◇有明海の幸 レトルトに 柳川の鮮魚店
有明海の幸をより広く、手軽に楽しんでもらおうと、福岡県柳川市稲荷町の
鮮魚店「夜明茶屋」が、タイラギやムツゴロウをレトルトパックに入れて
常温保存できる新商品を売り出した。同店を営む金子さんは「多くの人に
食べてもらって、おいしさを知ってもらいたい」と話している。
新商品は、タイラギの貝柱の回りにあるビラ(外套(がいとう)膜)を煮付けた
「びらびら醤油煮」(200グラム)、ワケノシンノス(イソギンチャク)をみそ煮した
「有明海の黄門様」(130グラム)、夏ばて防止にも効果があるとされる
「むつごろう甘露煮」(5匹)の3点。価格はいずれも1575円。
商品開発のきっかけは、観光客の「鮮魚は(冷蔵が必要で)持ち帰りにくい」
「調理法が分からない」といった声。約1年間常温保存できるため、お土産や
贈答用にぴったり。常温でも、電子レンジで温めてもおいしく、おかずだけでなく
酒のさかなにも合いそうだ。
かつて宝の海と呼ばれた有明海では不漁が続く。「水揚げが激減した
有明海の現状も知ってほしい」(金子さん)との思いも込め、新商品の
パッケージには大漁旗をデザインした。
3商品は県と筑後地区7市でつくる「筑後地域雇用創造協議会」が取り組む
「九州ちくご元気計画」の商品化第一弾でもある。地域の豊富な特産品や
観光資源などを生かした商品を考案し、新たな雇用にもつなげる狙いだ。
夜明茶屋のほか、JR久留米駅でも販売。(一部省略)
ソース(西日本新聞)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/171207 ▽有明海の幸のレトルトをPRする金子英典さん
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20100513/201005130002_000.jpg