【機械化】サイボーグ娘!四人目【義体化】

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503前444:2005/05/06(金) 01:11:16 ID:yXRxkWQ0
だから私は自分の頬っぺたをつねろうとした。 よく夢から覚めるには自分の頬っぺたをつねればいいって
言うけど、 実際に自分がこんな事をするなんて思いもしなかった。 でも、 どんなに頬っぺたをつねろうと
しても、 どうしてもつねることはできないんだ。 確かに頬っぺたがある場所に指先を持っていってるつもり
なのに、 なんの感触もない。 ただ空間を虚しくかきむしるだけ。
  私、 それで、 あわてて自分の身体を確認した。 私の身体は、 確かにここにある。 自分で、 自分の手足
を見ているんだもの、 それは間違いないんだ。 でも、 見えているはずの手にも足にも、 全く触ることができ
ない。 まるで、 私、 幽霊にでもなったみたい。 そういえば、 こんなに太陽が照り付けているのに、 私は
まるで暑さを感じていない。
  私、 本当に死んじゃったんだろうか。 ここは、 いわゆるあの世ってやつなんだろうか・・・。

「ねえ! ヤギー」
  私、 一人ぼっちだと思っていたから、 いきなり後ろから声をかけられてびっくりした。 こんな場所で、私の
あだ名を呼ぶなんて、 一体誰だろう。 こんなところに友達なんかいるはずないのに。
恐る恐る振りむいて、 もう一度驚いた。 そこには私自身が、 八木橋裕子が、 ニコニコ笑いながら、 でも
なんだかとても寂しそうに立っていたんだ。

「こんにちは、 もう一人の私。 でも、 さようなら」
  眼の前の私は不思議なことを言った。 もう一人の私って、 私のこと? でも、 私の眼の前で立っている
のも、 私だ。 鏡で見慣れた私の顔だもの、 間違えるはずないよ。 じゃあ、 眼の前の私が見ているはずの、
今、 こうして物を考えている私自身は一体誰なの? 考えれば考えるほど、 頭がこんがらがってきた。
「あ、 あんた、 いったい誰なのさ」
  うろたえた私はそう答えるのがやっと。
504前444:2005/05/06(金) 01:21:10 ID:yXRxkWQ0
「私? ふふふ、 私はあなた。 あなたは私。 私とあなたはホントは二人で一つ。 いつでも、 どこでも何を
するのも一緒だったよね。 いままで本当にありがとう。 私、 あなたと一緒でとっても楽しかった。 でき
れば、 これからもずーっと一緒にいたかったよ。 でも、 私、 もう駄目みたいなんだ。 だから、 最期に
お別れを言いにきたの。 ごめんね。 私だけ、 先に行かせてもらうね。 お父さんもお母さんも隆太も、
もう向こうで待っているからさ、 あんまり待たせるわけにはいかないんだよね」 
「あなたは私? 私はあなた? お別れ? 先に行かせてもらう? お父さんもお母さんも隆太も待っているって?
あんた、 何言ってるのさ。 ゼンゼン分からないよう」
「私はあなたの身体。 そして、 あなたは私の心。 離れ離れになるのは寂しいけど、 私はずーっと、 こっちで
待ってるよ。 でも、 あなたは、 すぐに私を追いかけてこっちに来たら絶対に駄目。 あなたなら向こうの世界
でも、 きっと一人でやっていける。 だってあなたはとても強い人だもん。 私は知ってるよ。 あなたが、
陸上部の誰よりもきつい練習に耐え抜いたってことを。 私だって音を上げてたのに、 あなた、 私を決して休ま
せてくれなかったよね。 私だって、 あなたについていくのは大変だったんだから・・・」
  もう一人の私は、 恨めしそうに私を見つめてからクスリと笑った。
「あなたが中距離ランナーだったのはどうして? 短距離より、 長距離より、 一番苦しい中距離を選んだのは
どうして? あなたは自分が決して才能に恵まれているほうじゃないってことを知っていた。 だから、 短距離
よりも、 長距離よりも、 なにより努力が、 練習量が物をいう中距離を選んだんだ。 どんなに苦しくても、
その練習は絶対に報われる。 そう信じて努力したんでしょ。 私の力が足りなくて、 結局補欠選手にしかなれ
なかったけど、 でもこの一年で持ちタイムを一番縮めたのはあなたと私だったよね。 もうあなたの練習につき
あえないのは残念だけど、 でも、 あなたが誰よりも強くてくじけない心を持っているのを誰よりも知っている
のはこの私なんだ。 大丈夫、 あなたなら一人でもきっとやっていける。 例え、 私がいなくても。 私はそう
信じてるよ」
505前444:2005/05/06(金) 01:22:38 ID:yXRxkWQ0
  彼女、 もう一人の私は、 私の手を愛おしそうに握り締めた。 彼女の手、 とっても暖かかった。
  手を握り締めたって? だって、 さっき私、 自分の頬っぺたにだって触ることができなかったんだよ。
今いるところが夢の中だか、 あの世だか知らないけど、 今の私は幽霊みたいな存在なんだよ。 それなのに、
あんたは、 どうして私の手を握ることができるんだよう。
  私、 きっと不思議そうに彼女の私を見ていたんだろう。 彼女は何だか困ったような顔で、 はじめは
静かに笑っていたんだ。 でも、 すぐに彼女の眼にみるみる涙がたまっていった。 そして、 いきなり、
私をきつく抱きしめたかと思うと、 声を殺して泣き始めた。
「笑顔でお別れしようと思ったけど、 やっぱり駄目だった。 ごめんね、 ごめんね・・・」 
  彼女はそう言ったっきり、 あとは声にならない嗚咽を漏らして泣き続けたんだ。
  私、 何がなんだか分からないよ。 いきなり自分自身が現れて、 あなたは私の心です、 なんて言われて、
励まされたかと思ったら、 こんな泣かれてしまって。 あの世ってこんなところなんだろうか? ちょっと
変だよね。 それともやっぱりこれは夢なの?
「いきなり泣いちゃってごめんね。 でも、 最後は笑うことにする。 辛いけど、 あなたと笑ってお別れする
ことにするよ。 だって、 このまま泣いてお別れだったら、 このあとも生きていくあなたに失礼だもんね。
お願い、 私の分も幸せになってね! 私、 ずーっとあなたのこと見てるからね! だって私はあなたの一番の
友達だもん。 今度生まれ変わっても、 私とあなたは一つだよ。 約束だよ。 じゃあ、 またね。 さようなら!
さようなら! 本当にさようなら!」
506前444:2005/05/06(金) 01:23:24 ID:yXRxkWQ0
 もう一人の私は手で眼をこすって涙を拭くと、 今度は私の両手を握りしめて、 そしてまだ涙が残る眼で
じいっと私を見つめながら、 力強くそう言って笑ったんだ。 私って、 こんな顔で笑うことができたんだって、
私自身がドキっとするくらい素敵な笑顔で。 そして、 彼女は突然消えた。 私の両手には彼女のぬくもりがまだ
残っているというのに。 かき消えたって言葉があるけど、 まさにこんな時に使うんだろう。 本当にだしぬけに、
うまい手品でも見せられたみたいに、 彼女は私の目の前から消え去った。
「ねえ、 ちょっと。 私の身体っていったいどういうことなのさ。 お父さんは、 お母さんは、 隆太はどうなっ
たのさ! 待ってよ! ねえ、 待って! 私を追いて行かないでよう!」
  私、 まだ彼女に聞きたいことがたくさんあったんだ。 なのに、 どうして消えちゃうんだよう。 私は必死で
叫んだ。 私の気持ちをあざ笑うみたいに気持ちのいい青空に向かって声の限りに叫んだ。 でも、 もう何の答えも
返ってこなかった。 私はまた一人ぼっちになっちゃった。 そう思ったら、 どうしようもなく悲しくなって、
両目から熱いものが溢れてきたんだ。
507前444:2005/05/06(金) 01:43:44 ID:yXRxkWQ0
いろいろ今まで書いてきましたけど、これが本当の物語のはじまりに
なります。高校編第一話、天からの贈り物です。
私的にはこれが改造シーンのつもりです(笑)。期待していた方、
ごめんなさい。

