/11/2801/
462名無しさん@ピンキー:2009/04/22(水) 17:34:46 ID:Qp7IybVn0

なかなかエエ画像が多い
どんどん貼ったろ
463名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 17:03:30 ID:mpzqGHao0
464名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 18:29:49 ID:wZaCFGVu0
あげ
465名無しさん@ピンキー:2009/04/28(火) 21:23:05 ID:K50dNMVY0
小説の続き 期待
466名無しさん@ピンキー:2009/05/06(水) 11:14:40 ID:IsHlLsEg0
あげ
467名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 09:42:32 ID:/l9vBtNx0
終了
468オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2009/05/10(日) 20:03:17 ID:ccZjK/mr0
<その百五拾五>
一切取り合わない志乃。
再び前に立ちはだかり、つま先を人足の前に突き出す。
「さぁ、お舐めっ!」

ややあって、人足は観念したのか、下駄の先を舌先で舐めて汚れを拭い始めた。
「味はどうじゃな?」

自らの精を舌で拭い去った人足が、ギョロリと上目遣いに志乃を見た。
「こうなったら仕方ねぇ。おめえさんを骨の髄まで嘗め尽くしてやるぜ。」
「ふっ、生意気な。」

人足の舌先が、つま先から小股へと志乃の素足の上を這い上がる。
「あっ。」

舌先で器用に鼻緒を緩め、下駄を脱がせる。
綺麗に並んだ小さな指の腹と付け根を愛撫する。

ピクリッと、志乃の太腿の辺りが小さくさざめく。
思わず瞼を閉じる志乃。
長い睫毛を下瞼に押し付ける。
紅い唇の端から息が漏れる。

人足は志乃の表情を凝視し、更に愛撫を続ける。
母指球から土踏まずへ、そして内踝へと舌先を滑らせる。

「はうっ。」
ふくよかな頬と少し尖った顎を天に向け、志乃が白い喉を見せる。
足先は力なく垂れ下がる。
469直訴:2009/05/30(土) 08:48:49 ID:SOc9dFwA0
続きをお願えーしますだ
470名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 20:42:04 ID:fhcJB5pJ0
あげ
471名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 19:06:42 ID:q2G8qyMQ0
小説はもう終わりですか?
472オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2009/06/28(日) 23:09:31 ID:LR/cdD6p0
<その百五拾六>
人足の舌先が踝から脹脛へと向かうのに合わせて、志乃は自らの脚を誘導する。
脱がされた下駄の上につま先を乗せ、浴衣の裾が肌蹴るのに身を任せる。
人足の括り付けられた柱に、両手ですがる様にして、膝から内腿を人足の舌に押し付けてゆく。

舌先は柔らかな内腿から徐々に攻め上がり、遂に志乃の蜜壺へと達した。
志乃は爪先立ったまま、股間を開き人足の顔へと押し付ける格好になる。

浴衣の身頃をかき分けるように頭を突っ込み、志乃を貪る人足。

「あぁんっ。」
丸く大きな尻に浴衣が張り付き、ゆっくりと緊張と弛緩を繰り返す。

「ハアッ、ハアッ。」
無意識のうちに腰を振り、自ら胸を揉む。

充分に愛撫を受け、内腿を蜜が滴り始める頃には、我慢が出来なくなっていた。

活きのいい真鯉が滝も登らんばかりに跳ねている。
志乃は武者振り付くように、真鯉の姿を露わにした。

胡坐をかき、無抵抗に柱に縛られた人足の上に、しゃがみ込むようにゆっくりと腰を下ろすと、そそり立つ真鯉を絡め取るように、蜜壺にくわえ込んだ。

「あぁー。」

はち切れんばかりの浴衣に包まれた尻を揺さ振り、真鯉を味わう。

この狂態を暗闇から見つめる庄助がいたことに志乃は気付く筈もなかった。

473名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 21:10:05 ID:7l5PPYlc0
終わり
474オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2009/09/21(月) 00:18:53 ID:ZAXzjz590
<その百五拾七>
「ぁあー。」
「ぅうーん。」
「あはーん。」
「うっ、うっ。」
考え得る限りの音を尽くすように、振動と吐息と共に嗚咽を発する志乃。

「許せっ、許してたもれー。あぁ、いいっ、いいっ、いいっーー。」
我を忘れて、声を発する。

「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハァーッ。」
人足も息を荒げる。

まるで、けもののようにお互いの肉体を貪る二人。

庄助は物陰からこの様子を伺いながら、固唾を飲む。
ゴクリッと音がして、気付かれたのではないかとハッと我に返る庄助。

しかし、官能の世界に深く溺れて、そんなことに気付くような二人ではない。
ほっと胸を撫で下ろす庄助であった。


あれから四半時も経ったであろうか、気も遠くならんばかりに真鯉を堪能した志乃は、髪の後れ毛を手のひらで整えながら、母屋へと帰っていった。
人足は土蔵の柱に縛られたままである。

「はぁ、あの鯉はいつ味わっても活きが良いのぉ。ホホホホホッ。」
はち切れんばかりの尻を脹脛から少し横にずらせて、鏡台の前に横座りして、自らの姿を映しながら、御髪を櫛で整える。
ふくよかな白い頬を紅潮させ、うっとりとしながら恍惚の余韻に浸るのであった。

身繕いを済ませると、蚊帳の中で火照った身体をなだめる様にゆったりと団扇を使いながら、床に就く。
志乃は、蜜壺に喪失感を覚えながらも、全身を貫く心地よい疲労から、程なく眠りに落ちた。
475名無しさん@ピンキー:2009/10/10(土) 23:57:23 ID:Z/q3Q2DA0
保守
476名無しさん@ピンキー:2009/10/20(火) 09:54:42 ID:xBjuMj+00
保守
477名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 18:44:52 ID:22uKbubd0
あげ
478名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 10:38:45 ID:NuZnkA0H0
成熟した貴婦人の悪女のほうの見方になって悪計をかなえさせてあげたい。
将軍の寵愛を若い側室から奪われるのを心配して老中あたりと悪計を巡らし
側室を亡き者にしようとたくらんだり…。でも最期は正義の見方に成敗
されてしまう。
いろいろ苦労してようやく悪事が成就しそうになり「オホホホ、これで
天下はわらわのおもいのまま。
あ〜この日が来るのをどれほど待ち望んだことか!」と
老中と抱き合いながら至福の顔をしている貴婦人。そのまま悪女の
思い遂げさせてあげたい。
479名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 21:24:07 ID:8o+BiEmz0
>>478さんへ
その場面を是非書いてください。
悪女の最期・・
480名無しさん@ピンキー:2009/11/14(土) 13:44:40 ID:Psfks9Z00
私利私欲のために悪計を巡らすがことごとく正義の見方に阻まれて
思うように事が運ばず気を揉む悪の貴婦人。
そんな大奥の悪女を手助けしてあげたい。
老中と共謀してようやく悪事がが叶いそうになって
「あ〜もう誰はばかることなく…。すべては思いのままに〜」と悦びの
表情を浮かべる悪の貴婦人。老中に熟した体を委ね乳房を愛撫されて
恍惚の表情の悪役貴婦人に萌え!
できれば最期までそんな悪女とっての幸せが続いて欲しいのだが…。

481オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2009/11/21(土) 00:05:53 ID:p1ZV8JvR0
<その百五拾八>
瞼を閉じたまま、得体の知れない長物に全身を弄ばれて身悶え、女体をくねらせる志乃。
「あぁー、んんーっ。」

ふと目を開けると、黒々とした大蛇が何匹も志乃の白く豊満な肉体に絡み付いている。
「キャァーーーッ!!」

志乃は白羽二重の足袋を着けているだけで、何故か全裸である。
大蛇は、志乃の深い胸の谷間に鎌首をもたげながら、二股に割れた真っ赤な舌をシュルシュルと志乃の喉元に這わせてくる。
「ああっ、ああぁ。助けておくれ。助けておくれ。あぁーっ。んんーっ。」

そのうちの一匹が、志乃の股間を別けて蜜壺へと入り込んでくる。
「やめて、やめておくれーっ。」

しかし、その言葉とは裏腹に、志乃の蜜壺は大蛇が溺れてしまうくらい、蜜が溢れている。
「あぁっ!?、どうした事じゃ。」

白絹の寝具に滑らかにしかし深く縦皺を残しながら、足袋の爪先をくねらせる。
純白の足袋の小股を鮮血で汚すかのように、真紅の蛇舌が絡みつくさまは、無垢を犯す邪悪の権化であり、余りに扇情的だ。
「あぁん、あぁっ、ぁっ、ぁっ、ぁっ、ぁっ、ぁっ。」

大蛇の舌先は尻の割れ目の奥にある菊の御紋から下腹の奥深くへと、志乃の体内に忍び込んで来る。
「あっっ!!きゃぁーー。」

志乃は気が狂いそうになりながら、身悶える。
482名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 08:28:33 ID:8ohBZidI0
よいお年を保守
483名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 19:21:10 ID:+Xq086A+0
明けましておめでとうさん
484名無しさん@ピンキー:2010/01/06(水) 17:47:16 ID:v8DY2qMY0
おめです
485名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 17:52:51 ID:A3U4c9De0
腰元の着付けに・・
矢絣・黒帯・立矢の字・黒鞘の懐剣
486名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 13:11:36 ID:r78mLJzi0
>>485
大奥に侵入してつかまり、大奥の着物女性や腰元に拷問されたり、
死なない程度に懐剣で切り刻まれる場面に興奮してヌいた。
487名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 14:31:58 ID:jyens6b10
>>486さん
着物女性とはどんな着付け
懐剣は袋入り、黒鞘?
もう少し詳しい描写、期待!
488名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 14:39:55 ID:r78mLJzi0
いや、ずいぶん昔に見た時代劇の内容だからそこまで覚えてない。
489名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 15:21:41 ID:N0dEbxXJ0
必殺2009、期待したけど、「お方様」や「姫様」は出てこなかったな。
かんざしも豪華な頭髪の型は御すべらかしで、長かもじを綺羅に包み、
色鮮やかな打掛も糸縫いか箔縫いと見える金色に輝くような。
濃化粧でなくても良いが、唇が燃え立つような紅を引き、
周囲の侍女たちが精々、若さを除いたら、すべて引き立て役になるような。
そんな盛装の貴婦人が老いを迎える前に、必殺シリーズならではの演出で、
凄艶そのものの美を最期に醸し出すなら、必見。
「ウッ!」とばかりドアップで、濃く際立つ両目をひん剥くカットも。

見てみたいシーン
○白昼、人通りもある町並みを進む女乗物ご一行へ、堂々襲撃か、トリッキーな密殺。
○屋敷の長廊下で、侍女や護衛の目を盗んで密殺か、宙吊りなどで公開処刑。
○寺院や屋敷の仏間にて、仏罰を恐れぬ御振る舞いの、盛装姿も乱れるペッティング中、
 相方の気づかぬ間に貴婦人昇天。 
  
キャラ設定&キャスティング
○大名の奥方→溢れる気品と気力で、女大名のごとく←田中美里、吉瀬美智子
      母君→腹を痛めた馬鹿殿を溺愛して守り抜く←麻生祐未、三原じゅん子
 両者いずれも、国を傾ける中央政界の女黒幕なら、さらに良し。

○将軍の側室→色香で権力者を悩殺し、権勢を振るう←黒谷友香、国分佐智子
490オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2010/02/20(土) 09:12:30 ID:ZvTA0Xtu0
<その百五拾九>
志乃は何度官能の大波に揉まれ、何度意識が遠のいたことであろうか。

ふと気が付くと、志乃は全裸ではなく、白絹の襦袢を身に付けて寝所に横たわっていた。
まどろみながら、薄っすらと瞼を開くと、大蛇はどこにも居なかった。
『夢であったか。。』

志乃はほっとする傍ら、少し落胆していた。
しかしその右手の指は股間に押し当てられ、とろけそうな蜜を纏わり付かせていた。
『あぁ。』

月明かりが映る障子越しに虫の音が聞こえる。
季節はすっかり夏から秋へと移り変わっていた。

亭主が甲府へ勤めに出てから、はや三月が経っていた。
それ以来、庄助と不義密通を働き、人足をくわえ込み、淫らの限りを尽くす志乃。
女体の疼きは止まるところを知らない。

近頃の志乃は日に何度も人足に伽をさせる。
その度ごとに執拗に真鯉にしゃぶりつき、精を全て吸い取るが如く求め、人足は見る見るやつれていった。

その様子を物陰から伺い、自慰に耽っていた庄助が、人足のやつれようと志乃の変貌振りに気づかぬ筈はなかった。

『あぁ、奥方様。。日増しに物の怪に取り付かれた様な顔付きに。。』
491名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 12:19:22 ID:R4oMobjt0
             髷仰天
   ◇        ☆簪黒髪  櫛
  /〇      ◇開眼呆然笄
/ 手向い    ◎ ・鬢驚愕髪  乱
   挙剣刃向    ・ ・ 苦悶悶絶  髪
   引滑仰足      ・ : ・    斬      
   隠障子越胸・白やわはだ             
    宙吊仰天・白衿乱袷艶襟足          
    乱袖振・:やわむね・豊胸・     
    乱袖・・女犯豊満胸刺殺害   
 ◆■■■血胸突・・:胸貫通  槍貫通槍突刺槍貫通槍突刺槍貫通槍突刺
   袖 流伏臥喉突◇自害悶絶  帯結○◇
   袖・正座横臥胸突〇自害女  帯文庫〇◇
     艶        踏鞴足交差斜   お◇□
     ◇帯留帯締擦掌頬擦黒鞴      び〇
     帯        引滑袖乱舞       ◇
        〇〇〇仰臥足出乱れ袖振り 
       ◇○開脚悶絶萌腰   袖振乱
     白◇○下腹仰顔萌艶尻    袖袖
     き ・蜜壺溢充満豊満尻   
     ぬ ・抱枕伏臥按摩横
492名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 12:19:52 ID:R4oMobjt0
     い ・ :白鞴足交差腿
     り ・立位帯解見返
     寄 ・添豊満大腿
     対 ・面座位開脚
     獣位 ・脇息艶 
     仰臥 ・内腿膝裏
     月窓 ・半裸悶絶脹
     立恍 : ・惚仰天脹脛
     膝立 : ・半裸恍惚仰天
     半裸 : : ・交脚眉間驚愕
     横座 :孔 : : ・雀寄添裾模様
     裾捲 :孔雀 : : ・白裾抱擁裾引き
     裾捲 : :露脚手 : : ・内腿斜前裾引摺り
     片脚|  爪先立ち : ・ ・ ・左手胸右手蜜壺裾引
     裾爪|  白足袋艶 : |   _・・・・右手内腿奥裾引摺
  爪先立|  /白足袋裏艶|  /足袋裏・・・・白絹裾艶柔優裾下引き摺り
引摺裾先艶|/しろたびうら |/しろたびうら ・・・・・・摺足摺裾艶擦音裾引き擦り
493名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 21:38:24 ID:q33uF/vZ0
驚愕!
494オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2010/03/26(金) 22:08:21 ID:pnQCT1fL0
<その百六拾>
その日も志乃は人足に伽をさせていた。
その真鯉は、既に以前のような活きの良さはなく、力なく小さく跳ねるだけであった。
「なんじゃ、その方の真鯉は。もう萎えてしまったのかえ。」
「奥方さま、もう勘弁して下せえませ。。」

