宮城県内の建設業者が農協などと連携し、三陸自動車道のり面などの除草作業に
ヒツジやヤギを活用する実証試験を21日に始めた。
公共事業が減少する中、国の助成を受けて異業種連携による
新たなビジネスの可能性と地域活性化を模索する。
試験を行うのは三陸道建設に携わった仙台、石巻両市の建設会社6社と登米市、
みやぎ登米農協などでつくる
「登米地域の元気を創(つく)る会」(リーダー・佐藤茂夫橋本店常務土木部長)。
石巻市小船越の三陸道河北インターチェンジ(IC)敷地内に、柵で囲った
約240平方メートルの試験場を設けた。
登米市の農家から借りたヒツジとヤギ各4匹を23日まで放し、
食べる草の種類、量などを調べる。
登米市豊里町の三陸道のり面で9月17日から実施した延べ11日間の試験では、
フェンスをつるで覆うクズや、繁殖力のあるセイタカアワダチソウを好んで食べた。
食べた雑草の丈はヤギが背丈の約50%、ヒツジが約75%までだったという。
試験は2009、10年度の2カ年事業で、国土交通省の「建設業と地域の元気回復助成事業」に
選定され、2500万円の助成を受けた。
創る会は来年春も試験を実施、データをまとめて事業化の可能性を探る。
登米IC近くの登米市登米町日野渡に、ヤギと触れ合うミニ公園「TOYOMAアルム農場」の
開設を計画、観光事業も展開する。
農場は25日から11月23日(午前10時〜午後4時)まで、試験的に無料開園する。
佐藤リーダーは「ヒツジやヤギを活用する除草作業は環境に優しく経済的。
農業など異業種と連携し、地域活性化につながる新たな事業化を目指したい」と話した。
▽ソース:河北新報社(2009年10月24日)
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091022t13014.htm ▽画像:
ヒツジとヤギを活用した除草作業の試験=石巻市の三陸自動車道河北IC
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2009/20091022003jd.jpg ▽依頼あり
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/femnewsplus/1252212533/396