>>489
アングラでなくてもパラリンピックにレスリングとか柔道とか
サイボーグ格闘技はあることでしょう。生身にはない特殊ルール
が採用されているかもしれませんね。

>>499
今度はアザーズ側の女の子ですね。敵とはいえ、もともとはこんな
ごく普通の少女だったとは・・・。彼女達とヴァルキリーの三人が
いずれ激突するのでしょう。悲劇的に盛り上がりそうです。
508名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 02:24:42 ID:OjOHDg6h
草原に立つヤギー。でも現実の彼女は意思に関係なく義体化中。
萌え要素と感動をそなえた、ハードな話になるのでしょうか。
509名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 02:25:39 ID:jwVg7xfH
>前444氏
こういう描写も妙に萌える!!
というわけで、グッジョブ!!

ところで、野中弟のエピソードを読んで、サイボーグって死ぬとどうなるんだろうとふと思った。
貴重な機械部品の塊だから、パーツをリサイクルとかされるんだろうか?
リサイクルが効かない部品は、残った生身の部分(脳?)と一緒に火葬するのかな?
機械部品とはいえ人間の体なんだから、「このパーツはリサイクルしてもいい」なんて意思を書いたカードを持っているとか。
って生身の人の臓器移植と全然変わらないな。
逆に言うとそれだけ今の人間の体が機械の部品としてしか扱われてないという事にもなりそうだけど。
なんて話をすると、人間機械論とかのドロドロとした話に向かいそうだ(汗

「お姉ちゃん死んじゃったの」とか言って、焦げた機械部品の入った骨壺を持つ少女萌え!!
と思ったけど、女の子が死んでる事実がそれ以上に萎える…だめぽorz
510前580:2005/05/06(金) 03:10:24 ID:gSebGnwV
>>501
ついにこの時が来てしまったのですね…。
一番読みたくて、一番期待していて、でも、一番読みたくなくて、一番恐れてい
た、始まりのお話。八木橋さんの苦悩と悲しみの全てが始まる原点のお話。でき
れば読みたくない、でも読まなければ八木橋さんのお話を本当に理解することが
できない、そんな要のお話。どんな形で始まるのだろう、そう思っていました…。

