お母さんは正義のヒロイン

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933退魔戦士 有子
>>915つづき

客間に隆二の姿はない。彼は二階にある有子の部屋に忍び込んでいたのだ。
皐月とともに何度もこの家に足を運んだことのある隆二としては、目をつむっていてもど
こに誰の部屋があるのか、ということなどお見通しだった。

隆二は今、整理ダンスの下着が入っている引き出しを開け、自らの一物を取り出すと一心
不乱にそれをシゴいていた。
うっ、とうめくとペニスの先端から透明な液体がシャワーのように射出され、有子の下着
にまんべんなく浸透していく。無味無臭のその液体は瞬時に乾き、見た目は先ほどと寸分
変わらぬ状態になっていった。

「ひひひひ……狂っちまいな」
隆二はタンスの引き出しを閉じ、ボソリとこうつぶやくと彼女の部屋を後にするのだった。

シャワーを浴び今日一日の疲れを取った有子は、バスタオルを巻いたまま自室へと向かっ
た。長年息子の貴裕とふたりきりで暮らしていた有子は、脱衣所で下着を変えるというこ
となどほとんどしたことがない。
しかし、考えてみればいくら気心が知れているとは言え、隆二は赤の他人である。何気に
客間の方を伺う有子は、グーグーと言う隆二のイビキが聞こえてきて幾分ホッとした。

自分の部屋に戻ると下着を穿き、パジャマに着替えそのまま眠りに着く有子。
そう、淫蟲のエキスがたっぷり染み付いたショーツを穿いて……
934退魔戦士 有子:2005/07/09(土) 21:21:24 ID:fzmxMwsM

翌朝、小学校の方に一也のフルネームが“野本一也”であることを伝えた有子は、“日記
PART1“のFDを探し出そうと、隆二とともに貴裕の部屋に入った。
「あるとすればこの部屋のどこかだと思うの」
彼女はFDを取り出すと「こういうやつよ」と言って隆二に見せる。

「わかりました」
そう言うと隆二はFDを探し始めた。とその時、有子の携帯が鳴り出す。着信画面を見ると
百合恵からだ。

「もしもし……」
もしや祐美になにかあったのでは、と思った有子だったが、そうではなく何か別のことで
重要な話がある、ということであった。
有子としても貴裕の日記の件を知らせておいた方がいいだろうと、今から病院の方に向か
うことにした。

「隆二さん、ごめんなさい。ちょっと、百合恵の病院まで行ってくるわ。悪いんですけど…」
「いえ、構いませんよ。なんとかフロッピーとかいうのを探しておきますから」
隆二の答えに「出来るだけ早く帰るわ」と言って有子は家を出る。

もちろん隆二がニヤリと笑みをこぼしたことに気づくことはなかった。