*今回少しレイプっぽいシーンがあります。
>>803つづき
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何かが全身を這いまわっている。
モゾモゾ……ヌルヌル……モゾモゾ……
足先、太腿、腹、胸、腕、顔、鼠頸部、臀部……
目を向けることもかなわず、いったい何がいるのかさえ皐月にはわかっていない。
すでにバトルスーツは脱がされ皐月は全裸の状態である。
「なに?なんなのこれは…」
生物であるのは間違いない。大きくもない。どちらかと言えば小さい虫のようだ。
だが、その数は100や200ではすまない。全身を埋め尽くすほど無数の“何か”が身
体を這いまわっているのだ。
その“何か”に近い感覚のものは知っている。
ナメクジ……
まさしくその感触に近い。ヌルヌルとしたそのおぞましい“何か”は皐月の柔肌を這いず
り回りながら、穴を見つけて侵入しようとしているのだ。
「ぐはぁ!!」
鼻腔にそれは侵入してきた。息ができず思わず口を開けてしまう。
その“何か”はそれを見逃すことなく、一気に口中へと雪崩れ込むように入っていく。
「ぐえぇぇぇ!!」
得体の知れないものがそれこそ無数に口内を蹂躙するおぞましさに皐月は嗚咽する。
鼻と口を塞がれ呼吸することもかなわない。苦しさに身悶える妙齢の熟女。
その瞬間、なぜか両腕の自由が効くようになり、皐月は慌て口と鼻に入っているその“何
か”を取り出していく。
ふとその手を見る。
蛭だ……
全身を這いまわっていたものの正体はこれなのである。
「ひっ、ひぃぃぃぃぃぃぃ!!」
皐月は思わず叫び声を上げていた。
一匹や二匹……いや100や200の数の蛭くらいでもそんな叫びは上げなかっただろう。
皐月の視界には自分の手は映っていなかった。蛭は両腕すべてを埋め尽くしていたのだ。
思わずその蛭を払い落す皐月。
だが、払い落とした後に彼女が見たものは、腕の皮膚が波うちながら動いている姿だった。
「えっ……なに、これ……」
そう、その蛭はいつの間にか皮膚の内側まで侵入していたのだ。
身体の中を蛭が蠢いている。
「うそ……うそよぉぉぉぉ!!」
皐月は発狂しそうだった。その時、全身を押さえつけていた見えない力がなくなり、身体
の自由が効くようになった。彼女は思わず立ち上がり、全身を埋め尽くしている蛭を払い
落としていく。
突然、明かりが点った。
薄暗かったところに煌々と照らされるその光に、皐月は思わず目を閉じてしまう。
ややあって彼女は薄目を開けていった。あれはなに……無数の女たちがこちらを見ている。
やがてそれは鏡に映った自分だということがなんとなくわかった。
自分と同じポーズをしてこちらを向いているからだ。
だが、その姿は自分のものなのか……
雪のように白かった美しい肌はどす黒く黒ずみ、あれほど張りのあった皮膚は醜く弛みま
るで老婆のようだ。
なに……なんなの……
皐月は見間違いだと思い鏡に近づき、もう一度自分の姿をよく見つめる。
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
鏡に映った皐月の顔から数匹の蛭が、皮膚を食い破り出てきたのだ。
「た、助け…助けてぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「ふふ、楽しんでる?これはおまけだよ」
頭上から少年の声が聞こえたかと思うと、今までの数が可愛く思えるほど大量の蛭が皐月
目掛けて振り注いできた。
「いやぁぁぁぁぁぁ!許して!もう、許してぇぇぇぇぇ!!!」
彼女はそう叫びながら再び気を失っていった
皐月が気がついたとき、すべてはもとに戻っていた。
バトルスーツも着ていたし、肌ももとの美しいままだった。
すべては幻覚だったのだ。
貴裕は皐月の顔を覗き込みながらこう告げた。
「勝負あったね……皐月、おまえは僕らのペット決定だよ……」
彼はそう言うと皐月に赤い犬用の首輪を嵌めていく。
「あふっ…ん…」
「さぁ、皐月…お散歩に行こうか」
貴裕は首輪から伸びる鎖を握りそう言った。
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「なんですって!今すぐにそちらに伺います!!」
