白川村に古くから伝わる伝統工芸ヒデ細工は、現在ではほとんど作る人がいなくなったが、
同村荻町の渡邊さん(75)が観光客らに作り方を指導し、人気を呼んでいる。
渡邊さんは「手作りのお土産を、村に訪れた記念にしてほしい」と話している。
ヒデ細工は、モミジやマタタビなど粘りの強い木を細長くテープ状にし、編み込んで作るかご
などの工芸品。ヒデ細工のかごは、山菜採りや農作業の際に身に付け、収穫物を入れるなどして
使われた農家の必需品で、農作業がない冬季に各家で作られていた。しかし、木の代わりに
ビニールテープが使われるようになり、やがてビニールで編む人も減り、現在では同村で
ヒデ細工を作る人はほとんどいない。
渡邊さんは、電気店や魚の養殖などを営む傍ら編み続け、5年ほど前から民宿などに出向いて
教えている。近ごろは孫たちも作業を手伝い、民宿の浴衣入れや天ぷら皿としての注文も入り
評判は上々。渡邊さんは「昔はいろりを囲んでどこの家も編んでいた。もっと編める人が
増えるとうれしいね」と手先を動かしながら話していた。
ソースは
http://www.gifu-np.co.jp/hot/20090317/200903171300_2788.shtml 作る人がほとんどいなくなったヒデ細工を作り続ける渡邊さん
http://www.gifu-np.co.jp/hot/20090317/200903171300_2788.jpg 依頼を受けてたてました。