囚人服の女の子に萌えるスレ

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911あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/13(金) 21:25:31 ID:5LOYC9VV
やがて尾錠を留めるカチという音が響くと、助手が背後にまわり、
二人の腰の後ろの皮紐をつかんで、上にひきあげ、きちんと絞まっているか確かめた。
少女たちは、力持ちの助手のために、ほとんど吊り上げられ、
「ぎあ」
「あああ」
と悲鳴をあげた。助手は非情にも、
「まだ緩いな。皮紐を締めなおせ」
と命令し、少女たちは、顔を赤くして、眉根を寄せながら、皮紐を引締めた。
912あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/13(金) 21:27:05 ID:5LOYC9VV
尾錠を再び掛けなおし、カチ、カチと留まる音がすると、腿をせつなそうに寄り合わせ、
「あ、う〜ん」
「い、いたーい」
と、それぞれ感想を述べる吐息を漏らした。
黄色い髪だった少女が、こんなのは、とても耐えられないと思ったらしく、
発作的に下着の尾錠を外そうと、手を忙しく動かし始めた。
しかし、いったん嵌った尾錠はコツをつかまないと、簡単には開けられなかった。
913あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/13(金) 21:28:19 ID:5LOYC9VV
皮紐を引っ張ると、日干しにした古雑巾そっくりの硬い布地が、縄をよじり合わせたようになり、
余計に股間にはまりこんでしまうのだった。少女はフタフタとしゃがみ込み、
余計に布地が喰い込むので、
「い、いやだあ〜、ひいい」激しく頭を振って、嗚咽した。
とうとう助手と看守が脇に手を差し込んで、無理やり立たせてやらなくてはならなかった。
914あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/13(金) 21:30:58 ID:5LOYC9VV
金茶色の髪だった少女が、なだめるつもりで、
「ちゃんと、洗濯したあるから、だいじょーぶよ、ね」
と云うと、その軽率な発言には、たっぷりお返しがきた。
「しゃべっては、ならん!」
四角い顔の女管守の長い乗馬鞭がしなやかに飛び、小気味よい音を立てて、
少女の脹脛(ふらはぎ)にあたった。
「ピシーン」
派手な音がして、少女が飛び上がり、2発目が、まったく予期しないところに、
幼い胸の乳首に正確に喰い込んだ。
少女は無言で奇妙なステップを踏み、
915あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/13(金) 21:32:19 ID:5LOYC9VV
バチ〜ン
3発目を二の腕に受けて、やっと、
「ぐあ」
と苦しげな声を絞り出した。息が詰めて苦痛をこらえていたらしく、
「はあ、はあ、はあ」と肩が上下した。
四角い顔の看守が、鋭く怒鳴った。
「許可なく口を利いてはならん。さっきも注意したはずだ。
もう一度、同じことをすると、反抗の咎(とが)で懲罰にかけるぞ! わかったな」
震えて、涙目になった金茶色の髪だった少女が、こくこくと、うなずくと、
916あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/13(金) 21:33:40 ID:5LOYC9VV
「はい、わかりました、先生、と云うんだ」再び、怒声が浴びせられた。
少女は、忙しく頭をさげながら、
「あう、あいい、あい、わかるまひた、せんせー」
と、苦痛のあまり回らなくなった舌で、いそがしく答えた。
「頭はじっとしている。目を動かしてはいけない。気をつけの姿勢を、とれ」
少女は、気をつけが、どのような姿勢か理解できなかったらしく、胸を抱いて、
それが彼女の癖らしく、首をわずかにかしげて、口を開けたまま、
黒目がちの目を丸くして、恐ろしい鞭を持った看守を呆然とみつめた。
917あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/13(金) 21:56:23 ID:5LOYC9VV
脇に寄ってきた若いロストラ看守が、
「ほら、こうする」
少女の腕を胸から離し、首をまっすぐに直し、両足の踵をつけて、曲りなりにも「気をつけ」の姿勢をつくってやった。
「はい、わかりました、先生、と云うのはどうした?」
少女は、あわてて、痺れた口で機械的に繰り返した。
「あい、わかりまひた、せんせー、ううう」
四角い顔の女看守も、あきれて、両手で鞭をたわませると、
「よし、気をつけて、看守の命令・指示に従うんだ」
と低い声になって、少女の顔を睨み付けた
918Ricardo ◆JDrajVT7Lo :2005/05/14(土) 00:20:16 ID:Ay+LoKVN
あ氏、いつも小説どうもありがとうございます。