ごめんなさい。感想を書けないです。こんなに悲しくて、こんなに美しいものに、
感想なんて書けないです。どんな言葉を使っても、この感激を言い表すことがで
きません…。

前444様、ありがとうございます。今まで以上の感謝と、そして喜びを、心から
申し上げます。あなたの作品を読めて本当に幸せです。
511名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 00:24:30 ID:4AYjEpCm
>>M.I.B.様乙。
あいかわらずエロすばらしい。萌えます改造。
512名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 11:38:03 ID:pEqHdben
M.I.B様乙age
513前444:2005/05/08(日) 02:17:40 ID:zTyhxZwS
  眼が覚めたら私はベッドの上だった。 白い簡単な作りのベッド、 白い毛布に、 白い壁に白っぽい天井。
何から何まで白ずくめだからすぐ分かったよ。 ここは病院だ。
  私は、 お父さんと、 お母さんと、 隆太と車に乗っていた。 そして、 多分、 何かの事故に巻き込まれ
たんだ。 意識を失う前、 最後に覚えているのは、 身体の内側から全身に針を刺されたような鋭い痛み。
きっと、 私、 あのあと救急車か何かでこの病院に運ばれたんだろう。 モンゴルの草原で、 自分自身に別れ
を告げられるなんていう、 とんでもなくおかしな夢を見ちゃったから、 夢の中で、 私、 死んじゃったのか
と思っていたけど、 どうやら無事だったみたいだ。 身体も痛くない。 良かった、 本当に良かった。
  自分の命が助かって安心したら、 今度は急に家族のことが心配になってきた。 夢の中で、 もう一人の
私が、 家族の所に行かなきゃ、 なんて言っていたから余計に気になっちゃうよね。 ひょっとしたら隣で寝て
いるかもなんて思ったんだけど、 私の寝ている部屋はどうやら個室みたい。 ベッドが一つと、 テレビと、
それからベッドの横にコンピューターらしい、 ディスプレイつきの機械があるだけの、 味も素っ気もない
小さな部屋だった。 普通は病室っていったら、 洗面台くらいあると思うんだけど、 それもない。 変なの。
  きっと、 お父さんも、 お母さんも、 隆太も、 他の部屋にいるんだ。 それとも、 待合室にでも行って
いて、 私が眼が覚めるのを待っているのかもしれない。 そう思ったら居ても立ってもいられなくなった。
(部屋には誰もいないみたいだけど、 勝手に起きていいのかな?)
   恐る恐る、 そーっと身体を上半身だけ起こしてみる。 私は、 白くてぶかぶかの服を着ていた。 入院
患者が着る服なんだろうけど、 どうもかっこ悪い。 首筋のところに違和感を感じたから、 ちょっと触って
みたら、 なんか管みたいなのが私の首に刺さっているんだ。 その管を眼で辿っていったら、 ベッドの横の
コンピューターらしき機械に繋がっていた。 これって点滴なんだろうか。 すごく邪魔だけど、 やっぱり、
勝手に取ったらまずいよね。
514前444:2005/05/08(日) 02:19:20 ID:zTyhxZwS
今すぐにこんな管なんかぬいて、 ここを出ていきたい。 でも、 やっぱりそれはまずい。 どうしよう。
なんて私の心が葛藤しているとき、 ノックの音がして、 白衣姿の女の人が入ってきた。
「八木橋裕子さん、 お目覚め?」
  彼女、 小鳥がさえずるみたいな透き通った声で、 そう言って私に向かって微笑んだんだ。 リスみたい
な人だなっていうのが第一印象。 年齢は20代の前半くらいかな、 でも小柄な人だから実際はもうちょっと
年上なのかもしれない。 くるくるした巻き毛の、 やさしそうな眼をした人だった。 この人、 看護婦さん
なんだろうか。
「うー、 おはようございます」
  窓の外は明るいから昼間なのは確かなんだろうけど、 正確な時間は分からなかった。 でも、 とりあ
えず朝って前提で挨拶。 うー、 ・・・挨拶したんだけどさ・・・、 でも、 私の声は、 いつも聴き知っ
てる自分の声じゃなかったんだ。 私じゃない、 誰か別の人の声。 でも、 その声を出しているのは確かに
私なんだよね。 例えようもない違和感。 試しに、 あー、 あーってマイクをテストする時にたいに何度も
声を出して見たけど、 やっぱり聞きなれた私の声じゃなかった。 どうしちゃったんだろう。 私の声、
変だ。
  よくよく考えて見たら、 おかしなことは他にもある。 私、 目の前の女の人の顔がはっきり見えて
