◇11月に「オルゴール検定」実施へ 下諏訪の奏鳴館
オルゴールは音色を震わせるビブラートがかけられるか−。下諏訪町の
諏訪湖オルゴール博物館・奏鳴館は、オルゴールに関する知識を問う
「オルゴール検定」を11月に計画している。ご当地検定が各地で
盛んになっている中、クイズ方式で楽しみながらオルゴールの魅力を
知ってもらい、同町がオルゴール製造の拠点であることもPRする狙いだ。
問題は、オルゴールの仕組みや材料、音、歴史などに関するもので、
小学生でも分かるものから専門的な内容まで難易度別に初級、中級、
上級に分ける。「オルゴールという言葉は日本語か」「くし歯の弁は、
ピアノの鍵盤と同じように並んでいるか」など、同館スタッフが来館者から
よく受ける質問からも出題する。 ○×方式で解答してもらい、各級の
7割以上の正解者には合格証を発行する。
同館スタッフや町内の旧三協精機製作所(現・日本電産サンキョー)で
オルゴールを製作していた技術者らで、既に約400問を試作した。
同館は2008年度にオルゴールの歴史や仕組みをまとめた
ハンドブックを作っており、それを参考に検定のための勉強会を
開くことも検討している。
検定は、日本記念日協会(佐久市)から「いい音・オルゴールの日」と認定された
11月10日に実施する予定。事業費は、県の地域産業活性化基金を活用する。
館長代行の山崎克弘さん(52)は、町外のオルゴール博物館にも協力を依頼して
問題を完成させたいという。検定も同じ日に行えないか、声を掛けることも考えている。
同館は以前から、展示室にオルゴールに関する全20問のクイズを掲示し、
見学しながら楽しめるようにしており、検定はクイズを発展させた試み。
山崎さんは「検定により、オルゴールの認知度を高めたい。各地のオルゴール博物館とともに
実施することで、館同士のつながりも深めていきたい」と話している。
ソース(信濃毎日新聞)
http://www.shinmai.co.jp/news/20100723/KT100714GJI090009000022.htm ▽写真
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