駅弁季語:牛肉道場〜山形新幹線ほか・米沢駅(山形県)
2009年のNHK大河ドラマ「天地人」のロケ地のひとつということもあり、例年に増して
多くの観光客が訪れた山形県米沢市。上杉氏のおひざ元として発展、鯉(こい)料理や冷や汁など
多くの郷土料理がはぐくまれてきた。現在のナンバーワンはなんといっても米沢牛を使った料理だろう。
米沢駅にも、牛肉の弁当が豊富にそろっており、目移りしてしまう。
「牛肉道場」は、1899(明治32)年5月に奥羽線が開通して以来、米沢駅とともに歴史を刻んできた
老舗「松川弁当店」が調製する駅弁。ここには社名を冠した「米沢牛焼肉重松川辨當」という人気駅弁が
あるが、看板弁当としているのは「牛肉道場」だ。パッケージには、栄養満点、お肉に自信ありなどの
言葉に交じり、天下無双、豪華絢爛(けんらん)といった威勢のよいメッセージが並んでいる。
容器はだ円形。ふたを開けると、山形県産の「はえぬき」を炊いたご飯の上に、黒毛和牛のロース
・バラ肉のしぐれ煮風とそぼろ煮がたっぷりのっており、2種類の味覚を楽しめるのが特長。
ロースとバラ肉は、酒、みそ、しょうが汁でつくったタレでさっと煮たもので、脂身がほどよい甘さを
醸し出す。そぼろ煮は、ご飯の間にも詰められており、肉のうまみを存分に味わえる。
おかずは昆布巻、サツマイモの甘露煮、しそ巻き、ふきのとうみそなど、定番と季節の味が少しずつ。
肉と野菜のバランス、味の濃淡の調和も素晴らしく、まさに米沢を代表する駅弁である。
2009年11月5日
ソース:駅弁季語:牛肉道場〜山形新幹線ほか・米沢駅(山形県) - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/life/food/news/20091105org00m100045000c.html http://mainichi.jp/life/food/news/images/20091105org00m100040000p_size8.jpg