いるし、 部屋の中の様子もよく分かるんだ。 私の視力は両目とも0.1あるかないかなんだよ。 眼鏡がな
きゃ、 居間のテレビだって見れないくらい眼が悪いんだよ。 それなのに、 眼鏡もかけてないのに、
どうしてこんなにはっきり物が見えるのさ。 おかしい、 私の身体、 絶対におかしい。
「あ、 あの・・・。 なんか私の身体へんなんですけど」
  看護婦さんは、 黙ってうなずいた。 なんだか、 私の質問を予想していたみたいだった。
「じゃあ、 ちょっと、 身体を動かしてみようか。 バンザイしてみて」
  看護婦さんは私の質問に答える代わりにそう言って両手を高く上げたんだ。 真似しろってこと?だか
ら、 私、 そっくりそのまま、 真似してバンザイした。
515前444:2005/05/08(日) 02:20:05 ID:zTyhxZwS
「指は動かせるかな、 バンザイしたまま動かして見て」
  看護婦さん、 高く上げた手を握ったり開いたり、 指と指の感覚を広げたり狭めたり。 私も同じよう
に真似して指を動かす。
「はじめてで、 そこまでできたら上出来でーす」
  看護婦さん、 満足そうに微笑んだ。 そして、 ベッドの脇のコンピューターに向かって何かを打ち込
んだ。
「じゃあ、 次は首を左右に振って。 はい、 右見て、 はい、 左見て。 はい、いいでーす」
   こんなこと私にさせて、 何しようっていうんだろう。 私の身体が変なことと、 何か関係があるん
だろうか?
「おおまかな基本動作は大丈夫みたいね。 じゃあ、 今度はちょっと難しいことをしてみよう。 ベッド
から降りてスリッパを履いてみよう」
  この人は何を言っているんだろう。 ただ、 スリッパを履くだけでしょ。 そんなの簡単じゃないか。
内心馬鹿にするなって思ったけど、 とりあえずは素直にベッドの脇に置いてあるスリッパを履こうとした。
履こうとしたんだよ! でも、 私の足はただ、 スリッパの上をうろうろしたり、 逆にスリッパを蹴飛ば
しちゃったり。 とにかくつま先がスリッパの穴にうまくはまってくれない。 見かねた看護婦さんが、
スリッパを履かせて、 私を立たせてくれたんだけど、 ショックだった。 スリッパを履く。 なんで、
そんな簡単なことができないんだろう・・・。 看護婦さん、 私を立たせたあとで、 またコンピューター
に向かって何かを打ち込んだ。 どうせ、 「この患者は、 スリッパ一つ履けない」みたいなことを書いた
に決まってるんだんだ。 そう思うと、 ちょっと腹がたった。
「はい、 じゃあそのまま歩いてみよう」
  普段だったら、 この人何言ってるんだろう。 私に向かってハイハイをやっと卒業したばかりの赤ん坊
みたいなことを言うなんて、 人を馬鹿にするにもほどがあるってよって思ったかもしれない。 でも、 私、
歩くのが恐かった。 ううん、歩くのが恐くなったんじゃない。正確に言うと、歩けないことを思い知らされ
るのが恐くなっちゃったんだ。 スリッパ一つ自分の力で履けないのに、 歩くことなんてできるんだろうか・・・。
一歩、 二歩、 おそるおそる足を前に出して見る。
516前444:2005/05/08(日) 02:36:15 ID:zTyhxZwS
「あっ!」
  案の定だった。 三歩も歩かないうちに、 バランスを崩して転んじゃったんだ。 どうしよう、 私、 歩
くこともできなくなっていうの?
「はい、 八木橋さん。 大丈夫だよ。 大丈夫。 はじめは仕方がないよ。 そのまま起き上がれる?」
  看護婦さん、 私を励まそうと優しそうに声をかけてくれたんだけど、 なんかムカツク。 私は
赤ちゃんじゃない。 高校生なんだよ。 それに、 走ることは私の本職なんだ。 ずっと寝てたから、
身体がなまっているだけなんだ。 私が歩けないなんて、 そんなことあるはずないんだ。
   ムッとした私は彼女の問いかけを無視して、 起き上がろうとして、 また転んだ。 どうし
ちゃったんだろう。 自分で立ち上がることさえできないなんて。 ベッドのへりをつかみながら
ようやく立ち上がったんだけど、 歩こうとしてまた転んだ。 足がうまく思い通りに運べないし、
すぐバランスを崩しちゃうんだ。 おかしい。 私の身体絶対おかしいよ。 これって事故の後遺症
ってやつなんだろうか。
「まあ、 初日はこんなものでしょう。 動作チェックはOKです。 本格的なリハビリは明日から
行いますから、 今日はとりあえずおとなしくベッドに寝ていること」
  手馴れたテキパキした動作で、 私の首についていた管を外したり、 コンピューターからディ