有子からの連絡を聞いた佐原隆二は、電話を切るとすぐさま出発の準備を整えた。
(なんてことだ。やはり、ご一緒すればよかったのだ)
隆二は三島家に仕えるいわゆる使用人だ。
中学を卒業すると同時に奉公に上がり今年で35年になる。年齢は50歳だ。
彼が奉公をし出した翌年に、皐月が嫁いできた。
彼女を初めて見たときあまりの美しさに声も出ず、しばし呆然としていた。
思えばそれが彼の初恋だった。だが、出会ったときにはすでに彼女のお腹には新しい生命
が宿っていたのである。それが有子だ。
しかも、彼女の夫は自分が奉公する家の次期当主、三島遼平なのだ。
彼の初恋はこうして儚く散っていったのである。
その後、皐月が退魔戦士として活躍し出のが20歳を過ぎたあたり。
皐月の身を案じた遼平に頼まれ、彼女のボディーガードとして常に隆二は傍にいることと
なった。
もちろん、魔物から彼女を守るのではなく、それ以外の人間から守るためだった。
武芸全般に秀でている彼のおかげで、皐月はどれほど助かったことだろうか。
まるで、影のように彼女を守り、片時も彼女の傍を離れなかった。
皐月のためだけに一生を捧げようと誓い、生涯独身を貫き通す。
一年前当主である遼平が亡くなったときも、皐月を元気付け一生懸命に尽くした。
彼女の笑顔を見ることが、彼の幸せでもあったのだ。
その彼女が行方不明とは……
娘と孫の顔を見に行くだけよ。隆二はこの家にいてくれていいから……
皐月のボディーガードをし始めてからの30年で、24時間以上彼女と離れるのは初めて
のことだった。
皐月に諭され泣く泣くひとりで旅立つ彼女を見送ったのだが、今にして思えば強引にでも
ついて行くべきだったのだ。
隆二は今さらながらに悔やんでいた。
身支度を整え玄関に向かう隆二の耳に、こんにちは、という子供の声が聞こえてきた。
裏口の方だ。
また、近所の子供がボールを取らせてくれとでも言いにきたのだろうと、隆二は無視して
出かけようとした。
すると、入るよ〜、などと言う声が聞こえてくるではないか。
もちろん鍵は閉めたはずだが、まさか閉め忘れたのか、と裏口の方へと引き返す。
今度は応接間の方からこっちこっち、と言う声が聞こえてくる。
いったいどういうことなんだ、と応接間のドアを開けた隆二の目に飛び込んできたのは、
ひとりの女を連れた貴裕の姿だった。
女は扇情的な黒いキャミソールを身に着けていた。
豊かなバストがぶるんぶるんと揺れているのがわかる。突出した乳首がキャミソールの布
地を押し上げているところを見ると、おそらくブラジャーの類も着けてはいないだろう。
さらにすそから伸びる白く美しい足は肉感的で張りがある、まさに隆二の理想を形にした
ようなものだった。顔こそサングラスを掛けていてはっきりわからないが、おそらくかな
りの美人に違いない。
長い黒髪を肩まで下ろし、かなりケバケバしいメイクをしているようだが、おそらく30
後半から40代前半というところだろう。
ただ、異様だったのはその女が赤い首輪をつけ、そこから伸びる鎖を貴裕がつかんでいた
点である。そう、まるでペットのように……
だが、女に見とれている場合ではない。問題は貴裕だ。有子から聞いた話では彼は魔物に
支配されているらしい。皐月をさらったのも貴裕だと聞いた。
「お、おまえ……皐月さまをどうした!!」
そう叫ぶ隆二に貴裕は笑って答えた。
「なんだ。もう聞いてたの?脅かそうと思ったのにさ。皐月ならここにいるじゃない」
そう言う彼の視線の先には先ほどの女がいる。
まさか……この女が皐月さま……
あれほど気位が高く、清楚で可憐であった皐月さまが、なにがあったにせよこんな売春婦
のような格好でしかも首輪を嵌められるというような、屈辱的な姿をするはずがない。
しかし……
「なんだ、信用しないの?これ取ればわかるよね……」
貴裕はそう言って女からサングラスを外していく。
女はわずかに抵抗をみせたが、強いものではない。隆二の目の前に見慣れた女の顔が晒さ
れた。
「さ、皐月さま!」
濃いメイクをしてはいるが、まさしく皐月である。
だが、隆二としてはここまで妖艶なメイクをした彼女を見たことがない。普段の清楚な雰
囲気の皐月とのギャップに、彼は股間に熱いたぎりを感じていた。
「この女、僕と友だちのペットになったんだよ。おじさんには最初に教えとかなきゃって
