肌寒くなり、ストリートでも秋モノを着用する人が増えてきた。秋モノといえば、ニット。
暖まるウール素材から肌触りの良いコットン素材まで、バリエーション豊かなアイテムが揃う
人気の定番アイテムだ。定番といってもやはりトレンドがあるもので、
今年は「ぼろニット」が人気を博している。
「ぼろニット」とはその名の通り、ボロボロのニット。穴のあいているものや擦り切れたもの、
着古されてクタっとなったものを指している。これまでのニットのトレンドは柄や色、
素材などが切り口となっていたが、ぼろニットはそれらの“+α”となる要素だ。
一般的にニットは、保守的な傾向がある。派手な加工や装飾よりも素材のクオリティや
発色に重きが置かれ、きれい目な着こなしを好む人が多い。また、インナーアイテムの要素も強く、
「上着に隠れるから」という理由でシンプルなものが選ばれる。
ぼろニットが人気になった背景には、パンツのトレンドが「キレイ目」になっていることが大きいようだ。
ボトムスが加工モノのジーンズなどの場合、トップスはハードな加工モノよりも、キレイ目が定番。
パンツのトレンドがキレイ目に移行するのに伴い、“ハズし”としてトップスにクラッシュ加工の
アイテムを持ってくる人が増えたのだろう。ニットだと穴あき加工などが施されても、上品さが残るのも大きい。
アイテムとして意外に古着は好まれず、“ぼろ加工”のデザイナーズモノが人気。
古着だと素材がヘタっているうえに色落ちも目立つモノが多く、上品に着こなすことが難しい。
「ぼろい」要素は1つだけ、というのがポイント。着用者もモードスタイルの人が多く、
シンプルで派手さのないスタイリングが中心。シャツや革靴を合わせているケースが多く、
いかに清潔感を保つかが「ぼろニット」を着こなすコツといえそうだ。
画像:カーディガン以外はオールブラックでクールなスタイリング。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20091022/1029781/01_px250.jpg 日経トレンディネット
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