258 :
名無しさん@ピンキー:
昭和50年代中盤の頃の話。
俺は、ある地方都市に住んでた。(今もだが)
ちょうど中二の夏休みが終わって二週間くらい経ったくらいに俺のクラスに
転入生が来た。
やっぱり、クラスの中には耳の早い奴がいて
「今日、転校生がくるぞー。女子だってよー」
「えっ、ほんとにー?」
なんて会話が朝のホームルーム前の教室で飛び交っていた。
やがて誰かが「先生きたぞー!」なんて叫んで、みんな一斉に席についた。
教室の扉が開き、担任のジジイのあとにひとりの女子が入ってきた。
担任からお決まりの紹介があり、次に本人から自己紹介。
「○×真希です...。よろしくお願いします。」
消え入りそうな小さな声だった。一言でいえば、まったく目立たないタイプでクラスの
連中の反応も薄かった。
おかっぱが少し伸びた髪形、色白でどちらかといえば抑揚のない顔だった。
身長は平均より少し低め(多分150センチちょっとくらい?)で少しやせ気味。
どことなく薄暗いイメージのコだなっていうのが第一印象。
席は俺の斜め前にきまった。