◇宇宙カボチャ育てませんか 5千校募集へ 千葉・松戸市
宇宙飛行士の山崎直子さんと一緒にスペースシャトルで宇宙を旅した
カボチャの種230粒のうち、千葉県松戸市の日本園芸生産研究所
が育てていた50粒から175個の実ができ、1万5千粒以上の種が
とれた。市は近く種を譲り受け、希望する全国5千の学校に配り、
宇宙への夢を育んでもらう計画だ。
宇宙旅行をしたカボチャは、市が昨年、53年ぶりに復活させた品種の
「松戸白」。市の依頼で、この4月、スペースシャトルの公式飛行記念品(
OFK)として宇宙へ飛び、帰還後、山崎さんから引き渡された。
種を増やすため、市は日本園芸生産研究所と共同研究協定を結んで
栽培を依頼。10月初めまでに収穫を終えた。猛暑で葉が枯れるなどの
影響を受け、目標の200個には届かなかったが、175個が実った。
重さ500グラム〜1.5キログラムほどで、直径15〜20センチ。
一つの実からとれる種の数は個体によって大きく違っていたが、
少なくとも1万5千個を超す種がとれた。同研究所の篠崎哲
雄研究員が試しに食べてみたところ、「粘り気があって、
甘みがある味」だったという。
市は全国の小学校から高校まで約5千校に2粒ずつ配る計画で、
12月にも希望校の募集を始める。すでに県内のほか、熊本県、
栃木県からも問い合わせが来ている。
種は、園芸生産研究所のほか、9月初め、市内の
小中学校44校にも配られた。それぞれの学校で、
来春から育ててもらう計画だ。
手違いからシャトルに積まれ損なった、松戸白とカンボジア産カボチャとの
交配種「国際交流かぼちゃ」についても、市は宇宙を旅した松戸白と
カンボジア産との交配で、宇宙の遺伝子を受け継ぐ新たな国際交流
かぼちゃをつくる計画だ。カボチャはカンボジアの国名が名前の由来で、
カボチャの宇宙飛行計画自体が、市が進めているカンボジアへの
教育支援の輪を広げたいことから始まったためだ。
ソース(朝日新聞)
http://www.asahi.com/special/space/TKY201011040486.html ▽写真
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