◇「世界を舞台に踊りたい」 熊谷と朝霞の中学生 ロシアに留学へ
熊谷市石原のバレエスクールで学ぶ熊谷市の四分一さんと朝霞市の多賀さんは、
ロシア国立ボリショイバレエ学校に留学するため、来月3日にロシアに渡る。現在、
2人は中学3年生。日本の高校には進まず、さまざまな国籍のライバルたちと
技術を磨く。夢は世界を舞台に踊るバレリーナだ。
2人はバレエ指導者の根岸さんのバレエスクールの生徒。多賀さんは3歳から、
四分一さんは6歳からバレエを始めた。ともにNBA全国コンクールの入選奨励賞の
受賞歴もある。「2人ともほあんとした感じだけど、芯は強い。努力を惜しまない子たち」
と根岸さんは評価する。
根岸さんによると、短期のバレエ留学は増えているが、卒業を目指して
長期留学をする人は少ないという。昨年7月に2人の基本レッスンを撮った
映像をボリショイバレエ学校に送ったところ、入学の許可を得た。
「高校に通いながらでは練習が中途半端になってしまう。(バレエと学校で)
どっちつかずになるのが嫌だった」と四分一さん。多賀さんも「(留学が決まった時は)
不安よりも、『バレエ1本に打ち込める』と思ってうれしかった」。2人とも、
きりっとした表情で話す。
モスクワのボリショイバレエ学校に入り、留学の下準備。9月の新学期から正式に
同校の生徒となる。卒業までの3、4年、クラシックバレエ、キャラクターダンス、
ピアノ、ロシア語などを学ぶ。日本人はロシア人などと比べると体型などの面で
ハンディを負っている。「1年ぐらいはとにかく我慢。そこでロシア人に追い付いて、
競い合って上を目指してほしい」。根岸さんは教え子たちにエールを送る。
四分一さんは「教えてもらうことは一つもこぼさずに自分に取り入れたい」。多賀さんも
「バレエだけでなく、ロシア語やロシアの文化も勉強して、いろいろなことを身に付けて
帰ってきたい」。2人の目標は海外のバレエ団に入団して踊ること。その夢への
第一歩を踏み出す。(一部省略)
ソース(埼玉新聞)
http://www.saitama-np.co.jp/news02/21/06.html ▽ロシア国立ボリショイバレエスクールに留学する四分一さん(右)と多賀さん
http://www.saitama-np.co.jp/news02/21/06.jpg