オワンクラゲの研究でノーベル化学賞を受賞した下村脩・米ボストン大名誉教授が
幼少期を過ごした佐世保市で、佐世保商工会議所(前田一彦会頭)が「クラゲを新たな
佐世保名物に」と地元店舗に呼び掛けたところ、クラゲ入り弁当やバーガー、
ソフトクリーム、クラゲ形ゼリーなど7種類の食品が考案された。
「クラゲのようにフワフワと、新たな名物で地域の浮揚を」と期待されている。
■弁当、ゼリー、天ぷら…7種類考案 商議所が呼び掛け 6店舗販売へ
食品は、下村教授の業績を紹介するクラゲ展示室を備え、7月に新装開業する
西海国立公園九十九島水族館「海きらら」(同市鹿子前町)などでも販売予定。
佐世保商議所と6店の関係者は4月から、水族館のクラゲ水槽を見学したり、
商品のアイデアを出し合ったりしてきた。
食品加工販売「増栄丸辻商店」は、クラゲの押しずしやすり身揚げなど7種類の
おかずが楽しめる「クラちゃんノーベル賞弁当」を考案。細切りクラゲをソフトクリームに
トッピングした「海の万華鏡クラちゃんアイス」も開発し、辻初代専務(54)は
「怖いイメージのクラゲをかわいい癒やしキャラに」とPR。
菓子製造「草加家」は、県産トマトとキク科の野菜ヤーコンで作ったクラゲ形ゼリー
「ジュレくらげ」を商品化。試験管を模したガラス瓶にミント味のゼリー状ドリンクを注ぎ、
オレンジと白2色のゼリーを浮かべて、海中に漂うクラゲをイメージした。
ほかにも「石釜パン酵母もみじの香り」が、クラゲのみじん切りを練り込んだ
佐世保バーガーを販売。「梶山製菓舗」がクラゲ形ゼリーを開発し、本田蒲鉾
(かまぼこ)店がクラゲをゴマとあえ、魚のすり身にまぶした天ぷらの試作を重ねている。
梅ケ枝酒造もクラゲのかす漬けを考案中だ。
福岡女子大学の野口孝則准教授(栄養学)は「クラゲは低カロリーで、コレステロールも
イカに比べ10分の1と低く、たくさん食べても太りにくい」と推奨。「食品に生かすのは
とても価値があること」と評価する。
各店は今のところ県外産のクラゲを用いているが、佐世保魚市場の井上正人専務
(52)は「クラゲは漁業の網に引っ掛かる『厄介者』だが、将来的に採算が見合うならば、
地元産の食用クラゲを捕獲する漁業者が出てくる可能性がある」と話している。
西日本新聞 09/06/20
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/103516 ▽画像
「増栄丸辻商店」が販売する食用クラゲ入り「クラちゃんノーベル賞弁当」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/nagasaki/20090620/200906200005_000.jpg 「草加家」が開発した「ジュレくらげ」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/nagasaki/20090620/200906200005_001.jpg ▼関連スレッド
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