◇高齢者向けフラダンス教室人気 「元気の源に」
介護予防を目的とした高齢者向けのフラダンス教室が人気を集めている。
ゆったりとした踊りで無理なく運動ができることに加え、衣装の華やかさも
女性の関心を引く理由のようだ。参加者は「元気の源になっている」と
練習を楽しんでいる。
ハワイなどの音楽に合わせて踊るフラダンスは、振り付けに太陽や波、
ヤシの木などの意味があるため初心者にも覚えやすいという。
激しい動きはなくステップもシンプルだが、常に足を動かすため、
適度な運動量がある。
高齢者向けに鳴門市と北島町で教室を開くNPO法人「You&ゆう」の
東直子理事(53)は「80代の受講生もいる。続けるうちに笑顔が増え、
生き生きしていくのが分かる」と話す。
教室では練習用の衣装や髪飾りをつけ、南国の音楽と踊りを約1時間半楽しむ。
受講生の上原文子さん(86)=鳴門市大麻町姫田=は「踊りが楽しくて、
若い人にパワーをもらっています」と笑顔。知人に勧められて始めたという
橋本知枝さん(74)=同市撫養町斎田=も「教室で友達が増えた」と喜んでいた。
また、鳴門市は06年度から介護予防事業の一環として、65歳以上を対象に
「シニア・ハワイアンフラ教室」を週1回開講している。当初から「65歳以上でなければ
参加できないのか」などの問い合わせがある人気講座で、受講無料ということもあり、
現在は初心者と経験者に分けた2クラスに約150人が参加しているという。
同市長寿介護課は「要介護者が増えると、市の介護給付費も高額になる。
財政上も一定の効果が出るのでは」と手応えを感じている。
ソース(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110119mog00m040015000c.html