交流サイトのシンボル ツイッターの鳥 福岡から巣立つ 英出身オクスリーさんが作成
米国で始まった、インターネットを通じて短いメッセージをやりとりする会員制交流サイト「ツイッター」。
昨年4月に登場した日本語版の推定利用者数は250万人ともいわれ、経済評論家の勝間和代さんら
多くの著名人が使うなど国内でも浸透してきている。そのホームページ(HP)上でシンボルマークのように
使われていた、枝に止まった小鳥のイラストをご存じだろうか? 実はこの鳥、福岡市の生まれなのだ。
生みの親は同市東区在住のサイモン・オクスリーさん(39)。英国出身のイラストレーターで、
2003年から妻典子さん(34)の故郷である同市に移り住み、フリーランスで活動している。
オクスリーさんは、イラストや写真などインターネット上で販売する「iStockphoto」に、作品約6000点を出品している。
その中にあった鳥の絵を06年、ツイッターが数100円で購入したのだという。
だがオクスリーさんからは値段へのこだわりは感じられない。
「購入された作品が個人的な楽しみにとどまったとしてもうれしいし、何より世界中から寄せられるコメントが励みになる」
ツイッターの認知度が高まるにつれ、オクスリーさんの鳥もネットを通じ世界中に知れ渡った。
「ツイッターについて報じるCNNやBBCに私の鳥が映っているのを見るのは、すごくうれしい」と笑顔で語る。
現在、ツイッターのHP上は、別の鳥のイラストがメーンで使われている。
日本での暮らしは通算9年を数える。仕事をしない日は、山へ散策に出掛けるなど自然を満喫。
「ここには誰もが望む快適な生活を送るのに必要なものがすべてそろっている」と福岡への愛着も深い。
「私が豊かな日本文化から影響を受けているのは間違いない」と話し、11月には大相撲九州場所にも出掛けた。
今のところ福岡市に顧客はいないというが、インターネットを介し、米国の飲料会社や
英国の野生動物保護団体など、世界中から仕事の依頼が舞い込むという。
自分が描いたキャラクターを木や金属、プラスチックなどで作る時間も大切にしており、
「将来は自分の作品を並べる店を開くのが夢」。
オクスリーさんのホームページ=
ttp://www.idokungfoo.com/ ▼ツイッター
インターネットの会員制交流サイト。「鳥のさえずり」や「おしゃべり」を意味する英単語(twitter)で、
利用者は140字以内のメッセージを不特定多数に発信するとともに、他の利用者のメッセージを受信できる。
「おなかがすいた」といった自分の現在の状況を書き込む人が多い。米ニューヨークで起きた旅客機のハドソン川不時着など、
目撃者が事件や事故を実況中継することもあり、ニュースの速報という点でも注目されている。
■ソース:=2009/12/07付 西日本新聞夕刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/139218 ■関連記事
「Twitterの鳥」画像は600円:クラウドソーシングはデザイナーの敵?| WIRED VISION
http://wiredvision.jp/news/200903/2009031622.html http://img1.wiredvision.jp/news/200903/2009031622-1.jpg ■Twitter
http://twitter.jp/