万引き被害が多発していることから、県万引防止対策協議会(事務局・県警少年課)は、
万引き防止ステッカー=写真=を初めて作成した。名古屋市内のデザイン専門学校生
から寄せられた149作品の中で最優秀賞に輝いた作品を採用。ステッカーをスーパーなど
万引き被害が心配される店舗にはってもらい、少しでも被害を減らしたい考えだ。
県警少年課によると、今年8月まで万引きの被害届は5962件で昨年より669件も増えた。
摘発された3443人のうち、少年は886人。万引きは窃盗罪が適用され、罰則は10年以下の
懲役か50万円以下の罰金だが、罪悪感が薄く、少年・少女に多い。
同課が摘発した127人にアンケートを実施したところ、「自分で使うため」という動機が
82・7%を占めた。また、どのような場合万引きを思いとどまったかという質問には、
「店員に声をかけられる」が最も多く、警備員の巡回、防犯カメラが続き、人目に付くことが
犯行を思いとどまらせる効果があると分かった。同協議会では、万引きを思いとどまら
せるため、ステッカーで人目に似た効果を狙った。
ステッカーは、名古屋市のあいち造形デザイン専門学校の山田さんがデザインした。
県の鳥「コノハズク」3匹がまん丸の目でじっくり見据え、「その万引き 見てますよ」と
メッセージを添えた。店舗の商品が並んだ棚などにはってもらい、万引き防止につなげる。
読売新聞:
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20091005-OYT8T01216.htm 画像:万引き防止のためスーパーなどではられるステッカー
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20091005-239268-1-L.jpg