◇おもちゃ修理の名医 仲間と一緒に「病院」運営
「クマさんは左足の“骨折”ですね。“手術”してなおしましょう」
壊れたクマのおもちゃを持ち込んだ市民に優しく語り掛けるのは
「おもちゃ病院カワセミ」代表の粂川さん。
おもちゃ修理のボランティアを行う同病院は、粂川さんが中心となり
12年前に開設。以来、月2回(第2、4土曜日)、同市那加桜町の
市総合福祉会館で活動を続けている。
昔から機械いじりが好きで、現在も電気関係の保守点検の仕事をする
粂川さん。同病院には粂川さんを含め、手先が器用な10人の
“名医”が名を連ねる。修理方法をメンバー同士で相談し合うなど、
作業中は和気あいあいとした雰囲気が漂う。
粂川さんには、過去には修理に苦戦した経験も。スケートをする
ミニーちゃんのおもちゃが思うように直らない。「組み立てては分解し、
また組み立てることを2週間繰り返した」。試行錯誤の末、
小さな部品1つを補うと、ようやくミニーちゃんは息を吹き返した。
「うまく動いたときは感激して、夫婦で喜びあった」と語る。
5年ほど前には、同市内の30代女性が壊れたサンダーバードの
ブリキのおもちゃを大事そうに抱えて、病院にやって来た。
「亡くなった兄の形見を直してほしい」
ランプが切れていたそのおもちゃを修理して手渡すと、
女性が感激した様子で「兄が生き返ったよう」と満面の
笑みを浮かべた。粂川さんは「その女性の感謝の言葉と
笑顔が忘れられない」と、当時を思い浮かべる。
「思い出が染み付いたおもちゃは、その人にとってかけがえのない
宝物。だからこそ、ずっと大切に使ってほしい」と願う。一人でも多くの
笑顔に出合うため、粂川さんは、おもちゃの“治療”を続ける。
(一部省略)
ソース(岐阜新聞)
http://www.gifu-np.co.jp/hot/20100704/201007041019_4223.shtml ▽壊れたラジコンカーを“診察”する粂川福治さん(中央)
http://www.gifu-np.co.jp/hot/20100704/201007041019_4223.jpg 関連スレ(dat落ち)
【おもちゃ/大阪】都島に「おもちゃ病院」開院 都島区子ども・子育てプラザで
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/femnewsplus/1266561788/