富士山を信仰する人たちが、身近に富士山を崇めるために神社やお寺の境内に作りあげた富士塚。
“まるで富士山に登ったかのよう”な感覚を味わうために、登 山道や合目石(道標)などがきちんと
作られており、もちろん実際に登ることだってできる。そんな富士塚は、都内だけでも約50基はある
らしい。そこでさっ そく、『ご近所富士山の「謎」 富士塚御利益散策ガイド』の著者・有坂蓉子さんに、
都心部にある様々なタイプの富士塚を1日で楽しめるコースを組んでいただき、それに沿って富士塚
巡りに 行ってきました!
まずスタートとなるのが、渋谷区千駄ヶ谷の「鳩森八幡神社」にある「千駄ヶ谷富士」。
ここは、有名な富士塚のひとつであ り、“これぞまさに富士塚!”といった、富士塚本来の魅力を味わ
えるそう。千駄ヶ谷駅の改札を抜け、駅前の大通りをまっすぐ歩いていくと、突如、緑に覆わ れた鳩森
八幡神社が現れる。
境内に入り、少し歩いていくと……あったー! ありましたよ、富士塚が。予想をはるかに上回るデカさ。
10mくらいの高さがあ るのでは…。さっそく塚の周りに作られたゴツゴツとした登山道を登ってみると、
意外にも苦戦する。「晴れててよかった。スニーカーでよかった」と、心持ち はすでに登山者。ぐるぐる
と登山道を巡りながら登り、頂上で奥宮(おくみや)を拝んだあと、下山。下りたあとは、若干息が切れて
おりました…。
次 に目指すは、文京区の「護国寺」にある「音羽富士」。
富士塚のほとんどが神社にあるなかで、ここは珍しくお寺のなかにある富士塚なのです。護国寺の正門
を くぐり、本堂に続く石段の右奥に入っていくと、数々の石碑に囲まれた富士塚が出現。これもかなり大
きくて、見た感じでは、高さ7mくらいの印象を受ける。くねくねとした九十九折り(つづらおり)の登山道に
は合目石などもあり、「こりゃ確かに登山だわ」と、その忠実さにちょっと感動してしまいました。
ここへ来たなら次は、同じ文京区内にある「駒込富士神社」の「駒込富士」へ。
鳥居をくぐると、20段は超えるほどの急階段とその横にある「富士山」と書かれ た大きな石碑が目に飛び
こんできます。その急階段がいわゆる登山道。なので、正直この富士塚では、先にまわった2つの富士塚
のような気分は味わえなかった…。しかし!駒込富士神社から本駒込駅に向かう本郷通り沿いにはいくつ
もの神社・仏閣が点在しており、江戸の歴史に想いをはせつつ史跡巡りが楽しめま した。
そして、最後は、なんと新宿区は歌舞伎町のなかにある「稲荷鬼王神社」の「西大久保富士」。
日本一の繁華街にある日本一の霊峰、そ の姿とは一体…? 西武新宿駅に着いたころにはすっかり日も
暮れ、街はネオン一色。たび重なるキャッチをくぐりぬけてたどり着いた稲荷鬼王神社の周辺は、 人通り
も少なく閑散としている。ただやはり、周りには高層ビルが立ち並んでおり、こんなところに富士塚がある
とは予想もつかない。で、実際の富士塚はとい うと、夜の闇も手伝ってか、かなり崇高な雰囲気がただよって
いる。ただ、高さは2m程度と登れそうになかったので、塚の前で一礼し、神社をあとにしまし た。
※以下を省略します。続きはソースをご覧ください。
■ソース
Yahooニュース (
http://headlines.yahoo.co.jp/ )[2月16日(月) 12時 0分配信]
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090213-00000013-rnijugo-ent ■関連情報
http://r25.jp/b/report/a/report_details/id/110000006181?vos=nr25yn0000001