ロシア・ウラル地方の中心都市エカテリンブルクに熊本県のキャラクター「くまモン」そっくりの絵が描かれた無許可の道路標識が現れた。
共同電によると、標識は650メートルにわたり続くでこぼこ道を「サタン(悪魔)の道路」と呼び、
両手を上げたキャラクターが運転手に穴に注意するよう呼び掛けている。タス通信が12日、伝えた。
インターネット上では最近、海外でくまモンが「サタンの手先」扱いされているなどと話題になっており、ロシアでも同じように受け止められているとみられる。
タスはキャラクターを「くまモン」とは呼ばず、「ビーバーに似た楽しげな猛獣」と説明している。
問題の道路はエカテリンブルクで最もひどい状態といい、標識を設置した市民団体には市当局に改善するようアピールする狙いがあるという。
くまモンは、昨年7月にフランス、同11月に米国、今年3月には香港のイベントに参加するなど、積極的に海外に進出。
6月には、熊本県内の事業者を対象に、くまモングッズの販売が中国、香港、台湾、韓国、シンガポールで解禁されることも決まり、タイ、EU、米国でも商標登録の手続きを急いでいる。
今回の標識は、世界へのアピールによる“有名税”ともいえ、くまモン自身は“苦笑い”といったところだが、
著作権などを管理する熊本県のくまもとブランド推進課にとってはそうはいかない。
同課の担当者は「海外ではネット上で“デーモン”とも表現されていて困っている。どういう経緯で標識にくまモンに酷似しているものが使われたのか、著作権の侵害にあたるかなどを調べた上で、今後の対応を決めたい」と話した。
≪“世界”先駆けは「ひこにゃん」≫ゆるキャラの“世界デビュー”の先駆けは滋賀県彦根市のキャラクター「ひこにゃん」。
09年6月、米ハワイで開かれたイベントに招待され、初の海外遠征でオープンカーに乗り、約1・7キロをパレードした。
また、千葉県船橋市の非公認キャラ「ふなっしー」は昨年9月、英ロンドンに上陸。
スーパーモデルとCM撮影をこなした。
ソース:スポニチ
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/05/14/kiji/K20140514008158470.html