「ならぬ、ならぬっ!!」
「勘弁して下せえませ。。」
「そのような役立たずはこうしてくれるっ!!」
「ぎゃあぁぁっ!!」

「庄助!庄助ーっ!」
「はっ、奥方様。只今っ!」

土蔵に駆け付けた庄助は、その光景に思わず息を飲んだ。
「奥方様ーっ。」

胴体から切り取った真鯉を口にくわえ、血を滴らせる志乃。
志乃の豊満な胸元の白い襦袢を汚すどす黒い血。

首筋から胸、腰、尻とはち切れんばかりの女体に大蛇が纏わり付いている。
その口元は、紅ともつかぬ鮮血が大きく横に裂けたようにはみ出し、目には深い隈が出来、気の触れたような面持ちで、死相さえ浮かんでいる。

『まるであの女のような顔付きだ。。』
そう、ひと月ほど前に志乃が墓地で斬り捨てた蛇姫そっくりであった。

「庄助!こやつを始末しやっ! そして、そなた、わらわを満足させておくれ。」

「ひえーーっ!!」

庄助は命からがら、屋敷を逃げ出した。
495名無しさん@ピンキー:2010/04/15(木) 23:31:41 ID:ozu9Kzey0
いぇry
496名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 17:38:17 ID:Xi5Atmil0
書き込みエラーになるね
497名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 13:59:12 ID:8J1G9GN20
小説スレなのここ?
つまらない
498名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 16:04:50 ID:OUqWIN4I0
熟した悪の貴婦人に萌える!
そんな女を正義の刃から守って望みを叶えさせてあげたい。
499名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 23:52:58 ID:KsTVJmof0
悪の貴婦人が正義の味方に追い詰めれれて逃げる姿に萌える…。
正義の刃に脅え豊満な体を持て余しながら走るもあえなく転倒!
必死で命乞いする姿に萌えてしまう。

500名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 00:42:53 ID:5AqZccRp0
ぶざまに転んでしまった悪女を抱き起こして正義の刃から救ってあげる!
何処かにかくまい、追っ手に脅えてまだ小刻みに震える熟した
肢体を抱きしめて愛撫してあげる。
501名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 22:34:35 ID:DgcbAq0K0
498〜500さま
はげしく同意します。
さらに願望をかいてくださいませ。
502名無しさん@ピンキー:2010/06/07(月) 08:52:25 ID:03sACw2O0
すみません、分野がSFアニメなので別枠ですが、498以降の書き込みを見て、
以下の作品に登場なさるエリザベス様という女性を紹介したくなりました。

「コブラ第8話」
http://animekan.tv/2010/02/cobra_the_animation_08.php

「やられ」は全編26分00秒のうちの19分47秒から55秒くらいです。
特に48秒から50秒くらいの、激痛に顔をゆがめなさるいたいたしい姿は本当におかわいそうです。
その場面をみるたびに、エリザベス様のもとに行って助けてさしあげたいと切実にねがいます。

冒頭かきましたとおり時代劇ではなくアニメですが探検家の夫をもつ女性で、
有閑マダムという雰囲気ですので、この掲示板のみなさんのご希望と、
年齢や雰囲気的には近いとおもいます。
余談ですが、わたし的には『コブラ』という作品に登場する人物では、一番すきな人物です。
503名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 00:06:02 ID:pwoBT7oy0
「ひ〜!」正義の刃に追い詰められて助けを請う悪の貴婦人!
高貴な着物をはだけさせ豊満な乳房があらわになった姿で正義の
ヒロインに命乞いをするも全く意に介されない。
「いや〜〜!!」正義の刃に成敗されんとするその瞬間、その刃を
受け止め救ってあげたい。

ヒロインを退け、死の恐怖に失禁してしまった貴婦人を
抱き起こしてどこか安全なところにかくまってあげたい。
「あ〜もうだめかと思うた!」危機一髪のところで助けられ抱きついて
くる熟した肢体を包んで守ってあげる。
504名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 09:31:40 ID:KR+qdB5g0
500です。
503さん、詳述ありがとうございます。正義の剣士も女性なのですね。
わたしは男性を想定していましたが、いずれにせよ大変共感いたします。

