2016年五輪への競技復帰がかなわなかった野球だが、
その振興に今から取り組もうとしている国がある。
東南アジア諸国連合(ASEAN)10か国の中で唯一、
野球がほぼ行われていなかったベトナムだ。
ホーチミンの大学生による国内初の野球チームが国際大会に挑む。
将来の国家代表と目され、競技団体設立の動きもあるチームを指揮するのは、
ホーチミンでIT企業を経営する西村さん(46)だ。
チームは、元高校球児の西村さんが地元の日本人児童生徒に指導しているのを見て、
興味を持った学生が昨年1月に作ったもので、RMITベトナム国際大学の学生が中心。
今年3月にカンボジア代表との練習試合で4戦全敗した悔しさをバネに活動を本格化させ、
11月にドバイで行われる南西アジア諸国の大会にホーチミン市代表として
オブザーバー参加することになった。
「高校野球県大会1〜2回戦」(西村さん)のレベルながら、
エリート学生たちは理論ののみ込みが速く、日に日に力をつけている。
活動の広がりを受け、ベトナムのスポーツ当局は、野球協会設立と国際野球連盟加盟の検討に入っている。
後押しに乗り出した背景には、人気スポーツのサッカーに続いて
野球を普及させ、経済振興につなげる狙いがある。
2001年夏の甲子園大会では、ベトナム国籍のグエン・トラン・フォク・アン投手(東洋大姫路)の
活躍が話題を呼び、西村さんは「ベトナム人は小柄ながら野球に向いている」と可能性に期待。
主将のレ・タン・ニャ投手(21)は「僕ら第一世代のうちに、東南アジアの
トップクラス入り」の目標を掲げ、大学卒業後も野球を続けるつもりだ。
画像:オフィスの前でレ・タン・ニャ投手の投球フォームをチェックする西村さん
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20090926-070249-1-L.jpg 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/sports/yakyu/news/20090926-OYT1T00590.htm 依頼あり
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/femnewsplus/1252212533/121