老舗遊園地「浅草花やしき」(東京都台東区)が開園160周年となり、7日を8月7日にちなんで「花やしきの日」として入園料を無料
(乗り物料金別途)とし、記念セレモニーを開く。
株式会社花やしきによると、江戸時代末期の嘉永6(1853)年に、造園師、森田六三郎がボタンや菊細工を見せる花園として開園した
のが始まり。その後、珍獣、猛獣を飼育、展示する動物園のような施設になったが、関東大震災や戦争で閉園。昭和24年に娯楽機
メーカー経営の遊園地として再開された。
28年にはジェットコースター「ローラーコースター」が設置された。今年60年の“還暦”にあたり、ボディーを赤く塗装して走っている。
「部品、車体は更新しているが、走行コースは当時とほとんど変わっていない」(営業本部)といい、今も浅草名物の一つだ。
娯楽機メーカーが倒産し、一時存続が危ぶまれたが、玩具メーカーのグループ企業として存続した。
夏休みでにぎわう園内で、6歳の頃から来ているという千葉県流山市、村串仁三郎・法政大名誉教授(77)は「戦後、コースターが
登場し新鮮だった。48歳になる次女が幼少時によく乗り、きょうは孫が初挑戦。都会の中にも小ぢんまりとした健全な空間で、これからも
安全を第一に皆を楽しませてほしい」と語り、“開園200年”へ期待を寄せた。
千葉県市川市の主婦(72)も77歳の夫と来園。「浅草観光に来て立ち寄った。童心に返りたくて」と、乗るアトラクションを選んでいた。
記念セレモニーは、午前10時の開園に合わせ、カウントダウン、午前11時から園内中央ステージで「花やしきの日」認定証授与など
が予定されている。
花屋敷通り商店街の高橋豊会長は「浅草は観る街、買う街、食べる街がキャッチフレーズで、最近は、遊んで泊まる街、と加わった。
花やしきさんは、そのリーダーとしてこれからも頑張って欲しい」と祝福している。
ソース(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130806/tky13080622230007-n1.htm 写真=160周年になる浅草花やしきの園内。「還暦」のコースターも赤い車体で走る
http://sankei.jp.msn.com/images/news/130806/tky13080622230007-p1.jpg