以下、503の場面に我が身をおいた場合の感想を書かせてください。

ご指摘の場面の様に貴婦人さまが抱きついてくださった場合、貴婦人さまならではの
高貴な肢体がはなつ馥郁たる芳香につつまれ性的な幻惑をあじわうでしょうが、
その甘美な幻惑よりも大切な貴婦人さまのお命の安全が確約できるまで冷静に索敵しながら
彼女の安全を最優先し、そして安全が確保できたらその旨説明して安心させてさし上げる。
そして恐怖ゆえのふるえが止まらない間は、その美麗なお体のうち腰より下ではなく
肩から背中までをなでさすってさし上げる。ふるえがおだやかになったら、おかわいそうに
着物がはだけてしまった気品のある胸に対して、直視をせず、ましてや触ってしまわない様にしながら
着物をかぶせてさしあげたいです。
あと、もちろん、貴婦人さまが失禁を恥じることがあった場合、その事には気づかないふりをします。
そして、失禁で濡れた着物の部分をどうしても気になさる場合は、何も言わずにわたしの上着を
羽織らせてさし上げ、着がえが出来る状態になるまで、失禁で濡れた部分が人目につかない状態に
してさし上げる。
505名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 10:06:22 ID:KR+qdB5g0
500です。
こまかい点ですが、504の下から2行目。
> 着がえが出来る状態
は、
> 着がえが出来る状況
に訂正します。
506名無しさん@ピンキー:2010/06/10(木) 00:54:56 ID:VR4jLOOx0
正義のヒロインから逃れるべく暗闇の中へと走る二人。「は〜は〜、
もう走れぬ〜!」息を切らす悪の貴婦人の手をとって隠れ家へと導いてあげる。
「さあ、ここまでくればまずはひと安心!いかに幕府の隠密といえど今晩は
ここまでは追っては来ませぬ。今宵はここで身を潜めていましょう。」
まだ息の上がっている熟女の肩を抱き寄せて背中から腰をさすって
落ち着かせてあげる。「あ〜よもやこのようなことになろうとは!
もうすんでのところで天下はわらわのものだったものを!いまは追われる身、
この先どうすれば良いのじゃ〜?あの時あの小娘を始末しておけばこんな
ことにはならなかったものを!」
「お気持ち察し申しあげます。しかし企てが全て明るみ出てしもうた今
追ってから逃れるのが先決、捕まれば命はございません。」
「あ〜まだ死にとうない!わらわを守っておくれ!」
私欲のために人の命を殺めた女もわが身はかわいいもの。
「あなたさまのお命は私が守ってさしあげます。」「あ〜〜」
そっと乳房を愛撫するとこの現実から逃れるように快楽に身をまかせる
熟女「あ〜〜いい!もっと強く抱いておくれ!」「あ〜奥方さまの
想いのままに!あなたさまは私がお守りいたしまする〜〜!」
507名無しさん@ピンキー:2010/06/10(木) 07:59:43 ID:LXGigMRd0
506さま
大変共感いたします。まずその点を明言したうえで、あえてさらに願望をのべさせてください。
これから展開されるだろう性交渉においては、極力その貴婦人様のご意向にそって、彼女の快楽を優先してくださればさいわいです。
たとえば、その高貴な花びら(女性器)にも、陰茎の挿入は御婦人様自身がご所望なさらないかぎり自制し、
挿入をのぞまない間は舌で舐めてさしあげるにとどめる、とか。
その奥方様は失禁なさっているとのことですが、いとしい貴婦人が、しかもおかわいそうに恐怖のあまり漏らしてしまったものですから、
もし私がその立場でしたら、いとおしさをこめて舌でぬぐわせていただきたく存じます。
508名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 19:21:55 ID:KrUkf1OU0
498〜500さま。
ひょっとして貴殿は「悪役女優を語ろう!」(http://www.unkar.org/read/dubai.2ch.net/kin/1156175081)の
287以降に類似の書き込みをした方ですか?
いずれにせよ、大変共感いたします。
今後とも、願望をかいてくださればうれしいです。
509名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 16:42:47 ID:O55vVRnh0
時代劇では大奥の悪の華に萌える!
最期は成敗されるか改心するかだが悪女のまま欲望を
成就させてあげたい。あれこれと悪計を巡らせてようやく
その野望が叶えられて悦びに咽ぶ貴婦人のお顔に萌えてしまう!
510名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 19:52:51 ID:ifEa55Xb0
501です。
504および505における「500です」は「501です」の間違いです。
皆さまを混乱させ、500さまにもご迷惑をおかけしたことでしょう。
大変失礼いたしました。

511名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 20:09:26 ID:ifEa55Xb0
509さま
501です。全面的に賛成いたします。
同志が居てくれてうれしいです。
時代劇で素敵な悪女さまが殺害されるたびに、
その場面にとびこんでお救いしたいと何度切望したことでしょう。
512名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 23:05:31 ID:O55vVRnh0
「わらわを追手から守っておくれ!」
ヒロインに追い詰められ死の恐怖を思い出したのか体が硬くする貴婦人。
「おかわいそうに。さぞ恐ろしかったことでしょう。」少しこわばった
表情の熟女の頬、唇をそって撫でてあげたい。



513名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 00:16:21 ID:dsp4ZdkB0
乱れた髪を直し、高貴な着物を整えてあげる。
熟女のこわっばった表情が安堵の表情へと変わってゆく。
「約束しておくれ。この先もずっとわらわを助けてくれると!」
「もちろんですとも!私はいつもあなた様の味方でございます。」
「ああ、嬉しい!」下半身を密着してふくよかな臀部をさすりながら
 香しいうなじに接吻をしてあげる。「あ!」不覚にも失禁してしまった
 ことにようやく気がつき困惑の表情を見せる熟女。それには意を介さず
 濡れた腿を下から上に舌先で拭ってあげる。丁寧に小水で濡れた脚から
 陰毛まで、熟女の股間に顔を埋めて綺麗に拭ってあげたい。
  
 
514名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 07:20:26 ID:xr0e4c/+0
512〜513さま
501です。全面的に賛成します。生命の安全の確保につづき、
安心をあたえてさしあげ、お召し物もととのえさせていただく。
いずれも悪女さま御自身の立場を尊重しており、共感いたします。
小水を舌でぬぐってさしあげる点まで言及されていて大賛成です。
貴婦人さまの羞恥心に配慮して無言でぬぐわせていただきたいですよね。
おかわいそうなことに、それだけ恐怖なさったということであって、
いつくしみを持って受容されることでこそあれ、決して
その高貴な悪女さまが恥じることではありませんよね。
515名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 08:57:08 ID:xr0e4c/+0
501です。連続投稿ですみません。
魅力的な悪女さまの小水をなめさせていただくことは、もちろん光栄な役割ですが、
もしその佳人さまご自身が遠慮なさった場合は、どうします?
わたしなら以下の様に応じます。

もし貴婦人さまが「その様な不浄なものを舐めさせるなど、そなたにすまぬ」と
おっしゃったら、「高貴なあなた様がお出しになったものです。
どうして不浄でなどありましょうや。舐めさせていただくことは、
むしろ光栄に存じます」と返答し、舐めさせていただく。
もし貴婦人さまが「じゃが、わらわは恥ずかしい」とおっしゃったら、
「目は閉じまする。あなた様の高貴な花びらは直接目にふれない様にいたします。
それに、それだけ恐怖をいだきなさったことのあかしです。おいたわしいこととして
いたわられるべきことでこそあれ、どうして恥ずべきことでありましょうや」
と返答し、舐めさせていただく。
516名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 10:57:14 ID:dsp4ZdkB0
私利私欲を満たした悪の貴婦人の高笑いに萌える!

政敵から自らの地位を守るためにあれこれ画策するも
なかなかうまくいかず、危ない橋を渡ってようやく得た
安泰な地位と富に高笑いする貴婦人。
そんな愛しい悪女を抱き寄せてこころから祝ってあげたくなる。
517名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 16:37:26 ID:dsp4ZdkB0
舌先でお小水を全て綺麗に拭い去った後でその魅惑的な花びらに接吻を!
「あ!」貴婦人の花びらがまた湿り気を帯びてくる。
「ああん」死の恐怖から解き放たれ快楽の声を漏らす悪の貴婦人。
 熟れた体とは裏腹にその声はまるで少女のように可愛らしい。
「うう〜〜ん」もう立ってはおれずその場に体を横たえる貴婦人。
「あ〜お美しい!!ずっとあなた様のことを慕っておりました。」
 そう言って成熟した体を愛撫してあげる。
「これからもずっとわらわの傍にいておくれ!」
「もちろんですとも、あなたさまとなら地獄の果てまでもついて
参ります。」
「地獄などと!おほほほ、あ〜嬉しい!」

夜も深けゆく中ひと時の快楽に身をゆだねる2人、このとき
窓の外に小さな人影があることに気づくよしも無かった。
518名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 17:27:06 ID:xr0e4c/+0
501です。
517さま、素敵な描写、ありがとうございます。今後の展開がたのしみです。
ただ、無理をなさらぬペースで更新してくださればさいわいです。

