自宅で「世界遺産風呂」はいかが――。世界遺産の熊野古道沿いにある三重県尾鷲市向井の入浴施設
「夢古道おわせ」が、尾鷲ヒノキの間伐材を湯船に浮かべて香りを楽しむ「入浴木」として売り出したところ、
全国の入浴施設から注文が相次いだ。ツヤがあり、香りが強い尾鷲ヒノキの特徴に注目したアイデア商品だ。
家庭用の小さな入浴木も売り出して、1年余りで大小1万本以上を出荷するヒットになった。
湯船に浮かぶ直径18センチ、長さ1.5メートルの尾鷲ヒノキの丸太。子どもたちはつかまって浮かんだり、
においをかいだり――。直径9センチ、長さ22センチの小さな木片も30本ほどプカプカ浮いている。
入浴施設「夢古道おわせ」では、ヒノキを浴槽に浮かべて香りを楽しむイベントを「世界遺産風呂」と銘打って
開いている。これが好評で、「入浴木」商品化のきっかけになった。
「世界遺産風呂」を発案したのは店長の伊東将志さん(35)。昨年4月の入浴施設オープン直後、
地元の林業家の知人から「木が売れず、山が荒れている。間伐材で何かできないか」と相談され、
「風呂に入れたらインパクトもあって面白い」と思いついた。
同6月の「父の日」に、「ヒノキの香りで癒やされて下さい」と浴槽に丸太を入れたところ、客の反応は上々。
うわさを聞いた県外の入浴施設から問い合わせが相次ぎ、「森林組合おわせ」と協力して商品化した。
東京や神奈川など28都道府県52カ所の入浴施設から注文があり、これまでに出荷数は1万本を超えた。
金沢市の入浴施設「和おんの湯」でも、1年ほど前から不定期で「世界遺産風呂」を始めた。担当者は
「世界遺産というブランドも効いている。浴槽に木が浮かんでいる様子にも癒やされるようです」。
ヤスリで削れば再び香りが立ち、こまめに手入れすることで長く使えるという。
伊東さんは「直径9センチのものでも樹齢約20年。太い丸太は約60年という長い時間をかけて育てられた。
その良さを改めて全国の人にも知ってほしい」と話す。
夢古道おわせでは23日まで「世界遺産風呂」を楽しめる。家庭用の小さな入浴木2個セット(840円)も
販売していて、「尾鷲ヒノキの関連商品では爆発的な売れ行き」(伊東さん)という。
問い合わせは夢古道おわせまで。(月舘彩子)
※お問い合わせ先電話番号は、ソースでご確認ください。
http://www.asahicom.jp/national/update/1116/images/NGY200911160009.jpg 湯船に浮かぶ大きな尾鷲ヒノキの丸太につかまって遊ぶ子ども=三重県尾鷲市向井の「夢古道おわせ」
ソース:(2009年11月26日)
http://www.asahi.com/national/update/1116/NGY200911160008.html 依頼
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/femnewsplus/1257484778/158