★「左党の味方」ウコン、シジミ、ゴマ…女性向けも
二日酔いになった人や、なりそうな人向けの商品が充実してきた。女性にも飲みやすい
よう味を工夫する取り組みも見られる。これからはビールがおいしくなる季節。
「夕べは飲み過ぎた」と頭を抱える人たちの朗報になりそうだ。
こうした商品は食品や清涼飲料水などとして販売され、薬事法上、「二日酔い対策」を
うたえない。二日酔いを抑える効果が実証されていないためだ。
だが、左党の人気は根強く、ハウス食品の「ウコンの力」は、04年5月の発売から
09年3月末までで累計3億4350万本を売った。中には「苦くて飲みにくい」との
指摘もあったが、08年11月には女性の取り込みも狙って「カシスオレンジ味」を発売、
缶の色もピンクにした。
キリンビバレッジも3月に「キリン 発酵ウコン」を発売した。ヨーグルト風味に仕上げ、
ウコン独特の苦みを抑えた。永谷園はシジミ汁の成分「オルニチン」に着目した。独自の
乳酸菌を使い、みその製造過程でこの成分を生み出すことに成功、シジミ70個分の
オルニチンを含む即席カップみそ汁を3月に発売した。
発売後16年がたつサントリーウエルネスの「セサミンEプラス」はゴマの成分を抽出した
健康食品だ。健康維持のために食べる例が多かったが、ゴマの成分には肝臓保護作用が
あるとの説もあり、インターネットの口コミなどを通じ二日酔い用の利用も増えている。
「地方発」の商品も出てきた。沖縄県保健食品開発協同組合が琉球大学と共同開発した
「琉球酒豪伝説」は、地元で栽培したウコン4種を配合した。一部の大手コンビニや
ネット通販などで県外でも入手できる。熊本では特産のスイカが原材料の「さんこあ
すいかの力」が人気で、6月中旬からは大手コンビニチェーンで全国販売される。
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