ところで、ふと以下の様なことをおもいました。悪女さまをおまもりする、
そのお命を尊重する姿勢を堅持するには、「萌え」とか「エロ」から
はじまって、それとつながりながらも、それだけでは十分ではない、
と感じました。というのは、それらはひとつの美学ではありますが
(以下、その様におすくいする価値観の持ち主を「救済派」とよびます)、
悪女さまを殺害する側の価値観も美学にしたがっているからです
(以下、「殺害派」とよびます)。
さらに、くやしいことですが、救済派の描写と殺害派の描写をわたしが
読みくらべた印象としては、「萌え」的要素では救済派が描く悪女さまの
安堵の笑顔に軍配があがるとしても、「エロ」的要素では殺害派の、
手折られる花の様な美に軍配があがってしまう気もします。さらにいうと、
殺害派の描写に対して、わたしは不覚にも性的に興奮いたします。
たしかに一方で、お命だけはお救いしたい、と願う感情の高ぶりも心のどこかには
あるのですが、それでも絶命なさる描写をよむと、悪女さまの今わの際の魅力の
誘惑に負けてしまうこともあります。

その様に、「萌え」と「エロ」を加算した総量の美をくらべては救済派は
殺害派にかてないこともある様に感じる中で、「事情はどうあれ、
やはり魅力的な悪女さまに生きのびてほしい」と感じる感情、あえて
呼び名をつけるなら「いとおしい」という感情を強く持ちつづけたい
とおもいます。その感情に対して「いとおしい」という呼称が適切かいなか
少し自信がないですが、「萌え」や「エロ」に隣接あるいは一部重複した、
わたしなりの言葉でいうところの「いとおしい」という心理がないと悪女さまを
おまもりできる意志の堅持が部分的にではあれ篭絡されてしまいそうにおもいます。

以上、とりとめのない話ですみません。ここまで読んでくださりありがとうございます。
519名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 20:10:15 ID:xr0e4c/+0
501です。
連続投稿すみません。上記の、悪女さまに対する「いとおしさ」という感情をうまく
説明できないかとためしてみます。
それはつぎの様な感じ方です(もしかしたら言わずもがななのかもしれませんが)。
殺害されそうになっている悪女さまが必死に命乞いをして、必死に嘆願する情景が
はなつエロス、攻撃が致命傷に至りながらも必死に「死ぬのだけはイヤだ」と
全身全霊で、意識がなくなるまで切望する哀切にして美麗なお姿、
そのお姿に魅了されながらも、でもやはりその魅力以上に、
「この女性のお命だけはたすかってほしい」と切にねがう感情という感じです。
そのためには自分が身代わりに殺害されることも辞さない、という感じの。
たしかに、実際に身代わりで致命傷を負ったら、絶命するまでの間に
後悔するかもしれません。でも、その女性のお命が絶たれようとしている
瞬間には、もし身代わりになって致命傷を負ったとしても悔いはないとおもえる感情。
第三者がこの願望を聞けば「では、善人の命は絶たれても良いのか」などと
問うかもしれませんが、「別に善人ならば命を絶たれて良いわけではないけれど、
何が何でもこの女性の命だけはたすけてほしい」という感情。
そうした感情が、やはり心のどこかにあり、その感情は他の感情以上に
失いたくないとおもいます。
520名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 23:34:39 ID:/TTRpZcz0
521名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 23:45:56 ID:/TTRpZcz0
悪事を暴かれて正義の味方に屋敷に踏み込まれ手下達が
次々に討たれてゆく様子を困惑の表情で伺う悪の貴婦人さま
の姿を見るといつも「早く逃げてください!」と言いたくなる
のは自分だけでしょうか?

522名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 00:36:37 ID:VfxiLEsA0
「魅惑的な奥方様をこうしてずっと抱きしめてさしあげます。あ〜愛しい
 女(ひと)をお守りしていたい!」
 乳房をそっと愛撫すると高貴な白い肢体はますます艶かしく
 成熟した女の色香を漂わせている。
 
 
523オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2010/06/26(土) 00:05:28 ID:25+XTO5C0
<その十五> <番外編>
尾上は恐怖の余り腰が抜けてしまって立てない。
「楓!!楓は居らぬのか?!」
何の返事もない。
息も荒く、その美しい顔を恐怖に引きつらせ、尻餅をついたまま青紫の長い裾を引きずりながら、後ずさりする。
慌てふためいて前に送り出した白羽二重の足袋が空回りして白い裾を翻し、衣擦れの音と尾上の息遣いだけが空しく残る。
早くこの場を逃げ出そうとその豊満な肢体を激しくくねらせるが、先ほど慌てて繕った胸元が緩み、鬢から垂れた遅れ髪が白い頬を空しく撫でるだけである。

襖の縁につかまるようにして、やっとの思いで立ち上がり、よろよろと回廊へ出る。
「あっ!」
尾上は何かにつまづき、その上に抱きつく様に倒れ込んだ。
そこには、腰元の姿をした楓が目を見開いたまま額から血を流し、横たわっていた。
「きゃぁぁあああーーーー!!」

恐怖に気も狂わんばかりの尾上。よろめきながらも何とか立ち上がり、絹の煌きの裾引きも心許なく、よたよたと白い足袋を前へと運んだ。
ともすれば、はだけそうになる胸元をかき合わせて逃げ惑う尾上。
「はぁはぁはぁ、、」

漆黒の闇の中、しんと静まり返った寺院を逃げ惑う尾上。
低い欄干のある外廻縁を擦り足で急ぐ。

水の様に滑らかな床面に、白く裾引きの裏地と裾除け、足袋が映し出される。
息が荒い。豊満な胸と共に懐剣の紫房が揺れる。
しゅるしゅるという衣擦れの音と髪飾りの微かに触合う音がする。
524オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2010/06/27(日) 01:38:12 ID:MGlj5HAg0
<その十六><番外編>
十間程もある外廻縁の中程に差し掛かったとき、角柱の陰から刺客が姿を現した。
黒尽くめの忍者姿で、鋭い眼と刀だけが光を放っている。

「ひぇーー、誰か、誰か居らぬか、誰か。」
踵を返して、元来た所へ逃げ戻る尾上。

文庫帯で盛上がった打掛の背が揺れ、金銀刺繍がきらきらと光を放つ。
動悸が激しく、胸がはち切れそうである。
「誰か助けてたもれ、助けて、」

空気を切裂く音と共に手裏剣が打掛の裾を捉えた。
『カッ!』

「あっ!」
打掛の裾を取られ、よろめく尾上。

白い襟足を見せ、体を捻るように斜め後ろに引き倒される。
白い裾が乱れる。

胸を突き出し、子供が駄々を捏ねるように肩を揺す振り、打掛を脱ぎ棄てる。
再び逃げ出そうとするが、乱れた裾が纏わり付き、いざるのが精一杯である。
525オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2010/06/27(日) 01:39:23 ID:MGlj5HAg0
<その十七><番外編>
刺客がすぐ後ろに迫る。

