◇ブルーベリーのシーズン到来
甘酸っぱい、夏の味覚はいかが―。奥三河の名産として定着しつつある
豊根村のブルーベリーが、今年もシーズンを迎えた。健康ブームで
人気の集まるこの果実を地域の活性化に利用しようと、行政などが
あの手この手で栽培を奨励してきた。摘み取り体験も始まり、
村では「ぜひ甘い実を食べに来て」と呼びかけている。
豊根村は、愛知県内でいち早くブルーベリーの栽培を始めたことで知られる。
1980年代半ばごろ、4軒の農家が栽培を始めた。当初は果物自体の
認知度が低く、売り上げは伸び悩んだが、テレビなどで紹介され出した
90年代半ばから、販売も軌道に乗り始めた。
98年からは、村内で目立ってきた耕作放棄地を有効活用しようと、
村とJA愛知東が共同でブルーベリーの産地化に向けた取り組みを開始。
100本以上を植栽する場合に苗や肥料の費用を半額補助するなど後押しした。
現在の生産農家は約30軒。収穫した実は同JAに毎年3dほど出荷し、
そこでジャムに加工される。270グラム入りのビン約1万5000本が、
主に県内で販売されている。
ここ数年は健康ブームなどでブルーベリー人気が高まり、2〜3月ごろには
在庫がなくなる状態。同JAでは「もっと原料がほしいくらい」と訴える。
村は作付面積を増やすほかに、新規農家の参入も促していきたい、としている。
2004年からは一般向けにブルーベリーの摘み取り体験も始めた。
当初の来場者は100人ほどだったが、参加農家の増加とともに
数を伸ばし、昨年は7月上旬からの1カ月間で約2000人が詰め掛けた。
今年は作柄もよく、村では「昨年以上の誘客を目指したい」と鼻息が荒い。
収穫体験は8軒の農家で受け入れていて、現時点で3軒が営業中。
残りも7月中旬ごろまでには営業を始める見通し。
予約は各農家で受け付けている。各農家の電話番号は、村が発行する
パンフレットで確認できる。また豊根村観光協会では、全体の予約状況を
考慮して余裕のある農家の紹介もしている。(一部省略)
ソース(東日新聞)
http://www.tonichi.net/news.php?mode=view&id=32689&categoryid=1 ▽ブルーベリーの実
http://www.tonichi.net/news.php?mode=binary&orders=0&id=32689&categoryid=1