某始発駅...ピンクのミニが良く似合うカワイイ娘を発見。
昼間で他の客(ライバル)も少ないし▽はもらった!。ああドアよ早く開け!。
ドアが開く、入口直ぐの角っこに娘が座る。よっしゃイタダキ!
隣のドアから猛然と突進してきた男に席を奪われる。唖然、呆然、憤然。
ホイ三兄弟の長男ソックリなその男に浮かぶ勝者の恍惚。
仕方ないので他の空席へ座る。憤懣やるかたない。
娘は携帯メールに夢中、足の開きも程よい。見えてるだろうなクソ。
ホイはポッケからメガネを取りだし雑誌をカムフラージュに視姦開始ときた。
何よりもホイが開いているのが「週間ファミ通」だったことで
血管がプチリと音を立ててキれ、脳汁が反撃開始を指令する。
大 人 の 恐 ろ し さ を 思 い 知 れ
程よく座席が埋まったのを見計らって席を立つ。
さりげなく駅案内を見る振りをして、そのまま席に戻らず
ホイの前に立ちはだかってやる。
オ マ エ に は 絶 対 見 せ な い !
ダスターコートのボタンを開けて更に視界をさえぎってやる。
ふふふ。見えまい。くくく・・・・まるっきりバカである。
哀れなホイは俯いたままこっちを睨むこともせず、
見ちゃいないだろう雑誌のページを盛んに繰っているのみ。
やがてホイは悄然と肩を落として娘と同じ駅で降りていった。
ああ、ホイよ。その日の君の「殺すノート」に記載された内容が目に浮かぶ。
悪く思な。これが世間の冷たい風だ。大きくなれ!
ガキを相手に真っ向勝負の、ある愚か者の話であった。