遠くの人と近くで話しているように感じる小型ロボット「テレノイドR1」を、
大阪大の石黒浩教授とATR知能ロボティクス研究所の共同チームが開発した。
遠隔地のパソコンからインターネットを通じて動かすことができ、操作する人の
動きに合わせて口や首が動く。
石黒教授は「離れて暮らすお年寄りと孫を想定し、抱けるようにした。テレビ電話
よりも相手が近くにいるように感じるはず」と話している。
ロボットは肌色のシリコン製で、高さ80センチ、重さ5キロ。人とのコミュニ
ケーションに必要な最小限の機能しかないため、腕は短く足はない。
目や口のほか、首や腕を上下に動かすことができ、胸に内蔵されたスピーカーから
操作する人の声が聞こえる。
10月から研究や介護、教育機関向けに約70万〜300万円で販売される。
時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010080100136 http://www.jiji.com/news/kiji_photos/20100801at44b.jpg 離れてても表情再現するロボ開発 別々に暮らす高齢者と対話
離れた所にいる人の顔の動きを声に合わせて再現することで、会って話している
ように感じられるロボット「テレノイドR1」を大阪大と国際電気通信基礎技術
研究所(ATR、京都府)知能ロボティクス研究所が開発し、1日発表した。
大阪大の石黒浩教授らによると、離れて暮らす高齢者と孫との対話や、家庭教師に利用できる。
テレノイドは身長約80センチ、重さ約5キロで大きめの赤ちゃんぐらい。
操作者がパソコンを前にして話すと、取り付けられたカメラが顔の動きを読み取り、それに
合わせて目や口、首が動く仕組み。声は電話のようにやりとりでき、腕も遠隔操作できる。
男とも女とも、幼児とも高齢者とも見えるデザインで、どんな容姿でもテレノイドに
乗り移っているように感じられるという。大阪市で開かれた発表会ではデイケアサービスや
家庭教師の場面を披露。生徒役の奈々美ちゃん(9)は「家庭教師本人と目の前で話して
いるみたい」と話した。
軟らかい素材でできており、抱きかかえ、いすに座らせて使うことを想定。
主に研究用の高機能版(約300万円)と廉価版(約70万円)を販売する。
お年寄りの腕の中で操作者(奥)の顔の動きを再現するロボット「テレノイドR1」
http://img.47news.jp/PN/201008/PN2010080101000344.-.-.CI0003.jpg 47NEWS
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010080101000312.html