◇山古志のニシキゴイ、市内各地で増やしたい 神戸
新潟県中越地震で被害を受けた旧山古志村(長岡市)と交流を続ける
神戸の住民らが山古志特産のニシキゴイを育て、市内各地に寄贈している。
18日には9カ所目となる神戸市兵庫区・菊水公園のせせらぎに20匹を放す
計画で、住民は「復興の証しとなるニシキゴイを各地で増やしていきたい」と話している。
被災地間で親交を深めるのは長田区若松町、
建築士゙弘利さん(57)や須磨区須磨浦通、
飲食店経営上田敏夫さん(41)ら。
2004年の中越地震直後に゙さんは被災地入りし、一時は住み込みで
ボランティアをした。その後も上田さんらと何度も訪問するなど相互交流が
続いている。
神戸から海産物などを贈り、山古志からはコメなどが届く。4年前には中越地震の後、
初めて養殖したニシキゴイの稚魚が届いた。「復興の証し」と、上田さんが大切に育成。
その後も贈られた稚魚約100匹を育てて、須磨や長田の小学校、公園などに寄贈した。
今回は菊水公園管理会(前川しげ子会長)に15〜20センチの20匹を渡し、
公園内のせせらぎに放流する。゙さんは「ニシキゴイが神戸と山古志を結んでくれた。
それぞれの震災を忘れず、伝え続けるため、住民の目につく場所に放していきたい」
と話していた。
゙さんらは中越地震から丸6年になる10月23日、再び現地を訪れる。
ソース(神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/0003208236.shtml ▽写真
http://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/Images/03208237.jpg