スクを取り出したりしたあとで、 ショックで床にへたりこんでいる私に向かって、 看護婦さんは
優しく声をかけてくれた。
「これを飲んでください。 これが食事でーす」
  もう一度ベッドに戻った私に、 看護婦さんはピンク色の丸い小さなカプセルを手渡してくれた。
これ、 食事なの? まさか、 今、 食事って言った? ギャグだとしたら全然面白くないと思ったん
だけど、 どうやら冗談じゃなくホントみたい。 はは。 入院中だから、 重い食事を取るわけには
いかないっていう事情があるのは分かるよ。 でも、 こんな薬みたいなものが食事だなんて、 あん
まりだよ。 まあ。 まだお腹が空いているわけじゃないからいいんだけどさ。
517前444:2005/05/08(日) 02:37:20 ID:zTyhxZwS
「水はないんですか?」
  これだけで飲むってわけにはいかないじゃないか。 水くらいほしいよう。
「これだけで、 飲み込んで。 水は絶対飲んじゃ駄目でーす」
  看護婦さんは、 見かけによらず、 有無を言わせぬ強い口調で言った。 ちぇ。 仕方がない。
私はカプセルをそのまま口の中に放りこんだ。
「じゃあ、 またあとで来ますね。 とりあえず、 ゆっくり休んでください」
  私がカプセルを飲み込んだのを見届けると、 看護婦さん、 病室から立ち去ろうとしたんだ。
  ちょっと、 待ってよ。 私まだ、 肝心なこと聞いていない。
「私の身体、 どうなっちゃったんですか? 声が変なのも、 眼がよく見えるのも、 私が歩けな
くなっちゃったのも、 ひょっとして全部事故のせいなの?」
  看護婦さん、 部屋のドアノブに手をかけたまま立ち止まった。
「そうね。 事故の後遺症といえば、 後遺症なのかもしれない。 でも、 あなたの足に問題があ
るってわけじゃいから安心して。 ちょっと今までとは身体の感覚が変わっているから慣れてい
ないだけ。 詳しい説明はあとでします」
「お父さんは? お母さんは? 隆太はどうなったの? 看護婦さん、 何か知ってますか?」
  私が家族のことを聞いたら、 一瞬、 看護婦さんの小さな肩がぴくっと動いたんだ。 でも、
何も言わない。 ドアノブに手をかけたまま、 凍りついたように動かないんだ。
「私だって、 ちょっと足は思い通りに動かないけどさ、 でも手も足もちゃんとついてるし、
身体にだって傷一つついていないんだもの。 だからたいした事故じゃなかったんだよね。
みんなも無事なんでしょ」
「・・・ごめんなさい。 詳しい説明は、 あとでします。 ごめんね、 八木橋さん」
  そういって看護婦さんは、 後ろも振り向かずに部屋から出て行った。
518前444:2005/05/08(日) 02:44:16 ID:zTyhxZwS
とうとう義体化されたヤギー。でも、本人はまだそのことに気がついて
いないのがあわれです。次回はさらにダークな展開になる予定・・・。
>>508
内容的にはかなりハードになるでしょう。ハードにしかなりようが
ないです。
>>509
やっぱりリサイクル可能なものは、極力再利用するのかな。だから、死ん
だらとりあえず義体を引き取りに来るのかも。でも、遺族に戻ってくるの
が脳ケースと、再利用できない半端な部品だけというのも余りにも可哀想。
部品はぬきとっても、外見はそのままに返してあげたいですね。
それより気になっているのが、義体化されたときにのこった生身の身体の
残骸をどう処理するのかってこと。ヤギーのもとの身体はどうなっちゃう
のかな。
>>510
こんな形ではじまっちゃいました。
感激してくださって有難うございます。美しいといっていただいて有難う
ございます。いつも、たくさんの感想カキコをくれる580さんが、今回に
限って感想が書けないということこそ何よりの感想です。本当に有難う
ございます。
この出だしのシーンは実は、かなり初期のころから温めていた、自分でも
書きたい、書きたいと思っていたシーンの一つですが、ようやく書き上げ
ることができて、私も感慨ひとしおです。
519名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 03:23:19 ID:Gyj2Pc3a
義体化を知らされたら、ヤギーはどうなるのでしょう。
義体化を受け入れられたとしても、次は世間の好奇の目に
さらされる。
ヤギーに、どんな言葉をかければよいのでしょう。
続きが気になってしかたないです。
520T:2005/05/08(日) 04:21:54 ID:+EcD6tDF
>>513-517
ああ、こういうリハビリもの大好き。
続き期待してます。

