「わらじ村長」として尊敬された旧鹿島台村長にちなんだ「わらじ天丼」が考案され、
15日に試食会が開かれた。
考案したのは、大崎市鹿島台平渡のそば屋「ふく福そばいち」の香川さなえさん(53)。
大崎市が募集する隠れメニューを考案する過程で、「わらじ村長の功績をたたえる
メニューにしよう」とわらじ天丼を思いついた。
わらじ村長と呼ばれた鎌田三之助は、1909年(明治42年)に鹿島台村長(当時)に就任し、
つぎはぎだらけの服に脚半とわらじ履きで質素倹約を説いてまわり、財政を立て直すために
10期38年間を無給で務めた伝説の村長だ。品井沼の干拓を完成させ、東北最大となった
春と秋の互市を100年前に始めた。
天丼は、ゴボウとニンジンのかき揚げでわらじの底を作り、ジャンボエビ天2本を鼻緒に
見立てた。米は市天然記念物の淡水魚「シナイモツゴ」が棲(す)むきれいな水で栽培した
環境保全米「シナイモツゴ郷(さと)の米(まい)」を使用する。
試食した人からは「ゴボウのシャキシャキ感とエビ天とのバランスがいい」と絶賛。
「学校給食に出せば、米の消費と歴史の勉強になる」と言う人もいた。
スープ、漬物付きで850円。年中無休。営業時間は午前11時〜午後5時。
問い合わせは同店。
※お問い合わせ先電話番号は、ソースでご確認ください。
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20091015-412352-1-L.jpg 「わらじ天丼」と、発案した香川さなえさん
ソース:読売新聞(2009年10月16日)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20091015-OYT8T01332.htm