金茶色の髪だった少女は、諦めの感じなんでしょうね
黄色い髪だった少女は、以前の綺麗な被服の感覚から抵抗が強いなあって、
感じが良く出てますね。
金茶色の髪だった少女の、軽率な発言する幼さもまだあるので、
この先とても苦労すると思う。
>「あい、わかりまひた、せんせー、ううう」
これ、とてもいいですね。

若いロストラ看守、中年じゃないかと思ったんだけど、
意外と若いんだなあ。
少女の裁判の方も楽しみですね。
919名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 00:53:53 ID:51O5SCFC
【トラックバック来たよ】 (ver. 0.11)
[タイトル] 【社会】24歳無職男、19歳女性に首輪つけ3カ月以上監禁…兵庫
[発ブログ] ニュース速報+@2ch掲示板
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1115820137/l50
( ref= http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1115820137/l50 )

[=要約=]
★女性に首輪で3カ月監禁、24歳無職男を逮捕・警視庁

・警視庁捜査一課は11日、兵庫県赤穂市の無職の女性(19)を3カ月以上にわたり、
 首輪をするなどしてホテルや自宅に閉じ込めたとして、監禁の疑いで無職
 小林泰剛容疑者(24)を逮捕した。

 調べでは、小林容疑者は昨年3月8日ごろ、出会い系サイトで知り合った女性を
 東京都渋谷区のホテルに呼び出し、顔を何度も殴って「逃げ出せない」などと
 言って脅した上、首輪を付けるなどして同年6月19日まで、ホテルや東京都足立区の
 自宅に監禁した疑い。