いざったまま、腰を捻って、刺客の方に顔を向ける尾上。
この期に及んでも、絹の光沢を放って、はち切れんばかりの豊満な尻と胸が悩ましい。

鬢の遅れ毛が頬に掛かる。その頬を冷汗が流れる。
眼は大きく見開かれ、瞬きも出来ない。

真紅の紅を引いたふくよかな唇は恐怖に震えている。
胸は大きく鼓動し、息が白く吐き出される。

「お願いじゃ。助けてたもれ。欲しいものは何でもあげる。金なら出す。
助けておくれ。」
裾を引き摺りながらいざると、紫絹の光沢に紗綾柄が浮かび上がる。

「お願いじゃ、お願いじゃ、わらわはまだ死にとうない。助けておくれ。」

無言のまま、刺客は一歩踏み込み、ゆっくりと刀を構える。

「ひえーっ。」
顔を背ける尾上。

『ずぶっ。』
「うっ、ぐぐぐっ、うっ、あぅ。」
526名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 22:07:54 ID:fpLdVpPB0
「お美しい奥方様のことをこうしてずっと守って差し上げあげたい!
 そしていつか魅惑的なあなた様の思いのままに〜!」
 そういって豊満な肢体を抱きしめ高貴な花びらを優しく指先で愛撫してあげる。
 「あ!あ〜いい〜!!」

 と、階下からかすかな物音が…。
 「はっ、今なにやら下のほうから物音が?」
 「ああ、きっとイタチかネコでございましょう。」
 「いや、もしや曲者かも?お願いじゃ見てきておくれ!」 

527名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 22:54:09 ID:spxMGdZi0
不安げにこちらを見つめる貴婦人の頬を指で撫でながら階下に
耳を澄ますと確かに何者かの気配が…。

露になった豊満な乳房にうち掛けを羽織って短剣を握る悪の貴婦人。
「奥方様、ここでお待ち下され。私めが見て参ります!」
足を忍ばせて階下へとむかうと窓から侵入したらしい人影が…。
「何者!ん女か?」逃げようとする人影を追い詰めるとそこには
まだ年端も行かぬ小娘が!
528オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2010/07/04(日) 08:13:48 ID:IeWiz9ay0
<その十八><番外編>
死を覚悟して震えていた尾上は、目を開いて、恐る恐る刺客の方に顔を向けた。

刀を上段に構えたまま、硬直している刺客がいる。
ゆっくりと崩れ落ち、尾上の横に倒れ込んだ。

「ひっ!」
思わず身を縮める尾上。

刺客の居なくなった場所には、振袖袴の若衆姿の男が片膝を立て、控えていた。
暗闇の中、頭を下げており、顔は見えない。

「そなたは。」
「拙者、榊小十郎に御座ります。尾上様をお守りするため、参上仕りました。」

顔を上げた小十郎は目元の涼しい、紅顔の美少年である。
「こ、小十郎とやら。わらわを助けておくれ。わらわはまだ死にとうない。」

尾上は小十郎に縋り付いた。
しっかりと抱きとめる小十郎。尾上の体が小刻みに震えている。

「わらわの命を狙っておる者がいるのじゃ、、綾瀬と真鍋殿はその手に落ちた。。」
「次はわらわじゃ、わらわの命が、、あぁっ、助けておくれ、小十郎、小十郎!」
529名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 22:51:47 ID:nFPdaRAb0
黒装束に身を包んだ曲者を部屋の片隅に追い詰めて近づいてゆく。
曲者は隙あらばとこちらをを狙っている。じりじりと近づいて
なおも抵抗しようとする少女に峰討ちをいれて気絶させる。

「奥方様!曲者を捕らえましたぞ。」
 懐剣を握り締めて下の様子を伺いながら階段を降りてくる貴婦人。
 その手をとり気を失っている曲者のところにお連れする。
530オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2010/07/04(日) 23:02:58 ID:IeWiz9ay0
<その十九><番外編>
震えの止まらぬまま、小十郎の肩や背中をまさぐる尾上。
白魚の様な指が、小十郎の絹の中振袖に幾重もの波を作る。

「もうご心配には及びません。刺客から貴方様をお守り申し上げます。
お心安うなされませ。」

尾上を深く抱き締め、優しく背中を擦ってやる小十郎。
恐怖を拭い去るためか、胸から下腹部を密着させて来る尾上。

「どうぞお心安う。私めに全てをお預け下さりませ。」

尾上を安心させるため、背中、腰、尻と、全身を手のひらで優しく撫でてやる。
震えが少しずつ治まってくるのが分かる。

そうするうち、尾上は極度の恐怖から解放され、強張っていた身体が弛緩し
気が遠くなっていくのを感じた。

小十郎が素早く廻り込み、尾上の身体を支える。

531オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2010/07/04(日) 23:05:00 ID:IeWiz9ay0
<その弐拾><番外編>
長い睫毛を伏せ、抜けるように白い喉元を見せて天を仰ぎ、眠りに就くかのように、
小十郎に支えられる。

小十郎は尾上の柔らかで豊満な全身を受け止め、両腕で抱え上げた。
尾上は気を失ったのか、眠りに落ちたのか、瞳を閉じている。

片外しに結った黒く艶やかな御髪、銀の丈長、鼈甲の櫛と笄、揺れる金の簪、
柳眉に長い睫毛を伏せ閉じた瞼、すっきりした鼻梁に整った小鼻と鼻孔に、

小振りながら紅くぽってりとした唇、白いふくよかな頬、顎。
整った中にも、愛らしさと華やかさを感じさせる尾上の顔立ち。

白い喉から襟元、豊満な胸元、重厚な帯、艶めかしい臀部から太腿への柔らかい曲線、
右腕は力なく垂れ、床に付かんばかりに裾を垂らしている。

無防備で無抵抗な尾上の姿は、触れれば今にも壊れそうに儚くも可憐な、
満開の杜若(かきつばた)のようである。

532名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 22:38:56 ID:MNM/ooKF0
「こやつが曲者か?」
気を失っている小娘の下顎を左手で掴んでその顔を確かめる貴婦人…。
「なんと!あのときの密偵ではないか!?」
そう言うともう一方の手で頬に平手打ちをひとつ入れるお局。
パシッ!
「あの時こやつさえ始末しておけばこんなことにならなかったものを!」

「うう〜ん」息を吹き返す小娘。
「はっ、早くこの者を!」と貴婦人
素早くそばにある縄で女を柱に縛り付けてあげる。
「奥方様、ご安心下さい。他には誰もここは気づかれておりませぬ。」

「ふん、すぐに見つかるよ。あんたらの悪事はお天道様がみ〜んな
お見通しさ!」
「そなたが密告さえしなければ今頃わらわは大奥総取り締まりであった
ものを!」
「あんたみたいな卑劣な女に総取締りが勤まるものか!」
「いえ〜い黙れ!」足元にあった縄で小娘の体を打つお局。

「もうすぐ、姉様が来てあんたなんか成敗してくれるよ。」
そう!小娘が言う姉様とは悪の貴婦人をつい先程死の淵まで追いやった
ヒロインのことであった。

「お黙り!は〜は〜。」
不安を拭うかのように小娘を打ち続ける悪のお局さま。
533名無しさん@ピンキー:2010/07/11(日) 18:15:04 ID:6o0mUkja0
「お前のような卑しい小娘になにがわかるというのじゃ!は〜は〜」
 息を荒げながらこちらを一瞥する貴婦人。
 「御意、奥方様のお気持ちはこの私めがよ〜くお解り申しあげます。
  このような卑しい小娘の言うことなどお気にかけることはございませぬ。」
 「あ〜、そなたはいつまでもわらわの味方じゃな?」
 「もちろんでごさいまする。奥方様の身はこの私がお守りします
  ゆえご安心くだされ。」そういって縄を持った左手の甲を右手で
  握りしめてあげたい。
534オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2010/07/11(日) 23:04:25 ID:A91iKNyT0
<その弐拾壱><番外編>
小十郎は、優男に見えるが、どうして力強く背筋を伸ばして、しっかりと
尾上を抱き上げ、外廻縁に静々と歩を進める。

