◇「踊山境おどり」を継承
豊川市指定無形民俗文化財「踊山境おどり」の体験教室を開いていた
豊川市八南小学校(渥美憲夫校長)で24日、参加した児童らが
練習を打ち上げた。地元の伝統芸能とあって、伝承の狙いもあり、
念入りに仕上げた。来月下旬の祭りイベントなどで披露する。
踊山境おどりの起源は、約400年前にさかのぼる。現在の平尾、
八幡両町付近にあった2村にまたがる踊山付近で、境界線が
はっきりせずに争いが絶えなかったのを、代官が仲裁して解決。
仲直りの印として双方の村人が山頂で踊ったのが始まりとされる。
その後、太平洋戦争中にいったん途絶えたが、地元住民らでつくる
八幡町保存会(請井隆吉会長)が復活させ、現在も継承している。
01年には市の無形民俗文化財に指定された。
踊りの体験は、地域住民などが夏休み期間に学校活動に参画する
「学びとふれあい子ども教室」(サマースクール)事業の一環。
3〜6年生までの児童約20人が、19日から4日間の日程で、
保存会の指導を受けながら踊りを習った。
この日、おそろいの法被に身を包んだ児童らは、保存会メンバーと一緒に
通しけいこに臨んだ。全員で輪を作り、ゆったりとした曲に合わせて細かな
所作を確認しながら踊った。
3年生から毎年参加している6年生の和田真菜美さん(11)は
「動きはゆっくりだけど面白い」、辻田優香さん(12)は
「刀に手をやるところがかっこいい」と、それぞれが踊りに感じる
魅力を話した。
練習の成果は、9月23日の「天平ロマンの夕べ」(三河国分尼寺跡史跡公園)や、
11月3日の豊川芸能大会(豊川市文化会館)などで披露される予定だ。
ソース(東日新聞)
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