(台北 12日 中央社)日常生活に介助の必要がある息子を持つ80歳代の男性が体への負担を減らそうと
引っ越しを検討していたところ、台北市大同区に家を持つ市民が1カ月1台湾元(約3円)で部屋を
貸し出すことを提案し、今月5日に1年間の賃貸契約が結ばれた。台湾の複数メディアが伝えている。
大同区民権里の陳玉女里長(町内会長)によると、この男性は一人で知的障害を持つ50歳代の息子の
世話をしていたが、30数年前から住んできた借家は建物の3階で雨漏りがひどく、階段には手すりがなかった
ことから1階の部屋への転居を検討していたという。
陳里長が会員制交流サイト上で空き家の情報提供を求めたところ、
地下鉄の民権西路駅にも近い場所に家を持つ市民が支援を申し出たため、晴れて契約となった。
男性らは14日にも新居に引っ越す予定。
男性は政府から1カ月につき1万元(約3万4000円)余りの補助金を受け取っていたが、
これまでは毎月の家賃が1万1000元(約3万7400円)と苦しい生活を余儀なくされていたと語り、
今回の契約は「本当に嬉しい」と喜んでいる。
1年の家賃わずか41円 生活困窮者に大家が格別の計らい/台湾 | 社会 | 中央社フォーカス台湾
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201406120003.aspx