一般向け読み物として再編集された高校の歴史教科書が脚光を浴びている。
歴史をコンパクトに読めるのが人気の秘密で、大河ドラマ人気、「三国志」など
歴史好きの若い女性「歴女(れきじょ)」の登場といった歴史ブームも追い風のようだ。
京都市内では、一時売り切れの書店も。「まもなくベストセラーのランク入り」という勢いだ。
■社会常識として再吸収
人気を呼んでいるのは、受験に定評ある「詳説」シリーズで知られる山川出版社の
「もういちど読む山川日本史」「同世界史」。原本は「詳説」ではないが、2004年まで
使われていた教科書。一般向きに再編集した。
同社は長年、歴史を通読できる本を構想してきた。読者からの要望も寄せられており、
「必要な基礎知識が簡潔にまとめられている教科書に着目した」。左ページが通史、
右ページが解説で、歴史的背景も理解できる構成の教科書を原本に選んだ。
内容は原本と大きく変えていないが、注釈を本文に取りこみ、読み物とするなどの工夫を凝らした。
04年以降の歴史も盛り込んだ。今年8月の初版7000部は出足から好調。
20〜50代を中心に、3万部が売れたという。
大垣書店烏丸三条店(中京区)では、店頭に並べた当初、約1週間で売り切れた。
「受験で覚えた歴史ではなく、社会常識として捉え直したい人たちが増えているようだ」と話す。
山川出版社編集部は「歴史ブームもあり、配本と同時に本がなくなるのも、
東京の大型書店でも売れ筋を配置する一階に置かれるのも異例。
息の長い本として育てるため、何年かおきに改訂し、充実させたい」と今後を見据えている。
京都新聞
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