ユニホーム、アリガトウ―。七戸町立榎林中学校(小山石敬校長)が、倉庫に保管していたソフトボール部の
ユニホームを独立行政法人国際協力機構(JICA)に寄贈したところ、ドミニカ共和国に届き、大切に活用されて
いることが分かった。先月、現地から感謝の手紙と共にユニホームを着用し、生き生きとプレーを楽しむ選手
たちの映像が同校に届き、生徒たちを喜ばせている。
寄贈は同校の前ソフトボール部顧問で、現在は十和田市立大深内中学校に勤務する藤田幸江教諭の発案。
新聞記事で、使わなくなったスポーツ用具などを開発途上国に贈るJICAの「世界の笑顔のために」という
事業があることを知った。今年3月、部員の同意を得て、1992年ごろから2006年まで使用していた、胸の
部分に校名が入った赤と白の2種類のユニホーム計約30着を贈った。
その後、カリブ海に浮かぶドミニカ共和国のパライソ地域の女子2チームが使っていることが、現地からの
手紙で判明した。
手紙の内容は「チームを結成して10年以上たつがユニホームがなかった。寄贈していただき感謝しています」
などと、念願のユニホームを手に入れ喜ぶ監督のメッセージと共に、ユニホームを着てソフトボールの試合を
する選手たちの映像を収めたCDも同封されていた。
これには映像を見た生徒たちも大興奮。ソフトボール部主将(3年)は「地球の裏側で榎林中のユニホームが
使われるなんて」と驚きを隠さない。女生徒(3年)は「眠っていたものが、ほかの国で役立っていてうれしい」
と感激していた。
藤田教諭は「映像を見たが感動した。子供たちが国際協力というものを考えるきっかけになれば」と教え子
たちの成長を期待。小山石校長は「外国に対する関心を高め、国際貢献に間接的に携わるなど教育的効果が
あった。これからも事業に協力したい」と語った。
▽ソース:デーリー東北新聞社 (2009/06/16)
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2009/06/16/new09061609top.htm ▽画像
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