さくらさん、久しぶり―。
井川町のJR井川さくら駅と同名で、駅開業翌年の1996年4月に同町を訪れた井川さくらさん(20)=神戸市東灘区、神戸芸術工科大2年=が
29日、13年ぶりの再訪を果たし、同町の日本国花苑に記念植樹を行った。
さくらさんは「たくさんの人が当時のことを覚えていて、うれしかった。花が満開の時季にまた来たい」と顔をほころばせた。
さくらさんは89年4月2日生まれ。
母親の伸子さん(55)によると、サクラが咲く時期に生まれたことにちなんで名付けた。
同町との交流が始まったのは96年1月。
知人を通じて自分の名前と同じ名称の駅が開設されたことを知り、町役場に手紙を出したのがきっかけだった。
小学校1年生だったさくらさんは同年4月、町側の招きで同町を訪れて駅前にヤエベニザクラを植樹した。
大学2年生となったさくらさんは当時を「電車を降りると町の人たちが歓迎してくれ、とても驚いた」と振り返り、
伸子さんは「人々の温かさは変わらない」と話す。
今回の訪問は、井川さん家族が、さくらさんが20歳を迎えた記念に、ヤエベニザクラの様子を見ようと思い実現した。
高さ3メートルほどに成長し、淡いピンクの花を咲かせる姿を見たさくらさんは「枝ぶりの大きさに感激した。見ごろの時季に足を運べてうれしい」と喜んだ。
さくらさん親子は再訪を記念し、日本国花苑にヤエザクラの「楊貴妃」の苗木を2本植樹。
伸子さんと共に苗木に土をかけたさくらさんは「大きく成長し、きれいな花を付けてほしい」と笑顔を見せた。
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