魚津市の魚津水族館が飼育しているフンボルトペンギンの雌五羽が十八日、
山口県下関市のしものせき水族館海響館に“嫁入り”した。
魚津水族館では二十八羽のフンボルトペンギンを飼育しているが、血縁関係が近親で雌の個体が多く、
次世代の繁殖ができない状態になっていた。
一方、しものせき水族館はペンギン飼育施設を増設するため、個体数の増加を計画。両者の希望が
一致したため、魚津から譲渡されることになった。
譲渡されるペンギンは、四歳から二十歳までの血統的に遠く雌雄ペアが成立していない個体が
選ばれた。このうち四羽は魚津生まれ。
フンボルトペンギンは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト絶滅危惧(きぐ)II類に
指定されており、ワシントン条約で国内の移動も規制されている
。今回の移動は日本動物園水族館協会の種別調査者の指導で環境省の許可を得て実施した。
ペンギンはこの日午前七時に一羽ずつケージに入れられ、冷凍車に運び込まれた。
高速道路を使い、約十二時間かけて陸送する計画で、しものせき水族館に向かった。
魚津水族館では繁殖期に卵を擬卵に入れ替えて繁殖を抑制しているが、今後は個体数の調整と
新しい血統の個体の搬入を計画的に進めていくという。
ペンギン担当の福島飼育係員(23)は「五羽は魚津では繁殖させてあげられない。
しものせき水族館で元気に繁殖してほしい」とペンギンが乗った冷凍車を見送った。
ソースは
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20090319/CK2009031902000185.html フンボルトペンギンをケージに入れる福島飼育係員
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20090319/images/PK2009031902100101_size0.jpg 依頼を受けてたてました。