唐津市熊原町の桶(おけ)職人、石崎さん(74)の作ったおひつがニューヨークの
日本食レストランで使われることになった。丹精込めて作った本物の良さが認められた。
石崎さんは「自分の腕前を、現地の人に見てほしい」と、思わぬ”海外進出”に笑顔を
見せている。
石崎さんは中学を卒業して桶作りに携わり、昨年「唐津市ふるさとの匠(たくみ)」にも
認定された。海外進出はことし4月、本紙連載「さが技人たち」(毎週金曜日付)に
紹介されたのがきっかけだった。
江北町で有機農業を営む武富さん(63)が新聞を読み、おひつを注文。
「ご飯の味が全く違う」と愛用し、これをニューヨークから来たレストラン経営の
品川さん(54)が気に入った。
注文を受け、出来上がったおひつ10個は3合用で直径23センチ、高さ17センチ。
地元産の杉を熟練の技で張り合わせ、木目を美しく仕上げた。
長年、日本の文化を紹介する事業を手がける品川さんは「ニューヨークの人は目が
肥えているが、このおひつはそのものに一人歩きできる力がある」と絶賛する。
2カ月かけて作り上げた石崎さんは「最初は半信半疑だったが、心を込め作った。
おいしいご飯を味わってほしい」と話す。
ソースは佐賀新聞
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1360547.article.html ニューヨークの日本レストランで使う「おひつ」を品川社長(右)に手渡す石崎さん
http://www.saga-s.co.jp/var/rev0/0092/3168/28ohitsu.jpg 依頼を受けてたてました。