517 :
439:
オリジナル
母を信じる早紀。しかし、その想いは脆くも崩されてしまった。
母の股間が一瞬光ったかと思うと、そのまま物凄い勢いで
放尿し始めたのだ。
「いやぁ!いやぁ!やめてぇ!お願い!やめてよ、ママ」
その母の姿を見た時、早紀の中で何かが弾けた。酷い悲しみ。
しかし、その悲しみはやがて怒り、そして憎しみへと変化していった。
「うふふ。いよいよ始まったわね。ふふふ。じゃあ、早紀ちゃんの感情を
もっと刺激してあげるわ」
そういうと闇蜘蛛姫はこれまでの千鶴の、キューティエンジェルの痴態の
数々の記憶を早紀の脳裏に送り込んでいった。
メイドに手も足も出ずに敗れ、己の快楽のためだけに敵に許しを請う母。
恥ずかしい格好で股間を蹴っ飛ばされ、お漏らししながら失神する母。
邪悪な少女に股間をたわしで擦られ、泣き叫びながら失神し、お漏らしする
母。
闇蜘蛛姫の料理として惨めな姿でテーブルに並べられる母。
邪悪な敵の手で、何度もイかされ、泣き叫びながら放尿する母。
そんな母の惨めな姿を脳裏に映し出されたことで、更に感情を高ぶらせる
早紀。怒り。そして憎しみ。しかし、それは敵である闇蜘蛛姫に
対してではない。無様な母に対するものであった。
「あぁ…あんなの…あんなの…」
早紀の口から唸りのような声が漏れる。
「あんなのママじゃない!」
早紀の感情が爆発した。その瞬間、早紀の身体が輝きだした。赤い光に
包まれる早紀。光が晴れると、そこに早紀の姿があった。しかし、着ていた
セーラー服は形こそ似ているが、真紅の鎧へと変化していた。
そして、無垢だった眼差しは、憎悪に燃える邪悪な目へと変わっていたの
だった。
518 :
439:2005/05/12(木) 01:46:47 ID:yae7sJQ/
オリジナル
ちょろちょろ…。
闇蜘蛛姫は放尿が終わった千鶴を、まるでゴミのようにそのまま床に放り
捨てた。千鶴は気を失い、自ら出した排尿に顔をつけて俯した。
闇蜘蛛姫は千鶴を汚いものを見るように冷たく一瞥すると、早紀のほうへ
顔をやった。
別室からここへ移動するとき、早紀に魔術をかけていたのだ。
感情が爆発した時に、憎悪を膨らませ、その憎悪を母親に向けさせる
ように。そして、早紀は闇蜘蛛姫に忠実な悪の戦士と化した。闇蜘蛛姫は
早紀を包む膜をかき消した。邪悪な力を手にした早紀は自らに力で飛び、
闇蜘蛛姫の前に降り立った。
「うふふ。待っていたわ。早紀」
そういう闇蜘蛛姫に恭しく膝をつく早紀。
「姫様の言ったとおりでした。こんな恥知らずな女、私の母親なんかじゃ
ありません。こんな女を母だと思ってたなんて、思い出しただけで吐き気が
します」
「うふふ。そうね。まして、自分の子供の前でお漏らしするような母親は
いないわね。それじゃ、この女は何?」
闇蜘蛛姫は微笑みながら早紀に聞く。
「こんな…。自分のおしっこに顔をつけて…。汚らしい!
こんな奴、ただの生ゴミです!」
その答えを聞いた闇蜘蛛姫は大笑いした。
「あははは。生ゴミとはね。正義の味方で、貴女の母親なのにね。
実の娘に生ゴミなんて言われるなんて、本当に哀れね。
早紀。この正義の味方も母親も失格のこのゴミ女に
しっかりお仕置きしてやってちょうだい」
「はい!たっぷりお仕置きして、自分が役立たずにゴミ女だってわからせて
やります!袋に詰めて、生ゴミとして捨ててやる!」
その答えに満足気に頷く闇蜘蛛姫。そして同時に指を鳴らした。
519 :
439:2005/05/12(木) 01:56:59 ID:yae7sJQ/
オリジナル
「…んっ…う、ん」
キューティエンジェルは意識が回復した。
「えっ?な、なんで、私倒れて…」
魔術の効果が消え、キューティエンジェルは正気を取り戻していた。
確か闇蜘蛛姫に飛び掛って、身体が動かなくなって…。
キィーティエンジェルは、洗脳されていたときの記憶が思い出せなかった。
「うふふ。やっとお目覚めかしら。キューティエンジェル」
背後から声をかけられ、びっくりして振り返った。そこには妖しい笑みを
浮かべる闇蜘蛛姫と、その横には…
「早紀!」
なんとそこには愛する我が子がいた。
閉じ込められていたはずなのに…。
でもそんなことはどうでもよかった。
早紀さえ無事に戻ってきてさえくれれば。
「うふふ。感動の再開ね。いいわよ。早紀、お母様の元へ行きなさい」
早紀は闇蜘蛛姫に促され、キューティエンジェルの方へゆっくりと
歩いてきた。思わずキューティエンジェルの目から涙が零れ落ちてきた。
ようやく会えた喜びの涙。
しかし、早紀の目には憎悪の炎が燃え盛っていた。
それにキューティエンジェルは気づかなかった。