気づけばもうそろそろ512kb行ってしまいそうですね。
521名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 09:51:10 ID:7gtSr9Bg
>>520
そうですね。
ところで、次のスレの番号は
「機械化五人姉妹」てのはどうでしょうか?

本当は「機械化四姉妹」というアイデアを暖めてたのに容量一杯で先を越されたのが悔しいだけなんですけどw
522名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 16:22:20 ID:5vYy2+/o
M.I.B.様
やはりサイボーグはさらわれて無理矢理改造されてナンボですねw
敵側はもちろん主人公達も。だからSWについでこの話も萌えです。
523前580:2005/05/08(日) 19:04:06 ID:ml/ahyrf
>>513
お疲れ様です。
説明のつかない事柄に違和感を覚えながらも、義体化などという普通の女の子の
日常を逸脱した可能性に思い至るわけもなく、ひたすら戸惑うばかりの八木橋さ
んの姿が涙を誘います。汀さんの、義体前提の事務的な言葉遣いと当然のように
噛み合わない様も、事情を知って読んでいる身としては痛々しく感じられます。
生身の身体と相違が少ないのは、イソジマ電工が目標とする「本当の身体に近づ
きたい」という努力の結果としても、こんな時にはむしろ本人の苦しみを増やし
てしまうような気がします。外見も身体感覚もほとんど変わらない自分の身体を、
どうして作り物だと納得できるでしょう…。
この先、どれほどの苦しみが、八木橋さんを待っているのか…。自分の身体を見
て、たいしたことは無かった、家族は皆無事だったと希望を持った今日に比べ、
現実に直面させられる明日以降のことを考えると、胸が潰れる思いがします。
義体化のみならず家族の死までを告げなければならないのだとしたら、ケア・サ
ポーターも辛い仕事ですね。汀さんの支えが、八木橋さんの苦しみを少しでも軽
くしてくれることを、切に願います。
>>518
作者様の想いがこめられたものだからこそ、あれほど心を打つ美しいものになっ
ているのだと感じました。感動がさらに深まりました。ありがとうございます。
できるものなら、将来の医学の発達に望みをかけて残った身体を保存していただ
きたいところですが、それでは、お話がなりたたないですね。処分するにしても、
自分の身体と対面して別れを告げるのは辛そうです。いずれにしても、八木橋さ
んの悲しみを思うと、胸が痛みます。
524前444:2005/05/09(月) 01:40:29 ID:nW7IFJ1r
冗談じゃない。 このままベッドに釘付けにされるなんてまっぴらだ。 こんな時に、 おとなしく寝てられるわけないじゃ
ないかよう。 お父さんも、 お母さんも、 隆太も、 きっとこの病院のどこかにいるはずなんだ。 私はそう信じてる。 病室の
前には入院患者の名札が下がっているはずだ。 看護婦さんが意地悪して教えてくれないんだったら、 私、 自分で探して出し
てやるんだから。
  看護婦さんが出て行ったのをみはからって、 こっそりベッドから抜け出した私。 手も使ってさんざん苦労してスリッパ
を履いて、 壁にしがみつきながら、 不自由な足を必死に動かして、 廊下に出たんだ。
  でも、 いざ廊下に出てみると気が遠くなった。 私の部屋はこの病院でもかなり隅っこのほうにあるみたいで、 視線の
はるか彼方まで延々と廊下が続いているんだ。 この病院の大きさを初めて実感する。 この階だけで、 いったいいくつ病室が
あるんだろう。 全部調べるのに、 いったいどれくらいの時間がかかるんだろう。
  だけど、 引き下がるわけにはいかないよ。 きっとどこかに私の家族がいるんだ。 病院らしく、 廊下に沿って手すりが
ついているから、 手すりにつかまりながらなら、 なんとか動くことだってできる。 どんなに時間がかかっても、 私は探す
よ。 探し物が、 案外身近なところから出てくるみたいに、 意外と隣の病室にいるかもしれない。 隣の部屋からひょっこり
隆太が「姉ちゃん、 どうしたのさ?」なんて言いながら出てくるかもしれないよ。
  だから、 私、 ちょっとだけ期待して、 隣の病室の入り口にかかってる名札を見てみたんだ。 でも、 この部屋の主は
『佐々波玲子』っていう全然知らない人だった。 まあ、 うまい具合に隣の部屋にいるなんて偶然は、 なかなかない。 次だ、
次。 私が気を取り直して、 手すりにしがみ付いて、 次の部屋を見に行こうとした丁度そのとき、 病室のドアが開いて、出
てきた女の人と鉢合わせする格好になった。 私もびっくりしたけど、 むこうもびっくりしたみたいで、 お互いに黙って、
しばらく見詰め合っていたんだ。
525前444:2005/05/09(月) 01:41:53 ID:nW7IFJ1r
とても綺麗な人だった。 化粧っけは全然ないし、 服は私と同じで入院用の白いかっこ悪い服を着ているけど、 こんな
綺麗な人だったら、 お化粧なんかしなくても、 どんな服を着ても関係ないだろう。 もしも街中ですれ違ったら、 みんな振り
返るんじゃないだろうか。 男の人だったら目の保養だ、 なんて言って目尻をだらしなく下げながら、 女の人だったら羨望と
嫉妬で。 でも、 顔立ちが整いすぎてて、 人によってはお人形さんみたいで気持ち悪いっていう人もいるかもしれない。
私は、 こんな美人じゃなくていいよ。 決して嫉妬じゃなく、 本心からそう思った。
  先に声をかけてきたのは、 彼女のほうからだった。
「あんた、 新入りだろ?」
「は、 はあ」
  ずいぶんぶっきらぼうな話し方をする女の人だ。 見た目とのギャップでちょっと驚いた。
「この病院に来たばっかりだろってことだよ」
「うー、 そうです」
「オレは佐々波っていうんだ。 あんた、 名前は?」
  とっても綺麗な顔をした女の人が、 オレなんて男みたいな言葉使ってるから、 またびっくり。 なんだか宝塚みたいだ。
でも、 素直に自己紹介。
「八木橋です。 八木橋裕子」
「オレの顔見てどう思った?」
「どうって・・・、とても綺麗ですね」
  いきなり、 この人何言うんだろう。 確かに美人なのかもしれないけど、 ちょっとおかしいよ。 とりあえず、 当たり
障りない答えを返したけど、 私さっさと逃げ出したい気分。でも、 この足では走って立ち去ることもできない。 それに、
一応お隣さんにあたるわけだし、 あまり邪険にできないよなあって思いもあった。
「とても綺麗か。 それだけか。 ふん、 八木橋さん。 じゃあさ、 今から面白いもの見せてやるよ。 来いよ」
「え? ちょっと、 ちょっと」
  佐々波さんは、 私をバカにするみたいに鼻で笑ったかと思ったら、 強引に私の手を引っ張って廊下を歩き始めたんだ。
でも、 私、 足がうまく動かないものだから彼女についていけなくて転んじゃった。
「まあ、 まだ慣れていないんだろうし、 しょうがないか」