思ってね」
貴裕はそう言いながら、皐月の背中から右手をまわし彼女の乳房を揉みしだいていく。
「あふン……や、やめて……りゅ、隆二の前では……」
長年、自分に仕えてくれていた使用人の前で辱められるのは耐えられなかった。だが、強
い拒絶は見せない。逆らえば涼の命はない、と脅されているのだ。
「や、やめろ……皐月さまを放せ……」
「ふふ、なに言ってんの?おじさんだって見たいんだろ?ほら!」
貴裕はそう言ってキャミソールの肩ヒモを外し、右の乳房を露出させる。
「はあン!だめっぇ!」
皐月の言葉に耳を貸さず、今度は直接乳房を揉んでいく貴裕。まるで、隆二に見せつける
かのようだ。
(さ、皐月さまのおっぱいが……)
たぶん、一生目にすることは叶わないであろうと思われた、隆二にとっては女神と変わら
ぬ女の乳房が今、目の前に晒されているのだ。
(美しい……想像以上だ……)
ダメだと思いつつも隆二は憧れつづけた乳房から視線を外せないでいる。身体は硬直しそ
の場を一歩も動けない。
「やめろ…もう、やめろ……」
その言葉は半分は本心だ。だが、心の片隅にもっと続けてくれ、というどす黒い欲情が芽
生え始めていることも確かだった。
「ふふ……我慢は身体に毒だよ。ほらっ!!」
そう言って貴裕はもう片方の肩ヒモもずらし、左の胸も露わにさせていく。
まるでブルンという音が聞こえてきそうなほどに、たわわに実った妖艶なふたつの果実の
全貌が隆二の前に晒されていく。
「あはあン……だめぇ…隆二、お願い見ないでぇ」
「は、はい!!」
皐月の声にわれに返り目を伏せる隆二。いったい俺は何をしていたというのだ。あろうこ
とか皐月さまの胸を見て興奮してしまうなんて……
「あれぇ?おじさん。もう見ないの?我慢しなくていいんだよ。ほら、こんなに柔らかく
て、揉みがいがあるんだぜぇ〜」
貴裕はそう言いながら皐月の双乳を揉みしだいていく。
「はうン……あふあん……だめ…あン……だめ……」
目を伏せ皐月を見ないようにしている隆二だが、彼女のあえぎは聞こえてくる。
悪魔に支配されているとはいえ、実の孫に乳房を揉まれいやらしいあえぎを漏らす、そん
な女があの皐月とは思えない。
(ハアッ、ハアッ……皐月さまのあえぎ声……そんな…そんな…)
やがてそのあえぎは「ふうん、ふうん」というくぐもった吐息へと変化していく。
「ねぇ、おじさん。遠慮しなくていいんじゃない。35年もこの女に尽くしてきたんだろ。
見るくらいならバチは当たらないって」
まさに悪魔の囁きであった。
そうだ。35年、俺は皐月さまに尽くしてきたんだ。胸を見たくらいなんだというんだ。
それくらいのご褒美があってもいいじゃないか。
隆二はそう自分を納得させ、目を見開き皐月を見る。
だが、彼の目に飛び込んできたのは、貴裕の肉塊を舐めしゃぶる女神の姿だった。
(な、なにを……なにをしているんだ……)
真っ赤な口紅を塗った皐月の唇から、醜悪な一物が出入りしている。
(うそだ…いくらなんでも…)
隆二は信じられないという思いと、貴裕に対する堪えられないほどの嫉妬で胸が張り裂け
そうになった。
思えば皐月の夫、自分の雇い主でもある遼平に対してさえ嫉妬を覚えたものだった。
自分が憧れその姿を見るだけで幸せな気分になれるこの女を、この男はいつでも好きなと
きに抱けるのだ。
無論、夫なのだから当然ではある。頭ではわかっていたのだ。だが、だが……
そんな時隆二はいつも自己嫌悪に陥っていた。
遼平が亡くなりようやくそんな嫉妬心からも解放され、これから一生皐月を守り通して行
こうと心に誓ったのだ。それなのに……
胸を揉まれあえぎを漏らすのは仕方がない。だが、自ら肉棒を咥えるなんて……
(ハアッ、ハアッ…………どうして、あそこにいるのが俺ではないんだ)
息が荒くなっていく。隆二は激しい嫉妬と興奮でだんだんに思考力が無くなっていた。
「おじさん。これも見なよ」
貴裕がキャミソールの裾をめくり挙げる。白く肉感的な皐月の尻が露わになる。
(ハアッ、ハアッ…………さ、皐月さまのお尻が……)
「ほら、ここも……」
貴裕はそう言って彼女の尻たぶを広げる。
「ひやぁ、ひゃめてぇ」
皐月は肉棒を咥えたまま抵抗を見せる。
(ハアッ、ハアッ…………尻の穴が……皐月さまの尻の穴が……)