 女性が7月に告訴し、警視庁が捜査していた。
 調べに対し、小林容疑者は「覚えていない」と供述しているという。
 
 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20050511STXKD073111052005.html
920あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/14(土) 04:09:46 ID:MERE58tc
904>
>普通の女の子の生活の道から外れてしまって、牢の中で一生過ごす女の子の複雑な感情
これには、たぶん娑婆との対比場面が必要でしょうね。黄色い髪の方には。ちょっと工夫を
してみますが。
金茶色のほうが本当は可哀想なんです。アーシュラ嬢は牢屋の中で
また何かしでかすかもしれません。視点が少女たちのほうにむいてしまうと、
物語としてはヘンになるのですが、これは神の視点を使うしかないです。
>連帯感と険悪感が同居
これは、なかなかよいですね。そこに運命的なものを織り込めば面白いのですが、これが難しい。
娑婆での体面を全部否定される晒刑ないし、それに似た状況はぜひ入れたいですね。
>牢名主
派手なキャラではないですが、房内の悪徳の管理人とでも云いましょうか。
本人は悪気がないので、余計こまった人なのです。
921あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/14(土) 04:14:52 ID:MERE58tc
竜巻岬、なかなかファンシーでした。
面白い発想ですね。勉強になります。
922あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/14(土) 15:23:31 ID:eNYFDhtW
アーシュラは女看守どもに寄ってたかって鎖と枷を外され、助手は机から、今度は腰衣をとりあげた。
自由になった脚に腰衣を突っ込むと、それは頑丈な革パンツだったが、丈がひどく短く、
股下は1センチしかないことが分かった。おまけにサイズがひとまわり小さいのを選んであり、
履くときには力を入れて引っ張りあげないと、とても腰を通過しなかった。
不用意にかがむと、裾が上に引っ張られ、尻が半分くびれて端からはみ出る代物(しろもの)だった。5個の錫製の大きな前ボタンを掛けると、腰全体がひどく圧迫され、尻が押し上げられ、
身動きすれば股間が擦れて、走ることなどは到底できない。固くかがった裾が太腿の付根に
枷のようにピッタリ嵌って、ベルトがなくても、ズリ落ちる心配は皆無だった。これが濡れて乾くと、
革が縮んでしまうので、脱ぐのが困難だろうと思われた。その時には、どのような苦しみを味わう
ことになるかは、考えるだに恐ろしかった。
923あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/14(土) 15:26:01 ID:eNYFDhtW
少女たちも古びて黒ずんだ革パンツを穿いたが、やはり、ひとまわり小さいサイズとなっていた。
黄色い髪だった少女は、このようなたぐいの拘束を受けるのは始めての体験らしく、
肩で息をしながら、頬を紅潮させ、両腿を重ねて、恥ずかしい疼きを隠そうと努力していた。
金茶色の髪だった少女は、しきりに湧いてくる唾を飲み込みながら、口を半開きにして、
目の焦点が定まらず、かすれた息を継ぎながら、さっき教えられたとおりに、
懸命に「気をつけ」の姿勢をしていた。
924あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/14(土) 15:28:51 ID:eNYFDhtW
上衣は丸首で、袖がなく、肩と腋の下がむき出しになり、裾が臍のところまでしかなかった。
これだけサイズを合わせてあったが、布地が硬いので、ボタンをかけると、
包んだ胸のふくらみが押し潰されて、息苦しいのだった。
腕も脚も剥き出しで、坊主頭のせいで、未決監収監者用の被服を知らない人間にとっては、
アーシュラと少女たちは、もしかしたら異国から買ってきた珍奇な奴隷ではないのかと思わせた。
被服係の女看守が訓戒した。
「今に被服が伸びて、おまけに身体もやせて、ちょうどよい寸法になる。
身体を囚衣に合わせるんだ。」
少女たちは首を縮め、謹聴している。
925あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/14(土) 21:01:14 ID:eNYFDhtW
最後に、木製の靴があたえられた。筒を斜めに削ったような形で、踵が重く、ひどく高いので、
常に爪先立ちしている状態になった。甲を細い革の尾錠で留めるようになっていた。
窮屈な硬い木の靴の中で、親指の付け根に体重のほとんどが集中した。
しかっりした腰つきの、金茶色の髪だった少女でさえ、腰が浮き、最初はまっすぐ立っていられず、
足取りが乱れた。
黄色の髪だった少女は、思わぬ足指の苦痛に腰を浮かせ、倒れこもうとした。
周囲の看守が脇を抱え、そのうちに身体がバランスを覚えて、数分後には
なんとか自力で歩けるようになった。
この種のかかとの高い靴を履きなれているのかもしれなかった。
926あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/14(土) 21:02:57 ID:eNYFDhtW
しかし、このように極端なものをはくのは、バレー舞踏者くらいだから、家で暮らしている時には、
舞踏教師のところにかよって、レッスンを受けていたのではないだろうか。
直立すると、のけぞった形になるので、胸と尻が突き出され、きつい囚衣が余計にそこを締め付けた。
身体の動きを奪うことで、逃走を防止しようとする、念の入った手段が重ねてとられているのだった。
927Ricardo ◆JDrajVT7Lo :2005/05/15(日) 03:29:04 ID:USQYu6HG
あ氏、いつも楽しませて頂いてどうもありがとう♪

>これには、たぶん娑婆との対比場面が必要でしょうね。
牢の扉の鉄格子を両手で掴んで、涙ぐむ感じもあると良いんだけどね。
そろそろ名前が解ると色分けより説明しやすいと思います。
黄色い少女はお化粧が出来ない、生理用品に不満があるとか感じると思うし。
面会に来た同じ年頃の女の子の服装、お化粧を見て、
もう普通の女の子の生活は終わったんだと感じると思う。
> 金茶色のほうが本当は可哀想なんです。アーシュラ嬢は牢屋の中で
確かに恵まれていない環境だと思うんだけど、
この子の場合、『軽率な発言』を考えると、姉的な立場じゃないかなって思う、
下の子を思いやる癖が出たのかなって感じですね。
928Ricardo ◆JDrajVT7Lo :2005/05/15(日) 03:32:24 ID:USQYu6HG
> そこに運命的なものを織り込めば面白いのですが、これが難しい。
>娑婆での体面を全部否定される晒刑ないし、それに似た状況はぜひ入れたいですね。
連帯感は収監されていると言う立場、でも罪状では険悪感はあるはずです。
そう思うのは、女子刑務所で窃盗犯の隣に殺人犯が寝ているのは怖いと看守に言ったら、
『貴方達は犯罪者でしょ』と言われてる話を思い出すからです。
だから、女囚同士の刑期と犯罪歴の感情のぶつかり合いってあると思う、
『なんで、同じ窃盗であいつが5年で、あたしは10年なんだって』感じで、
罪の意識の有る無しでもそうなりそうですね。
う〜ん、ここだと判決後に晒し者にされた方が、可愛そう萌えしやすいですね。
恥ずかしい晒し者だともう二度と悪いことをしたくないって思う。
体面を全部否定しますけど、真面目に服役して更正した女囚の保護法があって良いんじゃないかな?
その印か何かあると一般人としての身分が限定されているけど、
法律である程度立場を最低限保護されるとか、
刑期は終えたけど、粗暴、素行不良なら保証する事もないと思うんです。
尻の焼き印の番号で元女囚って解るけど(規則で超ミニスカなど)、
更正した印があるので、酒場などで働き口が見つかるとかですね。
ここで同じ境遇の女の子達が集まって、
そうでない者はそれで集まる店とかですね・・・
これも運命的な物なんだろうけど。

