あれっ、しっぽが2本? ガラス越しの展示室によく目をこらすと、しっぽの主は家族の背中に
しがみつく「オグロマーモセット」の赤ちゃんだった。千葉市動物公園(千葉市若葉区)で元日に
生まれた。大人になっても体長は20〜25センチという小型のサルで、赤ちゃんは本当に小さい。
中には気付かない来園者もいて、同園広報担当の伊場真彦さんは「動物科学館2階に足を運んで
じっくり見て」と呼びかける。
赤ちゃんは一日の大半の時間を家族の誰かの背中にしがみついて生活しているという。同園では、
両親と兄弟姉妹計9匹が飼育されているが、「おっぱいの時間」以外は父親がおぶっていることが
多い。ほかの兄弟姉妹がおぶうこともあり、兄弟姉妹は子育てを手伝うことで育児を学んでいる
という。
そんな話を伊場さんから聞き、家族の背中に移ろうと木の枝をよちよち歩きしている赤ちゃんに
目をやると、家族皆が温かく見守っているように見えた。そう、まるで昔の日本の大家族のようだ。
オグロマーモセットは南米大陸の内陸部に生息し、主に果物や昆虫を食べて樹上で暮らす。
黒いしっぽと、銀色の襟巻きをしているように見える首もとの毛が特徴。体全体は焦げ茶色の毛に
覆われている。
好奇心旺盛でカメラを向けると、枝の上で身を寄せ合い、レンズをじっと見つめている。
生息地の人々の“お面”のモチーフになるほど、ちょっぴり怖い顔つきのシロガオマーモセット
などと比べて、顔付きが穏やかなので思わずこちらもにっこりしてしまった。
半年に1度、双子を出産するケースが多いといい、この赤ちゃんが弟や妹の子育てに参加する日も
遠くないかもしれない。
ソースは
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/chiba/090318/chb0903180801000-n1.htm 家族の背にしがみつくオグロマーモセットの赤ちゃん
http://sankei.jp.msn.com/photos/region/kanto/chiba/090318/chb0903180801000-l1.jpg 依頼を受けてたてました。