歩を進める度、髪飾りは煌き、垂れた袖や裾は揺れて、光沢を放つ。
その裾の紫と白の絹の滝の中から、白足袋の足先が見え隠れする。

尾上は、御簾が掛けられた寝所に運ばれ、横たわるようにして寝かされる。
雪洞(ぼんぼり)に薄明りが灯り、長く引かれた絹の裾に光沢を添えている。

金銀の織糸が煌く文庫の帯結びや、丸く成熟した桃尻を包む紫の紗綾のお召が
薄明りの中、艶めかしく浮かび上がる。

尾上の美しく穏やかな寝顔を見守りながら、控える小十郎。
人肌の暖かさを離れ、寝具の冷たさを感じたのか、まどろむ尾上。

「小十郎?小十郎?」
535オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2010/07/11(日) 23:06:10 ID:A91iKNyT0
<その弐拾弐><番外編>
「尾上様、こちらに御座ります。」

「ああ、よかった。小十郎、わらわを一人にしないでおくれ。」
「はい。」

「あぁ、また震えが。抱いてたもれ、わらわを抱いてたもれ、小十郎。」
死の恐怖に震え、熟れた肉体が抱擁を求める。

「小十郎、わらわを離さないでおくれ。わらわを守っておくれ。」
豊満な胸を圧し付け、背中に手を廻し、ひしと抱き合う。

肩から腕に沿い絹の上に頬と鼻先を滑らせ、小十郎の匂いを深く吸い込む。
小十郎は、熟れた女の丸い柔らかい肢体を手のひらで優しく撫で廻す。

少しずつ少しずつ、尾上の心と体を解きほぐしていく。
瞳を閉じたまま、されるがままの尾上。
恐怖による震えが少しずつ安心に、そして、悦びの震えに変わっていくのが分かる。

「あぁ、小十郎。」

長い抱擁のあと、心をほぐされた尾上は抱擁を解く。
しなやかな白い手で、胸元の懐剣を抜き取り、脇へ置く。

そして、襟足を見せる形で小十郎の胸に右肩を預ける。
小十郎の右手を取り、襟元へと導く。
536名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 23:10:06 ID:OS+8kHOG0
お局様の左手から握られた縄が離されるとその手のひらのほうを
強く握りしめてあげる。
「ずっといっしょにいてわらわのことを守ってくれるのじゃな。」そう言うと
熟した身体を預けてくるお局様。
「奥方さまのためなら地獄に落ちても本望!魅惑的なあなたさまには
だれも触れさせはしません。」
「あ〜嬉しい!」そう言いながら柱の縛られた女に目をやる悪の貴婦人。
537名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 11:55:13 ID:LmzVOTH50
538名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 17:29:57 ID:LmzVOTH50
「この小娘が気になるかえ?」
 そう言って握り合っている手を自分の豊満な胸元の中へ導く貴婦人。
 その熟れた乳首を弄り指先で愛撫してあげる。「ああ!」
「ああ、愛しい人!小娘のことなどなにも気にはなりませぬ。」
さらに身をあずけてくる悪の貴婦人。その腰を抱き寄せて股間に密着
させ白いうなじに2度3度と接吻をする。
 「ああ、魅惑的なあなた様のためならば私は何でもしとうございます!」
 「オーホッホッ、いつか日か権勢を握り誰はばかることなくお前と2人で
 愛し合いたいものよの〜」
勝ち誇ったような視線で小娘に目をやる悪のお局様。その肢体を丁寧に
愛撫して女の悦びを感じさせてあげる。
539名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 22:58:36 ID:1VaZBkVh0
強く抱きしめながら熟した乳房を優しく揉んであげる。指先で
乳首をくるくると刺激して感じさせてあげたい。
「あ!あ!いい〜」
唇を重ねあいながらピンとたった黒い乳首を愛撫してあげる。
「いつまでもこうしていたいものよのう!じゃが本当は若い娘のほうが
 よいのではないかえ?」
「奥方様以外何も見えませぬ!」そう言って色っぽい唇に唇を押し当て
舌を絡め合いたい。
「あ〜魅惑的なあなた様のことをずっとお守りしていたい!」

 

540名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 23:57:36 ID:1VaZBkVh0
「そなたに守られていたい。そなたはわらわだけのものじゃ〜!」
「奥方様!あ〜いい!あなた様だけに仕えとうございます。」
熟女の足元に跪いて高貴なお美脚を丁寧に愛撫してあげる。
下から上へ、足先から柔らかな腿へ。そして高貴な花びらに口付けを!
湿った花びらを入念に愛撫してあげる。
「ああ、いきそうじゃ、来ておくれ。お前といっしょになりたい!」
「あ〜奥方さま〜!」
541名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 03:21:51 ID:jYxIlN+1O
きも
542名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 19:29:14 ID:WWO/6E3b0
目を背けている曲者をよそに熟れた果実のごとき悪の貴婦人さまの
大事なモノを愛撫してあげたい!
543名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 00:01:29 ID:EAGc6VCX0
成熟した貴婦人の豊満な乳房を優しく揉んで乳首を口に含んで
愛撫してあげたい。
544名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 23:45:06 ID:YsVvG90m0
そして熟した悪女とひとつになって至福の時を!
「あ〜きもい、いや、気持ちいい〜!」

魅惑的な悪女様のお命を正義のヒロインから守ってあげる!
そしていつの日か悪計をかなえて歓ばしてあげたい。
私欲を満した悪女様の哄笑がいつまでも続くように助けてあげる。

545名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 05:45:17 ID:Y7CHwwYo0
貴婦人との密会。
悪計が成就し美酒を飲み交わす二人。
「ようやくじゃのう!この日が来ることをどれほど待ちわびたことか!」
勺をしつつ身体を寄せ合うふたり。
「いろいろとご苦労されましたなあ。」
「すんでのところで隠密に嗅ぎけられせっかくの企てが暴かれてしもうたときはどうなる
 ことかと!」
「奥方様にはさぞかし御気を揉まれた事ことでしょう。」
「全ては過去のこと。いまは全て思いのまま!そなたともこうして
誰はばかることなく…。」
悪の貴婦人の肩を抱き寄せ豊満な胸元に手入れて愛撫してあげる。
 「そなたにはいろいろと助けてもろうて礼をいうぞ」
 「あなたさまにはもう二度と危ない橋は渡らせはしません」
  全ての思いが叶い歓喜の表情を見せる奥方。
 胸元からやや垂れた豊満な乳房をまさぐるとその乳首は
 ピンと上を向いているのがはっきりとわかる。
 「ああいい〜!」ようやく全てを手に入れた安堵と悦びからか
 熟した体が火照っているのが手に取るように伝わってくる。
 「ああ、奥方様!あなたさまのお悦びをいつも満たしてあげたい。」
 「あ〜嬉しい!」熟れた肢体を抱きしめお互いの至福の時を過ごして
 いたい。
 この魅惑的は悪女の幸せが永遠続くように!
 