> 本人は悪気がないので、余計こまった人なのです。
これは、長期の刑で服役中の人ですね、
女の子同士の中ではリーダー格の人が出来ますよね、
多分、そういう立場だと思う、なら楽しみですね。
それだと、○○派とかグループもありそうで、楽しみです♪
思ったんだけど、刑務所は未成年から35歳ぐらいまでの集団と、
これ以降の集団に分けて管理されている方が、余計な年齢の絡みが限定されるので、
萌えやすいのではと思います。
だって、ストレートに老人を出したら萎縮するじゃないですか、汗♪
929Ricardo ◆JDrajVT7Lo :2005/05/15(日) 03:40:40 ID:USQYu6HG
>>919
はあ、困った事件なんですけどね、
最初、金はそんなに無いだろうけど、
マンションっていくらの?って思ってたんだけど、
とんでもない事が出てきたな、唖然だね。
930Ricardo ◆JDrajVT7Lo :2005/05/15(日) 12:57:04 ID:ltX4kCMI
>>921
>竜巻岬、なかなかファンシーでした。
>面白い発想ですね。勉強になります。
この小説ってこのスレの住民にとっても萌る物だと思う。
飼育、収監、お仕置きなど盛り込んでいて、
一般社会から隔離された女の子達の、巧みな心理描写と無駄のない文章。
これを読んでから少女刑務所に収監中の女の子の物語が、
出ててもいいんだけどなあって思いました。

