[復活版]自分の姉、妹で抜いたことある人集合!

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269shin
自分の妹の話じゃないんですが、思い出話程度に…。

 あれは俺が工房の時、秋頃だったと思う。俺は友達の家でだべってた。
だべってたといっても何人も集まって騒ぐんじゃなくて、友達と二人だけでうだうだしてた。
そういうマターリとした雰囲気が好きで、当時はほぼ毎日そうやってうだうだしてた。
その友達をKと仮に呼びますが、Kには妹がいて、Kとは小学校の頃からの縁だったことから妹のこともよく知ってた。
小学校の頃はKの妹はまだ幼稚園児でいつもKにくっついていた。
昔のちょっと汚い形容を用いるなら、本当に金魚の糞のようだった。
KがあっちへいくとKの妹も兄のお尻についていき
KがこっちへくるとKの妹もこっちにきた
髪の毛はポニーテールだったが多少長めだったので、いつも髪の尻尾を激しく揺らしながら一生懸命兄についていってた。
そういった時からすでに7,8年経っており、自然と妹とは遊ばなくなっており、自分の記憶からその存在が薄らいでいた。
しかし前述した通り私はKの家でだべるようになっており、僕がKの家から帰る時入れ違いになるように妹と玄関ですれ違うこともよくあった。
幼稚園児の頃は日に焼けて小麦色だった肌が、今は白くやわらかそうになっており、すれ違う時に子供とは違う女の子としての匂いを漂わせていた。
Kの家の中には妹の着ているカーディガンが無造作に部屋の隅に脱ぎ散らかしてあったりするので、
いやおうもなく妹の存在を再認識せざるを得なくなっていた。
カーディガンを見ているとKの妹があんなに大きくなったんだなと思い、ちょっと不思議な感覚になった。
270shin:02/12/20 22:18 ID:P5oExynY
 その時僕とKは一階のコタツに入っていたのだが、ふと妹の事をKに聞いてみた。
「妹いたよな。」
「いるで。知ってるやろ。昔よく遊んでたと違ったか?」
「いや、なんかしばらく忘れてたし。今どんなんなん?」
Kは露骨にいやな顔で
「あー、きもいでー。」
「なんで?」
「なんやろな。この家に居ること自体がきもいなー。」
Kはあからさまに妹を否定した。しかし僕にはなんでKがいやがっているのかが解らなかった。
その後も同じような会話だったが結局理由はわからずじまいだった。
実際K自身も本当は決定的な理由を持っていないようだった。
 その日もうだうだして終わり、僕は帰ろうとした。
僕は以前からKに貸して欲しいマンガがあり、今日貸してくれないかと尋ねた。
Kは快くうなずいてくれて、ちょっと待っててと言い残し二階の自室にあがっていった。
僕はコタツに潜り込んでKを待っていた。
別にKを驚かそうとかそんなんじゃなくて、コタツの中に入るのが好きという変な癖があったのだ。
271shin:02/12/20 22:20 ID:P5oExynY
その時玄関の戸の開く音が聞こえた。玄関とコタツの部屋はドアを隔てただけであり。
互いにすぐそこにあった。ふー、と言う声とともにドアがあき誰かが入ってきた。
ととたんに「ぷ〜」と間の抜けた音がした。僕はすぐにおならだと解った。
僕はコタツのなかに潜っていてその誰かからは見えなかったのだと思うが、その誰かのおならの音を聞いたことをびっくりした。
その誰かはすぐにコタツの方に歩いてきてドサッとかばんか何かを置くと、中に足を突っ込んできた。
僕はびびったが足が僕の背中にあたり、その誰かもびっくりしたようだった。
僕はいそいでコタツから顔をだした。どんな顔をしてよかったのか当時わからなかったと思う。
はにかみながら出てきたのだと思う。
「うわっ、えっ、何?お兄ちゃん?」
僕はKの妹だったんだなとわかった。と同時にこう言った。
「久しぶりだね。」
光景的に凄く間抜けだったと思う。コタツから顔だけ出して言ったのだから。
「あ、さっきのは…。」
僕はおならの事について反射てきに言おうとしてしまったが、直に触れてはいけない内容だと思い、黙った。
けど妹は僕が何を言おうとしたのかわかったようで、直ぐに顔を真っ赤にした。
白いほっぺたが見る見るうちに赤みを帯びていき、うつむいてしまった。
272shin「最後」:02/12/20 22:23 ID:P5oExynY
「あっ、大丈夫だって、聞いてなかったて。」
わけのわからない慰めをしたのを覚えている。妹は以前として下を向いたままで、
「あの…。すみません…。居たとは思わなかったので…。」
消え入りそうな声でつぶやくように言った。
 その時Kが二階から降りてきた。そしてこの一階にいるこの二人を見渡した。
「おい、由紀(妹の名前、字違い)なにしてんねん。」
由紀ちゃんは下を、コタツの毛布の柄をじっと見たまま真っ赤だった。
僕はこの場をどう乗り切っていいのか分からなくて、固まっていた。
そしたらKが急に笑いながら言った。
「由紀〜、お前また屁こいたやろ?」
当たっていた。由紀ちゃんはコタツから凄い勢いで飛び出して
「バカバカバカバカバカ!!」
Kをめったうちに殴っていた。
「いつもこいつ屁こくんやー。きもいやろ?」
この一言で蹴りも加わり、最終的にスリーパーホールドがKの首に決まっていた。
Kが妹をきもい呼ばわりするのは分かった。けど同時に僕には可愛いなと思った。

今は由紀ちゃんも高校生なんだな…。