◇今日も走るよ“犬ナビ”タクシー、カーナビ外して愛犬が道を案内。
初めて行く目的地も簡単に検索、面倒な地図確認の手間が省けるだけでなく、
リアルタイムに渋滞情報を把握することができるなど、カーナビを使い始めたら
もう昔には戻れないというドライバーは多い。また、仕事で車を使う職種でも
カーナビの恩恵は大きく、例えばタクシーの運転手は、お客さんにどのような
目的地を告げられても、迷ってムダに時間をかけるリスクを減らすことができる。
しかし、ポーランドのあるタクシー運転手は、もっと頼りになるものがあると、
それまで付けていたカーナビを外した。カーナビに代わって道を案内してくれるのは、
助手席にちょこんと座る愛犬のボボだ。
http://www.narinari.com/site_img/photo/2010-05-29-143839.jpg ちょっと変わった“犬ナビ”を採用したのは、ポーランド中部の街ウッチで
タクシー運転手をしている65歳のAndrzej Szymcakowiさん。彼は現在2歳の
ヨークシャーテリア・ボボを小さい頃から車に乗せて走っているうちに、周辺の
道路事情に詳しくなっていることに気が付いた。その能力はSzymcakowiさん曰く
「本に載っているどんな近道や抜け道も知っている」(英ニュースサイト・オレンジニュースより)
というから、相当なものだ。
ボボはお客さんから言われる目的地も正確に把握するようで、車が走り出すと
「指示しようと吠える」という。「右に曲がれというときは右前足を上げ、左のときは左前足。
そして吠えて尾を振っているときは、まっすぐ行く合図なんだ」とSzymcakowiさんは解説する。
カーナビを取りつけていたときも、「すべてのルートを、ナビが案内する前に
道を教えてくれていた」と、その案内に絶大な信頼を寄せているSzymcakowiさん。
ボボが乗る彼のタクシーはメディアの取材も受け、「ポーランドでは有名」
(情報サイトR7より)な存在になっているという。乗客からの反応も上々で、
Szymcakowiさんは「私のタクシーに乗った人々は、感心している」と、
まんざらでもない様子だ。
ボボの活躍もあり、仕事は順調なのだそう。「GPSよりもはるかに正確で、優れている」と
“犬ナビ”に自信があるからこそ、Szymcakowiさんにカーナビは不必要。ましてや
機械にはできない客寄せまでこなしてくれるとなれば、ボボは最高のパートナーなのは
間違いなさそうだ。今日も初老のドライバーにあれこれ指示を出す“犬ナビ”タクシーが、
ウッチの街中を忙しく走り回っていることだろう。
ソース(ナリナリドットコム)
http://www.narinari.com/Nd/20100513633.html