へそ出しに木靴ですか、オランダの木靴を思い浮かべるんだけど、
集団ヒステリーになってタップしたら、
やたら五月蠅い気がする。
と言うことは裁判に出るときもこの服装かな?
931あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/15(日) 17:04:42 ID:vieBz1uS
年配の看守が被服係に近寄って、なにやら耳打ちした。重要な説明を忘れていたのを注意したらしかった。被服係は、そんなことは忘れてはいない、最後までとっておいたのだ、といわんばかりに、まるで悪びれた様子を見せず、口を開いた。
「では、最後に云っておく。一番知りたかった事だろうが、外出や予審尋問、法廷に出かける時には、更に厳重な外出用被服を貸与する。歩くたびに身をよじるわよ、ふふふ」
932あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/15(日) 17:12:02 ID:vieBz1uS
被服係は、満足げな顔つきで続けた。
「ただし新品同様の、ちゃんと紺色をした未決服だ。楽しみにしておけ。
娑婆(しゃば)の善良な皆様に、立派な未決囚ぶりを見せてやれ。
剥出しのむっちりした太腿に、ふと腕だ。
懲罰を受けて、せっかくの肌に、鞭の痕(あと)をつくらないように、気をつけるんだ。
帽子は無し。未決囚は被り物はしない。外では胴衣も無しだ。
無垢な胸を予審判事殿にさらけだして、正直に何もかも申し上げるんだ。
昔からそう決まっている」
933あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/15(日) 17:15:10 ID:vieBz1uS
それを聞いて、金茶色の髪だった少女は、喉をごくりと鳴らし、
黄色の髪だった少女は、わなわなと身体を震わせた。
年配の女看守はうんざりした様子で、配下の監房係の女看守どもに、
「装備終了、戒具を確認しなさい」と命令した。
被服係は、まだ云いたいことがあったらしく、
自分の名演説を中断した年配の女看守を腹立たしげににらんだ。
934あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/15(日) 17:20:08 ID:vieBz1uS
四角い顔の女看守が、金茶色の髪だった少女の手錠と腿枷を素早く点検し、
「異状なし」と報告し、腰に改めて捕縄を打ち、縄尻をとった。
点検に手間取っていた金髪美人のロストラ看守が、聖歌隊向きの澄んだ声で、
「異状なし!」と必要以上の大声で叫び、黄色い髪だった少女の縄尻をとった。
最後にアーシュラ担当の女看守が、煙草の吸い過ぎか、火酒の呑みすぎらしく、
錆びの浮いた声で、「異状なし。点検終了」
と、アーシュラの縄尻をとり、身体を覆った何条もの鎖がジャランと鳴った。
935あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/15(日) 17:27:05 ID:vieBz1uS
それを待っていた年配の女看守が、号令をかけ、
「押送! 押送伍、収監者、前にいー、進め」
収監者と女看守の列が、鉄格子の扉をくぐり、長い廊下を練り歩いていった。
936あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/15(日) 17:32:01 ID:vieBz1uS
時々、アーシュラの縄尻を取っている女看守が、捕縄を強く引いて、
歩度を落とすよう無言で指示した。
盗賊の女首領の強健な脚は、いさぎよく、早く進みすぎたからだ。
少女たちは、その後をゴトゴトと木靴の踵を踏みしめながら、追い立てられていった。
閂(かんぬき)が厳重に掛かった鉄扉が並んだ殺風景な廊下を何度も折れ曲がり、
やがて鉄格子の列の続く区画に入った。
937あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/15(日) 17:33:06 ID:vieBz1uS
黄色い髪だった少女が、余りに長い道中の不安に耐え切れず、嗚咽を漏らし始めた。
「うう、うう、うう」
途端に女看守の鋭い注意がとぶ。
「静かに!」
ピシャと、ふくらはぎを鞭で叩く音がし、
「あ、あっあ〜」押し殺したあえぎ声が続いた。少女のなめらかな脚に赤い筋が浮かぶ。
938名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 20:31:09 ID:sfqRFzRx
>>937
なんかしばらく来ない間に読ませていただいたのですが、すごく良いです。
イイ!!!!!!
女囚に強く言えず、戒具さえも上手に扱えられない、
新人の女看守という設定は如何でしょうか?
思わず敬語を使ってしまうとか(w
939Ricardo ◆JDrajVT7Lo :2005/05/15(日) 22:46:45 ID:948nMBO1
あ氏、本日もありがとうございます。

新品同様の紺色の未決服ですか、良いですね。
この被服係は、相当、ひねくれ者って感じがする。
だって、わざとどうなるか教えているから。
> 自分の名演説を中断した年配の女看守を腹立たしげににらんだ。
ってことは、被服係は、年配の女看守に反感を持っているってことかな?
なら、この展開楽しめそう(^^;)

> 閂(かんぬき)が厳重に掛かった鉄扉が並んだ殺風景な廊下を何度も折れ曲がり、
>やがて鉄格子の列の続く区画に入った。
このシーンって好きなんですよね。
鉄格子の扉が閉まったときが、外の世界との精神的な繋がりを絶つ感じですね。
法廷での事でどうなるか頭がいっぱいで、不安でしょうがないと思う。
こういう緊張状態でやたら話し出すか、じぃーっと黙んまりを決め込んでしまうかするんだけど、
アーシュラは黙りするのだろう、二人の少女は?
お楽しみですね♪
940Ricardo ◆JDrajVT7Lo :2005/05/15(日) 22:47:29 ID:948nMBO1
さげ忘れ・・・・・・・・orz
941あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/15(日) 23:40:15 ID:ohcAr242
927-928>
その印か何かあると一般人としての身分が限定されているけど、
法律である程度立場を最低限保護されるとか、
尻の焼き印の番号で元女囚って解るけど(規則で超ミニスカなど)、
更正した印があるので

