繁殖目的で釧路市動物園に貸し出された札幌市円山動物園のホッキョクグマのオス「デナリ」
(15歳)が20日、相手となるメスの「クルミ」(12歳)と初めて直接対面した。初日は残念ながら
、クルミがおびえて逃げ回るばかりだったが、釧路市動物園では21日以降も可能な限り“同居
”を試み、少しでも早く2頭を慣れさせたい考えだ。
デナリは、オスのはずがメスと判明した同園の「ツヨシ」(5歳)の父で、円山動物園の双子の父。
ツヨシに代わってクルミの相手役となるため先月31日に釧路入り。釧路市動物園では、おり越し
に対面させながら、タイミングを図ってきた。
この日は、朝からクルミが出ていた運動場に午後になってデナリが登場。しかし、クルミはデナリ
に首をいきなりかみつかれ、その後はひたすら逃げ回った。
プールに飛び込んでからも、何とかお近づきになりたいデナリと、警戒心丸出しのクルミとの“距
離”は縮まらず、外野からは「嫌がってるんだからいいかげんにしろ」「これぐらいしつこい方が有
望」と勝手な声も飛ぶ中、初日は約2時間半で終わった。
同園の久保埜廣行飼育主任は「クルミも距離を取ってから落ち着いた。第一段階としては悪い感
じではない。デナリはクルミに関心があるようだし、繁殖を大いに期待したい」と語っている。
■ソース
毎日.jp (
http://mainichi.jp/ )[2009年4月21日]
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090421mog00m040047000c.html ■関連情報
釧路市動物園
http://www.city.kushiro.hokkaido.jp/zoo/