  佐々波さんは、 今度は私の腕を肩にまきつけて、 まるで酔っ払いを介抱するような格好で、 私を引きずっていった。
526前444:2005/05/09(月) 01:43:38 ID:nW7IFJ1r
行き先は、 トイレだった。 変なの。 トイレなんか見せて、 どうしようというんだろう。 この人、 綺麗かもしれ
ないけど、 話し方といい、 笑い方といい、 強引にトイレに連れて行くことといい、 やることなすことまともじゃない。
でも、 こんな不自由な足では逃げることもできないんだ。 私は彼女にひっぱられるがまま、 洗面台に備え付けられてい
る大きな鏡の前に無理やり立たされた。
「この鏡見てみろよ。 かなり面白いだろ?」
  そういえば、 私、 病院に来てから自分の顔をまだ見ていなかった。 だから、顔に変な傷が残ってなきゃいいなあ、
なんて思いながら恐る恐る鏡を見てみたんだ。
  鏡には佐々波さんが二人映っていた。 一人は意地悪そうに笑ってる。 もう一人は不安そうな怯えた眼で私を見ている。
                 え?
                 え?
   一瞬、 何が起こったのか分からなかった。
  私、 佐々波さんと全く同じ顔をしている。 まるで双子みたいに。 私、 あわてて顔を触ってみた。 そしたら、 鏡の
中の佐々波さん瓜二つの女の人もやっぱり同じように顔を触るんだ。 やっぱり、 鏡の前に映っているのは間違いなく今の
私の顔なんだ。 でも、 こんなの私じゃない。 どんなに綺麗な顔でも、 そんなのちっとも嬉しくない。 私の顔はどこへ
行っちゃったんだよう。
「どうだ。 面白いだろ?」
  佐々波さんは私が動揺する様子をみて楽しんでる。 面白いはずない。 こんなのギャグにしたって全然笑えないよ。
あなたは私にいったい何をしたんだ。
「何なの、 これ。あなたの仕業なの?」
  私は佐々波さんを睨みつけた。 いたずらにしても、 ほどがある。
「おお。 恐い。 いっとくけど、 オレは何もしてないぜ。 それが、 正真正銘、 今のあんたの顔さ。 ははは、 俺たち
どうして同じ顔をしているんだと思う?」
「どうしてって、 ゼンゼン分からないよ! どうして私、 あなたと同じ顔をしてるのさ? こんなの私の顔じゃないよ。
私の顔は、 どこへ行っちゃったんだよう」
527前444:2005/05/09(月) 01:51:39 ID:nW7IFJ1r
「どうしてか。 そんなの簡単さ。 それは俺たちがお人形さんだからだよ。 お人形さん。 この言葉の意味、 あんたに
分かるかなあ」
  佐々波さんはお人形さんってところを妙に強調した。 そして自嘲気味に笑った。
「お人形さん?」
  佐々波さんが何を言いたいのか、 まるで分からなかった。
「汀の奴、 あんたに何か言ってなかったか?」
「みぎわ?」
「白衣を着た、 いけすかないチビ女だよ」
  ああ、 さっきの看護婦さんのことだ。 あの人、 汀さんって言うんだ。
「詳しいことは、 全部あとで話すって言ってたけど・・・」
「ふーん、 まだ何も聞いてないんだ。 ま、 これから楽しみだな・・・」
  佐々波さんは、 そう言うと、 私の肩をポンと軽く叩いて、 トイレから立ち去った。 私は一人、取り残された。
  一人になってみると、 今まで怒りで抑えられていた恐怖が、 じわじわ身体を蝕んでいった。 どうして、 私、 佐々
波さんと同じ顔してるんだろう。 彼女の言った、 お人形さんって何のことだろう。 私の声が変わってしまったこと、
眼が突然よくなったり、 うまく歩けなかったりしたことと、 多分何か関係があるに違いないんだ。 なにより、 私、 本
当に八木橋裕子なんだろうか? 私、 八木橋裕子としての意識は確かにここにある。 でも、 鏡の前の私はまるで別人だ。
私自身は確かに八木橋裕子だって思っても、 それを証明する手段なんか何一つない。
  私はただ事故に遭って病院に運ばれただけだと思っていたけど、 そうじゃない。 他に、 何か得体の知れないことが、
私の身体に起こっている。 私は、 恐ろしさのあまり、洗面台の下にうずくまって泣いた。 いや、 泣こうとしたんだ。
でも、 どうしてか涙は一滴たりとも流れてこなかった。
528前444:2005/05/09(月) 02:06:24 ID:nW7IFJ1r
>>487
そのネタ、早速使わせてもらいますね。とりあえず、こんな感じ。
>>519
義体化を知らされる前にすでに轟沈寸前、というか轟沈しました。
先が思いやられます。
>>520
有難うございます。リハビリものなんて、およそサイボーグもの
らしくない超地味な題材なんですけど、このへんをしつこく書くのが
私なのです。
>>521
【機械化】サイボーグ娘!機械化五人姉妹【義体化】
となるわけですか。五人姉妹はいいのですが、機械化が繰り返しに
なっちゃっているんですよね。いい言葉ないかなあ。
いずれにしても、残り30レス少々といったところでしょうか。
今回は早かったです。
>>523
あの看護婦さんが汀さんってことは一言もいってないんですけど、
よく分かりました。正解です。って簡単すぎますよね。
次回は、汀さんの口から全ての事実が明らかになります。
私だったら、こんな仕事、嫌だな。
529名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 02:25:31 ID:UXctM0zO
元男の佐々波さんは、女言葉じゃないといけないのでは。
義体化されたショックで男言葉に戻ったのでしょうか。
あなたの体はもう脳だけですと言われる義体化告知は、がん告知より
きつそう。生き残れるのだけど。
530前444:2005/05/09(月) 02:33:02 ID:nW7IFJ1r
>>529
えと、佐々波さんは身体はれっきとした女ですよ。心が男なだけです。
まあ、事情はおいおい。
531名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 19:58:09 ID:B7FLoBnR
M.I.B.様なら意識は元のままで、意に反して体を操られて友達や妹を改造させちゃうかとおもた。
532名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 20:31:43 ID:qsFyhrbl
>>531
またか
なんか自演か粘着臭いんだよね。本当にM.I.B.氏のファンならやめたほうがいいよ
533名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 07:27:45 ID:+9tFjjIV
自分には文才はないがアイデアにあふれていると思っているのでしょう
生暖かく見守ってあげましょう
534前389:2005/05/10(火) 19:13:40 ID:NzKk15Cf
512kbが近いと言う事なので、新作は次スレからにしようと思います。
 
