625 :
双恋:
一条薫子「望ちゃん体操服持って来てないの? じゃ私の貸したげる」
二見 望 「ア…ありがと薫子ちゃん。でも僕、ブ、ブルマはちょっと…遠慮するよ…」
一条菫子「あー薫子ずるーい! 望ちゃんには私が体操服貸したげるのー」
二見 望 「す、菫子ちゃんもブルマ…」
一条菫子「望ちゃんは薫子のより私の体操服着たいよねッ」
一条薫子「ひどーい望ちゃん! 私の体操服着ないで菫子の体操服着るなんて、もう信じらンない!」
二見 望 「いや、それより、ふたりともブルマなんですけど…」
一条菫子「ん? ブルマだけど? それがどうかしたの」
二見 望 「どうって…僕男の子なんだけど」
一条薫子「知ってるわよ」
二見 望 「あ、あの、男の子ってのは、ブルマーじゃなくって、その」
一条薫子「ンもぅじれったいわね! さっさと着なさいよ! 女の子が厚意で貸してあげるんだから」
二見 望 「ハァ(疲 だから僕は男の子だから、ブルマーは女の子の着るものだから、僕は短パンとか云々」
薫子&菫子「(怒)そんなの幼馴染だから気にすること無いでしょ! さっさと選びなさい! さぁ、どっち?!」
二見 望
「・・・その日は結局、二人のどっちも選べなかった。
あれからずっと、菫子ちゃんも薫子ちゃんも、一言も口を利いてくれない。
僕はとんでもなく二人を傷つけてしまったのだろうか・・・・・・(sigh泣)」
626 :
名無しさん@ピンキー:05/01/11 00:23:54 ID:eb9Xas5A
ト書き(一条姉妹との絶交から一週間。今日も冴えない望。机について独り俯いて溜息をついている。)
ト書き(望、重い頭を起こす。偶然に窓下の校庭に薫子の姿を認める。薫子振り向き、一瞬目が合う。望思わずたじろぐ。菫子そっぽを向く。望再びうなだれる。)ト書き(
ト書き(廊下の向こうから、桜月キラ・ユラ、揃いのスポーツバッグを肩から提げ、息を切らして駆け寄ってくる。)