「ほら、ここもこんなに……」
貴裕はさらに女唇を広げ隆二に見せつける。
(ハアッ、ハアッ…………濡れてる…ぐちょぐちょじゃないか)
隆二から皐月の女神としてのイメージが薄らいでいく。
ただの女…いや飢えた牝豚……
そんな言葉が隆二の頭をよぎる。
興奮は最高潮に達し彼の股間はいきり立っていた。
貴裕が皐月の口から肉棒を取り出し、彼女の顔を隆二に向けた。
(なんだ……なんだあの目は……)
おそらくそれは隆二の錯覚だったろう。
だが、彼の目には皐月の自分を見る眼差しが、憐れみを含んでいるように映ったのだ。
さらには、こんな幻聴まで聞こえてくる。
『ふふ、わたしはいやらしい牝豚よ。誰のチ○ポでも咥え込むわ。でも、あなたはダメ。
あなたは見るだけよ。わたしの身体には触れさせないわ』
「ふふ、おじさん。この女、好きにしてもいいんだよ。抱きたかったんだろ?今なら自由
にできるんだよ」
貴裕の言葉についに隆二の最後の線が切れた。彼は「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」と言って
皐月に飛び掛っていった。
「ひぃぃ、や、やめて、やめて隆二!うぐぅ…」
隆二は皐月の唇に吸いついた。35年間憧れつづけた女の口をついに奪ったのだ。
「皐月さま……皐月さま……」
彼は皐月の名を呼びながら、懸命に舌をねじ込もうとする。だが、皐月はそれを拒み唇を
開こうとしないのだ。
「や、やめて、隆二。あなたとは…こんなときに…」
(なぜだ……魔物のチ○ポは咥えられても、俺には舌さえ入れさせてくれないのか!)
隆二は怒り狂った。俺が尽くしてきた35年間はなんだったのだ。俺は魔物にすら劣ると
いうのか!
「オラァァァァ!!」
バシィィィィィィ!!
隆二の強烈な張り手が皐月の頬を打つ。突然のことに彼女は驚いて目を見開いた。
(隆二が……わたしを…)
皐月とて隆二の気持ちは良くわかっていた。35年もの長きに渡って自分を支え守り、尽
くしてくれた男だ。憎かろうはずがない。それどころか皐月としては抱かれてもいい、い
や抱いて欲しいとさえ思っていたのだ。
夫の三回忌の済む今年、自分から隆二に抱いて欲しいと頼もうと思っていた。
どこか二人っきりで旅をして結ばれたい。そんな少女のような気持ちでいたのだ。
だが、これは彼女の望んだ結ばれ方ではない。これは…これではまるでレイプではないか!
だが、すでに悪魔に魅入られ肉欲の権化と化した隆二に、そんな皐月の思いが伝わるはず
もなかった。
こんなことなら邪淫魔法でもっと自分を淫らにして欲しい。皐月はそんなことすら願うの
だ。
だが、貴裕は邪淫魔法を封印したままだ。欲望に身をまかせることすらできないのである。
「俺の、俺の女にしてやる」
隆二はむしゃぶりつくように皐月の乳房に吸いついていく。
右の乳房をこねくり回し、左の乳首を吸い上げる。彼女の豊満な乳房は隆二の手の中でお
もしろいように形を変えていくのだ。
「はあん……隆二……もう、もうやめて…こんな、こんなのはいやぁ」
「うるさい!!隆二さまだ!隆二さまと言え!!!」
そう言いながら皐月の頬をさらに引っ叩いていく。
「ひゃあん!りゅ、隆二さま……お願いです。やめて下さい…」
皐月は涙を流しながら隆二に許しを乞う。自分がこの世で一番信頼していた男。ある意味
では夫以上に心を許していた男だったはずなのだ。
その男が今、目を血走らせ自分にそのどす黒い欲望をぶつけようとしているのだ。
「やめてじゃない。入れて、だ。入れて下さいだ!」
隆二はそう叫びながら皐月が着ているキャミソールを引き裂いていく。
自らズボンを脱ぎいきり立った屹立を取り出し、皐月の女唇へとあてがう。そしてそのま
ま一気に貫いていった。
「いやぁぁぁぁ!あなたと…あなたと…こんな形でぇぇぇ!!」
皐月のそんな叫びなど隆二にはもう届いていなかった。ただひたすら欲望のために腰を振
り続ける男がそこにいるだけだった。
「皐月!俺の子を、俺の子を孕め!!!」
隆二はそう叫びながら皐月の子宮に己の白濁を注ぎ込んでいくのだった……
「いやぁぁぁぁぁぁ!」
「ふふふ……これでツガイのペット誕生ってわけか……さてと、お次は……」
貴裕はそうつぶやきながらニヤリと笑った。
エピソード1.5 『皐月・その後……』 終