お母さんは正義のヒロイン

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783退魔戦士 有子
>>775つづき

友だち……?すると貴裕は自分の友だちをも魔物と化して支配しているのだろうか。
そんなことを考えている間も、背後からの少年の手は休むことなく胸をモミモミし続けて
いる。

「や、やめなさい……くふン…どこのだれか知らないけど、目を覚ますのよ……」
皐月は少年にそう訴える。しかし、その子供は「ふふふ」と笑い彼女にささやく。
「おばさん、なに偉そうに言ってんだよ。乳首ビンビンにしちゃってさ。それに…」
そう言って右手を皐月の女唇へと移動させる。
「もうこんなに蜜が溢れてるよ。ちょっと胸を揉んだだけなのに……変態…」

この少年の言うとおり皐月の秘部からは溢れんばかりに蜜が滴り落ちている。
「うぐっ……邪淫の魔法のせいよ……これくらいで濡れるわけない…はあン…」
たしかに邪淫魔法は完全に皐月を支配している。その気になればだれかれかまわず肉棒を
くわえ込む淫売に堕とすことも可能だ。命令されれば犬や馬とでも嬉々として性交するで
あろう。

だが、今はあえて邪淫魔法の効果を出現させてはいない。つまり、皐月が感じている快美
感は素の彼女のものなのだ。
(くくく、そうやって邪淫魔法のせいにしてなよ…今に魔法なしでもチンポを欲しがる変
態女にしてやるよ……)
784退魔戦士 有子:2005/06/17(金) 23:12:57 ID:mTQN1sLy

「た、貴ちゃん……わたしはどうなってもいいわ……涼を…涼を返して……」
溢れかえる快感に身を震わせながらも、なんとか涼だけでも救わなければと貴裕に懇願す
る。
貴裕は少し考えてから一計を思いついたらしく、皐月の背後にいる少年に目配せをして自
分の方へと呼び寄せ、何ごとか耳打ちをし始めた。
「へへへ……面白いな……退屈しのぎにはいいかも…」
少年はそう答えると皐月の方に向かい、両手の拘束具を外していく。

「えっ……?」
突然自由の身にされ戸惑う皐月に貴裕がこう告げた。
「ラストチャンスをあげるよ。今から僕の指定する相手と戦って勝てたら、涼は返してあ
げる。皐月も自由にしてやるよ」
貴裕は皐月の目の前にポンとなにかを放り投げた。破邪の扇だ。

「一条家で落した奴を拾ってあげてたんだよ。それ使ってもいいよ」
並みの魔物なら触れることさえできない退魔戦士の武具を持ち帰ってくるなんて……
皐月は貴裕を支配する魔物のレベルの高さに背筋が凍る思いだった。
「それと、これも……」

そう言って投げ渡してきたのは、退魔戦士のブレスレットだ。皐月が引退するときに貴裕
にお守り代わりにと渡しておいたものだった。
「これで転身もできるでしょ」
「いやにサービス満点ね……」
皐月はそう言いながらブレスレットを嵌める。
785退魔戦士 有子:2005/06/17(金) 23:16:15 ID:mTQN1sLy

「それで、相手はだれ?貴ちゃん、あなたなの?」
「いや、その子が戦いたいみたいだよ」
貴裕はもう一人の少年を指差す。その少年はニヤニヤ笑いながら「おばさん、遊ぼうよ」
と無邪気に言う。

皐月はその少年を見つめた。感じられる魔の力はそれほど高くはなさそうだ。もちろん、
一条家で戦った魔物よりはかなり上だが、貴裕から感じられるプレッシャーには程遠い。
体調が万全なら苦戦はしても、負けるような相手ではなさそうだ。問題は……

「貴ちゃん。邪淫の魔法は封印できるの?」
邪淫魔法で快楽におぼれてしまえば、勝てる戦いも勝てない。
「ふふ、そりゃそうだろうね。邪淫魔法でスケベな皐月になったら戦うどころじゃないだ
ろうしね。いいよ、皐月が負けるまで封印してあげるよ」
「本当ね……?」
「信用してよ」

信用するしかなかった。どちらにしても敵の真っ只中だ。不利なのは承知である。しかし、
一縷の望みをかけて戦わねばならない。
「勝ったら必ず涼を返してもらうわよ」
「くくく……約束するよ」
「転身!!」
皐月はそう言って五年ぶりにバトルスーツに身を包んでいくのだった。