これはグドアイデアですね。無期刑の重罪囚には烙印・入墨なのですが、
成績良好で仮釈放になると、南洋の孤島に追放されて、そこの酒場や女郎屋
で訴訟費用や保釈金返濟(保釈金業者が借してくれるので、利子がたまる)、
民事弁済金(被害者の損害賠償は刑事訴訟とは別に民事で行う)
を支払うために働くというのは、いじめすぎでしょうか。金持ちは自費で
返濟するので、そういう過酷な目に会わなくてもよいし、整形医に烙印を
消してもらう手もあります。当時の医療技術では、醜い傷跡は残るけど。
牢名主は色気たっぷりの30後半です。

938>戒具さえも上手に扱えられない、新人の女看守
どうも有難うございます。新人看守、いいですねえ。もうロストラ看守が
出てますので、未決監が終わって、本格的な監獄に入ってから、ぜひ
だします。どんな顔立ちや性癖がお望みでしょうか。新人なので、
年頃は17〜20くらい。ヘマをして、自分も懲罰にあってしまうとか。

939>
実はアーシュラは世間に聞こえた大悪人とされているので、案外に牢内では
同房に怖れられる存在なのです。まだ隠れた配下がいて、復讐されそう。

942Ricardo ◆JDrajVT7Lo :2005/05/16(月) 01:05:15 ID:EdocYvja
>>941
>これはグドアイデアですね。
こういう感じでどうでしょう?
受刑者はすべて尻の焼き印で囚人番号が解るといいなと思う。
尻の焼き印で窃盗をしたことを悔やむ若い娘がいたりできるから。
体力的に耐えられると判断されたら焼き印、それ以外は入墨でというのもいいかな。
一般社会でも、ああ、うちで働きたい?尻の模範囚の印があるんならいいよと、
受け入れる保証をするんだけど、もちろん否定もできるけど、
きつく否定してはいけない、短期間でも雇わなければいけないと法律で保護する。
元の一般人とちがい2級、3級市民にされるので、なにかと権利が限定されてしまう。
尻をみれるように規則で超ミニスカでTバックショーツ姿。
トイレも一般の1級用が使えないので、数が少ない2級、3級市民のトイレを探すしかない。
無ければ大勢の人の前で・・・汗
2級、3級市民は両手錠、足枷の付いた姿で決められた年数の期間それをはめたまま。
被害者の意志により一生付けたままの女の子も・・・汗
生活の場所は自宅か収監所で、外出は自由にできるので門限を気にするだけ、
1級市民との結婚により、準1級とされることもあるが、
裁判所で判断をくだされた者のみ。
943Ricardo ◆JDrajVT7Lo :2005/05/16(月) 01:05:52 ID:EdocYvja
>>941
>民事弁済金(被害者の損害賠償は刑事訴訟とは別に民事で行う)
>を支払うために働くというのは、いじめすぎでしょうか。
どのみち生活の為に働かなければならないので、いじめでもないでしょうね。
人気のある元女囚は稼ぎも良いと思うんです。
金持ちならそこで働かなくても良いはずだと思う。

>整形医に烙印を消してもらう手もあります。
これだと前科者の印を偽証すると思うんですけど、

南洋の孤島に追放されると一般人がもと受刑者を見る機会が少なくなるし、
この場所の酒場の収入が不安定だと思う。
身近な所の酒場などを仕事先に斡旋されたり、、
保養地の酒場で働くと言うのが良いかと思う。
両手錠、足枷の付いた姿で酒場で働く萌える職場。
そこで訴訟費用や保釈金返濟を稼ぐのですね。
成績良好でない印がある元女囚は、お仕事探しで苦労する、
3級市民となって2級よりもっと制限される。
生活の場は収監所でそこで暮らしてお外で働く、
門限があるので、遅刻だと罰があるので時間を気にする。
収監所の中でのお仕事もあるが、
この場合、安くて規則で外に出る事が制限されて殆ど出られない。

