和歌山県紀美野町真国宮、りら創造芸術高等専修学校の生徒らが、地元の牛乳を使って製造する
オリジナルプリンが人気を集めている。
学校行事で販売するたびに数百個が完売、今後、インターネットなどによる通信販売も目指しており、
生徒らは「地元のブランドとして発信し、地域外の人にも学校や紀美野のことを知ってもらいたい」と
張り切っている。
同校近くには、脂肪球を細かく砕かない、より搾ったままの状態に近いノンホモ牛乳を製造・販売する業者が
あり、教員や生徒から「濃厚でおいしい」と人気だった。そこで昨年5月、選択授業の「ワールドフーズ」の中で、
寺西梨恵教諭(26)がその牛乳を使ってプリンを作ることを発案。インターネットでレシピを調べ、プレーン、
紅茶、ココアの3種類を試作した。デザインの得意な生徒がパッケージを考案し、「りらのぷりん」と命名した。
同6月に同校で開いたホタル観賞行事で、1個200円で100個を販売したところ完売、他のプリンよりも
濃厚で「口の中でとろけるよう」と好評を得た。その後、抹茶とごまの2種類も追加して、文化祭などの
行事ごとに販売し、昨秋からは授業ではなく、同校の物販部門を担当する生徒4人が中心となって製造している。
校外の行事にも出店できるよう、同9月に菓子製造許可と飲食店舗営業許可を取得した。いずれは学校の
敷地内に地域住民らも立ち寄れるカフェを開店することを考えており、プリン以外の商品も開発していくという。
2年豊岡さん(17)は「買い物に行った時に、商品のパッケージや陳列方法を見て参考にした。将来は
学校にカフェをオープンさせ、地域の人や生徒がおしゃべりする空間をつくりたいです」と話している。
◆画像
「りらのぷりん」作りに励む寺西教諭と生徒ら
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http://www.yomiuri.co.jp/)2010年2月7日18時50分 読売新聞