◇ニッコウキスゲに3年ぶり会えた 栗原・世界谷地
岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市の栗駒山(1627メートル)中腹に
広がる世界谷地で、ニッコウキスゲが見ごろとなっている。開花シーズンに
湿原へ入れるようになったのは3年ぶりのこと。高山植物の宝庫とされる
湿原に大きな被害はなく、山吹色の花々が久しぶりに観光客を出迎えている。
地元の耕英地区の住民によると、今年は花が少なめだという。
それでも、一輪一輪の鮮やかな彩りが新緑の湿原に映えている。震災に
負けることなく続いた自然の営みは、復興に励む住民たちの誇りだ。
ニッコウキスゲは朝に咲くと夕方にはしぼむ「一日花」。
世界谷地では6月下旬から7月上旬にかけて咲き誇る。
湿原の木道は改修が進められており、見学できるのは第1湿原のみ。
第2湿原はまだ立ち入りできない。栗駒山の中腹を走る市道の
通行規制が4月に解除されたことで、世界谷地にも入れるようになった。
ソース(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/06/20100627t25012.htm ▽かれんな花を咲かせるニッコウキスゲ。3年ぶりに観光客の目を楽しませている
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2010/20100627001jd.jpg