>牢名主は色気たっぷりの30後半です。
ガキの頃から入ってるんだというのがいいかな、
944あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/16(月) 21:20:14 ID:IRse7YZ3
廊下側には鉄格子しかないので監房の中が丸見えになっており、、誰もいないところもあったが、
囚人をギッシリと詰め込んである監房も幾つかあった。5本の通路が交差する広間に出た。広間に面して検身場の札が下がっている空き監房が幾つかあり、戒具と木靴が一杯に吊るされている部屋もある。
監視台が中央におかれ、5人の看守が各々受持の通路に向って座っていた。さらに5人ばかりが控えており、別に主任看守と副主任が台帳を開いたまま待ち構えていた。年配の女看守が号令をかけた。
「全隊いい、止まれ」
945あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/16(月) 21:21:13 ID:IRse7YZ3
女看守どもは急に立ち止り、収監者の縄尻を持つ手に力を込めた。
号令の意味がよく理解できない収監者は、みな縄尻を引っ張られ、やっと立ち止まった。
年配の女看守は、主任看守に向かって気を付けの姿勢をとり、敬礼した。
相手の答礼が終わるのを待って、
「未決監収監者、第35号、第54号、第76号を押送しました。全員装備終了。異状なし」
946あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/16(月) 21:24:54 ID:IRse7YZ3
主任は、端正な顔付の小柄な女看守だったが、古強者らしく肩章に金筋が2本入っていた。
「ご苦労さまでした。直ちに入房させなさい。第13雑居房です」
「はい。第13雑居房に入房させます」
年配の女看守は、ここでは、すこぶるテキパキと動いた。
女看守どもは全員一糸乱れず、歩調をそろえ、13雑居房と呼ばれた、鉄格子で廊下とさえぎられた部屋に収監者をつれてくると、年配の女看守が、
四角四面に命令した。
947Ricardo ◆JDrajVT7Lo :2005/05/17(火) 00:47:39 ID:CnMa9RER
あ氏、いつも小説を楽しませて頂いています。<(_ _)>
>誰もいないところもあったが、
>囚人をギッシリと詰め込んである監房も幾つかあった。
どんな年齢の未決女囚が入って居るんだろう?
興味ありますね。

3人は、第13雑居房に入るんですよね。
雑居房での会話が楽しみです、
ここの牢は地下牢なんでしょうか?
それとも窓から空を見上げる事ぐらい出来るのかな?
ここからの展開も楽しみです。
948あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/17(火) 20:55:33 ID:LOioYpQd
「入房! 解縛、解錠。枷、囚靴、回収確認」
女看守どもは、腰縄を解き、手錠を外した。木靴も脱がされて、回収された。
それらは再び監房を出る時には、保安のため装着されるのだ。
一緒についてきた当直の女看守が、腰の革帯からぶらさげた大きな鍵束から、
ひとつ選んで、隅の閂(かんぬき)に差込み、ガチャンと潜り戸式の狭い鉄格子の扉を開けた。
949あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/17(火) 21:00:23 ID:LOioYpQd
順々に肩と背中を押されて、部屋の中に押し込まれると、
中は案外に奥行が広く、壁際にはズラリと女囚が座り込んでいた。
その数おおよそ50人ばかり。裸の脚と腕を折り畳んで、いっせいに
こちらを睨んだ。なかにはニヤニヤしているのもいる。
担当看守が鉄格子の錠を閉め、施錠した。
重い鉄の音が、通路に響き渡った。
950あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/17(火) 21:01:18 ID:LOioYpQd
担当の女看守が宣言する。
「本日から入房の第35号、第54号、第76号だ。部屋長!」
奥の薄暗いところから、ツヤのある声が応答した。
「はい、これにおります」
「よく面倒をみてやれ」
扉のところに控えていた別の女囚が、声を張りあげ、
「おありがとーございます」
すると、監房内の一同が揃って、
「うえーいいいいい」
と唱和した。異様な合唱は、監房に殷々(いんいん)と響き渡った。
地獄の一丁目とは、このあたり、に違いなかった。
951あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/17(火) 21:19:25 ID:LOioYpQd
941>尻をみれるように規則で超ミニスカでTバックショーツ姿
これよいですね。
947>ここの牢は地下牢なんでしょうか?
未決監なので、普通の放射状獄舎で、地下牢は懲罰用ですね。
重屏禁に使うのは、鉄の小さい箱でもよいのですが、
地下牢は案外暖かいのが玉に瑕です。
952名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 21:37:45 ID:fRHaZKr1

妄想いいから、早く
 写真くれ 写真を

953Ricardo ◆JDrajVT7Lo :2005/05/18(水) 14:51:41 ID:TuyIZJ3x
>>951
約50人もいるんなら同年代、再犯者などといろいろとありそうだな。
再犯者から尻の焼き印の囚人番号を見せられて、
押されるんだよ、と知り、青ざめる所も・・・
見たいですね、こういう感じのって。
>「うえーいいいいい」
これってここに牢名主が居るって事ですか?