何番踏んだ人が立てるか、決めておくべきですかね?

>>444
身体と心の別れをそう表現するとは…さすがです
535名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 20:21:03 ID:UKiDkSIc
>>534
何番って指定するのは、このスレの性格上無理があるんではないだろうか?
(1行の感想なら100レス以上可能だけど、SS書きはじめたら30レスももたないだろうし)

SSを書く人は新スレを立てて、こちらは雑談で使用するので構わないと思うんですが。
536名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 20:52:56 ID:kAKq+1aL
次に書く人が立てるのが一番合理的だよ。
53782:2005/05/10(火) 22:01:13 ID:S4qw1d+x
このスレで
前389氏は389を取っておられるが、
444は私が踏んでしまったので前444氏は
どう名乗っていただけばよいかと
恐縮しております。


アクアノート第2部は新スレになる予定です。
538前444:2005/05/10(火) 22:15:23 ID:hsCD4NPg
>>535-536
了解。
じゃあ、私も次回から新スレに書き込みます。そのほうが即死回避に
なりそうですもんね。(と、いいつつ、まだ続き書けていませんが・・・)
で、スレタイは521さんのでいきます?
>>534
もう次作はできてますか?早く読みたいです。
>>537
3の444と名乗りましょう。
539前389:2005/05/11(水) 01:27:20 ID:5LDJY/bv
>>521
スレタイ、「五スレ目」というニュアンスが伝わったほうが分かりやすいと思うんですけど。
「機械化五人姉妹に萌えるスレ」と勘違いされるような気も…
まあ、私の考えすぎかもしれませんが。
540名無しさん@ピンキー:2005/05/11(水) 02:55:46 ID:YzjMaUyP
漏れも「機械化○姉妹」はやめたほうがいいと思う。
はっきり言ってひく。

これまで通り○人目でいいよ。
541名無しさん@ピンキー:2005/05/11(水) 03:16:40 ID:tIao0CIB
>>521
うざい
きしょい
氏ね
542名無しさん@ピンキー :2005/05/11(水) 13:21:17 ID:+b8eVp0Q
ええい 誰も次スレ立てんのか?
543名無しさん@ピンキー :2005/05/11(水) 17:06:10 ID:+b8eVp0Q
立てたです
【機械化】サイボーグ娘!五人目【義体化】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1115785525/
544名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 08:56:24 ID:mLzspFkU
ほっしゅ
545名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 22:30:41 ID:HjE7xib8
使い切るまでのネタを

サイボーグ化して、巨大ロボットに組み込まれるとか見てみたいな。

生体パーツとして選ばれ改造されてしまう。
そのまま、ロボットに組み込まれて敵と戦うことに。
パーツとして戦う非日常と、それを隠して暮らす日常とか。
546名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 22:51:19 ID:kkDGoX+6
>>545

つ【鋼鉄ジーグ】
547名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 23:05:06 ID:HjE7xib8
>>546
男はいらん。
548名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 00:24:43 ID:UAds2fnv
>>547

では、

つ【マグネロボ・ガ・キーン】

片方は女。




・・・つか古いよな俺 orz
549名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 02:59:48 ID:BC4amylc
エヴァでプラグスーツの代わりにサイボーグ化、みたいなのは見てみたいな。

シンジを女にして、拉致されてエヴァの制御用サイボーグパーツに改造。
そのまま、組み込まれて使途と戦わされる。
学校では隠そうとするも、ばれてしまう。

こんな感じで。
550名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 00:34:09 ID:O+xwrHqL
>>545
デビルガン…いや、なんでもない。
551307:2005/05/21(土) 23:06:54 ID:JX+HozwH
>>545,549
萌え!!それいいでつ!改造されてパーツの一部にされてしまうなんて勃起萌え。
552名無しさん@ピンキー
>>548
つ[アイゼンボーグ]