546名無しさん@ピンキー:2010/09/08(水) 16:27:57 ID:I1GP/NB70
山本博文『江戸お留守居役の日記』読売新聞社、1991

177頁
  余談ながら、大名の正室というものは、藩主帰国中においては、
 江戸屋敷の最高責任者ともいうべき地位にあった。諸大名の江戸屋敷絵図を見ると、
 かならず裏御門につづく奥方の居所に、玄関・式台・対面所といった
 来客を応接する設備がある。これもその権威ある地位をよくしめしている。


やはり数ある武家の内でも大名家で、その奥方ともなれば、
事情と時期によっては「奥向きに限らず、屋敷全体を支配する女ボス」
そのものとなりえたんですね。
時代小説や時代劇で、大名の奥方が悪業の報いで、命を奪われる作品は
ご存知ありませんか?


ちなみに驕慢な武家貴婦人が必殺仕事人の裁きを受けます。
そんな彼女は大名の奥方ではありませんが。
ttp://www.youtube.com/watch?v=sqbsR8yFKUU
547名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 22:10:54 ID:ZuGVd6g30
11
548名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 07:21:06 ID:K38WpC7+0
22
549名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 04:25:47 ID:Uh7EJtL/0
33
550名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 00:25:29 ID:lECV1W7P0
悪行の末、追い詰められ成敗されてしまう悪役貴婦人に萌え!
成熟した魅惑的な肢体を武器に男を誑かして権力を握ろうとするも
最期は悪行を暴かれてしまう。ヒロインに追い詰められ命乞いをするかに見せ
隙をついてヒロインに短剣を振るうもあえなく短剣を叩き落される。

その心の弱さゆえ自らの身の上を恨み無為に年を重ねてきた熟年貴婦人。
自らの欲望と保身のため権力を手に入れようと悪事に走ってしまった貴婦人。
自らの地位を若い側室に奪われることを恐れあれこれと思い悩んだ末、
男にたより暗殺を企むも失敗してしまう。
頼りの悪党も皆やられてしまい一人になってしまった貴婦人様。
短剣も無くし丸腰で逃げようとするも正義の味方に行く手を阻まれてしまう。
死の恐怖で足がすくんだのか、地面に転んでしまう。
熟した肢体を持て余すかのように無様な姿で腿を曝し這いながら逃げる悪女。
そんな女を救ってあげたい!
551名無しさん@ピンキー:2010/11/06(土) 02:00:22 ID:6hfvHmWV0
歌舞伎の先代萩、御殿の場を詳細に活字で表してください。
高貴な悪の奥方「八汐」が綺麗な着付けのまま、悪巧みの
露見を恐れ、千松の首筋めがけ黒鞘の懐剣を深く突き立て
冷血にえぐってえぐって最後にとどめを咽喉もとに刺す。
この場面をもっともっと残忍に華麗に描写してください。
552オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2010/11/21(日) 15:35:26 ID:vxV8T57x0
<その弐拾参><番外編>
紗綾柄の紫の絹の小袖と、同じく絹の紗綾柄の白半襟の下へと手を滑り込ませる。
小十郎の指先の冷たさが、尾上を少し緊張させる。

絹の襟の上から掌を重ねる尾上。よく手入れされた形のよい爪が艶やかに光を照り返す。
絹の襟の下に秘められた豊満な胸を、優しく撫でるように揉みしだく小十郎。

その様子を愛しむように見つめながら、時折、瞳を閉じ白い喉を見せてよがる尾上。
されるがまま小十郎の愛撫を受け入れ、愉悦の表情を見せる。

暫くして、目を覚ましたかのように、はっと瞳を開くと、胸元に差し入れられた手を
取り出し、再び小十郎に抱きついた。

「小十郎。わらわは、まだ恐ろしいのじゃ。この恐ろしさを忘れさせておくれ。
そして、わらわを夢中にさせておくれ。」

「尾上様の願いとあらば、この小十郎、何でも致しまする。」
「あぁ、小十郎。」

抱擁を緩め、頼り切った表情で小十郎の顔を見つめた。
小十郎は、優しい頬笑みを浮かべている。

動揺していたため気付かなかったが、改めて見ると、小十郎は相当な美形である。
表情の端々に、まだ少年のあどけなさを残しながらも、眉目秀麗、男らしい顔立ちだ。

尾上は、小十郎が当に自分好みの美男子であることに気が付いた。
我を忘れ、惚れ惚れと目の前の美男子に見入る。
553名無しさん@ピンキー:2010/12/02(木) 23:10:49 ID:+W9Kp/Ia0
セーラー服動画見無料放題
http://www.sailor-movies.info/
554名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 08:37:18 ID:9BHjKLZ70
小説に期待したんやけど
この頃つまらん
もう少し動きがほしい
着付けが連想できるように
以前の文章は萌えたね
555懐剣好き:2010/12/10(金) 16:46:56 ID:gvDSQChr0
腰元や中臈などの着付け・帯・裾引き 懐剣や薙刀などの女の闘い
女性による 又は、女性が斬られる、殺られる、一突きされる
このような画像、映像などの情報交換してくれる方、メール待ってます。
556オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ:2011/02/12(土) 14:07:38 ID:boPRscff0
<その弐拾四><番外編>
目は小十郎に釘づけになったまま、小十郎の手を握りしめる。
お互いに見つめ合いながら、尾上は小十郎の手を取り、自らの蜜壺へと誘う。

裾の白い裏地に手を添わせ、滑るように裾合せの中に滑り込ませる。
程なく、横座りして、少しずらせた太腿に指先が触れる。

生身の柔らかな内腿が、待ち兼ねたように熱く火照っている。。
小十郎の手が、今度は腿を優しくゆっくりと揉みほぐしていく。

柔らかく、時に激しく波打つように呼応する尾上の肢体。
奥へ行くほど、火照りは熱くなり、敏感に感じる。

尾上は裾合せの上から手を携え、溢れんばかりの蜜壺に小十郎を到達させた。
指で花弁に触れられ、薄く開いた唇から思わず声を漏らす。

「あぁん。」

悩ましく皺を寄せた純白の足袋が裾から滑り出る。
透き通るように白い脹脛も裾から見え隠れする。
557オーホッホッホッ そなたも悪よのぉ
<その弐拾五><番外編>
その光景に、さすがの小十郎も目を奪われそうになる。

高貴な御殿女中だけに着用が許される絹の白羽二重の足袋は、木綿のものとは
光沢、柔らかさ、木目の細かさが違う。

白絹の寝具の上に、艶やかな光を放つ幾筋ものひだを作り、
悦楽に身をくねらせるように動く白い足袋が、何とも艶めかしい。

母指が立ち、四指が丸まり、小股にしわが刻まれ、土踏まずから内くるぶし下へ、
小鉤合せから足首裏へ掛けて幾筋もひだが出来る。

指先で蜜壺を愛撫され、女の芯が火照って熱くなってくる。
目尻と頬を紅潮させ、鼻孔を顕わにして、仰け反る尾上。

「あぁ。。ぁ。。」
微かに声が漏れる。