>重屏禁に使うのは、鉄の小さい箱でもよいのですが、
これだとフォークリフトで段重ねにしたり移動したり、
重ねていたら上の段の女囚のお漏らしが降ってきて、
相手の尻を抓りまくるなんて・・・あはは。
ハプニングが面白そう。
木の小さい箱なら、昔映画で見たけど入っているのは男でした。
重屏禁は独房でも良いと思う、鉄格子の扉の向かいの独房にも、
入っている子がいてっていうシーンって好きですね。
N○Kがアホでなければ牢のシーンは、萌えなんだけどなあ。
954Ricardo ◆JDrajVT7Lo :2005/05/18(水) 15:14:27 ID:TuyIZJ3x
>>952
またクレクレ君か?
955Ricardo ◆JDrajVT7Lo :2005/05/18(水) 22:44:05 ID:lzbM5g06
>>952
>妄想いいから、早く
>写真くれ 写真を

ご自分で探してください。
翻訳で探すのもいいんだけど、
自分の言葉で翻訳してから英文で探すのも良いんですけどね。
956あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/18(水) 22:58:42 ID:uTq0dj98
「さあ、きた。さあ、きた」の声に誘われ、扉を潜った途端に、
控えていた女囚が首を抑えて引き込んだ。
もうそれだけで黄色い髪だった少女は顔が青くなって、
冷たい石床にふたふたと、両手をつき、膝を折って、這いつくばってしまった。
金茶色の髪だった少女は、悪びれもせず、挨拶したが、
「ご 54号です。どうかよろしく、う・・・」
と我知らず言葉尻が震えた。アーシュラは無言だったが、
角役(受入係)の女囚は、その拷問の生々しい打撲の痕に目を見張った。
957あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/18(水) 23:00:42 ID:uTq0dj98
一番奥の正面に寝具用のマットを10枚重ねた見張台の傍で、
新入りを観察していた少し年季の入った三十台の年増女囚が部屋長だったが、気楽そうに笑っていた。
驚いたことに葡萄の大きな房を手にもち、同囚から集めた枕をいくつも壁に重ねて、
安楽に背をもたせかけて、くつろいでいた。
「そこの鉄格子の端が、新入りの場所ね。お疲れさまだねえ、まあ、ゆっくり慣れていけば、よいわよ」
部屋長は、鷹揚(おうよう)な口調で、やさしくものを云ったが、視線はアーシュラの上に注がれていた。
958あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/18(水) 23:02:13 ID:uTq0dj98
「じゃーと、まー、その、儀式を済ませておこうね、こういうのは、わたしは、苦手なんだけど。二番役!」
隣の3枚重ねマットから青い顔色の大きな女囚が降り立ち、左右の壁際からも数人が立ち上がってきた。
片手に便器の琺瑯(ホーロー)バケツの重そうなフタを振り上げ、額に青筋の立った女囚が、
キンキン声を振り絞って、唱え始めた。
959あ ◆OLgrqsfTNM :2005/05/18(水) 23:02:51 ID:uTq0dj98
「やいやい、おまえら、娑婆で何をしでかして、地獄の入口に、這いこんできた。曲がった松の木、かえでの木、花が咲かないこの世の隅に、やってきた手土産かわり、さあ、聞かせてみろ。正直に申し上げないと、この鉄の角が、可愛いお顔をぶちこわすぞ」
なんと、芝居がかったご挨拶、「しゃくり」という中世以来、語り伝えられてきた独特の口上なのだ。
960あ ◆OLgrqsfTNM
これも仕来りなので、アーシュラも仕方なく、相手をする。窮屈な囚衣が身体を締め付けてきた。
「76号、アーシュラ・ド・オルキデーオ。娑婆では、つまらない山賊の真似ごと、運悪く捕まり、ここに連れてこられました。」
部屋長は、オルキデオと聞いて、思わず手の葡萄の房をとりおとし、