市内の中高生を中心とした若者が夏休みを利用し、映画制作に取り組んでいる。キャスト、
スタッフとも氏家公民館の講座に応募した人。書き下ろしたオリジナル脚本から、女子中学生
を主人公にしたみずみずしい映像が誕生しようとしている。
映画制作は、7月から始まった同公民館の「国際派監督に学ぶ青少年のための映画づくり講座」
の事業。「さまよう刃」(2009年公開、東映)の監督・脚本で知られる那須烏山市出身・
在住の益子昌一さん(42)をアドバイザーに30分の短編映画を作る。
タイトルは「ほんとのキモチ」。進路の希望を親に言い出せない主人公が、ひと夏の友情を
通して決心する姿を描いた。脚本担当の屋代涼帆さん(さくら清修高1年)は「益子さんには
(主人公が)前向きの姿勢を出すように言われ、何度も書き直された」とハードだった1週間
を振り返る。
7月26日にクランクイン、31日にクランクアップし、8月2日から編集に取りかかった。
下旬にはラッシュの鑑賞会を開く。一般公開は10月を予定し、ゆうばり国際ファンタスティック
映画祭への出品も視野に入れる。
撮影中、監督の花塚伯周さん(同高1年)は「スタッフみんなで作り上げたい」とカメラ
アングルに気を配っていた。主人公役の高橋利奈さん(喜連川中1年)は「演技力を付け
たくて応募した。役作りは地のまま」と話し、先生役を務める大田原市出身のシンガー
ソングライター清水孝宏さんとの息もピッタリだった。
益子監督は多忙な合間に顔を出し、「純粋な感情で映画に取り組んでほしい」とエールを
送っていた。
ソース
http://www.tochiyomi.com/news/news_top.html